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小学生しんぶん ニュース用語解説|スクールコンパス編集部|最終更新: 2026年6月18日

遠地津波(えんちつなみ)とは? 小学生にもわかるやさしい解説

遠地津波とは、遠く離れた海外などで起きた地震によって発生し、海を伝わって日本のような遠い場所まで届く津波のことです。震源から遠いため、地震の揺れを感じないまま津波だけが到達するのが特徴で、近海で起こる「近地津波」とは区別されます。

遠地津波 ── 揺れなくても、海を伝わって届く ★ 震源(海外) 深い海ではジェット機なみの速さで何千kmも伝わる 🗾 日本の沿岸 ポイント① 揺れ(地震の波)は遠くで弱まる ポイント② 津波(海水の動き)は弱まりにくい 行動:注意報・警報が出たら、揺れを感じなくても 海岸・川の河口から離れる。小さな波でも油断しない。
遠地津波が海を伝わって届くしくみ(スクールコンパス編集部作成)

🌊 揺れていないのに、なぜ津波が来るの?

地震の「揺れ」は、震源から遠ざかるほど弱くなり、遠い場所ではほとんど感じません。ところが津波は、揺れとはまったく別もの。海底で持ち上げられた海水のかたまりが動いて海を伝わる波です。とくに大きな地震で起こる波長の長い津波は、エネルギーが衰えにくく、遠くまで伝わります。だから「揺れを感じない=津波は来ない」とはいえないのです。「遠くで起きたできごとの波が、時間をおいて押し寄せてくる」とイメージするとよいでしょう。

⏱️ どれくらいの速さ・時間で届くの?

津波は海が深いほど速く伝わり、深い太平洋ではジェット機なみ(時速数百km)の速さになります。1960年に南米チリ沖で起きたマグニチュード9.5(観測史上最大)の地震では、津波が平均時速約750kmで太平洋を横断し、約22時間半後に日本へ到達。三陸海岸などで高さ6mを超える津波となり、全国で大きな被害が出ました(チリ地震津波)。海岸に近づくと速さは落ちますが、そのぶん波の高さが増します。海岸でも走って逃げ切るのは難しいので、津波を見てから逃げるのでは間に合いません。

🚨 津波注意報・警報のちがい

気象庁は、予想される津波の高さによって3段階の情報を出します。

津波注意報
高さ 0.2m〜1m
津波警報
高さ 1m〜3m
大津波警報
高さ 3mより上

大事なのは、高さの数字が小さくても油断しないこと。津波は何度もくり返し襲い、あとから来る波のほうが高くなることがあります。注意報・警報が出たら、海岸や川の河口からすぐに離れ、解除されるまで近づかないようにしましょう。

📰 2026年のニュースでは

2026年6月8日、フィリピン・ミンダナオ島沖でマグニチュード8級の大地震が起きました。日本ではほとんど揺れを感じなかったものの、気象庁は太平洋沿岸に津波注意報を発表(同日夕方に解除)。フィリピンから日本までは約3000kmありますが、津波は海を伝わって数時間後に届きました。まさに遠地津波の典型的な例です。

✅ 理解チェッククイズ ── タップで答えあわせ

Q1. 遠地津波の特徴は?

✅ 答えは「揺れを感じないまま津波だけが届く」。震源が遠いため揺れは伝わりにくいのに、津波は海を伝わって届きます。

Q2. 日本の近くの海で起きた地震による津波を何という?

✅ 答えは「近地津波」。遠くで起きる遠地津波と区別されます。

Q3. 津波の高さがもっとも大きいときに出る情報は?

✅ 答えは「大津波警報」。注意報→警報→大津波警報の順に危険度が上がります。

✍️ 記述ミニ道場 ── 中学受験の記述に挑戦

問題:遠地津波で「揺れを感じていないのに津波が来る」のはなぜか、説明しなさい。

模範解答例:震源が遠く離れているため地震の揺れは伝わってこないが、津波は海を伝わって遠くまで届くから。揺れがなくても、海外の大地震の情報をもとに注意報が出されることがある。
考え方の4ステップ:①問いの分解=「揺れなし」と「津波あり」が両立する理由。②論点整理=揺れは距離で弱まる/津波は海を伝わって遠くへ。③骨子組立=「〜だが、〜から。」。④推敲=揺れと津波を分けて書けているか。
採点チェック:
□ 揺れが伝わらない理由(遠い)を書けた
□ 津波は海を伝わって届くと書けた
□ 両者を区別できた
□ 文末を理由で結べた

👨‍👩‍👧 おうちで話すヒント

親子の会話で理解が深まります

お風呂の遠くの端で水面をたたくと、波がこちらまで伝わってきますね。「揺れは伝わらなくても、波(津波)は伝わる」を実感で話せます。

🗺️ つながりマップ ── ことばは線でつながる

遠地津波 津波注意報海から離れる合図 マグニチュードと震度地震の規模と揺れ こども防災ガイド津波からの避難 近地津波近くの地震の津波
遠地津波とつながることば(色枠はタップで解説ページへ)

🃏 一問一答カード(印刷できます)

Q. 遠地津波とは何ですか?

A. 遠く離れた海外などの地震で発生し、海を伝わって日本まで届く津波です。

Q. 揺れを感じないのに、なぜ注意報が出るのですか?

A. 震源が遠く揺れは伝わらなくても、津波は海を伝わって届くため、海外の地震情報をもとに注意報が出されることがあります。

Q. 注意報・警報・大津波警報の違いは?

A. 予想される津波の高さで分かれ、注意報→警報→大津波警報の順に危険度が高くなります。

❓ よくある質問

Q. 遠地津波とは何ですか?

A. 遠く離れた海外などで起きた地震によって発生し、海を伝わって日本のような遠い場所まで届く津波のことです。震源から遠いため、地震の揺れを感じないまま津波だけが到達するのが特徴で、近海で起こる近地津波と区別されます。

Q. 揺れを感じていないのに、なぜ津波注意報が出るのですか?

A. 津波は地震の揺れとちがい、海水の動きとして海を伝わって何千kmも届くからです。波長が長い津波はエネルギーが衰えにくく、深い海ではジェット機なみの速さで進みます。そのため、震源から遠く揺れを感じない場所にも、数時間後に津波が届くおそれがあります。

Q. 津波注意報・津波警報・大津波警報はどう違いますか?

A. 予想される津波の高さで分かれます。津波注意報は高さ0.2m以上1m以下、津波警報は1mを超え3m以下、大津波警報は3mを超えるときに気象庁が発表します。どれが出ても、海岸や川の河口からすぐに離れることが大切です。

📰 「遠地津波」は2026年6月12日号(フィリピンM8級地震・日本に津波注意報)で取り上げた用語です。 最新のニュースは 小学生しんぶん最新号(5・6年生版)、月ごとの時事問題の総整理は 中学受験 時事問題まとめ で確認できます。

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