前回(第10回「信長上洛」)で織田信長は足利義昭を第15代将軍に擁立し、天下布武の号令のもと畿内支配を進めました。浅井長政に妹の市を嫁がせ、北近江との同盟も締結。しかし信長が岐阜に戻った隙に、旧勢力の三好三人衆が将軍の仮御所である本圀寺を襲撃します。
第11回では、小一郎(のちの秀長)と藤吉郎(のちの秀吉)が、堺の商人たちから矢銭(軍用金)2万貫を徴収するという困難な交渉に挑みます。自治都市として独立心の強い堺の商人はくせ者ぞろい。そこに本圀寺襲撃の急報が入り、兄弟は将軍救出に奔走します。
また「戦国三大悪人」と称される松永久秀(竹中直人)が登場。将軍殺しの汚名を着せられた人物ですが、信長は実利を優先して受け入れます。力ではなく情報と交渉で局面を動かす ── まさに現代の外交にも通じるテーマです。