スクールコンパス中学受験 > 学費の数え方

私立中学の学費は、なぜサイトによって
金額がちがって見えるのか

同じ学校を3つのサイトで調べると、3つの金額が出てきます。どれかがまちがっているのではありません。数えているものがちがうだけです。

このページでは金額を書きません。書くのは数え方です。金額は年度で変わりますが、数え方は変わらないからです。

ちがって見える理由は、3つだけ

❶ 年額と月額が混ざっている

授業料を1年ぶんで書くサイトと、1か月ぶんで書くサイトがあります。同じ学校でも、片方は50万円台、片方は4万円台に見えます。12倍ちがいます。

スクールコンパスが持っている学校データでも、授業料の欄が月額とみられるものと年額とみられるものが混ざっていました。実際に数えたところ、年額とみられるのが40校、月額とみられるのが5校でした。だから当サイトも、6年間の合計を機械で出すことはしていません。

見分け方。数字が10万円を切っていたら月額の可能性が高いです。募集要項の表の見出しに「(月額)」「(年額)」と小さく書いてあるので、そこを先に見てください。

❷ 「初年度納入金」に何を入れるかが、学校ごとにちがう

「初年度納入金」という言葉に決まった定義はありません。入学金と授業料だけの学校もあれば、施設費・PTA会費・積立金・制服代まで含める学校もあります。

だから初年度納入金どうしを学校間でくらべても、公平な比較になりません。くらべるなら、入学金・授業料・施設費を項目ごとにそろえてから足してください。

❸ 公立中高一貫校は、中学の3年間は授業料がかからない

公立中高一貫校の中学にあたる3年間は義務教育なので、授業料はかかりません。授業料がかかるのは高校にあたる3年間からです。

ところが学費のデータには、高校段階の授業料が「授業料」として1つだけ書かれていることがあります。それを6倍すると、実際の倍の金額になります。当サイトのデータでも、この形の学校が3校ありました。

ただし授業料がかからないだけで、制服・教材費・修学旅行の積立・PTA会費は中学の3年間もかかります。「公立だからお金がかからない」ではありません。

6年間でいくらかを、自分で数える5つの手順

手順1 志望校の募集要項(学校公式サイトのPDF)を開く。まとめサイトではなく公式を見ます。金額が変わるのは公式が先です。

手順2 授業料が年額か月額かを確かめる。表の見出しか、注記に書いてあります。月額なら12をかけます。

手順3 毎年かかるものを1年ぶんに足す。授業料+施設費(維持費)+PTA会費や後援会費+積立金。ここまでが「毎年の額」です。

手順4 入学金+(毎年の額 × 6)を計算する。中学と高校で授業料が変わる学校は、3年ずつに分けて足します。募集要項に高校の額が書いていない場合は、その学校に聞くしかありません。

手順5 最後に、下のチェックリストで抜けを埋める。ここで数十万円変わります。

授業料のほかに、かならずかかるもの

寄付金と積立は、募集要項の後ろのほうに小さく書かれていることが多いところです。表紙の金額だけを見て決めると、入ってから足りなくなります。

調べるときに見る場所

金額は各校の募集要項が唯一の出典です。スクールコンパスの学校ページにも学費の欄がありますが、そこに書いてあるのは公式の記載を写したもので、年度で変わります。出願の前にかならず公式でお確かめください。

このページの立場

当サイトは、学費の金額を1つの数字にまとめて出すことをしていません。上に書いたとおり、年額と月額の混在、初年度納入金の定義のちがい、公立中高一貫の3年間の扱いがあり、機械でまとめると誤った額になるからです。実際に当サイトのデータで試したところ、6年間の合計が正しく出せたのは一部の学校だけでした。数字を出すより、数え方を渡すほうが役に立つと考えています。
このページは2026年9月8日に作りました。制度が変わることがあるため、就学支援金や授業料の補助については、お住まいの自治体と文部科学省の公式でご確認ください。