🧭 公立中高一貫は、わが子に向いている?(メリット・デメリットと、最初に確かめる6つ)
公立中高一貫は「受検料が安い私立の代わり」ではありません。試験の形も、入ってからの6年間も、私立の中学受験とはちがいます。調べ始める前に、次の6つを親子で確かめてください。当てはまる数が多いほど、公立中高一貫の受検は向いています。
- 書くことをいやがらない。適性検査は、資料を読んで自分の考えを書く検査です。200字の作文を最後まで書けるかが最初の目安です(家での対策)。
- 「なぜ?」を考えるのが好き。知識の量より、理由を筋道立てて説明する力を見ます。
- 学校の授業と通知表を大事にできる。都立と千葉県立は小学校の報告書(通知表)が合否に入ります(点の計算)。
- 倍率が高くても、気持ちを切りかえられる。首都圏の学校は2026年に2〜8倍で、準備をしても届かないことがある試験です。結果のあとに地元の中学へ進む道も、前向きに話しておけるか(結果のあとの道)。
- 通える範囲にある。多くは県内(市内)に住んでいることが出願の条件で、6年間の通学になります(県外から受けられる学校)。
- 6年間の学び方に、家庭の考えが合う。探究や課題研究、卒業論文に力を入れる学校が多く、私立の進学校とは時間の使い方がちがいます(私立と迷ったら)。
お金の面では、中学3年間で私立より平均で約305万円少なく済みます(かかるお金)。ただし、それだけで決めると、合わない6年間になることがあります。上の6つと合わせて考えてください。
メリットとデメリットを短くまとめると:メリットは、高校受験がないこと、公立なので中学の授業料がかからないこと、6年間を通した探究や課題研究に時間を使えることです。デメリットとしてよく挙げられるのは、倍率が高く準備をしても届かないことがあること、6年間ほぼ同じ仲間で過ごすため環境を変えにくいこと、高校受験がない分、中学の後半に気持ちがゆるみやすいと言われること、そして通える範囲が住んでいる県(市)に限られることです。
📆 公立中高一貫校の試験日2027(適性検査の日程・全国早い順)
公立中高一貫の検査日は、11月の広島叡智学園から2月3日の都立・神奈川まで、2か月以上ばらばらです。12月に検査がある県(長野・千葉・山口)は、出願が11月に締まります。「まだ先」と思っていると間に合わないので、まず住んでいる県の行を確かめてください。県の名前を押すと、その県の出願・発表・過去問・説明会に飛びます。
(各行の □ にしるしをつけてから押すと、まとめて1つのファイルになります。iPhone・Android・Googleカレンダーで開けます。登録は端末の中だけで行われます)
どれも県・市の教育委員会の2027年4月入学の実施要項・日程の発表で確かめた日付です(出典は県ごとの枠に)。ここにない県(新潟・長崎・鹿児島など)は、2027年の日程を確かめ次第足します。県ごとの枠に、2026年の日程と検査の形を載せています。
📝 公立中高一貫校の過去問(適性検査の問題)はどこで手に入る?全国
過去問は「どこにあるか」が県によってばらばらです。親が最初に決めるのは、志望校の公式の過去問を何年分そろえられるかと、足りない分を何で補うかの2つです。
1. 公式に公開しているところ(編集部で確かめたもの)
- 都立10校:各校の公式サイトの「入試案内」→「適性検査問題等」に、問題・解答用紙・解答例・出題の基本方針(学校ごとのリンク)。
- 神奈川・千葉・埼玉:神奈川5校・千葉3校・埼玉3校の比べ表に、学校ごとの公式の過去問の場所。
- 札幌開成:札幌市が年度ごとに公開(札幌市)。
- 大阪府立3校:府が問題と採点資料を公開(大阪府)。
- 愛知県立の附属中:県のページに2025年・2026年の問題の案内とサンプル問題(著作権の都合で一部は載っていません。愛知県)。
- 長野県立2校:県が問題・正答例・評価基準を年度ごとに公式サイトに載せています(長野県)。
- 熊本県立3校:2027年は検査の形が変わるので、県が2026年7月24日にサンプル問題を公表(熊本県)。
2. 全国の公立の2026年の問題を1冊で みくに出版「2027年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」(2026年7月10日発売、3,630円(税込))。入学者選抜をしている全国の公立中高一貫校の2026年の適性検査を1冊にまとめたもの。一部の作文・放送問題・グループ活動は載っておらず、著作権の都合で素材文・図版が一部削られています。実際の試験時間が書かれ、解答は別冊。下の都道府県の一覧で、学校名の前に◎がある学校が載っています(掲載校一覧)。
3. 同じ県の学校の問題も、そのまま練習になる県 岡山の県立4校は適性検査が4校共通、福岡の県立5校は適性検査と作文が同じ問題、千葉県立2校は一次検査が共通、都立は適性検査Ⅰが10校共同作成です。こうした県では、志望校以外の学校の過去問も、志望校の過去問と同じ価値があります。
過去問は「解いて点を出す」より、解答例と並べてどの資料のどの数字を使ったかを親子で言葉にするほうが力がつきます。時事を使う問題が多いので、中学入試の時事問題もあわせてどうぞ。
🚆 県外から受検できる公立中高一貫校(住んでいる県の外・転居予定の家庭)
公立中高一貫は「住んでいる都道府県の学校しか受けられない」と思われがちですが、県外から受けられる学校、転居の予定があれば受けられる県があります。地方で私立の選択肢が少ない家庭や、転勤が決まっている家庭は、まずここを見てください。
県外に住んだままでも出願できる学校
転居が決まっていれば出願できる県(転勤の家庭向け)
- 茨城県立13校:入学の日までに保護者と県内に住むことが確実なら出願できます。出願のときに「県外からの入学志願申請書」と、転入先の住居を証明する書類(売買契約書や賃貸借契約書の写しなど。住民票は不可)を出します。(公式)
- 広島県立広島中・三次中:4月の入学許可までに県内への転居が決まっていれば、事前に「県外等からの出願許可」を受けて出願できます。(公式)
- 栃木県立3校:入学のときに保護者と県内に住む見込みの子も応募できます。(公式)
- 群馬県立中央中等:入学日までに保護者と県内に住むことが確実な子も応募できます。ただし、ほかの国公立の学校に出願している子は応募できません。(公式)
- 沖縄県立4校:県外・国外に住んでいても、沖縄県教育委員会の出願承認を受ければ出願できます。2027年入学の申請は2026年10月9日(金)必着です(出願は10月26日〜30日)。(公式)
- 宮城県立2校:入学時までに県内に住む見込みの子も出願できます。(公式)
- 千葉県立2校(千葉・東葛飾):保護者と他の都道府県や海外に住んでいても、志願する中学校の校長の承認を特別に得れば志願できます(実施要項の別記)。(公式)
- 熊本県立3校(玉名附属・宇土・八代):入学日までに保護者と県内に転居し、県内から通うことが確実なら出願できます(転勤予定証明書や賃貸契約書などを添付)。八代中は、県外に住んで県外から通う子も2人まで受け入れます。(公式)
寮のある私立中の県外会場の説明会は、寮のある学校の県外会場カレンダーにまとめています。公立と私立の寮の学校を、同じ秋に並べて考えられます。
✏️ 適性検査の対策:家でできること(小4・小5・小6)
適性検査は、知識を覚えているかより、資料を読み取る・筋道を立てて考える・自分の考えを決められた形で書くの3つを見る検査です。千葉県の募集要項は、一次検査で「文章や図・表などの資料を読み取り、課題をとらえ、解決に向けて筋道立てて考え、表現する力」を、二次検査で「聞き取ったり読み取ったりした内容から課題を明確にし、経験にもとづいて考えを表現する力」を見ると書いています。都立や神奈川など、ほかの県が公表している出題の方針も同じ3つが柱です。だから家では、この3つを学年に合わせて少しずつ積み上げます。
| 学年 | 家でやること(週の目安) | 親が見るところ |
| 小4 | 新聞や教科書のグラフ・表を1つ選び、「わかったこと」を1文で言う(週2回・5分)。本を読んだら「どこが、なぜ面白かったか」を話す。算数は答えより「なぜそうなるか」を口で説明する。 | 言い切れているか。「たくさん」「いろいろ」でにごしていないか。 |
| 小5 | 週1回、200字前後で「意見→理由→例→まとめ」の形で書く。資料を2つ並べて、ちがいを書く。「〜字以内で」「2つあげて」のような条件つきの問いに、条件を全部守って答える。秋からは、公式に公開されている過去問を1問ずつ、時間を気にせず解く。 | 問いに答えているか、条件を守ったか、理由が書いてあるかの3つ。字のきれいさや言葉の難しさは後回し。 |
| 小6 | 春〜夏:志望校と同じ形の過去問を時間を計って解く。秋:共通問題の県(都立の適性検査Ⅰ・千葉・岡山・福岡など)は、ほかの学校の過去問も練習になる。私立の適性検査型の体験会で、会場で受ける本番練習をする。冬:新しい問題を増やすより、解答例を読んだあと同じ問題をもう一度書き直す。 | 公式の解答例・評価の基準と並べて見る(長野県は評価の基準まで公表)。点数より、どこで条件を落としたかを本人と一緒に確かめる。 |
都立と千葉県立は、小学校の通知表(報告書)も合否に入ります。都立の点は報告書の点の計算で確かめられます。過去問の場所は過去問はどこで手に入る?、模試の偏差値は偏差値(模試別)にあります。
出典:千葉県教育委員会「令和8年度千葉県県立中学校入学者募集要項」(一次・二次検査の内容)。学年ごとのやることは、この出題の方針をもとにスクールコンパス編集部がまとめたものです。
💴 公立中高一貫にかかるお金(中学3年間・私立との比べ・塾代)
公立中高一貫の中学は、ふつうの公立中学と同じく授業料がかかりません。文部科学省の「子供の学習費調査」(2023年度)で、中学3年間にかかるお金を公立と私立で比べると、次のとおりです。
| 公立中学校 | 私立中学校 |
| 1年間の学習費の合計 | 約54.2万円 | 約156.0万円 |
| うち学校に払うお金(学校教育費) | 約15.1万円 | 約112.8万円(授業料だけで約45.8万円) |
| うち塾や家での学習(補助学習費) | 約27.2万円 | 約23.7万円 |
| 3年間の合計 | 約162.6万円 | 約467.2万円 |
3年間の差は約305万円です。ここで見落としやすいのが塾代です。公立中学の家庭は、高校受験の学年の中3で、塾などの補助学習費を平均で年約39.0万円使っています。中高一貫校には高校受験がないので、この分は家庭の判断で、大学受験に向けた使い方に変えられます。
一方で、受検までの塾代には公的な統計がありません。同じ調査の公立小学校の補助学習費は、小6で年約14.1万円ですが、受検しない子も含めた平均です。塾に通うなら、小5・小6の2年分の見積もりを塾から取り、上の「中学3年間で約305万円」の差と並べて考えてください。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果」(2024年12月25日公表)。金額は全国の平均で、学校や地域、家庭によって大きく変わります。高校の学費は、2025年度からの国の授業料の支援の拡大が反映されていないため載せていません。
🧪 公立中高一貫が本命の家庭へ:私立の適性検査型の体験会・説明会(2026年秋〜冬)
公立中高一貫を本命にしている家庭が、本番の前に「適性検査を時間を計って受ける」機会は多くありません。私立の中には、適性検査型の入試体験会・模擬入試・対策講座を秋から冬に開く学校があります。本番と同じ形の問題を会場で受けて解説を聞けるので、模試の代わりの本番練習として使えます。併願先を探す場にもなります。
| 日 | 学校 | 中身と時間 |
|---|
| 10月24日(土) | 東京純心女子中学校 女子・東京都八王子市 | 都立中 適性検査型入試対策講座(適性検査Ⅱ 社会分野・東京たま未来メッセ) 15:00〜16:30 学校公式で確認 |
| 11月3日(火) | 上宮学園中学校 共学・大阪府 | 第1回 中学プレテスト(小学6年生対象・無料/一般学力型〈国語・算数〉または適性検査型〈国語型・算数型〉) 9:00集合・点呼、11:40から下校開始 学校公式で確認 |
| 11月3日(火) | 京華女子中学校 女子校・東京都文京区 | 入試問題セミナー(2科・4科、適性検査型) 9:00〜 報道・学校情報サイト |
| 11月14日(土) | 桜丘中学校 共学・東京都北区 | 適性検査型入試体験会(小学5・6年生対象・適性Ⅰ・Ⅱ) 14:30〜16:30 学校公式で確認 |
| 11月21日(土) | 日本大学中学校 共学・神奈川県横浜市 | ミニ説明会【来校型・適性検査型入試対象】(希望者は校内見学ツアー) 9:15〜10:15 学校公式で確認 |
| 11月21日(土) | 横浜翠陵中学校 共学・神奈川県横浜市 | 適性検査型入試 ミニ体験会 10:00〜12:00 学校公式で確認 |
| 11月21日(土) | 相模女子大学中学部 女子校・神奈川県相模原市 | 適性検査型入試体験と説明会 調査資料(学校公式でご確認ください) |
| 11月23日(月) | 上宮学園中学校 共学・大阪府 | 第2回 中学プレテスト(小学6年生対象・無料/一般学力型〈国語・算数〉または適性検査型〈国語型・算数型〉) 9:00集合・点呼、11:40から下校開始 学校公式で確認 |
| 11月28日(土) | 啓明学園中学校 共学・東京都昭島市 | 模擬入試(1・2・3科、適性検査型/小5・小6対象・9つの科目組合せから1つを体験)※終了後に施設見学と個別相談 10:00〜12:00 学校公式で確認 |
| 11月28日(土) | 東京純心女子中学校 女子・東京都八王子市 | 都立中 適性検査型入試対策講座(適性検査Ⅱ 理科分野・八王子市学園都市センター) 18:00〜19:30 学校公式で確認 |
| 12月5日(土) | トキワ松学園中学校 女子校・東京都目黒区 | 適性検査型入試説明会 14:30〜 調査資料(学校公式でご確認ください) |
| 12月5日(土) | 佼成学園女子中学校 女子校・東京都世田谷区 | 第1回中学校入試体験会(国語・算数・適性検査型のプレテストと解説) 10:00〜11:30 学校公式で確認 |
| 12月5日(土) | 吉祥寺学園中等部 共学校・東京都小金井市 | 第1回 入試対策講座(適性型・小6対象/「出題のねらい」50分+ステップアップテスト60分)※テストは後日返却、優秀者は加点優遇の対象 13:20〜16:15 学校公式で確認 |
| 12月5日(土) | 白梅学園清修中高一貫部 女子校・東京都小平市 | 入試体験会(2科/4科/英語/適性検査型/自己表現力・小6限定)※体験後に解説あり 8:30〜12:00 学校公式で確認 |
| 12月6日(日) | 白梅学園清修中高一貫部 女子校・東京都小平市 | 入試体験会(2科/4科/英語/適性検査型/自己表現力・小6限定)※体験後に解説あり 8:30〜12:00 学校公式で確認 |
| 12月19日(土) | 日本大学中学校 共学・神奈川県横浜市 | ミニ説明会【来校型・適性検査型入試対象】(希望者は校内見学ツアー) 9:15〜10:15 学校公式で確認 |
| 12月19日(土) | 武蔵野中学校 共学・東京都北区 | 入試模擬体験(国語・算数のオリジナル模試+教科担当者の解説/適性検査型は適性検査Iの模試と講演あり) 10:30〜12:30 学校公式で確認 |
| 12月19日(土) | 玉川聖学院中等部 女子・東京都世田谷区 | 適性検査型入試説明会 10:00〜 調査資料(学校公式でご確認ください) |
| 1月9日(土) | 玉川聖学院中等部 女子・東京都世田谷区 | 適性検査型入試プレテスト 9:30〜 調査資料(学校公式でご確認ください) |
| 1月11日(月) | 横浜翠陵中学校 共学・神奈川県横浜市 | 第2回 プレ入試(2科)+適性体験会 9:30〜12:00 学校公式で確認 |
| 1月16日(土) | 日本大学中学校 共学・神奈川県横浜市 | ミニ説明会【来校型・6年生限定・適性検査型入試対象】(希望者は校内見学ツアー) 9:15〜10:15 学校公式で確認 |
| 1月16日(土) | 足立学園中学校 男子校・東京都足立区 | 小6対象 中学校入試直前対策(2科・4科・適性検査から1種類のみ参加可) 14:00〜15:50 学校公式で確認 |
どれも予約が必要な回が多く、受付の開始日は学校ページの日程表にあります。終わった回は自動で薄くなります。私立の適性検査型の本番の回(試験日・発表・入学手続の締切)は延納の比べの下の表にあります。
🧭 都立中高一貫校 一覧(10校):倍率・偏差値を同じ物差しで比べる
検査は2027年2月3日(一般枠)。都立の中高一貫校は同じ日に検査があるので、受けられるのは1校です。倍率は応募倍率(一般枠)で、高い順に並べました。過去問(適性検査の問題)は、無料で見られる場所(学校・教育委員会の公式、神奈川は新聞社の掲載)に直接つないでいます。学校名を押すと、その学校の「6年でどうなる?」(入口・点の付け方・倍率・進み方・出口と進学実績の読み方)に飛びます。
📊 偏差値は 国公立中高一貫校の偏差値(四谷大塚・ONETESを模試別に、地域のシートで)
出典:東京都教育委員会「令和8年度 東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定応募状況」(2024・2025年は過去の同じ資料。報道の集計で確認)、東京都教育委員会の資料(高校段階の募集停止)、文部科学省「中高一貫教育Q&A」、東京都教育委員会「令和9年度 東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱」。2026年10月4日に確かめました。
🧭 神奈川の公立中高一貫5校を、同じ物差しで比べる
検査は2027年2月3日。神奈川の県立・横浜市立・川崎市立の中高一貫校は同じ2月3日に適性検査があり、ほかの公立中高一貫校との重ねての志願もできないので、受けられるのは1校です。倍率は受検倍率=受検した人の数÷募集定員で、高い順に並べました。過去問(適性検査の問題)は、無料で見られる場所(学校・教育委員会の公式、神奈川は新聞社の掲載)に直接つないでいます。学校名を押すと、その学校の「6年でどうなる?」(入口・点の付け方・倍率・進み方・出口と進学実績の読み方)に飛びます。
📊 偏差値は 国公立中高一貫校の偏差値(四谷大塚・ONETESを模試別に、地域のシートで)
出典:神奈川県教育委員会「令和8年度神奈川県立中等教育学校の入学者の募集に係る受検者数集計結果」(2026年2月3日)、横浜市教育委員会「令和8年度・令和7年度・令和6年度 横浜市立高等学校附属中学校の入学者の募集に係る適性検査受検者数集計結果」、文部科学省「中高一貫教育Q&A」、川崎市教育委員会「令和8年度川崎市立川崎高等学校附属中学校の入学者の募集に係る受検者数等及び適性検査問題について」(2026年2月3日)。2026年10月4日に確かめました。
🧭 千葉の公立中高一貫3校を、同じ物差しで比べる
検査は一次検査2026年12月5日・二次検査2027年1月24日。千葉県立の2校は2026年は一次検査の適性検査が共通の問題で、受けられるのは1校です。千葉市立稲毛国際とあわせて受けられるかは、それぞれの要項で確かめてください。倍率は志願倍率=志願者数÷募集定員で、高い順に並べました。過去問(適性検査の問題)は、無料で見られる場所(学校・教育委員会の公式、神奈川は新聞社の掲載)に直接つないでいます。学校名を押すと、その学校の「6年でどうなる?」(入口・点の付け方・倍率・進み方・出口と進学実績の読み方)に飛びます。
| 学校 | 形 | 倍率(いちばん新しい年) | 推移 | 高校からの入口 | 過去問 | 2026年に出た時事 | 数学・英語の週の時間(中1〜中3) |
|---|
| 東葛飾中 | 併設型 | 7.80倍 | 2024年 9.53 → 2025年 8.55 → 2026年 7.80 | あり | 学校の公式で確認 | ― | ― |
| 県立千葉中 | 併設型 | 5.50倍 | 2024年 6.88 → 2025年 6.21 → 2026年 5.50 | 要項で確認 | 学校の公式で確認 | セルフレジとキャッシュレス決済の広がり、日本の利… | ― |
| 稲毛国際中等教育学校 | 中等教育学校 | 5.17倍 | 2024年 4.67 → 2025年 4.63 → 2026年 5.17 | なし | 学校の公式で確認 | ― | ― |
📊 偏差値は 国公立中高一貫校の偏差値(四谷大塚・ONETESを模試別に、地域のシートで)
出典:千葉県教育委員会「令和8年度(令和7年度実施)千葉県県立中学校入学者決定一次検査の受検状況等について」(2025年12月6日)と前年度の入学志願者数の発表(報道で確認)、文部科学省「中高一貫教育Q&A」、千葉市教育委員会の記者発表資料(令和8年度・令和6年度の稲毛国際中等教育学校入学者選抜の志願者数)、千葉県教育委員会「令和6年度千葉県県立中学校入学者決定一次検査の受検状況等について」(2023年12月9日。2024年の志願者数)。2026年10月4日に確かめました。
🧭 埼玉の公立中高一貫3校を、同じ物差しで比べる
検査は第1次選抜と第2次選抜の2段階(大宮国際は2027年1月17日と1月23日)。第1次選抜の日は学校ごとにちがいます(2026年は市立浦和が1月10日)。両方受けられるかは、さいたま市の要項で確かめてください。倍率は第1次選抜の受検倍率=第1次選抜を受けた人の数÷募集人員で、高い順に並べました。過去問(適性検査の問題)は、無料で見られる場所(学校・教育委員会の公式、神奈川は新聞社の掲載)に直接つないでいます。学校名を押すと、その学校の「6年でどうなる?」(入口・点の付け方・倍率・進み方・出口と進学実績の読み方)に飛びます。
| 学校 | 形 | 倍率(いちばん新しい年) | 推移 | 高校からの入口 | 過去問 | 2026年に出た時事 | 数学・英語の週の時間(中1〜中3) |
|---|
| 市立浦和中 | 併設型 | 6.70倍 | 2024年 8.13 → 2025年 6.11 → 2026年 6.70 | あり | 学校の公式で確認 | ― | ― |
| 伊奈学園中 | 併設型 | 3.84倍 | 2024年 4.94 → 2025年 4.65 → 2026年 3.84 | あり(800名) | 学校の公式で確認 | ― | ― |
| 大宮国際中等教育学校 | 中等教育学校 | 3.71倍 | 2024年 4.53 → 2025年 3.84 → 2026年 3.71 | なし | 学校の公式で確認 | ― | ― |
📊 偏差値は 国公立中高一貫校の偏差値(四谷大塚・ONETESを模試別に、地域のシートで)
出典:さいたま市立浦和中学校「令和8年度入学者選抜実施状況」、さいたま市立大宮国際中等教育学校「2026年度 入学者選抜実施状況」(いずれも学校公式)、埼玉県教育委員会の進路希望状況調査(報道で確認)、文部科学省「中高一貫教育Q&A」、埼玉県立伊奈学園中学校「入学者選考について(実施要項)」と埼玉県教育委員会「令和8年度埼玉県立伊奈学園中学校入学者選考の概要及び日程について」、四谷大塚「中学案内」の学校別ページ(伊奈学園の高校の外部募集)。2024年・2025年の受検者数は、各校の公表を集計した進学塾スクール21のまとめ「埼玉県内公立中高一貫校入試の振り返りと展望」(2026年度の数字が学校公式と一致することを確かめた)。2026年10月4日に確かめました。
🧭 国立の中学校18校:入ると、高校はどうなる?
国立は「中等教育学校で6年一貫」「附属高校へ選考つきで進む」「附属高校が無く全員が高校受験」の3つに分かれます。公立中高一貫校と同じ物差しで比べるときは、まずここを見ます。学校名を押すと、その学校の「6年でどうなる?」に飛びます。
| 学校 | 高校への進み方(学校公式の資料の範囲) | 倍率 |
|---|
| 筑駒 | 2026年は、附属駒場中学校から123名が附属駒場高校へ進む予定と学校が公表しています。 | 2026年 4.08倍 |
| 筑附 | 学校の公表では、卒業生の約8割が筑波大学附属高校に進み、約2割は希望や適性に応じて国立・私立・公立の高校に進んでいます。 | 2025年 2.85倍 |
| お茶の水女子大附属中 | 一般学級の女子には、お茶の水女子大学附属高校(女子校)への連絡進学の制度があります。 | 2025年 男子1.46倍・女子4.08倍 |
| 学芸大附属国際中等 | 中等教育学校は、前期課程(中学にあたる3年)から後期課程(高校にあたる3年)へ、高校入試をせずに進む学校です。 | ― |
| 東大附属中等 | 中等教育学校は、前期課程(中学にあたる3年)から後期課程(高校にあたる3年)へ、高校入試をせずに進む学校です。 | ― |
| 学芸大附属竹早中 | 東京学芸大学附属高校へは、附属の3つの中学校(小金井・世田谷・竹早)からの連絡進学の道がありますが、選考で決まり、全員が進めるわけではありません。 | ― |
| 学芸大附属世田谷中 | 東京学芸大学附属高校へは、附属の3つの中学校(小金井・世田谷・竹早)からの連絡進学の道がありますが、選考で決まり、全員が進めるわけではありません。 | ― |
| 学芸大附属小金井中 | 東京学芸大学附属高校へは、附属の3つの中学校(小金井・世田谷・竹早)からの連絡進学の道がありますが、選考で決まり、全員が進めるわけではありません。 | ― |
| 千葉大附属中 | 千葉大学教育学部には附属の高校がありません。 | ― |
| 横国大附属横浜中 | 横浜国立大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 横国大附属鎌倉中 | 横浜国立大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 埼玉大附属中 | 埼玉大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 茨城大附属中 | 茨城大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 宇都宮大附属中 | 宇都宮大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 群馬大附属中 | 群馬大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 宮城教育大附属中 | 宮城教育大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 静岡大附属浜松中 | 静岡大学には附属の高校がありません。 | ― |
| 岐阜大附属小中 | 岐阜大学には附属の高校がありません。 | ― |
倍率は受験者数÷合格者数(学校の公表から計算)。出典は各校の「6年でどうなる?」の箱に書いています。2026年10月5日に確かめました。
📊 国公立中高一貫校の偏差値(模試別・2027年2月実施の入試)
偏差値は模試ごとに別の物差しなので、四谷大塚とONETESの表を分けています。わが子が受けている模試の表だけを見てください。数字は模試の会社が自分で公表したものだけです(2026年10月4日に確認)。公立中高一貫校は適性検査と報告書で合否が決まり、ONETESも公立の合否の分布は広いと注記しているので、倍率と各校の点の付け方もあわせて見てください。
わが子の偏差値との差を見る: 偏差値
選んだ模試の表だけに、80%ラインとの差が出ます(記録はこの端末の中だけ)。
東京(都立・区立)
四谷大塚(合不合判定テスト。80%=Aライン、50%=Cライン)
ONETES(旧 首都圏模試センター)(2027年入試予想偏差値9月版・合格率80%。四谷大塚より高い数字で出ます)
神奈川
四谷大塚(合不合判定テスト。80%=Aライン、50%=Cライン)
ONETES(旧 首都圏模試センター)(2027年入試予想偏差値9月版・合格率80%。四谷大塚より高い数字で出ます)
千葉・埼玉・茨城
四谷大塚(合不合判定テスト。80%=Aライン、50%=Cライン)
東京の国立
四谷大塚(合不合判定テスト。80%=Aライン、50%=Cライン)
ONETES(旧 首都圏模試センター)(2027年入試予想偏差値9月版・合格率80%。四谷大塚より高い数字で出ます)
四谷大塚の偏差値、去年の同じ時期と比べる(同じ出し方どうし)
四谷大塚は2025年から男女共通の偏差値に変わったため、2024年までの男女別の数字とは比べられません。ここでは同じ出し方どうし(どちらも4月の第1回・男女共通)だけを並べています。筑波大附属とお茶の水女子大附属は2026年が男女別の数字なので外しています。
出典:2025年は個人のブログ「りけパパの中学受験奮闘記」の「2025年の四谷大塚結果偏差値:2024年と比較」(四谷大塚が公開した2025年の第1回合不合の偏差値を書き写したもの)。2026年は四谷大塚の学校別ページと偏差値一覧(第1回合不合判定テスト偏差値を参照と明記)。2025年の数字は公式の一覧で確かめていないので、目安として見てください。10月11日の第4回からは、去年の第4回と同じ形で比べます。
読み方:80%は併願の目安、50%は第一志望の目安として使われています(四谷大塚の説明)。80%に届いていなくても、50%に届いていれば合格の見込みはあります。
出典:四谷大塚「中学案内」の学校別ページ(2026年10月4日に確認)と第3回合不合判定テスト(2026年9月6日実施)の偏差値の公表、ONETES「2027年中学入試予想偏差値一覧」9月版(いずれも報道で確認)。次の版(四谷大塚 第4回〈10月11日実施〉、ONETES 10月版)で直します。
🧮 都立中高一貫校の報告書(通知表)の点を計算する
都立の中高一貫校は、小学5年生と6年生の通知表(9教科の評定)が「報告書」として点になります。評定3・2・1が何点になるかと、何点に換算するかは学校ごとにちがいます。通知表の3と2と1の数を入れると、志望校での報告書の点と、総合成績の中での重さが出ます。数え方は2027年の募集要項(各校ページの「確かめたこと」)と同じです。
入れた数は、この端末の中だけに残ります。学期ごとに入れ直すと、前回との差が出ます。評定は学校が決めるもので、このページは点の数え方を示すだけです。
📮 都立中高一貫の合格発表のあと:繰上げ合格と得点の開示(2027年)
都立の中高一貫校は、合格発表のあとにも「繰上げ合格」と「得点の開示」の決まった流れがあります。東京都教育委員会の実施要綱に書かれている順に並べました。
| いつ | 決まっていること(実施要綱) |
|---|
| 2月9日(火)9時 | 一般枠の合格発表(校内の掲示と合否照会サイト)。合格にならなかった人のうち、総合成績の順に一定数の人には「繰上げ合格候補者通知書」が郵送で届きます。通知書には繰上げ順位が書かれています。 |
| 2月9日9時〜15時・2月10日9時〜正午 | 合格者の入学手続(入学意思確認書を出す)。この時間内に出さないと、合格を放棄したものとみなされます。 |
| 2月10日(水) | 入学手続の状況を、各校が掲示とホームページで発表します(時刻は別に定める)。 |
| 入学手続の状況の発表のあと | 手続をした人が募集人員に届かない学校は、繰上げ順位の上の人から順に、入学願書に書いた連絡先の電話番号に連絡して入学の意思を確かめ、繰上げ合格者を決めます。繰上げ合格者は、指定された期間内に入学意思確認書を出します。 |
| 2月末日を目途 | 募集人員がそろうと、繰上げ合格にならなかった人に「入学者決定事務終了通知書」が郵送されます。 |
| 合格発表の日から8月31日まで | 受検した本人か保護者は、適性検査などの本人の得点の開示を、受検した学校に請求できます(窓口か電子申請。受検票と本人確認の書類が必要)。 |
家でできること(編集部の考え)
- 入学願書の「日中つながる電話番号」には、2月中ずっと出られる番号を書いておく(繰上げの連絡はこの番号に来ます)。
- 繰上げ合格候補者通知書が届いたら、順位をメモして、私立の入学手続の締切と並べておく(私立の入学金の締切)。
- 結果がどうであっても、得点の開示を請求すると、どの検査で何点だったかが分かり、高校受験に向けた振り返りに使えます。
合格しなかったときの、その日の言葉と高校受験への道は 公立中高一貫校の結果が届いた日(合格しなかったとき)。
出典:東京都教育委員会「令和9年度 東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目」(2026年6月)第1-7〜第1-9、第3、別表2、様式6(PDF)。電話が何日の何時に来るかは、実施要綱には書かれていません。
🗓️ 公立中高一貫を考えたら:小4〜小6の見通し(いつから・何から)
公立中高一貫校の入試は、小6の2月の1日だけではありません。都立は5年生の通知表から点に入り、千葉県立は小6の10月に出願登録が始まります。決まっている日付と、その時期に家でできることを並べました。
| 時期 | 決まっていること(公式) | 家でできること(編集部の考え) |
|---|
| 小4 | まだ点には入りません。都立の報告書に入るのは5年生からの通知表です。 | 公式の過去問を親が1年分だけ見て、「資料を読んで、計算して、書く」問題の形を知っておく(都立・神奈川・千葉の過去問の場所)。 |
| 小5 | 都立は、5年生の通知表(9教科の評定)から報告書の点に入ります(各校の2027年の募集要項)。 | 学期ごとに通知表の3・2・1の数を報告書の点の計算に入れて、志望校で何点になるかを見る。時事は、数字の出るニュース(物価・米・観光など)を表やグラフで読む(2026年の適性検査に出た時事)。 |
| 小6の春〜夏 | 各校の学校説明会。神奈川の県立2校は、6年生の12月末までの記録が調査書になります(県の実施要領)。 | 説明会で「中3の終わりに、数学と英語は高校の何年生の内容まで進むか」を聞く(各校の「6年でどうなる?」の④)。私立も受けるなら、公立の発表の前に来る入学金の締切を先に並べる。 |
| 小6の10月〜11月 | 千葉県立は出願登録が10月27日から(一次検査は12月5日)。 | 千葉県立は一次で二次に進む人を絞るので、秋は一次の適性検査の形に合わせる。 |
| 小6の12月〜1月 | 都立はインターネットでの入力が12月17日〜1月18日17時、書類は1月8日〜18日(指定の郵便局あて)。横浜市立はウェブの手続きが12月21日〜1月4日、書類は1月5日〜7日。千葉県立の二次検査は1月24日。 | 出願は2段階(入力と書類)の学校が多いので、両方の締切をわが家の予定に入れる。 |
| 小6の2月 | 都立・横浜市立・川崎市立の適性検査は2月3日。都立の発表は2月9日9時、横浜市立・川崎市立は2月10日10時。 | 受けられる公立は1校だけ(同じ日の検査)。私立の手続の締切と、公立の発表の順番をもう一度確かめる。発表のあとの繰上げ合格と得点の開示の流れも先に知っておく。 |
出典:都立は東京都教育委員会「令和9年度 東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱」と各校の募集要項、横浜市立は横浜市教育委員会の要項、神奈川県立は県の実施要領、千葉県立は千葉県教育委員会の要項。日付は2027年入学の分です。
⚖️ 公立中高一貫と私立中高一貫、迷ったら(観点ごとの比べ)
どちらがよいかは家庭ごとにちがいます。ここでは、公式の資料で確かめられる事実だけを観点ごとに並べ、右の列に「迷ったときの考え方」(編集部の考え)を置きました。
| 観点 | 公立中高一貫 | 私立中高一貫 | 迷ったときの考え方 |
|---|
| お金(中学の3年間) | 授業料はかかりません。ただし学校に払うお金はあります(例:小石川は、教材費と国内外の語学研修を含む校外活動費を積み立て、前期課程は給食費を含めて3年間で約120万円と学校が公表)。 | 入学金・授業料・施設費などがかかります。入学金の例:海城300,000円、本郷260,000円(2026年度)。 | 塾や習い事も含めた中学の学習費の全国平均は、公立が3年間で約163万円、私立が約467万円です(文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」)。 |
| 受けられる回数 | 公立中高一貫校は同じ日に検査があり、受けられるのは1校です(都立・神奈川は2月3日)。 | 学校ごとに複数の回があり、何校・何回も受けられます(スクールコンパスで要項を確かめた首都圏の私立39校で151回)。 | 公立だけだと「1回で決まる」ので、私立を併願するかどうかが最初の分かれ道です。 |
| 倍率 | 2026年は都立2.08〜4.48倍(応募倍率)、神奈川3.42〜4.68倍(受検倍率)、千葉県立5.17〜7.80倍(志願倍率)。 | 学校と回でちがいます。各校が公表する入試結果で、回ごとに確かめます。 | 公立は数え方が都県でちがうので、同じ都県の中で比べます。 |
| 合否の決め方 | 適性検査と報告書(通知表)。都立は5年生と6年生の通知表が点に入ります(各校の募集要項)。 | 教科の試験の回が中心で、適性検査型の回を設ける学校もあります(例:工学院大学附属)。報告書や面接を使うかは学校ごとの要項で確かめます。 | 通知表がふだんから安定しているかは、公立を考えるときの大事な材料です(報告書の点を計算)。 |
| 授業時間(進み方の余裕) | 都立の数学は週4〜5時間(中1〜中3)。小石川は5日制、大泉と三鷹は変則5日制です(四谷大塚の学校別ページ)。 | 例:早稲田は数学が週5・5・5時間、英語が5・6・7時間。芝は数学5・5・5時間、英語5・6・6時間で6日制です(同)。 | 「中3でどこまで進むか」は学校ごとにちがうので、説明会で聞いて比べます(各校の「6年でどうなる?」の④)。 |
| 大学への進み方 | 大学の附属ではないので、一般選抜・学校推薦型・総合型の受験で進みます。 | 大学の附属校や系列校には、内部進学の道がある学校があります(条件は学校ごと)。 | 「大学受験をするか、内部進学の道を残すか」は、6年後の選び方を大きく変えます。 |
| 高校からの仲間 | 都立の10校は高校からの募集がなく、6年間同じ学年で進みます。 | 高校からも募集する学校があります(例:明大世田谷は高校の外部募集が160名と四谷大塚の学校別ページに記載)。 | 高校で新しい仲間が入るか、6年間同じ顔ぶれかは、子どもによって合う・合わないがあります。 |
| 住む場所の条件 | 都立は原則として保護者と一緒に都内に住んでいること。横浜市立は神奈川県内、川崎市立は川崎市内に住んでいることが条件です(各要項)。 | 学校ごとの要項で確かめます。 | 引っ越しの予定がある家庭は、公立の住む地域の条件を先に確かめます。 |
| 不合格だったとき | 受けた1校の結果で決まります。地元の公立中学校から高校受験へ進む道があります。 | 併願した学校の結果から選べます。 | 公立だけを受ける家庭は、落ちたときの話を受ける前にしておくと、当日あわてません(結果が届いた日(合格しなかったとき))。 |
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査結果のポイント」(2026年1月16日訂正)、小石川中等教育学校「小石川についてのQ&A」、東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉県の教育委員会の発表と要項、各私立中学校の2027年度の募集要項・入試情報、四谷大塚「中学案内」の学校別ページ(授業時間・高校の外部募集)。
⚖️ 中等教育学校と併設型、迷ったら
どちらも小6で受検して入る公立中高一貫校です。都立では、受け方・お金・大学への進み方はどちらの形も同じで、形のちがいで迷う必要はほとんどありません。選ぶときに実際に差が出るのは、適性検査の数(学校独自のⅢがあるか)です。
出典:文部科学省「中高一貫教育Q&A」、東京都教育委員会の資料(高校段階の募集停止)、横浜市教育委員会「令和9年度横浜市立高等学校の入学者の募集及び選抜要綱」、千葉県の公立高校入学者選抜の公表(報道で確認)、小石川中等教育学校「小石川についてのQ&A」。
⚖️ 国立の附属中と公立中高一貫、迷ったら
どちらも授業料はかかりませんが、入試の形・住む場所の条件・中学のあとの進み方が大きくちがいます。国立は学校ごとの差が大きいので、例は学校名つきで書いています。
| 観点 | 公立中高一貫(都立・神奈川・千葉) | 国立の附属中 | 迷ったときの考え方 |
|---|
| 入試の形 | 適性検査と報告書(通知表)。教科の学力検査は行いません(文部科学省の説明)。 | 教科の学力検査の学校があります。例:筑波大附属は学力検査150点(国語50・算数50・社会25・理科25)と報告書42点、筑駒は4教科と報告書100点分の500点満点、学芸大世田谷は4教科(国語と算数は1.5倍)と本人が書く自己推薦書。千葉大附属は一次が総合問題と作文、二次が1分間の自己アピールと集団討論(2026年度)。 | 国立は学校ごとに入試の形がまったくちがいます。公立の適性検査の準備がそのまま使えるかは、学校ごとに見ます。 |
| 住む場所の条件 | 都立は都内、横浜市立は神奈川県内、川崎市立は川崎市内など、都県・市の条件。 | 学校ごとに「通学区域」「指定地域」が決まっています(例:学芸大世田谷は東京23区や神奈川・埼玉の一部の市区、筑波大附属は東京・埼玉・千葉などの決まった市区)。 | 国立は区域の外から引っ越すかどうかで受けられるかが決まるので、最初に確かめます。 |
| 中学のあと | 都立の中高一貫校は、6年間通って大学受験へ進みます(高校受験はありません)。 | 附属高校の有無と進み方は学校ごとです。例:千葉大附属・埼玉大附属は附属高校がなく全員が高校受験、学芸大世田谷は附属高校へ進むのは2分の1程度で附属高校にも入試があり、筑駒は筑波大学への内部進学の制度はありません。 | 「中学3年間だけの学校」か「6年の学校」かで、高校受験をするかが変わります。ここがいちばん大きなちがいです。 |
| お金 | 授業料はかかりません(学校に払う費用はあります)。 | 授業料はかかりません(学年費などの諸費用はあります)。 | どちらも学費は私立より抑えられます。 |
| 受けられる校数 | 公立中高一貫校は同じ日の検査で1校だけ。 | 国立は公立と試験日がちがう学校があり、両方受けられる組み合わせがあります(例:筑波大附属の学力検査は2027年2月3日で都立と同じ日、千葉大附属の一次は前年度は12月20日)。 | 日程の重なりは、入試日程のカレンダーで確かめます。 |
出典:各校ページの「確かめたこと」(筑波大附属・筑駒・学芸大世田谷・千葉大附属・埼玉大附属の2027年度の募集要項と学校公式)、文部科学省「中高一貫教育Q&A」、東京都・横浜市・川崎市の要項。
🔥 最初に知っておくと、調べ直さずに済むこと
「うちの県には公立中高一貫が5校ある」の、ほとんどが受けられない学校です
公立中高一貫校には3つの形があります。このうち連携型は、地元の中学校に通っている子が高校へ進むときの連携のしくみで、小学校を卒業するときに受検して入る学校ではありません。ところが校数を数えるときは連携型も1校として数えられるため、県の発表や一覧サイトの「◯校」という数字を見て、実際に調べ始めてから選択肢がほとんどないことに気づく、ということが起こります。
このページでは、小学生が受検して入れる学校(中等教育学校・併設型)を学校名まで書き、連携型は件数だけを添えました。まず自分の県に「受検できる学校」があるかどうかを確かめてください。無い県もあります。
❓ 公立中高一貫校について、よくある質問(24問)
Q. 公立中高一貫校に向いている子は、どんな子ですか?
書くことをいやがらない、「なぜ?」を考えるのが好き、学校の授業と通知表を大事にできる、の3つが大きな目安です。適性検査は資料を読んで自分の考えを書く検査で、都立や千葉県立では小学校の報告書も合否に入ります。倍率は首都圏で2026年に2〜8倍と高く、結果のあとの道も親子で話しておけるか、6年間の学び方(探究や課題研究)が家庭の考えに合うかも確かめてください。6つの確かめ方はこのページの最初の節にあります。
Q. 公立中高一貫と私立中学では、中学3年間のお金はどれくらいちがいますか?
文部科学省の2023年度の調査では、中学3年間の学習費の合計は公立が約162.6万円、私立が約467.2万円で、差は約305万円です。公立中高一貫の中学は授業料がかかりません。高校受験がないので、公立中学の家庭が中3で使う平均約39万円の塾などの費用も、使い方を変えられます。受検までの塾代は公的な統計がないため、小5・小6の2年分の見積もりを取って比べてください。
Q. 公立中高一貫校の適性検査の対策は、家で何をすればいいですか?
適性検査は、資料を読み取る・筋道を立てて考える・自分の考えを決められた形で書くの3つを見る検査です。小4はグラフや表から分かったことを1文で言う、小5は週1回200字前後で意見と理由を書き、条件つきの問いに条件を守って答える、小6は志望校と同じ形の過去問を時間を計って解き、解答例を読んで書き直す、という順に積み上げます。学年ごとの表はこのページの「適性検査の対策」の節にあります。
Q. 茨城県立中学校の入試の配点は、学校ごとにちがいますか?
ちがいます。2027年は13校とも適性検査Ⅰ・Ⅱが各100点ですが、調査書と面接の配点が学校ごとにちがい、竜ヶ崎一附は調査書5点・面接45点、鹿島附は調査書40点・面接10点です(茨城県教育委員会の実施要項)。13校の表はこのページの茨城の枠にあります。
Q. 住んでいる県の外から受けられる公立中高一貫校はありますか?
あります。広島叡智学園は通学区域を設けない学校で、県外からも出願できます。鹿児島県立楠隼中も県外から受けられ、2024年入学では東京・大阪・福岡にも検査会場がありました。山口県立下関中等は、県外の家から通える範囲なら定員の30%まで受け入れます。転居が決まっていれば出願できる県(茨城・広島・栃木)もあります。
Q. 公立中高一貫校の過去問(適性検査の問題)は、どこで手に入りますか?
都立・神奈川・千葉・埼玉の各校、札幌市、大阪府、愛知県、長野県などは公式に問題を公開しています。全国の公立の2026年の問題は、1冊にまとめた全国版の問題集でも手に入ります。岡山・福岡・千葉県立・都立の適性検査Ⅰのように共通問題の県では、志望校以外の学校の過去問もそのまま練習になります。
Q. 公立中高一貫校の試験日(適性検査の日)は、2027年はいつですか?
県によって11月から2月までばらばらです。早いのは広島叡智学園(11月22日)、長野・千葉・沖縄(12月5日)、山口(12月19日)で、茨城・栃木・岡山・滋賀・静岡などは1月9日、都立と神奈川は2月3日です。全国の日付を早い順に並べた表と、県ごとの出願・発表の日はこのページの「試験日2027」の節にあります。
Q. 公立中高一貫校の3つの形のちがいは何ですか。
文部科学省は、中等教育学校、併設型の中学校・高等学校、連携型の中学校・高等学校の3つを挙げています。中等教育学校は一つの学校として一体的に中高一貫教育を行うもの、併設型は高等学校入学者選抜を行わずに同一の設置者による中学校と高等学校を接続するもの、連携型は市町村立中学校と都道府県立高等学校など異なる設置者間でも実施でき、中学校と高等学校が教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深める形で中高一貫教育を実施するものと説明されています。
Q. 県内に公立中高一貫校が何校もあるのに、受検できる学校が少ないのはなぜですか。
公立中高一貫校として数えられている学校の多くが連携型だからです。連携型は、地元の中学校に通っている生徒が高等学校へ進む際の連携の形であり、小学校卒業時に受検して入学する形ではありません。小学生の進路として選べるのは、中等教育学校と併設型の中学校です。
Q. 公立中高一貫校の入学者選抜では学力検査がありますか。
文部科学省の説明では、公立の中等教育学校においては学力検査を行わないこととされており、公立の併設型中学校においても学力検査を行わないこととされています。実際の選抜は適性検査や作文、面接などで行われます。詳しい方法は各都道府県・市の教育委員会が公表する実施要項でご確認ください。
Q. 公立中高一貫校がない県はありますか。
文部科学省の資料では、令和3年度において公立の中高一貫教育校は45都道府県にあるとされています。同資料の設置校一覧に記載がないのは富山県と鳥取県の2県です。この2県にお住まいの場合は、国立や私立の中学校、または寮のある県外の学校が選択肢になります。
Q. 国立の中学校は全国に何校ありますか。
全国国立大学附属学校連盟の公表では、令和7年4月現在、全国56大学に幼稚園47園、認定こども園1園、小学校66校、中学校67校、義務教育学校6校、高等学校15校、中等教育学校4校、特別支援学校45校の計251校園が設置されているとされています。
Q. 国公立中高一貫校の偏差値は、どの模試の数字ですか?
模試の会社ごとに受ける人の集まりがちがうので、四谷大塚とONETES(旧 首都圏模試センター)を分けて載せています。同じ学校でも模試によって数字がちがい、ONETESのほうが高く出ます。わが子が受けている模試の表だけを見てください。
Q. 都立中高一貫校で偏差値がいちばん高いのは?
四谷大塚のAライン80偏差値(合格可能性80%)では、都立は小石川の66がいちばん高く、桜修館62、両国61、武蔵と大泉60と続きます(2026年10月4日に同社サイトで確認)。
Q. 偏差値だけで公立中高一貫校を選んでいいですか?
公立中高一貫校は適性検査と報告書で合否が決まり、4教科の模試とは問題の型がちがいます。ONETESも公立中高一貫校の合否の分布は広いと注記しています。偏差値は目安にして、倍率と学校ごとの点の付け方もあわせて見てください。
Q. 都立中高一貫校の報告書は、何年生の通知表が使われますか?
小学5年生と6年生の通知表(9教科の評定)です。評定3・2・1を何点に数えるかと、何点に換算するかは学校ごとにちがい、たとえば両国は3を40点・2を25点・1を5点で数えて200点に、大泉は3を30点・2を20点・1を5点で数えて300点に換算します(2027年の募集要項)。
Q. 公立中高一貫と同じ形(適性検査)で受けられる私立中学の入試は、どこにありますか?
スクールコンパスが2027年の学校公式の要項で確かめた私立の適性検査型の回は10校です:安田学園中学校(2月1日午前)、聖徳学園中学校(2月1日)、京華女子中学校(2月1日午前)、京華中学校(2月1日午前)、中村中学校(2月1日午前)、聖園女学院中学校(2月1日午後)、東京立正中学校(2月1日午前)、横須賀学院中学校(2月1日午前)、桜丘中学校(2月2日午前)、金光学園中学校(2026年12月6日)。手続の締切が公立の発表より後の回なら、公立の結果を見てから入学金を払うか決められます。
Q. 都立中高一貫校を第一志望にして私立も受けると、入学金はどうなりますか?
スクールコンパスで要項を確かめた首都圏の私立147回のうち、都立の一般枠の発表(2月9日9時)より前に試験がある回は147回で、そのうち137回は入学手続の締切が都立の発表より前でした。延納があるか、何を延ばせるか(入学金か施設費か)は回ごとにちがうので、各校の募集要項で確かめてください。
Q. 都立中高一貫校の繰上げ合格は、いつ、どうやって連絡が来ますか?
2027年の実施要綱では、2月9日の合格発表のときに繰上げ合格候補者には繰上げ順位が書かれた通知書が郵送され、2月10日の入学手続状況の発表のあと、手続をした人が募集人員に届かない学校が、順位の上の人から入学願書の連絡先の電話番号に連絡して入学の意思を確かめます。2月末日を目途に、繰上げにならなかった人へ終了の通知が郵送されます。
Q. 都立中高一貫校の適性検査の得点は、あとで分かりますか?
分かります。受検した本人か保護者が、合格発表の日から8月31日まで、受検した学校に本人の得点の開示を請求できます(窓口か電子申請、受検票と本人確認の書類が必要。2027年の実施要綱)。
Q. 公立中高一貫校の準備は、いつから何をすればいいですか?
都立の中高一貫校は、5年生と6年生の通知表(9教科の評定)が報告書として点に入ります。小4のうちに公式の過去問を親が1年分見て問題の形を知り、小5からは学期ごとに通知表が志望校で何点になるかを確かめると、何から手をつけるかが決めやすくなります(家でやることは編集部の考えです)。
Q. 公立中高一貫と私立中高一貫で迷ったら、何を比べればいいですか?
お金(中学の学習費の全国平均は3年間で公立約163万円・私立約467万円、文部科学省の調査)、受けられる回数(公立は同じ日の検査で1校だけ、私立は何回も受けられる)、合否の決め方(公立は適性検査と報告書、都立は5・6年の通知表が点に入る)、大学への進み方(附属・系列校の内部進学の道があるか)を並べて比べます。
Q. 中等教育学校と併設型は、何がちがいますか?
都立では、受け方(2月3日の適性検査と報告書・受けられるのは1校)、お金、大学への進み方はどちらの形も同じで、高校からの募集もどちらもありません。選ぶときに差が出るのは適性検査の数で、併設型の5校はどこも学校独自の適性検査Ⅲまでの3つ、中等教育学校は小石川だけが3つで、ほかの4校はⅠとⅡの2つです。
Q. 国立の附属中と公立中高一貫校は、何がちがいますか?
公立中高一貫校は適性検査と報告書で選び、6年間通って大学受験へ進みます。国立の附属中は教科の学力検査の学校があり、通学区域が決まっていて、附属高校がなく全員が高校受験をする学校(千葉大附属・埼玉大附属)や、附属高校にも入試がある学校(学芸大世田谷)など、中学のあとの進み方が学校ごとにちがいます。