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連絡帳のお願い・相談の書き方|そのまま使える文例10
お願いは「何を・いつ・どうしてほしいか」を先に。事情の説明は最小限で構いません。
相談は「事実・子どもの言葉・家庭で困っていること」の順に。要望の形ではなく相談の形にすると、角が立たず、話が前に進みます。
欠席・遅刻・早退のうち、当日の急な連絡については連絡帳の欠席連絡の書き方をご覧ください。このページは依頼と相談を扱います。
お願いと相談は、書き方を分ける
連絡帳で困るのは、欠席連絡のような「型が決まっているもの」ではなく、お願いごとと、言いにくい相談です。どこまで書けばいいのか、どう書けば要求がましくならないのか。ここで手が止まります。
整理すると、必要な型は2つだけです。
| お願い(依頼) | 相談 | |
|---|---|---|
| 書く順番 | 何を → いつ → どうしてほしいか | 事実 → 子どもの言葉 → 家庭で困っていること |
| 理由の説明 | 一言で足りる | 短く、事実だけ |
| 求めるもの | 具体的な対応 | 学校での様子を見てもらうこと |
| 結び | お手数をおかけしますが | お気づきの点があれば教えてください |
相談で大事なのは、いきなり対応を求めないことです。「見ていただけますか」までにとどめると、先生は状況を確かめてから動けます。最初から解決を求める形にすると、事実確認の前に対応が始まり、かえってこじれることがあります。
そのまま使える文例10
1. 遅刻を前日までに伝える
いつもお世話になっております。3年2組の◯◯です。
明日◯月◯日は、受診のため2時間目からの登校になります。
給食には間に合う予定です。よろしくお願いいたします。
(保護者 ◯◯) メモ:登校の見込みを「何時間目から」で書くと先生が受け入れやすくなります。給食の要否は必ず添えてください。
2. 早退のお願い(お迎え)
3年2組の◯◯です。
◯月◯日は15時の予約があるため、14時30分ごろに早退させていただきたく、お願い申し上げます。
昇降口まで母がお迎えにまいります。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:時刻、迎えに行く人、引き取り場所の3点を必ず書きます。保護者以外が迎えに行く場合は、お名前と続柄も明記してください。
3. 体育の見学をお願いする
3年2組の◯◯です。
昨日から足首に痛みがあるため、本日の体育は見学させていただきたく存じます。
本人は歩行に支障はありません。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:見学の理由と、日常生活に支障があるかどうかを添えると、先生が休み時間や移動の配慮を判断しやすくなります。
4. プールの見学をお願いする
3年2組の◯◯です。
本日は体調がすぐれないため、水泳の授業を見学させてください。
見学中の持ち物などで必要なものがありましたら、お知らせください。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:見学カードや押印など、学校指定の様式がある場合はそちらが優先です。年度はじめの案内をご確認ください。
5. 持ち物が用意できなかったとき
3年2組の◯◯です。
本日必要な◯◯を用意できませんでした。申し訳ありません。
明日までにそろえて持たせます。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:言い訳を並べず、「いつまでに用意するか」を書くのがいちばん喜ばれます。子どもが責められずにすむよう、保護者から書くのが有効な場面です。
6. 宿題が終わらなかったとき
3年2組の◯◯です。
◯◯の宿題が終わりませんでした。ご迷惑をおかけします。
今週中に提出できるよう、家庭でも進めます。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:「何が」「いつまでに出せそうか」の2点だけで足ります。先に伝えておくと、先生も声のかけ方を選べます。
7. 学習面の相談を切り出す
3年2組の◯◯です。
ご相談させてください。最近、算数の宿題に時間がかかるようになりました。
本人は「わり算がわからない」と話しています。
家でも見ているのですが、どこでつまずいているか判断がつきません。
授業でのご様子で、お気づきの点がありましたら教えていただけますと助かります。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:「事実(時間がかかる)」「子どもの言葉(わり算がわからない)」「家庭で困っていること(判断がつかない)」の順です。対応ではなく、観察の共有をお願いする形にしています。
8. 友達関係の相談を切り出す
3年2組の◯◯です。
ご相談させてください。ここ2週間ほど、家で「学校がつまらない」と話すことが増えました。
理由を聞くと、休み時間に一人で過ごしていると話しています。
本人が困っているようですので、学校でのご様子を見ていただけますでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:他のお子さまの名前を書くのは慎重に。連絡帳は子ども自身の目にも触れる可能性があります。名前を出す必要がある内容は、面談や電話に切りかえてください。
9. 面談・電話でお時間をお願いする
3年2組の◯◯です。
ご相談したいことがあり、一度お時間をいただけますでしょうか。
お電話でも、放課後にうかがう形でも構いません。
ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:相談の中身は書かなくて構いません。「時間をいただきたい」だけを伝え、内容はその場で話すほうが、書きにくいことも伝えられます。
10. お礼を伝える
3年2組の◯◯です。
先日はご連絡をいただき、ありがとうございました。
本人も「先生が声をかけてくれた」と話しており、安心したようです。
引き続きよろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:お礼は、次に相談しやすい関係をつくります。子どもの反応を一言添えると、先生にとってもよい情報になります。
学校で薬を飲ませてほしい、という依頼は、学校ごとに手順が大きく異なります。所定の書式の提出を求められる場合もあれば、対応していない場合もあります。連絡帳の一文でお願いする性質のものではありませんので、まず学校に手順をご確認ください。このページでは文例を示しません。学校の指示に従っていただくのが、お子さまにとっていちばん安全です。
書きにくいことを、角を立てずに伝える3つのコツ
コツ1:主語を「学校」ではなく「うちの子」にする
「クラスで◯◯という状況があるようです」と書くと、学校の運営への指摘に読めます。「うちの子が◯◯と話しています」と書けば、家庭からの情報提供になります。同じ事実でも、主語を変えるだけで受け取られ方が変わります。
コツ2:断定せず、見たままを書く
「いじめられているようです」ではなく、「◯◯と言われた、と話しています」。判断は学校が事実確認をしてから行うものなので、家庭からは子どもが言った言葉をそのまま渡すのがいちばん役に立ちます。
コツ3:先生の時間に触れる一言を入れる
「お手すきのときで結構です」「お手数をおかけします」。この一言があるだけで、依頼の圧が下がります。急ぎのときは逆に「本日中にご確認いただけますと助かります」と、はっきり書いてください。ぼかしたまま急がせるのがいちばん伝わりません。
相談を書く前に、整理しておく3つ
相談の連絡帳は、書きながら考えると長くなります。書きはじめる前に、次の3つをメモで分けておくと、そのまま文章になります。
- 事実:いつから、どれくらいの頻度で、何が起きているか。「最近」ではなく「2週間ほど前から、週に2回ほど」と数で書けると、先生が状況をつかみやすくなります。
- 子どもの言葉:本人が言ったことを、そのまま。要約すると保護者の解釈が混ざります。かぎかっこで引用する形が確実です。
- お願いしたいこと:対応ではなく「見ていただきたい」まで。何をしてほしいかが決まっていない場合も、そのまま書いて構いません。
この3つがそろえば、あとは順に並べるだけです。解釈や推測は書かなくて構いません。むしろ書かないほうが、先生が先入観なしに様子を見られます。
先生から返事が来たあとの進め方
相談を書くと、多くの場合は連絡帳での返事か、電話がかかってきます。ここからが本題です。
返事が来たら、まず受け取ったことを伝える
一文で構いません。「ご確認いただきありがとうございました」。これがあるだけで、先生は次も報告しやすくなります。
学校での様子が家庭と違っていても、否定しない
「学校では元気に過ごしています」と返ってくることがあります。家では違う様子なのに、と感じるかもしれませんが、これは矛盾ではなく、両方が事実であることが多いのです。学校で気を張って過ごし、家で緩む。子どもにはよくあることです。
この場合は否定せず、「家では◯◯という様子なので、引き続き見ていただけますか」と、事実を足す形で返してください。対立させず、情報を重ねていくほうが、実態に近づきます。
変化がなければ、期間を決めて再度伝える
1回の相談で解決しないことは珍しくありません。2週間ほど様子を見て変化がなければ、「その後も同じ様子が続いています」と事実だけを再度伝えてください。感情を足す必要はありません。継続していることが伝われば、学校側の対応の段階が変わります。
学年別・相談しておくとよいこと
連絡帳で相談する内容も、学年によって変わってきます。
1・2年生
生活面の心配ごとが中心になります。トイレ、給食、着替え、持ち物の管理。本人がうまく言葉にできない年齢なので、家庭からの情報の価値が高い時期です。「家ではこう言っています」を、こまめに伝えて構いません。
3・4年生
学習のつまずきと、友達関係が中心になります。この学年では、本人が学校であったことを話さなくなりはじめます。家で出た断片的な言葉も、そのまま伝えておくと先生の観察の手がかりになります。
5・6年生
本人の意思が強くなるため、相談する前に本人に確認するという手順が必要になってきます。「先生に相談してもいい?」と一言聞くだけで、後々の信頼が変わります。本人が強く嫌がる場合は、名前を出さずに「家での様子」として伝える方法もあります。
避けたい書き方3つ
文例を自分の家の言葉に置きかえる
このページの文例は、そのまま使っていただいて構いません。ただ、ご家庭ごとに事情は違います。置きかえるときは、次の対応表を目安にしてください。
| 文例の部分 | 置きかえるときの考え方 |
|---|---|
| いつもお世話になっております | 省略可。毎日書くものなので、なくても失礼になりません |
| ご相談させてください | この一言は残してください。用件の種類が最初に伝わります |
| 本人は「◯◯」と話しています | 本人の言葉をそのまま。要約すると解釈が混ざります |
| お気づきの点がありましたら | 対応を求めない言い方。相談ではここを残すと角が立ちません |
| お手数をおかけしますが | 急ぎのときは外して、期限をはっきり書くほうが伝わります |
| (保護者 ◯◯) | 学校の慣習に合わせて。氏名欄が印刷されている場合は不要なことも |
迷ったときの基準は1つです。読んだ先生が、次に何をすればよいかわかるか。これが満たされていれば、言い回しの丁寧さは二の次で構いません。
連絡帳・電話・面談の使い分け
| 内容 | 向いている手段 | 理由 |
|---|---|---|
| 短い依頼(見学・早退・持ち物) | 連絡帳 | 記録が残り、先生の都合のよいときに読める |
| 事実の共有(家での様子) | 連絡帳 | 短く書けて、面談前の材料にもなる |
| 背景の説明が必要な相談 | 電話・面談 | やりとりが必要で、書面では誤解が生じやすい |
| 他の子どもが関わること | 電話・面談 | 連絡帳は他の人の目に触れる可能性がある |
| 急ぎの用件 | 電話または学校指定の方法 | 連絡帳は届くまでに時間がかかる |
なお、連絡手段の指定は学校ごとに異なります。年度はじめの案内に書かれていますので、まずはそちらをご確認ください。
よくある質問
Q. お願いを書くとき、理由はどこまで説明すべきですか?
理由は一言で足ります。長い説明より、何を・いつ・どうしてほしいかの3点がはっきりしているほうが、先生は動きやすくなります。事情を詳しく伝えたい場合は、連絡帳ではなく面談や電話など、他の人の目に触れない場でお話しするほうが安心です。
Q. 薬を飲ませてほしいと連絡帳でお願いできますか?
服薬に関する取り扱いは学校ごとに手順が大きく異なり、所定の書式の提出を求められる場合や、そもそも対応していない場合もあります。連絡帳の一文でお願いする性質のものではありませんので、まず学校に手順を確認してください。文例で代用せず、学校の指示に従っていただくのが安全です。
Q. 相談を書いたのに返事がありません。催促してもよいですか?
催促というより、届いているかの確認としてお声がけして構いません。連絡帳は子どもが持ち運ぶため、渡し忘れや見落としが起きることがあります。「先日ご相談させていただいた件、お手すきのときで結構ですのでご意見をいただけますでしょうか」と書けば、責める形になりません。急ぎの内容であれば電話に切りかえるのが確実です。
Q. 先生への相談は、連絡帳と面談のどちらがよいですか?
内容の重さで分けてください。事実の共有や短い依頼は連絡帳で十分です。背景の説明が必要なこと、感情のこもった内容、他の子どもが関わることは、連絡帳ではなく面談や電話が適しています。その場合も、連絡帳で「お時間をいただけますでしょうか」と申し込む形にすると、先生が日程を用意しやすくなります。
出す前の30秒チェック
- ☑ お願いは「何を・いつ・どうしてほしいか」が書けている
- ☑ 相談は「事実・子どもの言葉・困っていること」の順になっている
- ☑ 他のお子さまの実名を書いていない
- ☑ 断定せず、見たままを書いた
- ☑ 一晩おいて読み返した(急ぎでない場合)
- ☑ 保護者名を書いた