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通知表の所見でよく使われることば辞典
その言葉は、何を見て書かれたのか

通知表の所見を読んで、「これは褒められているのか、それとも遠回しに言われているのか」と迷ったことはありませんか。

所見の欄は3行ほどしかありません。先生はその中に、学期のあいだに見た具体的な場面を1つか2つだけ選んで書いています。だからことばの裏には、かならず実際の出来事があります。それがどんな場面だったのかが分かると、家での声のかけ方が変わります。

前期と後期に分ける学校では、前期の通知表が9月末から10月初めに配られます。

読む前に、これだけ

所見は、良い面から書くのがふつうです。だから気になる点は、やわらかい言い方に置きかわっていることがあります。下の最後の分類がそれです。

書かれていないことに、意味があるとはかぎりません。3行しかないので、学期にあったことの大半は書けません。書かれなかったから評価が低い、ということではありません。

ことばの意味は、学校と先生でちがいます。下の表は「こういう場面で使われることが多い」という目安です。当サイトが決めた定義ではありません。気になったときの確かめ方は、このページの下にあります。

知識・技能(7語)

ことばどんな場面を見て書かれたかよく見られるところ
正確に計算や漢字などを、まちがえずにできている場面で使われます。速さより正しさが見えたとき
確実に一度できたことが、次のときもできている場面です。くり返しても崩れないとき
よく理解して答えだけでなく、理由まで説明できている場面です。「なぜそうなるか」が言えたとき
身につけその学期に習ったことが、使える形になっている場面です。単元テストや作品で確かめられたとき
覚え用語や事実をおぼえている場面です。漢字・九九・都道府県など
読み取り図・表・グラフ・文章から情報を取り出せている場面です。算数や社会でよく使われます
表し方図や式やことばで表せている場面です。算数の「式に表す」など

思考・判断・表現(8語)

ことばどんな場面を見て書かれたかよく見られるところ
自分の考えを答えだけでなく、自分の言葉で理由を書いた・言った場面です。ノートや発表で見られます
筋道を立てて順を追って説明できている場面です。算数の説明や作文で
工夫して決められたやり方以外の方法を思いついた場面です。図をかく、表に整理するなど
比べて2つ以上をくらべて考えた場面です。理科の実験や社会の資料で
根拠を「教科書の◯ページに書いてあるから」のように、もとを示せた場面です。高学年で増えます
友達の考えを人の意見を聞いて、自分の考えを直したり足したりした場面です。話し合いの場面で
関連づけて前に習ったことと今回をつなげられた場面です。「これは前の◯◯と同じだ」と言えたとき
わかりやすく聞く人・読む人に合わせて伝えられた場面です。発表や新聞づくりで

主体的に学習に取り組む態度(10語)

ことばどんな場面を見て書かれたかよく見られるところ
進んで言われる前に手をつけている場面です。当番、手伝い、発表
意欲的にやりたいという気持ちが行動に出ている場面です。挙手や質問の多さ
主体的に自分で決めて動いている場面です。学習指導要領の観点名にもなっている言葉です
粘り強くうまくいかなくても続けた場面です。この観点でいちばん重い言葉のひとつです
最後まで途中でやめずにやり切った場面です。作品や長い課題で
見通しをもって先に手順を考えてから始めた場面です。自由研究や調べ学習で
ふり返りやったあとに自分で確かめた場面です。ふり返りカードの記述から
目標を自分で目標を立てて取り組んだ場面です。学期はじめのめあてから
こつこつ毎日少しずつ続けた場面です。音読カードや計算カードで
自分からだれかに言われずに始めた場面です。「進んで」とほぼ同じ使われ方です

生活・友達との関わり(10語)

ことばどんな場面を見て書かれたかよく見られるところ
友達と協力してグループで役割を果たした場面です。班活動や運動会で
思いやり困っている人に気づいて動いた場面です。具体的な出来事があることが多いです
明るく表情や声が出ている場面です。あいさつ、返事
落ち着いてあわてずに行動できている場面です。避難訓練や移動の場面で
責任をもって引き受けたことをやり切った場面です。当番、係、委員会
リーダー班や係をまとめた場面です。高学年で増えます
だれとでも相手を選ばずに関われている場面です。席替えやグループ替えのあとで
声をかけ自分から話しかけた場面です。下級生や転入生に対して
きまりを守って約束やルールを守れている場面です。安全指導のあとで
丁寧に字・作品・道具の扱いがていねいな場面です。ノートや掃除で

これからに向けて(言い方がやわらかい注意)(6語)

ことばどんな場面を見て書かれたかよく見られるところ
◯◯するとさらにいまできていることに、あと1つ足すと伸びる、という言い方です。足す部分が今後の課題です
期待していますこれから伸ばしてほしい、という言い方です。いまはまだ、という含みがあります
少しずつ時間はかかっているが進んでいる、という言い方です。あせらせない配慮の表現です
場面によってできるときとできないときがある、という言い方です。どの場面かを面談で聞くとはっきりします
自信をもって力はあるが出し切れていない、という言い方です。発表や挙手の場面で使われます
自分のペースでまわりと比べず進んでほしい、という言い方です。あせらせない配慮の表現です

気になったら、面談でこう聞く

所見の文をにらんで意味を推測するより、聞いたほうが早くて確かです。個人面談は9月末から11月に多くの学校で行われます。

❶「所見に書いていただいた『◯◯』は、どんな場面のことでしたか。」
 → 具体的な出来事が分かると、家でもその場面をほめられます。

❷「所見に書ききれなかったことで、家で気をつけるとよいことはありますか。」
 → 短い欄に入りきらなかったことを引き出す聞き方です。

❸「いま、いちばん伸びているところはどこですか。」
 → 課題ではなく伸びを聞くと、先生も答えやすく、子どもに伝えられる材料になります。

家で、いちばんやってはいけないこと

通知表を開いてすぐ、できていないところから話し始めることです。子どもは通知表を渡された時点で、自分の弱いところをだいたい分かっています。

先に所見を声に出して読んでください。所見には、先生が見つけた良い場面が書かれています。「先生、これ見ててくれたんだね」の一言から始めると、そのあとの話が通ります。

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このページについて

観点別評価の3つの観点(知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度)は、文部科学省「小学校学習指導要領」にもとづく全国共通のものです。
所見のことばそのものは、法令で定められたものではありません。上の表は、どんな場面で使われることが多いかの目安です。同じことばでも、学校と先生によって意味するところがちがいます。断定はできません。
評価の内容についてはっきりさせたいときは、学級担任にお尋ねください。それがいちばん確かです。
通知表が配られる時期は、3学期制で7月・12月・3月、2学期制で10月と3月ごろです。自治体と学校で異なるため、学校からのお便りでご確認ください。
このページは2026年9月8日に作りました。