学芸会・音楽会で親がやること──役決め、衣装、当日の決まり
・衣装 → 学校の指示が出てから。先に買わない
・練習 → 付き合うのはせりふを聞く役だけでいい
・当日 → 座席と撮影の決まりを先に読む
いちばん難しいのは、実は役が希望どおりにならなかったときです。ここだけ、先に考えておいてください。
いつごろあるか
多くの学校で11月から12月に行われます。学芸会(劇)・音楽会(合唱・合奏)・展覧会(作品)を数年ごとに入れ替えて実施する学校が多く、「今年は音楽会、来年は展覧会」という形になります。名前も「学習発表会」「わくわく発表会」など学校によってちがいます。
| 時期 | あること | 親がやること |
|---|---|---|
| 9〜10月 | 演目・曲の決定、役決め | —(家で話を聞くだけ) |
| 10月 | 練習開始。衣装・持ち物の案内が配られる | 案内を読んでから用意する |
| 11月 | 通し練習。リハーサル | せりふを聞く。体調管理 |
| 11〜12月 | 本番 | 座席・撮影の決まりを確認して行く |
※ 時期・実施の有無・名称は学校によって大きく異なります。学校の年間行事予定でご確認ください。
いちばん難しいところ:役が希望どおりにならなかったとき
主役をやりたかった。せりふが1行しかなかった。楽器が希望とちがった。毎年、必ず起きます。
やりがちなのは、「先生に言ってあげようか」と提案することです。気持ちは分かりますが、これは本人が「自分では変えられない」と学ぶ結果になりやすいところです。
×「どうしてその役になったの?」(原因を探す方向に行きます)
×「本当は何がやりたかったの?」(未練を強めます)
○「その役って、どこで出てくるの?」
○「その役がいないと、話はどうなるの?」 2つ目が効きます。どんな役でも、いなければ成り立ちません。それを本人が言葉にできると、そこから練習が始まります。親が「大事な役だよ」と言うより、本人が気づくほうが強いです。
合奏の楽器も同じです。大太鼓が1回しか鳴らないとしても、その1回がないと曲が終わりません。
衣装:買う前に、案内を読む
学校から指示が出てから用意するのが原則です。多くの場合、手持ちで済む指定になっています。
| よくある指定 | 手持ちで済むか |
|---|---|
| 黒っぽい服・上下黒 | 済むことが多い。なければ安価に買えます |
| 白いシャツ・ブラウス | 済むことが多い |
| 体操服の上に◯◯ | 体操服はあるので、上だけ |
| 役ごとの小物(かぶりもの等) | 学校で作ることが多い。家庭で作る場合は指示が出ます |
凝った衣装を用意する必要はありません。目立ちすぎると、かえって本人が気にします。案内に書かれた範囲で十分です。
作る必要がある場合は、早めに聞くのがいちばんの対策です。10月に案内が出たら、その週末に手をつける。前日に慌てて作ると、当日の朝までかかります。
家での練習:付き合いすぎない
せりふを覚える時期になると、「聞いて」と言ってきます。ここでの関わり方は1つだけで十分です。
「もっと大きい声で」「そこは違うんじゃない?」と言い始めると、家で練習しなくなります。親の役は観客ではなく、相手役です。
音楽会でリコーダーや鍵盤の練習がある場合は、時間を決めるのがおすすめです。夕食前に10分。長くやらせると嫌いになります。
当日:決まりを先に読む
学校によって、次のような決まりがあります。案内が配られたら必ず読んでください。
- 座席 入れ替え制のことがあります。学年の出番ごとに入れ替わる形
- 撮影・録画 可否、撮影できる場所、三脚の使用。禁止の学校もあります
- SNSへの投稿 ほかのお子さんが写るため、禁止されていることが多い
- 下のきょうだいの同伴 可否と、泣いたときの退出のしかた
- 上履き・スリッパ 持参が基本です
撮影に集中しすぎると、本番を見ないまま終わります。1曲だけは、カメラを下ろして見ると決めておくのをおすすめします。
終わったあと、かける言葉
「上手だったね」より、見ていたことが伝わる言葉のほうが残ります。
「みんなが動いてるとき、ちゃんと止まってたね」
「最後のおじぎ、そろってたね」 具体的であれば、何でもかまいません。「見ていた」ということが伝わるのが本体です。うまくいかなかった子ほど、そこを見ています。
失敗した場合も、責めないでください。次の年があります。
よくある質問
Q. 学芸会・音楽会はいつごろありますか?
多くの学校で11月から12月に行われます。学芸会(劇)・音楽会(合唱や合奏)・展覧会(作品)を数年ごとに入れ替えて実施する学校が多く、名称も学習発表会などさまざまです。時期と実施の有無は学校の年間行事予定でご確認ください。
Q. 希望した役になれなかったとき、どう声をかければよいですか?
「その役って、どこで出てくるの?」「その役がいないと、話はどうなるの?」と聞くのがおすすめです。どんな役でも、いなければ成り立ちません。それを本人が言葉にできると、そこから練習が始まります。親が「大事な役だよ」と言うより、本人が気づくほうが強く残ります。先生に働きかけることは、本人が「自分では変えられない」と学ぶ結果になりやすいので慎重に。
Q. 衣装はどこまで用意すればよいですか?
学校から指示が出てから用意してください。多くの場合、黒っぽい服や白いシャツなど手持ちで済む指定になっています。凝った衣装は必要なく、目立ちすぎるとかえって本人が気にします。家庭で作るものがある場合は、案内が出た週末に手をつけると当日あわてません。
Q. 家での練習には、どう付き合えばよいですか?
台本を持って、相手役のせりふだけを読んでください。演技の指導は学校でしているので、家では止まったところをそっと言うだけで十分です。「もっと大きい声で」と言い始めると、家で練習しなくなります。楽器の練習は、夕食前に10分と時間を決めるのがおすすめです。
Q. 当日、撮影はできますか?
学校によって決まりが異なります。撮影・録画の可否、撮影できる場所、三脚の使用、SNSへの投稿の可否などが案内に書かれているので、必ず読んでください。ほかのお子さんが写るため、SNSへの投稿は禁止されていることが多くあります。
Q. 終わったあと、どんな言葉をかけるとよいですか?
「上手だったね」より、見ていたことが伝わる具体的な言葉のほうが残ります。「◯◯のところ、声がよく聞こえたよ」「みんなが動いてるとき、ちゃんと止まってたね」など、何でもかまいません。うまくいかなかった子ほど、見ていてくれたかどうかを気にしています。
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※ 実施時期・名称・撮影や座席の決まりは学校によって大きく異なります。必ず学校から配布された案内でご確認ください。