織田信長が長年にわたり攻略を目指してきた美濃(現・岐阜県)。その最終局面で鍵を握ったのが、斎藤家の家臣でありながら天才的な軍略を持つ竹中半兵衛(竹中重治)の調略でした。
大河ドラマ第9回では、小一郎(のちの秀長)と藤吉郎(のちの秀吉)が半兵衛を味方に引き入れるために動きますが、「相当な変わり者」として知られる半兵衛に翻弄されます。一方で斎藤家の重臣・安藤守就から内応の申し出を受け、信長は稲葉山城を包囲。窮地に追い込まれた斎藤龍興の前に、突如として半兵衛が姿を現します。
歴史的に見ると、稲葉山城攻略の成功要因は軍事力だけでなく、①敵方の家臣の調略(内応工作)、②竹中半兵衛のような知恵者の獲得、③地元勢力との連携、という「情報戦・人材戦」にありました。信長はこの成功後、稲葉山城を「岐阜城」と改名し、「天下布武」の印を使い始めます。これは天下統一という大志を公に宣言した歴史的転換点でした。