持久走大会が嫌いな子への練習法──速く走るより「歩かない」を目標に
持久走が嫌いな子にとって、順位は最初から達成できない目標です。代わりに置くのはこれです。
「最後まで歩かない」
これなら、走るのが遅い子でも達成できます。そして達成できた子は、翌年も走ります。
いつごろあるか
多くの学校で11月から12月に行われます。その1か月ほど前から、業間(休み時間)や体育の時間に練習期間が設けられることが一般的です。家で特別に走り込む必要はありません。学校でかなり走っています。
距離は学年によって変わり、低学年で数百メートル、高学年で1〜2キロ程度のことが多いようですが、学校によって大きくちがいます。案内で確認してください。
いちばん多い失敗:最初が速すぎる
持久走で歩いてしまう子の大半は、スタートで全力を出しています。周りが走り出すので、つられます。そして半分あたりで動けなくなります。
走りながら、隣の子と一言しゃべれるくらい。これが最後までもつ速さです。
家で試すなら、親が一緒に走って「今日の給食なんだった?」と聞いてみてください。答えられれば、ちょうどいい速さです。答えられなければ、速すぎます。 この感覚は、1回やれば体で分かります。何キロ走るかより、この1回のほうが効きます。
本人には「まわりが速くても、ついていかない」と伝えてください。後半で抜けるという経験をすると、次から自分でペースを作れるようになります。
走ると横腹が痛くなる子へ
これで嫌いになる子が多くいます。原因ははっきりしないとされていますが、次の2つで軽くなることが多いです。
痛くなったら、その場所を押さえて、息を長く吐きながら少しゆっくりにする。止まらなくても治まることが多いです。この対処法を先に教えておくと、痛くなったときに歩かずに済みます。
家でやるなら、これだけ
走り込みは不要です。やるとしたら次の2つで十分です。
- 週1回、20分だけ一緒に外に出る。走らなくてもいい。歩く・走る・歩くを繰り返す形で十分です
- 階段を使う。エレベーターをやめるだけで、脚は変わります
大事なのは、「走るのはつらいだけのもの」にしないことです。親が一緒に外に出て、途中でしゃべっている——その記憶があるかどうかで、当日の気持ちが変わります。
当日
| 項目 | 気をつけること |
|---|---|
| 服装 | 着すぎない。走ると暑くなります。寒い日でも、体操服+薄手の上着で。上着はスタート前に脱ぐ |
| 朝ごはん | 消化のよいもの。おにぎり・パン・バナナなど。脂っこいものは避ける。2時間前までに |
| くつ | ひもを結び直す。途中でほどけると、そこで終わります |
| トイレ | スタート前に必ず。当日は行列になります |
| 体調 | のどが痛い、熱っぽいときは無理をしない。見学でかまいません |
終わったあとの声かけ
順位が下のほうだったとき、何と言うか。ここで決まります。
×「◯◯くんは何位だったの?」(比べる相手が増えます)
○「歩かなかったね」
○「去年より、どうだった?」
○「最後、どこで抜いた?」 比べる相手を、他人から「去年の自分」に変えるのがいちばん効きます。持久走は、それがやりやすい種目です。
そして、走り終わったあとは体が冷えます。すぐ上着を着せてください。汗をかいたままだと、その日の夜に熱を出す子がいます。
どうしても走りたくないとき
前日から「行きたくない」と言う子がいます。理由は、たいてい順位ではなく「みんなに見られること」です。
この場合、走ることを説得するより、目標を小さくするほうが動きます。「1周だけがんばる」「◯◯くんの後ろについて走る」。小さくていいので、当日にやることを1つ決めてから行かせてください。
体調や、走ることが難しい事情がある場合は、無理をさせないでください。学校に相談すれば、見学や別の役割になります。連絡帳での伝え方は、こちらにまとめています。
よくある質問
Q. 持久走大会はいつごろありますか?
多くの学校で11月から12月に行われます。その1か月ほど前から、業間や体育の時間に練習期間が設けられることが一般的です。距離は学年によって変わり、学校によっても大きくちがうので、案内でご確認ください。
Q. 家でどんな練習をすればよいですか?
走り込みは必要ありません。学校でかなり走っています。やるとしたら、週1回20分だけ一緒に外に出ること、階段を使うことの2つで十分です。大事なのは「走るのはつらいだけのもの」にしないことで、親と一緒に外に出て途中でしゃべっている記憶があるかどうかで当日の気持ちが変わります。
Q. 最後まで歩かずに走るには、どうすればよいですか?
スタートで速く出すぎないことです。歩いてしまう子の大半は最初が全力で、半分あたりで動けなくなります。目安は「隣の子と一言しゃべれるくらいの速さ」です。一緒に走って質問し、答えられればちょうどよい速さ、答えられなければ速すぎます。
Q. 走ると横腹が痛くなります。
息を長く吐くこと、走る2時間前までに食べ終えることの2つで軽くなることが多いです。「フー、フー」と2回吐いて1回吸うと呼吸が深くなります。痛くなったらその場所を押さえ、息を長く吐きながら少しゆっくりにすると、止まらなくても治まることが多いので、この対処法を先に教えておいてください。
Q. 当日、気をつけることは?
着すぎないことです。走ると暑くなるので、寒い日でも体操服+薄手の上着にして、スタート前に脱ぎます。朝ごはんは消化のよいものを2時間前までに。靴ひもは必ず結び直してください。途中でほどけると、そこで終わります。走り終わったあとは体が冷えるので、すぐ上着を着せてください。
Q. 順位が下のほうだった子に、何と言えばよいですか?
「歩かなかったね」「去年より、どうだった?」「最後、どこで抜いた?」がおすすめです。比べる相手を他人から去年の自分に変えるのがいちばん効き、持久走はそれがやりやすい種目です。「来年はもっと練習しよう」は、今日を否定することになるので避けてください。
次にやること
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※ 実施時期・距離・実施方法は学校によって異なります。学校から配布された案内でご確認ください。体調に不安がある場合や、走ることが難しい事情がある場合は、無理をせず学校にご相談ください。