主要7か国の首脳が集まって、世界の「いちばんの心配ごと」を話し合う会議がG7サミット。50年の歩みと、これまで話し合われてきたテーマ、日本での開催、2026年エビアンサミットまで、中学受験にも効く形でまとめました。
公開:2026年6月19日/最終更新:2026-06-19 ・ 発行:スクールコンパス編集部
G7サミット(主要国首脳会議)は、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本の7か国とEU(ヨーロッパ連合)の首脳(リーダー)が、年に1回集まる会議です。一つの国だけでは解決できない、地球規模の問題を話し合い、歩調を合わせます。「クラスの学級会の世界版」とイメージすると分かりやすいでしょう。
「G」はGroup(グループ)の頭文字で、「7」は7か国の意味。経済力が大きく、自由や民主主義といった価値観を共有する国々の集まりです。かつてロシアが加わって「G8」だった時期もありましたが、2014年以降ロシアは参加していません。
G7の国ぐには、北アメリカ・ヨーロッパ・アジアに広がっています。地図帳で場所・首都・国旗をたしかめると、世界地理の学びになります。
| 国 | 首都 | ある場所(大陸・地域) |
|---|---|---|
| 🇯🇵 日本 | 東京 | アジア(東アジア) |
| 🇺🇸 アメリカ | ワシントンD.C. | 北アメリカ |
| 🇨🇦 カナダ | オタワ | 北アメリカ |
| 🇬🇧 イギリス | ロンドン | ヨーロッパ(西) |
| 🇫🇷 フランス | パリ | ヨーロッパ(西) |
| 🇩🇪 ドイツ | ベルリン | ヨーロッパ(中央) |
| 🇮🇹 イタリア | ローマ | ヨーロッパ(南) |
このほかにEU(ヨーロッパ連合)も参加します。EUはヨーロッパの多くの国が集まったグループで、G7では「8番目のメンバー」のように扱われます。
G7のすごいところは、その時代の世界の「いちばんの心配ごと」が、そのまま議題になってきたこと。50年分のテーマを並べると、世界がどう動いてきたかが見えてきます。中学受験では「なぜその時代にそのテーマが話し合われたのか」を結びつけて考える力が問われます。
| 年代 | その時代のできごと | G7の主なテーマ |
|---|---|---|
| 1970年代 | 石油危機(オイルショック) | 石油・エネルギー、通貨と世界経済の立て直し |
| 1980年代 | 米ソの冷戦 | 東西の対立、軍縮(核兵器を減らす)、貿易 |
| 1990年代 | 冷戦の終わり・地域紛争 | 地域の紛争、地球環境、開発途上国の支援 |
| 2000年代 | 同時多発テロ・リーマンショック | テロ対策、世界金融危機への協力、貧困 |
| 2010年代 | 地球温暖化・難民の増加 | 気候変動(温暖化対策)、難民、世界経済 |
| 2020年代 | 新型コロナ・ウクライナ侵攻 | 感染症、ウクライナ支援、経済安全保障・重要鉱物・AIのルール(AIガバナンス) |
ポイントは、近年のテーマが「経済」と「安全保障(国の安全)」が結びついたものに変わってきたこと。重要鉱物(レアアース)の確保や、AIのような強い技術をどう扱うか(AIガバナンス)は、まさに今のG7の中心テーマです。
議長国(その年のとりまとめ役)は7か国が順番に務め、開催地もその国の中から選ばれます。日本でも、これまで何度もサミットが開かれました。
📍 最近の日本での開催地を地図でたしかめてみよう:
開催地が日本のどこにあるかを地図でたしかめ、「その年に何が話し合われたか」とセットで覚えると、社会の知識がぐっと深まります。
2026年の議長国はフランス。サミットは6月15日から17日まで、フランス東部の保養地エビアンで開かれ、日本からは高市早苗首相が就任後初めて出席しました。主な議題は、中東情勢、エネルギーの安全保障、重要鉱物などの経済安全保障、ウクライナ支援などでした。
注目されたのは、全会一致を原則とする「首脳宣言」が2年連続で見送られたこと。各国の立場の違いから一つの宣言にまとめるのは難しく、合意できたテーマごとに「成果文書」を出す形になりました。「全会一致でなくても、合意できるところから前に進む」――これも国際協調の現実的な知恵です。
ニュースでG7という言葉を聞いたら、①7か国を地図でたしかめる ②今年の議長国(開催地)はどこか ③どんなテーマが話し合われたかの3つをメモしてみましょう。さらに「なぜ今その問題が世界の心配ごとなのか」を一文で言えるようになると、中学受験の記述で大きな力になります。世界のニュースが、地理と国際理解の最高の教材に変わります。
Q. G7サミットとは何ですか?
A. アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本の7か国とEUの首脳が、年に1回集まって、一つの国だけでは解決できない世界の課題を話し合う会議です。1975年に第1回が開かれ、2026年で50年になります。
Q. G7の7か国はどこですか?
A. アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本の7か国です。これにEU(ヨーロッパ連合)が加わります。経済力が大きく、自由や民主主義といった価値観を共有する国々の集まりです。
Q. これまでG7ではどんなテーマが話し合われてきましたか?
A. 1970年代は石油危機や経済、1980年代は冷戦や軍縮、1990年代は地域紛争や環境、2000年代はテロ対策や金融危機、2010年代は気候変動や難民、2020年代は新型コロナ・ウクライナ侵攻・経済安全保障・AIガバナンスが主なテーマです。世界の「いちばんの心配ごと」がそのまま議題になってきました。
Q. 日本でG7サミットが開かれたことはありますか?
A. あります。東京(1979・1986・1993年)、沖縄(2000年)、北海道洞爺湖(2008年)、三重県の伊勢志摩(2016年)、広島(2023年)で開かれました。2026年の議長国はフランスで、東部のエビアンで開催されました。
Q. 2026年のG7サミットでは何が話し合われましたか?
A. 2026年6月15〜17日にフランスのエビアンで開かれ、高市早苗首相が初出席しました。中東情勢、エネルギー安全保障、重要鉱物などの経済安全保障、ウクライナ支援などが議題でした。各国の立場の違いから全会一致の首脳宣言は2年連続で見送られ、テーマごとの成果文書を発表する形になりました。