💬 やめなさいと言ってもやめられない様子を見ると、親のほうがいらいらしてしまいますよね。
指しゃぶりや爪噛みは、不安や退屈、眠いときに気持ちを落ち着かせるための「くせ」です。本人も気づかないうちにしていることが多く、叱られると隠れて続けるようになりがちです。指しゃぶりは幼児期を過ぎて続くと前歯のかみ合わせ(歯並び)に影響しやすく、爪噛みは爪や皮膚を傷つけることがあります。叱るより、くせに気づける合図と、手を使うかわりの行動を用意します。
くせが出やすい場面と、かわりの行動
| 出やすい場面 | 理由として多いこと | かわりの行動 |
|---|---|---|
| テレビ・動画を見ているとき | 手持ちぶさた | やわらかいボール・粘土を手に持つ |
| 寝る前 | 眠気・安心したい | ぬいぐるみやタオルを持つ |
| テスト前・叱られたあと | 不安・緊張 | 深呼吸・手を握って開く |
| 考えごとをしているとき | 集中のくせ | 鉛筆やペンを持たせる |
わが家はどれ? 場面ごとの答え
- テレビや動画を見ているとき・寝る前だけ:手持ちぶさたな場面です。手を使うもの(ボール・粘土など)をそばに置いておきます。
- テスト前や叱られたあとに増える:不安のサインのことがあります。くせそのものより、何が不安かを落ち着いて聞きます。
- 爪のまわりから血が出る:皮膚が傷ついているときは、皮膚科か小児科に相談します。爪を短く整えておくと噛みにくくなります。
- 指しゃぶりで歯並びが気になる:小児歯科に相談します。
なぜやめられないの?
指しゃぶりや爪噛みは、気持ちを落ち着かせる効果があるので、不安や退屈のときに体が自然に選んでいる行動です。本人の「やめよう」という気持ちだけでは止めにくいのはそのためです。
人前で注意されると、恥ずかしさと不安でかえってくせが強くなることがあります。
今夜の1つ:気づいたときの合図を決める
くせに気づいたときの合図を、子どもと一緒に決めます(例:肩にそっと手を置く・決めた言葉を言う)。人前で名前を呼んで注意しないことが大事です。合図で手を止められたら、あとで短く認めます。
2週間後の見分け方と、相談の目安
合図で気づけることが増えていれば、そのまま続けます。
くせが増えて眠れない・学校に行きたがらないなど、ほかの変化がいっしょに見えるときは小児科に、まばたきや首ふりなどがくり返し出るときはチックのページも見てください。
よくある質問
指しゃぶりは何歳までにやめるべき?
幼児期を過ぎて永久歯が生えるころまで続くと、前歯のかみ合わせに影響しやすくなります。小学生で続いて歯並びが気になるときは、小児歯科に相談してください。
爪噛みは病気?
多くは不安や退屈のときに出るくせです。皮膚が傷ついて血が出る、強いストレスのサインと思えるときは、小児科や皮膚科に相談してください。
からしやマニキュアを塗るのはいい?
苦い味のマニキュアなどで気づかせる方法もありますが、くせの理由(不安や退屈)が残ると別のくせに変わることがあります。かわりの行動と一緒に使います。
このページは、子育て相談室に届く相談と、公的機関・学会などの公開情報をもとに、スクールコンパス編集部がまとめました。子どもの体や心の状態が心配なときは、かかりつけの小児科や、学校のスクールカウンセラーに相談してください。