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小学生しんぶん ニュース用語解説|スクールコンパス編集部|最終更新: 2026年6月10日

一票の格差(いっぴょうのかくさ)とは? 小学生にもわかるやさしい解説

一票の格差とは、選挙で議員1人を選ぶために必要な有権者(投票できる人)の数が選挙区によって違うため、住んでいる場所によって1票の重み(価値)に差が生まれてしまうことです。

「1票の重み」が選挙区でちがう 選挙区A 有権者 10万人 🧑🧑🧑🧑🧑 → 議員 1人 1票の重み = 大きい 選挙区B 有権者 20万人 🧑🧑🧑🧑🧑🧑🧑🧑🧑🧑 → 議員 1人 1票の重み = 半分 このとき「一票の格差は 2倍」
一票の格差のしくみ(スクールコンパス編集部作成)

🗳️ どうして「格差」が生まれるの?

国会議員を選ぶ選挙では、日本全国がいくつもの「選挙区」に分けられ、選挙区ごとに議員を選びます。ところが、選挙区に住んでいる人の数はばらばらです。人口の多い選挙区も、少ない選挙区も、選べる議員の数が同じなら、人口の少ない選挙区の1票のほうが「重く」なります。

たとえば、有権者が10万人の選挙区Aと、20万人の選挙区Bで、それぞれ議員を1人選ぶとします。Aでは10万人で1人、Bでは20万人で1人。Bの人の1票は、Aの人の1票の半分の力しかない計算になります。このとき「一票の格差は2倍」といいます。

⚖️ なぜ問題になるの?

日本国憲法は、すべての国民が法の下で平等にあつかわれることを定めています。選挙の1票の重みが住む場所で大きく違うのは、この平等の考え方に合わないのではないか、と長く議論されてきました。実際に裁判でも争われ、裁判所が国会に対して格差を小さくするよう求めてきた歴史があります。

格差をなくすには、人口の変化に合わせて選挙区の線引き(区割り)や議員の数を見直す必要があります。人口は5年に1度の国勢調査で正確に数えられるため、国勢調査の結果が発表されると、一票の格差が必ずニュースになります。

📰 2026年のニュースでは

2026年5月29日に発表された2025年国勢調査の速報値をもとに計算すると、衆議院小選挙区の一票の格差は最大2.274倍となりました。人口の減り方が地域によって違うため、これから選挙区の区割り見直しが議論されていきます。

❓ よくある質問

Q. 一票の格差は何倍だと問題なのですか?

A. 「何倍までなら良い」という決まった数字はありませんが、裁判所はこれまで、格差が大きく開いた選挙について憲法の平等の考え方に照らして問題があると指摘してきました。格差をできるだけ小さくするよう、選挙区の区割りや議員定数の見直しが続けられています。

Q. 一票の格差はどうやって計算しますか?

A. 議員1人あたりの有権者数がいちばん少ない選挙区と、いちばん多い選挙区をくらべます。たとえば最少が10万人、最多が22万7400人なら、22万7400÷10万=2.274で「最大2.274倍」と表します。

Q. 一票の格差はなぜ国勢調査と関係があるのですか?

A. 選挙区の区割りは人口をもとに決められ、その人口を正確に数えるのが5年に1度の国勢調査だからです。国勢調査の結果が発表されると、最新の人口で一票の格差が計算し直され、区割り見直しの議論が始まります。

📰 「一票の格差」は2026年6月5日号(国勢調査速報・最大2.274倍)で取り上げた用語です。 最新のニュースは 小学生しんぶん最新号(5・6年生版)、月ごとの時事問題の総整理は 中学受験 時事問題まとめ で確認できます。

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