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公式の資料で確認(2026年11月)

高校留学・中学生の留学(費用・奨学金・単位)

文部科学省と日本学生支援機構の公式の資料だけで、家族で決めるための数字をまとめました。トビタテの支給額はその場で計算できます。

中高生の留学で、まず知っておきたい3つ

①人数:文部科学省の調査(令和5年度)で、海外へ3か月未満の研修に行った高校生は31,711人、3か月以上の留学は3,174人です。多くは夏休み・春休みなどの短い研修です。

②単位:高校の留学は、校長が認めれば外国の高校での学習を36単位まで日本の高校の単位として認定できます(学校教育法施行規則第93条)。認定するかどうかは在籍校の判断なので、出発前に必ず学校に確かめます。

③奨学金:国の「トビタテ!留学JAPAN」(高校生等・第12期)は、14日以上1年以内の留学に月12万円または16万円(家計基準外は6万円)と留学準備金を支給します。応募は在籍校を通して行い、第一日程の締切は2027年1月21日(学校から機構への申請)です。

決める手順期間と人数単位と進級トビタテの金額と計算応募の日程高1〜高3の時期行き先中学生の場合不安と準備

中高生の留学を決める5つの手順(図)

1. 目的を決める語学・探究・海外の大学への進学のどれか2. 期間を決める2週間の研修か、3か月以上の留学か3. 在籍校に確かめる単位の認定・進級・留学中の扱い4. 費用と奨学金を調べるトビタテ・都道府県の支援5. 学校を通して申し込むトビタテの第一日程は2027年1月21日まで

留学の相談は、行き先や会社選びから始めがちですが、単位と奨学金は在籍校を通さないと決まりません。トビタテも個人では応募できず、在籍校を通して申請します。目的と期間が決まったら、最初に学校の担任・留学の担当の先生に相談するのが近道です。

留学の期間と人数(公式の調査)

期間主な形公的なデータ3か月未満夏・春休みの語学研修、学校の研修旅行令和5年度31,711人3か月以上海外の高校に通う留学令和5年度3,174人卒業後海外の大学・語学学校へ進学令和5年度1,635人

文部科学省は、3か月未満を「研修旅行」、3か月以上を「留学」として分けて数えています。令和5年度の高校生の留学生数(2つの合計)は約3.5万人で、コロナ禍前の平成29年度(約4.7万人)より約1.2万人少なく、国は2033年に12万人を目標にしています。卒業後に海外の大学・語学学校などへ進んだ人は1,635人で、そのうち大学(学部・ファンデーションコース)は1,372人でした。

出典:文部科学省「令和5年度 高等学校等における国際交流等の状況について」(2025年3月28日公表)(2026年11月4日確認)

単位と進級:36単位まで認定できる

高校の段階の外国の高校への留学は、学校教育法施行規則第93条第2項で、外国の高校での履修を日本の高校での履修とみなし、36単位を上限に単位の修得を認定できるとされています(2010年4月に30単位から36単位に拡大)。認定されれば、1年間留学しても同じ学年の友だちと一緒に進級・卒業できる場合があります。ただし、認定は「できる」という決まりで、実際に認めるか・何単位か・どんな書類が必要かは在籍校が決めます。

出発前に学校に聞いておきたいこと:留学として許可されるか(休学あつかいか)、認定される単位数と必要な書類(現地の成績証明など)、帰国後の学年、留学中の学費の扱い、大学入試(推薦など)への影響。

出典:文部科学省「高等学校等における外国留学時認定可能単位数の拡大」(2026年11月4日確認)

トビタテ!留学JAPAN(高校生等・第12期)でもらえる金額

奨学金(月)留学準備金北米・欧州・シンガポール・中近東16万円25万円+10万円アジア・大洋州・中南米など12万円アジア15万円+6万円家計基準を超える場合6万円同じ

文部科学省と日本学生支援機構が行う国の留学支援です。返さなくてよい奨学金と留学準備金が出ます。授業料は月額の奨学金にふくまれます。留学準備金は、円安・物価高をふまえて、アジア地域は6万円、その他の地域は10万円が上乗せされます。家計基準を超える人も応募でき、支援予定人数全体の1割程度を上限に採用されます。

トビタテ(高校生等・第12期)でもらえる額を計算する

計算は募集要項の決まり(支給対象月数=活動日数÷31の小数点以下切り上げ、14日以上365日以下)どおりです。往復の移動日は活動日数に入りません。採用されるかどうかは審査で決まります。

支援の条件(募集要項より):日本の高校・中等教育学校の後期課程・高専(3年生以下)などに在籍する日本人生徒等、活動期間が14日以上1年以内、探究活動をふくむ留学計画であること(語学の勉強だけの計画は対象外)、受入先は海外の法人・団体など(ホームステイ先や留学あっせん業者そのものは原則として受入先にならない)、新高校1年生も応募できます。募集は4コース(STEAM探究140人・スポーツ・芸術探究120人・マイ好奇心探究210人・社会課題探究130人)、合わせて600人です。

出典:日本学生支援機構 報道発表(2026年10月1日)と【高校生等対象】第12期派遣留学生募集要項(2026年11月4日確認)

大学生等(第19期)もふくめた支給額の計算・コース・条件はトビタテ!留学JAPANのページにまとめています。

トビタテ第12期の応募の日程

第一日程第二日程対象新高校2・3年生、新高校1年生新高校1年生だけ学校→機構の申請2026年12月上旬〜2027年1月21日2027年4月1日〜4月21日面接2027年3月20日〜30日(各地)2027年5月4日〜9日結果2027年4月下旬予定2027年5月下旬予定留学の開始2027年7月10日〜2028年3月31日同じ

生徒から学校への提出期限は、学校が決めます(機構の締切より前になります)。冬休み前に担当の先生に申し出ると安心です。事前研修(6月)と事後研修への参加が必須です。

高1・高2・高3、いつ留学する?

トビタテ(高校生等・第12期)には、新高校1・2・3年生が応募できます(新高校2・3年生は第一日程、新高校1年生は第一日程か第二日程)。高校3年生で留学する場合、トビタテでは2028年3月に卒業する予定の生徒は2028年3月31日までに日本に帰国する必要があります。高3の長い留学は、卒業の時期や大学入試の日程と重なるので、単位の認定とあわせて在籍校に早めに確かめます。高1・高2の夏休み・春休みの2週間からの留学も、トビタテの対象(活動日数14日以上)です。支給額や締切のくわしい決まりはトビタテ!留学JAPANのページ(高校生・大学生の計算つき)へ。

行き先:3か月以上はカナダ、短い研修はオーストラリアが最多

3か月以上の留学(高校生・令和5年度)

カナダ998人アメリカ653人ニュージーランド551人オーストラリア349人イギリス85人

3か月未満の研修(高校生・令和5年度)

オーストラリア7,774人アメリカ4,626人台湾3,214人イギリス2,826人カナダ2,604人

3か月以上の留学は44か国・地域、3か月未満の研修は47か国・地域に広がっています。夏休みの短い留学を国ごとに比べるなら海外サマースクールの比較、まず国内で英語漬けを試すなら国内の英語留学・キャンプへ。

中学生の留学(短い研修が中心)

オーストラリア2,119人ニュージーランド1,783人アメリカ1,538人カナダ828人イギリス521人

同じ調査の参考値では、令和5年度に中学校から海外の研修・留学(3か月以上をふくむ)に行った生徒は9,227人で、行き先はオーストラリア・ニュージーランド・アメリカの順です。トビタテ(高校生等)は高校生などが対象で、中学生は応募できません。中学生は学校や自治体の研修、夏休みのサマースクールが中心になります。中学卒業後に海外の高校などへ進んだ人は380人でした。

中学生の英語の準備には、英検の級を目安にすると計画が立てやすくなります:英検ロードマップ、英検3級(中学卒業程度)、英検3級の面接練習。

高校生の不安と、出発前の準備

令和6年度の意識調査(約46万人)では、留学したい高校生は34.8%でした。したくない理由で多いのは次のとおりです(複数回答)。

言葉の壁46.3%海外の治安33.5%生活・勉強・友達31.4%経済的に厳しい30.4%留年・休学17.5%

言葉の壁には、行き先の授業についていく英語力を英検・長文・リスニングで先に作っておくことが効きます(英語の長文問題、英検準2級のライティング)。費用には、上のトビタテと都道府県の支援があります(令和5年度は47都道府県すべてが何らかの留学支援に取り組み、留学の経費の支援は21、研修旅行の経費の支援は25都道府県)。住んでいる都道府県の教育委員会のページで確かめます。治安については、外国に3か月以上住む日本人は在外公館への「在留届」の提出が旅券法で義務づけられています。3か月未満なら外務省の「たびレジ」に登録すると、緊急の情報を受け取れます。学校向けには文部科学省の高等学校等における海外留学に関する危機管理ガイドラインがあります。

長い留学や、家族での移住を考えるときは海外教育移住(国別の学費・ビザ)とイギリスのボーディングスクールも参考にしてください。

よくある質問

高校生の留学は何人くらいですか?
文部科学省の令和5年度の調査で、3か月未満の研修が31,711人、3か月以上の留学が3,174人です。
高校で1年留学すると留年しますか?
校長が認めれば、外国の高校での学習を36単位まで日本の高校の単位として認定でき、留年せずに進級・卒業できる場合があります。認めるかどうかは在籍校が決めるので、出発前に確かめてください。
高校生が使える国の奨学金はありますか?
文部科学省と日本学生支援機構の「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム(高校生等)」があります。第12期は月12万円または16万円(家計基準外は6万円)と留学準備金を支給し、600人を募集しています。返済はいりません。
トビタテの締切はいつですか?
第12期の第一日程は、在籍校から機構への申請が2026年12月上旬〜2027年1月21日です。新高校1年生だけの第二日程は2027年4月1日〜21日です。生徒から学校への期限は学校が決めます。
語学留学だけでもトビタテに応募できますか?
語学の勉強だけの計画は対象外です。探究活動をふくむ計画が条件で、語学の勉強は準備や補助として計画の一部に入れることはできます。
中学生でも留学できますか?
学校や自治体の研修、夏休みのサマースクールなど短い留学が中心です。令和5年度は中学校から9,227人が海外の研修・留学に行きました(参考値)。トビタテ(高校生等)は中学生は対象外です。
高校生の留学先で多い国は?
3か月以上の留学はカナダ・アメリカ・ニュージーランド・オーストラリア・イギリスの順、3か月未満の研修はオーストラリア・アメリカ・台湾・イギリス・カナダの順です(令和5年度)。