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『二月の勝者』に学ぶ
5月の受験生保護者がやるべきこと/やらないこと

💡 編集部より

中学受験のリアルを描いた漫画『二月の勝者 ─絶対合格の教室─』(高瀬志帆/小学館)。3月のコラム(3月版はこちら)、4月のコラム(4月版はこちら)に続き、5月に保護者がやるべきこと・やってはいけないことを整理しました。

5月はGW明けの不調と、学校説明会の本格シーズンが重なる「忙しい月」です。情報収集を加速しつつ、子どもの体調と心のサインを見逃さないことが鍵になります。

1. 『二月の勝者』で描かれた「5月」── 動き出す情報戦

『二月の勝者』で、5月は「情報戦が本格的に動き出す月」として描かれています。4月の保護者会で投げかけられた「夏までに志望校の方向性を固める」というメッセージを受け、保護者たちが具体的な行動を始めるのが5月です。

作中の桜花ゼミナール吉祥寺校では、保護者同士の情報交換が活発になり、学校説明会の話題が教室の入り口で飛び交うようになります。一方、子どもたちは新6年生としてのリズムに慣れ始める時期でもあり、4月の緊張感が解けて中だるみが出やすい時期でもあります。

つまり5月は、保護者は加速、子どもは減速しがちな月。この温度差に気づかず、保護者のペースで子どもを引っ張ろうとすると、思わぬ反発を招きます。

「情報を持つ者が勝つ。だが、情報を持ちすぎて子どもを潰す親もいる。」

── 黒木蔵人の言葉より(筆者意訳)

この言葉は5月の保護者にとって、特に重い意味を持ちます。学校説明会、文化祭、テスト結果、塾の面談──情報が一気に押し寄せる月だからこそ、「集めた情報をどう子どもに渡すか」が問われるのです。

2. 5月に保護者がやるべき5つのこと

✅ やるべきこと①:学校説明会・文化祭への参加を本格化する

5月から学校説明会の本格シーズンが始まります。4月に作成した候補校リストを片手に、月2〜3校のペースで訪問することを目安にしましょう。

5月の段階では「絞る」のではなく「広げる」ことが大切です。偏差値帯や校風が異なる学校をあえて複数見ることで、お子さんが何に反応するかが見えてきます。「進学校志望だと思っていたけど、付属校の方が合いそう」という発見は、説明会に行ってみないと得られません。

説明会は必ずお子さんと一緒に参加することを強くおすすめします。保護者だけが情報を持って帰っても、子どもの志望動機にはつながりません。実際に校内を歩き、在校生を見ることで、子どもの中に「この学校に通うイメージ」が芽生えます。

✅ やるべきこと②:4月のテスト結果を「弱点マップ」に変換する

4月のテスト結果が手元に届いている頃です。総合偏差値だけを見て一喜一憂するのではなく、「分野別の弱点マップ」を作りましょう。

具体的には、4教科それぞれについて「正答率が低かった単元」を3つずつリストアップします。算数なら「速さ」「平面図形」「割合」など、国語なら「説明文」「物語文」「漢字」など。これを塾の先生と共有し、夏期講習までに優先的に取り組む単元を一緒に決めましょう。

『二月の勝者』でも繰り返し描かれているように、受験は「総合点」ではなく「合格最低点を超えるかどうか」です。すべての単元を満遍なく強化するより、合否を分ける単元に集中投資する方が効率的です。

📌 弱点マップの作り方

① 4教科 × 各3単元 = 計12単元をリストアップ
② 「次のテストで取りたい点数」を単元ごとに設定
③ 塾の先生に共有し、家庭学習の優先順位を決める
④ 1ヶ月後(6月のテスト)に再評価する

✅ やるべきこと③:GW明けの生活リズムを再構築する

GWで崩れた生活リズムを、5月の第1週で立て直しましょう。特に重要なのは就寝時間と起床時間の固定化です。

GW中に夜更かしの習慣がついてしまうと、塾の授業中の集中力が落ち、宿題が遅れ、また夜更かしする──という悪循環に陥ります。5月第1週の3日間を「リカバリー期間」として、平日の生活リズムを取り戻すことに集中してください。

具体的には、起床時間を30分前倒しし、朝の散歩や軽い運動を取り入れることが効果的です。日光を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気が戻ってきます。

✅ やるべきこと④:併願校の候補を「軸」で整理する

5月は、併願校を「軸」で整理し始める時期です。第一志望だけでなく、偏差値帯と入試日程を組み合わせた併願プランを考え始めましょう。

典型的な併願パターンは以下のとおりです。

位置づけ偏差値の目安受験日
挑戦校(第一志望)現在偏差値+5〜102/1〜2/3
実力相応校現在偏差値±22/1〜2/2
合格安全校現在偏差値-5〜101月入試 or 2/1午後
滑り止め現在偏差値-10以上1月入試

5月の段階では「具体的な学校名を決める」必要はありません。「各カテゴリーで2〜3校ずつ候補がある」状態を目指しましょう。最終決定は秋以降で十分です。

併願校の検討に役立つ機能として、スクールコンパスの学校マッチング診断を活用できます。お子さんの性格や家庭の優先事項から、首都圏300校以上の中から候補校をピックアップすることが可能です。

✅ やるべきこと⑤:夏期講習の申込み準備

多くの塾では、5月下旬〜6月上旬から夏期講習の申込みが始まります。5月のうちに以下の準備を済ませておきましょう。

(a)夏期講習のスケジュール把握:通常コースに加え、志望校別特訓・合宿などのオプション講座があります。すべてに参加すると睡眠時間が削られるため、取捨選択が必要です。

(b)家族の予定との調整:夏休みの家族旅行や帰省の予定があれば、夏期講習の日程と照らし合わせて調整します。「すべて講習優先」だと子どもが息切れします。3〜5日のリフレッシュ期間は確保しましょう。

(c)費用の最終確認:4月の費用計画を踏まえ、夏期講習のオプション講座をどこまで取るか決めましょう。「念のため全部」は危険な発想です。

3. 5月に保護者がやってはいけない5つのこと

❌ やらないこと①:GW明けの不調を「さぼり」と決めつける

5月の第2週、子どもの様子に違和感を感じることがあります。「朝起きられない」「塾を渋る」「テストで点数が落ちた」──これらを「さぼり」「やる気がない」と決めつけて叱るのは最も避けるべき対応です。

GW明けの不調は、生活リズムの乱れと環境変化のストレスが重なった結果です。「五月病」という言葉があるように、大人でも不調が出やすい時期。新6年生の子どもにとっては、なおのこと重い負担です。

⚠️ 不調のサインを見逃さない

以下のサインが2つ以上出ている場合は、無理をさせず、1日休養を取らせてください。
・朝起きるのに30分以上かかる
・食欲が普段の半分以下
・「塾に行きたくない」と口に出す
・テストの点数が普段より20%以上下がる
・夜寝る前に泣く、イライラする

❌ やらないこと②:説明会で「他の保護者と比較する」

学校説明会の場では、他の保護者の発言や質問が気になります。「あの方、すごく詳しい質問をしていた」「我が家はまだそこまで考えていない…」──こうした比較は、不安を増幅させるだけで何も生みません。

説明会で集めるべき情報は、「うちの子に合うかどうか」のただ一点。他の家庭がどう判断しているかは関係ありません。同じ学校でも、合う子と合わない子がいるのが当然です。

説明会後、車内や帰宅後にお子さんと感想を共有してください。「校舎の雰囲気どうだった?」「お弁当の時間のあの様子、楽しそうだったね」──子どもの素直な反応こそが、最も信頼できる判断材料です。

❌ やらないこと③:5月のテスト結果で志望校を変える

5月にも組分けテストや公開模試があります。結果が芳しくないと「志望校のレベルを下げよう」と考えがちですが、5月の段階で志望校を下げるのは早すぎます

『二月の勝者』でも繰り返し示されるように、偏差値は夏を超えると大きく変動します。5月の偏差値を基準に志望校を決めると、夏の伸びを取り逃すことになります。

逆に、4月よりも結果が良かったからといって志望校を上げるのも危険です。5月のテストはまだサンプル数が少なく、その時点の調子に左右されます。志望校の本格的な見直しは、夏期講習後の8月末〜9月の合不合判定テスト・サピックスオープン以降が適切です。

❌ やらないこと④:説明会の感想を子どもに押し付ける

学校説明会から帰る車の中で、保護者が「あの学校、絶対いいよね!」「ここが第一志望でいいんじゃない?」と熱っぽく語ってしまうことがあります。これは子どもの素直な反応を封じる行為です。

子どもは保護者の期待を敏感に察知します。「お母さん(お父さん)がこの学校を気に入っているなら、自分も気に入ったって言わなきゃ」と感じてしまうのです。

説明会後の感想は、まず子どもから先に聞いてください。「どう思った?」とオープンに尋ね、保護者の意見は子どもが話し終わってから伝えるのが鉄則です。

❌ やらないこと⑤:「夏が勝負」と早くもプレッシャーをかける

5月後半になると、塾の保護者会などで「夏が勝負」「夏期講習が天王山」というメッセージを耳にする機会が増えます。これを家庭で繰り返し子どもに伝えると、子どもは夏が来る前にプレッシャーで潰れます

もちろん夏期講習は重要です。しかし、それを伝えるのは塾の役割。家庭でまで「夏が勝負」と言われると、子どもは逃げ場を失います。

家庭での声かけは、「今日できたこと」に焦点を当てましょう。「夏に向けて頑張ろう」ではなく、「今日のテスト、計算問題が全部合ってたね」「昨日より早く起きられたね」のように、目の前の小さな成功を積み重ねる声かけが、結果として夏期講習に向けたモチベーション維持につながります。

「親が『夏が勝負』と言うほど、子どもは夏を恐れる。本当の勝負は、毎日の積み重ねの中にしかない。」

── 黒木蔵人の言葉より(筆者意訳)

作品に描かれた「5月の保護者たち」

『二月の勝者』では、5月の保護者の心理が4月以上に細かく描かれています。情報が一気に増える月だからこそ、保護者の判断は揺れやすくなります。

パターンA:情報過多型の保護者

説明会のはしご、ママ友からの最新情報、SNSでの口コミ──5月になると情報が一気に押し寄せます。すべてを取り入れようとすると、判断軸がブレ、子どもにも矛盾したメッセージを送ることになります。「自分にとって信頼できる情報源は3つまで」と決めることが大切です。

パターンB:説明会嫌い型の保護者

「忙しいから説明会には行かない」「Webサイトの情報で十分」と考える保護者もいます。しかし、Webサイトでは絶対に分からないのが「校舎の空気」と「在校生の表情」です。少なくとも候補校のうち5校は、お子さんと一緒に足を運ぶことをおすすめします。

パターンC:成績一喜一憂型の保護者

5月のテスト結果が出るたびに、家庭の雰囲気が大きく変わるパターンです。良い結果なら明るく、悪い結果なら暗く──この振れ幅が子どもを疲弊させます。テスト結果は「分析の材料」と割り切り、家庭の雰囲気は安定させることを心がけましょう。

あなたはどのパターンに近いですか?5月は情報量が4月の倍以上になります。自分の「情報との向き合い方」を見直すタイミングです。

4. 黒木蔵人の名言に学ぶ「5月の心構え」

『二月の勝者』には、5月の保護者の心に刺さる黒木蔵人の言葉が数多く登場します。情報戦が本格化するこの時期だからこそ、立ち返るべき指針があります。

「説明会は学校を見る場ではない。子どもが自分の未来を想像する場だ。」

── 黒木蔵人(筆者意訳)

5月の説明会参加で、保護者がやりがちなのは「学校のスペックを採点する」ことです。校長の話、進学実績、施設──すべてを「他校と比べてどうか」という視点で見てしまいます。

しかし、本当に見るべきは「うちの子がここに通うイメージが湧くか」です。校門を入って、廊下を歩いて、教室に座って──子どもの想像力が動くかどうか。これは保護者の採点では見えません。子どもの表情と言葉を観察することでしか分からない情報です。

「6年生の5月は、子どもが『自分は何者か』を考え始める月だ。親はそれを邪魔してはいけない。」

── 黒木蔵人(筆者意訳)

新6年生の5月は、子ども自身が「受験生としての自分」を意識し始める時期です。クラスの友達との関係、塾でのポジション、得意・不得意の認識──子どもなりに自分を分析しています。

このタイミングで保護者が「あなたはこういう子だから、こういう学校がいいわよ」と先回りすると、子どもの自己発見プロセスが止まります。5月は「親が子どもを定義する月」ではなく、「子どもが自分を定義する月」。保護者は聞き役に徹することが正解です。

「合格は、4月でも5月でも決まらない。決まるのは、合格発表のその瞬間だけだ。」

── 黒木蔵人(筆者意訳)

5月の中だるみや成績の停滞を見て、「このままでは合格できない」と決めつけたくなる保護者は少なくありません。しかし、合否は最後の最後まで分からないのが中学受験の特徴です。

5月の停滞は、夏の伸びの「助走期間」かもしれません。今見えている景色だけで判断せず、半年後の成長を信じること──これが5月の保護者に最も求められる姿勢です。

5. 学年別・5月のアクションプラン

新6年生(2027年2月受験)の5月

やるべきことポイント
第1週GW明けのリカバリー、生活リズム再構築無理に勉強量を増やさない
第2週4月のテスト結果を弱点マップ化4教科×3単元の優先順位を決める
第3週学校説明会・文化祭への参加開始月2〜3校ペースを目安に
第4週夏期講習の申込み準備、家族予定との調整オプション講座の取捨選択

新5年生の5月

新5年生にとって、5月は「カリキュラムについていけるかどうか」の最初の試金石となる時期です。4月の混乱期を抜け、5月は実力を測られるテストが増えます。

この時期に最も大切なのは、「分からない単元を放置しない」ことです。5年生のカリキュラムは積み上げ型のため、5月でつまずいた単元は6月・7月にも影響します。塾の質問教室や個別フォローを積極的に活用しましょう。

項目5月の目安
1日の家庭学習時間平日60〜90分、休日2〜3時間
テスト後の振り返り必ず実施(30分以内でOK)
塾を休む理由体調不良のみ。「疲れた」では休まない
習い事との両立週1〜2は継続OK、週3以上は要検討

新5年生の5月は、「完璧を目指さず、継続を目指す」姿勢が重要です。宿題を全部やろうとすると、子どもは疲弊して継続できません。「7割消化」を許容し、塾の先生と相談しながら、何を優先するかを明確にしましょう。

新4年生の5月

新4年生は、5月もまだ「楽しく塾に通うこと」が最優先です。4月から始まった通塾生活に慣れ、5月は「学ぶことの面白さ」を実感する時期にしたいところです。

保護者がやるべきことは、「分からないことを楽しめる雰囲気を作る」ことです。「分からない=悪いこと」ではなく、「分からないことを発見できた=学びのチャンス」というメッセージを家庭で共有してください。

4年生の5月にやってはいけないのが、「テストの点数で子どもの能力を判断する」ことです。4年生のテストは、まだ受験向けのトレーニングが始まったばかり。点数の変動が大きく、その時点の調子に大きく左右されます。「○○が苦手」と早々にレッテルを貼ると、その後の伸びを止めてしまいます。

新4年生の5月の家庭での声かけは、以下の3つに絞りましょう。

① 「塾、楽しかった?」(学習内容よりも気持ちを聞く)

② 「先生に質問できた?」(質問する姿勢を褒める)

③ 「今日学んだことで一番面白かったのは?」(記憶の定着と関心の発見)

6. 5月の学校説明会・文化祭の歩き方

5月から本格化する学校説明会・文化祭。限られた休日にすべてを回ることはできません。戦略的な参加が必要です。

説明会で確認すべき5つのポイント

確認項目具体的に見るべきこと
① 教育方針校長の言葉に「自校の独自性」が込められているか
② カリキュラム大学進学実績、特別講座、海外プログラムの有無
③ 雰囲気在校生・先生方の表情、廊下での会話
④ 通学実際に最寄り駅から歩いてみる、登下校時間帯の混雑
⑤ 子どもの反応校内で目を輝かせる瞬間があったか

5月の文化祭の活用法

5月に文化祭を開催する学校は限定的ですが、開催される場合は絶対に行く価値があります。9〜10月の文化祭シーズンは混雑し、人気校は予約争奪戦になります。5月の文化祭は「穴場」であり、ゆっくり校内を見学できます。

文化祭で見るべきは、「在校生の素の姿」です。説明会では先生が話す姿しか見られませんが、文化祭では生徒同士の会話、先輩と後輩の関係性、部活動の雰囲気などが分かります。お子さんが「お兄ちゃん・お姉ちゃんと話せて楽しかった」と感じれば、それは強い志望動機になります。

合同相談会の活用法

5〜6月には、複数校が一堂に会する合同相談会も増えます。1日で10校以上の話を聞けるため、効率的な情報収集に最適です。

合同相談会で意識すべきは、「事前にリストアップした候補校に集中する」ことです。会場ですべてのブースを回ろうとすると、情報過多で何も残りません。事前に「優先度A:5校」「優先度B:3校」と決めておき、AとBで時間配分を分けるのがコツです。

5月にやっておきたい「説明会記録の仕組み化」

説明会・文化祭は5月から12月まで継続的に参加することになります。記録の仕組みを5月のうちに作っておきましょう。

① 学校別カードの作成

1校につき1枚のカード(A4一枚で十分)を作り、「訪問日」「印象」「在校生の様子」「子どもの反応」「気になった点」「次回確認したいこと」を記録します。秋の最終判断時に、このカードが最大の判断材料になります。

② 写真・パンフレットの整理

各校の校門・校舎・パンフレットを写真で残しておきましょう。スマートフォンでアルバムを学校別に作っておくと、後から見返しやすくなります。

③ 子どもの感想ノート

子ども自身に、各学校訪問後に1〜2行の感想を書いてもらうと、後から比較しやすくなります。「○○中:制服がかっこよかった、給食があるのがいい」など、子どもの素直な視点が貴重な記録になります。

📖 この時期にぜひ読んでほしい:『二月の勝者』第3巻

本コラムで取り上げている『二月の勝者 ─絶対合格の教室─』(高瀬志帆/小学館)。第3巻には新6年生の4月・5月の様子が描かれています

新6年生としてスタートを切った桜花ゼミナール吉祥寺校の生徒たち。GW明けの不調、保護者同士の情報戦、学校説明会のシーズン突入──本コラムで解説した内容が、漫画というリアルな描写で追体験できます。

まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。

📚 『二月の勝者 ─絶対合格の教室─』第3巻

高瀬志帆 著 / 小学館 ビッグコミックス

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📌 スクールコンパスの学校マッチング

5月から学校選びを本格化する方は、スクールコンパスの学校マッチング診断をご活用ください。偏差値だけでなく、お子さんの性格や家庭の優先事項から、首都圏300校以上の私立中学・中高一貫校の中から候補校をピックアップできます。説明会参加前の事前リサーチに最適です。

7. 5月の保護者チェックリスト

  • GW明けの第1週は子どもの体調を最優先にした
  • 4月のテスト結果から「弱点マップ」(4教科×3単元)を作成した
  • 塾の先生と弱点単元の優先順位を共有した
  • 5月中に学校説明会・文化祭に2校以上参加した
  • 説明会後、子どもの感想を先に聞いてから自分の意見を伝えた
  • 併願校の候補をカテゴリー別(挑戦・相応・安全)に整理した
  • 夏期講習の申込み内容を家族予定と照らし合わせて検討した
  • 5月のテスト結果で志望校を上下させていない
  • 「夏が勝負」というプレッシャーを子どもにかけていない
  • 子どもが体調不良のサインを出していないか観察している

8. 「5月の慌ただしさ」を「5月の前進」に変える

5月は、4月の「準備の月」とは違い、「実際に動き出す月」です。説明会、文化祭、テスト、面談、夏期講習の申込み──やることが一気に増え、保護者は慌ただしさに飲み込まれがちです。

慌ただしさそのものは悪くありません。問題は、慌ただしさの中で「優先順位を見失うこと」です。

5月の優先順位は明確です。「子どもの体調と心の安定」が最優先、次に「説明会への参加」、3番目に「夏期講習の準備」。テスト結果や偏差値の変動は、これらの後に位置づけてください。

「慌ただしさ」を整理するためのワーク

5月の終わりに、以下の3つの質問で振り返りをしてみてください。

質問1:5月、子どもの様子で気になったことは何ですか?

体調、表情、口数、塾への向き合い方──気になったサインがあれば書き出してください。「特に何もない」なら、それも貴重な情報です。安定している家庭は、それだけで大きな強みです。

質問2:5月、自分が一番頑張ったと思うことは何ですか?

「説明会に3校行った」「夫婦で受験方針を話し合った」「子どもの愚痴を聞いた」──何でも構いません。自分を労うことも大切です。受験は子どもだけのものではなく、家族全体の挑戦です。

質問3:6月、これだけは決めておきたいことは何ですか?

1つだけ選んでください。「夏期講習の申込みを完了する」「候補校を10校から5校に絞る」「子どもとの会話時間を増やす」──6月の目標を1つだけ立てることで、無駄な焦りを減らせます。

5月を終えたら──6月に向けて

5月のチェックリストをすべてクリアする必要はありません。「10個のうち6個できた」で十分です。

6月は、5月に始めた説明会参加が継続する月であり、夏期講習の申込みが完了する月です。5月に立てた「弱点マップ」を実行に移し、夏に向けた基礎固めを進める時期に入ります。

💡 編集部より

3月版のコラムでは「スタートラインに立つ」、4月版では「靴紐を結ぶ」ことをテーマにしました。5月は「実際に走り始める」時期です。

走り始めると、息が切れたり、ペースが乱れたりします。それは当然のこと。大切なのは「走り続けること」ではなく、「立ち止まりながらでも前に進むこと」です。

子どもの体調と心のサインに目を配りながら、家族で良い春を過ごしてください。次は6月版のコラムでお会いしましょう。

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