1979年、子連れ留学から帰った松香洋子が「日本で初めて本格的にフォニックスを教える教室」として始めた松香フォニックス研究所。その精神は40年以上経ったいま、全国約400のパートナー教室として全国に広がっています。特許取得のTAGAKI®ライティング教材、パフォーマンス評価、年30超の合同発表会──「話せる英語」を支える独自エコシステムを、スクールコンパス編集部が丁寧に解きほぐします。
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mpi English Schools(エムピーアイ・イングリッシュ・スクールズ)は、株式会社mpi松香フォニックスが認定した「パートナー会員」の先生が全国で独立運営する英語教室のネットワークです。単一の企業が全国展開する大手英会話チェーンとも、完全に独立した個人英語教室とも違う、「共通のメソッド+独立した教室運営」という特徴的な構造を持つ英語教室群です。
その原点は、1979年、松香洋子氏が子連れ留学から帰国して設立した「松香フォニックス研究所」にあります。当時の日本では、フォニックス(英語の音と文字の対応ルール)という概念そのものがほとんど知られていませんでした。「日本で初めて本格的にフォニックスを教える英語教室」として始まったこの系譜が、40年以上を経て、今日のmpi English Schoolsとして全国に広がっています。
| スクール名 | mpi English Schools(エムピーアイ・イングリッシュ・スクールズ) |
|---|---|
| 運営組織 | 株式会社mpi松香フォニックス(パートナー会員制度の運営元) |
| 創設者 | 松香洋子(株式会社mpi松香フォニックス名誉会長) |
| 前身・設立 | 松香フォニックス研究所(1979年設立) |
| 対象年齢 | 0歳(親子クラス)〜中学3年生(一部教室で高校生・大人も) |
| 教室数 | 全国約400〜450教室(パートナー会員制) |
| 運営形態 | フランチャイズではなく、認定パートナー会員が独立運営 |
| 独自教材 | TAGAKI®(特許第7399450号・2023年12月取得/累計20万部超)ほか |
| 共通の目標 | 「15歳で世界の同世代と共通の話題で話ができる子ども」を育てる |
| 特徴的な仕組み | パフォーマンス評価、年30以上のエリア合同発表会、隔年の全国パートナーキッズコンテスト |
| 公式サイト | mpi-schools.jp / mpi-j.co.jp(本部) |
mpi English Schoolsを理解するうえで最も重要なポイントは、これが「全国展開の英会話スクール」ではなく「mpiメソッドを共有する独立教室のネットワーク」だということです。AEONやECCのように企業が直営・フランチャイズで運営しているのではなく、各教室は独立した先生個人が主宰し、mpiはその先生たちの指導者認定・教材開発・研修・発表会運営を支える「方法論と教材の供給者」として機能しています。
この構造がもたらす帰結は2つあります。ひとつは「良い教室」と「合わない教室」の差が、大手チェーンより出やすいこと──先生個人の力量と相性の影響が大きい。もうひとつはカリキュラムを各教室が地域の実態に合わせて柔軟に調整できること──固定フランチャイズにはない適応力です。この二面性を理解したうえで「どの教室に通うか」を選ぶのが、mpi選びの核心になります。
mpi English Schoolsについて調べると、どの情報源も最終的に「mpiメソッド」「フォニックス」「TAGAKI®」の話に行き着きます。これは偶然ではなく、mpiというブランドの価値が建物や制服ではなく、方法論と教材に宿っていることを意味しています。逆に言えば、その方法論に共鳴する家庭にとっては、日本で数少ない「筋の通った英語教育」を受けられる場となります。
mpi English Schoolsの料金は、先述のとおり各教室が独立して設定しています。公式の本部サイトにも「レッスン料・授業料・使用教材などは各教室に直接お問合せください」と明示されており、全国統一の価格表は存在しません。以下は複数のパートナー教室から収集した一般的な目安で、実際の金額は各教室に直接確認する必要があります。
大手英会話と比較すると月謝ベースではリーズナブルに見えますが、mpiの価値の多くはTAGAKI®などの教材と年次発表会の体験に宿っています。教材費は進級のたびに発生し、発表会の参加費・衣装・撮影代なども別途。月謝×12 だけでなく、年間トータルで見積もったほうが実情に近い数字が出ます。
大手チェーンなら「どの校舎でも同じ料金」ですが、mpiはそうではありません。同じエリア内に複数のmpi教室がある場合、料金設計・レッスン時間・クラス人数・発表会規模がけっこう違うことがあります。「近いから」ですぐ決めず、通える範囲に2〜3の教室があるなら、それぞれ体験してから決めるのが賢明です。
大手英会話は「体験無料」が主流ですが、mpiのパートナー教室では体験レッスン500〜1,000円といった有料設定のところが少なくありません。これはマイナスではなく、むしろ「真剣に通う気がある人に来てほしい」という先生のスタンスの表れでもあります。500円でじっくり見られるなら、むしろ良質な判断機会です。
mpiの合同発表会・全国コンテストは、通常の英会話スクールでは得られない非日常の発表機会です。費用計算上は「追加コスト」に見えますが、「大きなホールで外国人も含む聴衆の前で英語を発表した小学生時代の記憶」は、プライスレスに近い価値を持ちます。この点を費用計算に入れ損ねると、mpiの本当の価値を見誤ります。
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mpi English Schoolsの教育哲学を理解するには、創設者・松香洋子の原点に立ち返る必要があります。松香氏は1970年代後半、自身の子連れ留学経験から「日本人にとって最も大事なのは、日本語を経由しないで英語の音を体得すること」という確信を持ちました。そこから、日本でほぼ誰も本格的に教えていなかった「フォニックス」を中心に据えた独自メソッドが生まれました。
英語の文字と音の関係を、1音ずつ体系的に学ぶ。レベル2(小2程度)から本格スタートし、小学校2〜3年生向けクラスで一通りの文字読み書きを終える設計。日本人が最も苦手とする「音」の基礎を最初に作るのがmpi流の徹底した順序立てです。
幼児期は「音のインプット」、小2頃に「フォニックス」、小3〜4で「読む力の確立」、小5〜6で「TAGAKI®で書く・考える」、中学で「文法と思考」──と、子どもの発達段階と第二言語習得の原理に沿って階段を1段ずつ登る設計。年齢を先取りした詰め込みはしません。
筆記テストの点数ではなく、人前で英語を発表したときに本当に伝わるかどうかを評価する独自の仕組み。先生・保護者・クラスメートが審査者となり、全国のパートナー教室が合同発表会を年30回以上開催。発表の経験値が蓄積される独特なシステムです。
TAGAKI®(たがき)は、mpi松香フォニックスが独自開発し、2023年12月に特許取得(特許番号 第7399450号、発明の名称「語学学習ノート」)したライティング教材です。累計販売部数は20万部を超え、mpi English Schoolsの教室だけでなく、日本各地の公立・私立学校の英語教育でも採用されています。
お題について、自分の意見・体験・考えを頭の中で組み立てる
シンプルな英語で、自分の答えをノートに書き出す
書いた内容を声に出して発表し、他者に届ける
TAGAKI®の革新性は、「英語ライティングを文法の穴埋め問題ではなく、『自分の考えを伝える行為』として位置づけ直したこと」にあります。日本の英語教育は長く「空欄に正解を入れる」「和文英訳をする」型のライティングに偏ってきました。TAGAKI®はこれを根本から覆し、「自分はどう思うか」「なぜそう思うか」を英語で書き、最後に声に出して伝える──これを小学校中学年から反復するように設計しています。
シリーズはレベル別にTAGAKI10、20、30、40、50、そして上級編のTAGAKI Advancedまで展開。mpi English Schoolsのクラスでは、小学校高学年〜中学1年生にかけてTAGAKI20〜30が中心教材として使われます。
mpi English Schoolsの全教室が共通して掲げる目標は、「15歳で世界の同世代と共通の話題で話ができる子ども」を育てることです。この「15歳」という数字には意味があります。中学3年生=義務教育の終わり=日本の英語教育が一区切りつくタイミング。ここまでに「英語が話せる道具として手に入っているか」を問う設計です。
「共通の話題で話せる」という表現も注目に値します。単に「英語が話せる」ではなく、ティーンエイジャーが関心を持つ話題(音楽・スポーツ・ゲーム・社会問題など)について、自分の意見を持って会話できること。そのためには英語力だけでなく、国際的なマナー・ユーモア・傾聴する姿勢──こうした「会話する人間そのもの」も育てる必要があります。mpiが単なる英会話教育ではなく「コミュニケーション教育」と自己定義する理由はここにあります。
mpi English Schoolsのカリキュラムは、年齢ではなくレベル(L1〜L6)で区切るのが基本思想です。同じ小学3年生でも、英語経験によってL2やL3に入ることがあります。以下は各教室で広く共通する標準的なレベル構造です(各教室で細部の教材・進度は異なる場合があります)。
| Level | 対象目安 | 中心教材 | 身につく力 |
|---|---|---|---|
| L1 | 幼児〜小1 | 英語絵本・歌・チャンツ・基本フレーズ | 英語の音に親しむ/耳の土台作り/英語=楽しい体験 |
| L2 | 小2程度〜 | フォニックス導入・This is Phonics・英会話たいそう | 音と文字の対応を理解し始める/初見の単語を読もうとする姿勢 |
| L3 | 小3〜 | フォニックス継続・初級英語絵本・自己表現ワーク1 | 短い文を読める/自分について簡単に英語で話せる |
| L4 | 小4〜 | Grammaring 1・TAGAKI10・自己表現ワーク2 | 簡単な英文を書ける/スピーチの雛形が作れる/英検5級レベル |
| L5 | 小5〜6 | Grammaring 2・TAGAKI20・自己表現ワーク3 | 自分の意見を英文で書ける/英検4級レベル/発表を自分で組み立てる |
| L6 | 小6〜中1 | QA100・TAGAKI30・中学クラス準備 | 質問に自分の言葉で答える/中学英語へのスムーズな接続/英検3級レベル |
※上記は一例で、各パートナー教室で細部は調整されます。また、教材名・書籍名はmpi松香フォニックスの登録商標・シリーズ名です。
0歳の親子クラスから始まる教室もあり、小2頃までは「英語の音の洪水」に浸る期間と位置づけられます。歌・絵本・チャンツ・体を動かすゲームが中心で、フォニックスはL2から導入開始。この時期のmpiクラスは「勉強」というより「英語の世界で遊ぶ時間」で、子どもの情緒的な好きの基盤を作ります。
フォニックスで読み書きができるようになり、L4からいよいよTAGAKI®がカリキュラムに登場します。「自分の意見を英語で書いて伝える」というmpiの核心的な練習がここから始まり、同時に英検5級の受験を意識する子も出てきます。この時期に家庭学習の習慣がつくかどうかが、後の伸びを大きく左右するターニングポイントです。
mpiのメインターゲット層であり、TAGAKI20→TAGAKI30、Grammaring 2、QA100が並行する密度の高い期間です。書く・読む・話す・聞く・考えるが全て連動し、自己表現ワーク3では英検4級〜3級レベルのアウトプットを要求されます。「15歳で世界と話せる子」を実現するための最も濃密な1〜2年。合同発表会・全国コンテストに参加する学年もこのあたりが中心です。
小学校で築いた基盤を、中学英文法と統合していくフェーズ。TAGAKI Advancedなどの上級教材を使い、英語での意見発信をより精緻にしていきます。ただしmpi English Schoolsの中には「小学生までで卒業、中学生からは他塾へ」という運営方針の教室もあり、中学以降も通えるかは教室次第です。
多くのパートナー教室が、レッスン日以外のオンライン短時間クラス(例:金曜20分フォニックス復習など)や自宅学習管理システムを導入しています。mpiが「英語は生活習慣科目」と言い切る姿勢が具体化している部分で、週1回のレッスンを最大限活かすための補助装置です。
mpi English Schoolsの立ち位置を、代表的な他スクールと比較して整理します。価格は2026年時点の一般公開情報と口コミベースの目安で、教室・キャンペーンにより変動します。
| 項目 | mpi English Schools | ECCジュニア | ペッピーキッズクラブ | シェーン英会話 |
|---|---|---|---|---|
| 運営形態 | パートナー会員の独立運営 | 直営+フランチャイズ | 直営 | 直営 |
| カリキュラムの固定度 | メソッドは共通/細部は教室で調整 | 全国ほぼ共通 | 全国共通 | 全国共通 |
| 講師体制 | 日本人講師中心 | 日本人講師中心 | 日本人+外国人のペア | 全員ネイティブ有資格 |
| 独自教材の中核 | TAGAKI®(特許取得) | オリジナルテキスト | PRC-Method®・専用教材 | 英国Saxoncourt系 |
| フォニックスの比重 | 極めて重い/源流 | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
| 発表機会 | 合同発表会30回/年+全国コンテスト | 教室内発表中心 | 教室内発表+イベント | 教室内発表中心 |
| 月謝目安(小学生) | 6,000〜10,000円 | 6,600円〜 | 8,000円前後 | 16,000円前後 |
| 家庭学習の比重 | 重い(生活習慣として) | 中程度 | 中程度 | 軽め |
mpi English Schoolsの独自ポジションは、この表で鮮明になります。「フォニックスの専門性」「TAGAKI®という独自ライティング教材」「合同発表会という独特の発表文化」「家庭学習前提の本格的なカリキュラム」──この4つが重なる場所は、他にありません。「近所の先生が丁寧に見てくれて、かつ体系的な本格メソッドに触れられる」という、独立教室と大手チェーンの良いとこ取りを狙える選択肢です。
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mpi English Schoolsは全国約400〜450教室。お住まいの近くのパートナー教室を、下記の地図から検索できます。住所や駅名を入力、または「現在地から探す」ボタンで自動検索が可能です。
※地図上のピンは英語教室(Overpass API:OpenStreetMapの教育施設データ)から取得したもので、mpi English Schools以外の教室も含まれます。正確な教室情報はmpi本部の公式スクール一覧でご確認ください。
多くの英会話スクールを比較調査してきた編集部が、mpi English Schoolsに感じる最大の特徴は、これが「英語を教える商売」というより「松香洋子から始まった英語教育思想を継承している共同体」だということです。大げさに聞こえるかもしれませんが、全国の先生たちが同じ教材を使い、同じ目標を口にし、同じ発表会に子どもを送り出している光景は、ビジネスというより文化運動の気配さえあります。
この「売っている」のではなく「引き継いでいる」感覚は、保護者から見ると良くも悪くも特殊です。良い面では、マーケティング優先で流行を追うのではなく、40年以上磨き上げられた方法論に子どもを預けられる安心感があります。一方で悪い面として、もしその思想と家庭の方針が合わなかった場合、中途半端に折衷するのが難しい──思想と運用が強く結びついているからです。
期待できること:フォニックスの盤石な基礎、TAGAKI®による「自分で考えて発信する英語」の訓練、合同発表会という他では得られない発表経験、担任の先生との密度の高い関係性、そして「15歳で話せる子」という明確なゴールに向けた長期計画。
期待すべきでないこと:「通うだけで英語が伸びる魔法」。mpiの成果は、教室レッスン+家庭学習+発表会参加の三点セットで初めて最大化します。家庭学習をサボると、教材費だけかかって思ったほど伸びない残念なパターンになりがちです。「mpiは先生と子どもと家庭の三人四脚で走るスクール」と理解するのが正確です。
編集部が最も評価するのは、mpiメソッドとTAGAKI®に表れる「英語教育思想の筋の良さ」です。「まず音(フォニックス)」「次に意見(TAGAKI®)」「最後に発表」という順序は、第二言語習得の原理にも合致しており、日本の学校英語が長年埋めきれなかった「話せない」「書けない」問題への真っ当な解答になっています。
一方、最大の不確実性は「どの先生に当たるか」です。フランチャイズなら「全国どこでも均質」を保証できますが、mpiはパートナー制度ゆえに先生の力量と人柄の影響が相対的に大きい。体験レッスンで「この先生なら6年間預けられる」と確信できるかが、入会判断の最も重要な要素になります。近所のmpi教室が複数あるなら、2〜3の先生を見比べてから決めるのが、このスクールの正しい選び方です。
推しポイント:①40年以上磨かれたフォニックス教育の源流に触れられること。②TAGAKI®による「英語で考えて発信する」訓練は、日本の英語教育全体で見てもユニークで価値が高い。③合同発表会で「大きな舞台で英語を発表した」経験は、子どもの自己効力感に強く効く。
迷いポイント:①教室ごとに料金・質が違うため、事前の見比べが必要。②家庭学習前提のため、保護者が伴走する体力・時間がないと効果が出にくい。③「英会話楽しかった!」で終わらない分、発表や家庭学習のプレッシャーを嫌がる子には重く感じられる場合も。
結論:mpi English Schoolsは、「英語を子どもの武器として本気で育てたい家庭」にとって、日本で最も筋の良い選択肢のひとつです。週1の楽しい時間として消費するには重すぎますが、家族で伴走する覚悟のあるご家庭には、他では得られない深みと体系性があります。通える範囲に信頼できるパートナー教室があるなら、第一候補として検討する価値が十分にあります。
体験レッスンや教室見学の前後で、以下のポイントを確認しておくと、入会後のミスマッチを防げます。
フォニックスの源流とTAGAKI®という独自教材、そして「15歳で世界と話せる子」という明確なゴール。まずはお近くのパートナー教室を探し、体験レッスンで先生との相性を確かめてみてください。
◆ mpi教室を公式サイトで探す