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個人面談で聞くこと・話すことリスト|15分の使い方と質問例20
そして、聞きたいことは最初の1分で先に伝えるのが最大のコツです。先生の報告を最後まで聞いてから切り出すと、たいてい時間が足りなくなります。「今日は◯◯についてうかがえればと思っています」と冒頭で置くだけで、残りの時間の中身が変わります。
面談は思っているより短い、という前提から始める
個人面談の時間は学校によって異なりますが、多くの学校では1人あたり10〜15分程度で設定されています。廊下には次の順番の保護者が待っていて、先生も時計を気にしています。この前提を知らずに臨むと、あいさつと世間話で5分、先生からの報告で7分が過ぎ、いちばん聞きたかったことを言えないまま「では、これで」となってしまいます。
短いからこそ、準備が効きます。準備といっても長い時間は必要ありません。「聞きたいこと3つ」と「家庭の様子を伝える一言」をメモに書いておく。これだけで、面談の密度は大きく変わります。
15分のタイムライン(この配分で組み立てる)
| 時間 | やること | ひとこと例 |
|---|---|---|
| 0〜1分 | あいさつ+今日の目的を先に置く | いつもお世話になっております。今日は宿題への取りかかりと、休み時間の過ごし方についてうかがえればと思っています。 |
| 1〜6分 | 先生からの学校での様子を聞く(メモをとる) | (相づちとメモに集中。途中でさえぎらない) |
| 6〜9分 | 家庭での様子を伝える | 家では宿題を始めるまでに30分ほどかかっています。学校ではいかがでしょうか。 |
| 9〜13分 | 用意した質問をする | (後述の質問例20から3つ) |
| 13〜15分 | 家庭で取り組むことを1つ決めて終わる | では家では、寝る前に翌日の準備をする時間をつくってみます。ありがとうございました。 |
ポイントは最後の2分です。「家でやってみることを1つだけ決めて終わる」と、面談が情報交換で終わらず、次につながります。先生にとっても、家庭と足並みがそろっているという安心材料になります。
先生への質問例20(領域別・ここから3つ選ぶ)
すべて聞く必要はありません。今いちばん知りたい領域から3つ選んでください。
学習について(6問)
- 授業中に手を挙げたり、発表したりする場面はありますか。
- とくにつまずいているように見える教科や単元はありますか。
- 宿題の提出状況はいかがでしょうか。忘れることはありますか。
- ノートの取り方で、家庭で直したほうがよいところはありますか。
- 本人が得意そうにしている、興味を持っている分野はどのあたりでしょうか。
- 家庭学習について、今の時期に力を入れておくとよいことはありますか。
友達関係について(5問)
- 休み時間はどんなふうに過ごしていますか。誰と過ごすことが多いでしょうか。
- グループ活動のとき、どんな役割をとることが多いですか。
- 気になるやりとりや、困っている様子を見かけたことはありますか。
- クラス替え以降、関わる友達に変化はありましたか。
- 家では友達の話をあまりしないのですが、学校では楽しそうにしていますか。
生活・行動について(5問)
- 朝の支度や給食の準備など、身のまわりのことは自分でできていますか。
- 忘れ物の状況はいかがでしょうか。
- 授業の切りかえ(休み時間から授業へ)はスムーズにできていますか。
- 体調面で、気になる様子を見かけたことはありますか。
- 整理整頓や持ち物の管理で、家庭で手伝ったほうがよいことはありますか。
家庭でできることについて(4問)
- 今の時期、家庭でいちばん力を入れるとしたら何でしょうか。
- 本人に対して、家でどんな声のかけ方をするのがよいでしょうか。
- 学年が上がるにあたって、今のうちに身につけておくとよい習慣はありますか。
- 次に相談したいことが出てきたとき、どのように連絡するのがよいでしょうか。
最後の20番は、地味ですがとても役に立ちます。相談の入口を1つ確保しておくと、次に困ったときの心理的な負担がぐっと軽くなります。
心配ごとの切り出し方(文例5)
言いにくいことほど、切り出し方の型を持っておくと楽になります。共通するのは、「事実」「子どもの言葉」「家庭で困っていること」の順に伝えることです。原因の追及ではなく、これからどうするかを一緒に考えたい、という姿勢が伝わります。
「相談したいことがあります。先月から、朝『行きたくない』と言う日が週に1回ほどあります。本人は理由をはっきり言わないのですが、学校での様子で何か気づかれたことはありますでしょうか。」 メモ:頻度を数字で言えると、先生も状況をつかみやすくなります。
「気になっていることをお伝えしてもよろしいでしょうか。最近、家で『◯◯さんに嫌なことを言われた』と話すことが何度かありました。本人が困っているようなので、学校での様子を見ていただけると助かります。」 メモ:相手のお子さまを責める言い方は避け、「見ていただきたい」というお願いの形にすると受け止めてもらいやすくなります。
「算数の宿題に時間がかかるようになってきました。家では見ているのですが、どのあたりでつまずいているのか判断がつきません。授業での様子はいかがでしょうか。」 メモ:「どこでつまずいているか」を先生の観察から教えてもらうのが目的です。家庭での対策はそのあとで決まります。
「最近、帰宅後にすぐ横になることが増えました。学校で疲れた様子や、保健室に行った日はありましたでしょうか。」 メモ:気になることが続く場合は、学校の相談だけで抱え込まず、かかりつけの医療機関にもご相談ください。
「今日の時間では収まらないかもしれないご相談があります。あらためてお時間をいただくことはできますでしょうか。」 メモ:無理に押し込むより、この一言で別の機会を確保するほうが、結果的に丁寧に扱ってもらえます。
先生に言われがちな言葉の受け止め方
面談でよく聞く言い回しには、独特の含みがあることがあります。ここで大切なのは、決めつけずに「具体的にはどんな場面ですか」と一歩だけ踏み込んで聞くことです。
| 言われがちな言葉 | 受け止め方と、聞き返し方 |
|---|---|
| おとなしいですね | 集団の中での目立ち方の話であって、評価ではありません。「発言する場面はありますか」「少人数のときはいかがですか」と聞くと、実像が見えます。 |
| マイペースですね | 自分の進め方を持っている、という意味にも、切りかえに時間がかかる、という意味にもなります。「切りかえで困る場面はありますか」と具体化してみてください。 |
| もう少し落ち着けるとよいですね | どの場面かによって対応が変わります。「どの時間帯・どの活動のときでしょうか」と場面を特定すると、家庭でできることが決まります。 |
| とくに問題ありません | 安心してよい言葉ですが、これで終わると情報が得られません。「よい変化があったところはありますか」と聞くと、ほめる材料が持ち帰れます。 |
そして、耳が痛い指摘を受けたときに覚えておきたいことがあります。先生は、その場でお子さまを責めているのではなく、これから伸びる余地を伝えています。その場で反論したくなったら、まず「家でも気をつけて見てみます」と受け止めて持ち帰り、家で落ち着いて考える。この順番のほうが、結果的にお子さまのためになります。
避けたい振る舞い3つ
学年別に、いま聞いておくとよいこと
質問例20から3つ選ぶとき、学年によって「効く質問」が変わります。目安として、次のように考えると選びやすくなります。
1・2年生:学校生活に体がなじんでいるか
この時期にいちばん知りたいのは、成績よりも生活の土台です。朝の支度、給食、休み時間の過ごし方、トイレに行けているか。子どもは家で「ふつう」としか言わないことが多いので、先生の観察が頼りになります。
おすすめの3問は、7番(休み時間の過ごし方)、12番(身のまわりのこと)、14番(授業への切りかえ)です。ここが整っていれば、学習はあとからついてきます。
3・4年生:学習のつまずきと、友達関係の変化
学習の内容が抽象的になり、差が見えはじめる時期です。同時に、友達関係のグループがはっきりしてきて、家では話さない出来事も増えます。
おすすめの3問は、2番(つまずいている単元)、8番(グループ活動での役割)、10番(関わる友達の変化)です。とくに2番は、家庭学習の内容を決める材料になります。「算数が苦手です」ではなく「わり算の筆算のどこでつまずいているか」まで具体化できると、家でやることが決まります。
5・6年生:自立の度合いと、次の段階への準備
手を離す時期と、まだ支える時期の見きわめが難しくなります。本人が保護者に話す情報も減ってくるため、面談の価値がいちばん高い学年でもあります。
おすすめの3問は、5番(興味を持っている分野)、17番(今の時期に力を入れること)、19番(身につけておくとよい習慣)です。中学校に向けて何を残すかという視点で聞くと、先生も具体的に答えやすくなります。
中学受験を検討しているご家庭の場合、通塾のことを話すかどうかで迷う方もいますが、学校生活に影響が出ている場合は共有しておくほうが支えてもらいやすくなります。たとえば通塾で就寝時刻が遅くなっている、宿題との両立が難しい、といった事実は、先生が子どもの様子を理解する材料になります。
面談の案内が来たら、すぐやること3つ
案内が配られてから当日までは、たいてい1〜2週間しかありません。届いたその日に、次の3つだけ済ませておいてください。
- 日程を確定して、カレンダーに入れる。希望日を出す形式の学校もあり、締切があります。先延ばしにすると希望が通りにくくなります。
- 時間・場所・持ち物を確認する。スリッパの要否、下の子の同伴の可否、駐輪場所など、当日に困りやすいところです。
- スマートフォンのメモに「聞きたいことリスト」をつくる。当日までに思いついたことを、そこへ足していきます。
3つめが、いちばん効きます。面談前日にゼロから考えようとすると、たいてい浮かびません。2週間かけて思いついた順に足していったメモのほうが、本当に気になっていることが残ります。
面談メモのテンプレート(次の面談で効いてきます)
面談は年に1〜2回しかありません。だからこそ、前回の内容が残っているかどうかで、次の面談の深さが変わります。「前回は◯◯とうかがっていましたが、その後いかがでしょうか」と切り出せると、先生も具体的に答えられます。
記録は長くなくて構いません。面談の帰り道に、次の5行を埋めるだけで十分です。
日付/学年・組/担任の先生:
① 先生が挙げた よいところ:
② 先生が挙げた 課題:
③ 家庭で取り組むと決めたこと(1つだけ):
④ 次回までに確認したいこと:
⑤ 子どもに伝えたこと: メモ:③を1つに絞るのがコツです。3つ書くと、どれもやらずに終わります。⑤を残しておくと、子どもへの伝え方が家族でぶれません。
スマートフォンのメモアプリでも、連絡帳の後ろのページでも構いません。同じ場所に、毎回同じ形で残すことだけ決めておいてください。2年分たまると、我が子の変化が線で見えるようになります。「去年は休み時間に一人でいることが多いと言われたけれど、今年はグループでの役割の話が出た」といった変化は、その場では気づけないものです。
持ち物と、面談後にすること
持っていくもの
- 聞きたいこと3つを書いたメモ(スマートフォンのメモでも構いません)
- 書きとるためのペンとメモ用紙
- 学校からの案内(時間・場所・スリッパの要否を確認)
終わったあと、その日のうちに
- 聞いた内容を3行でまとめておく(次の面談で比べられます)
- 家で取り組むと決めた1つを、家族で共有する
- 子どもには、ほめられた点から先に伝える
最後の項目は、地味ですが効きます。子どもは「面談で何を言われたんだろう」と気にしています。先生からのよい話を最初に伝えると、その日の家の空気が変わります。
よくある質問
Q. 個人面談では、保護者から何か話さなければいけませんか?
話さなければならない決まりはありませんが、聞きたいことを1つか2つ用意しておくと時間が有意義になります。先生の話を聞くだけで終わると、家庭での様子が先生に伝わらないまま終わってしまいます。「家では宿題に取りかかるまで時間がかかります」のような一言でも、先生にとっては学校での見え方と照らし合わせる材料になります。
Q. 心配ごとがあるのですが、クレームだと思われないか不安です。
「相談したいことがあります」と前置きしてから、事実と、子どもの言葉と、家庭で困っていることの順に伝えると、要望ではなく相談として受け取られやすくなります。原因の追及や誰かの責任を問う形ではなく、これからどうするかを一緒に考えたいという姿勢で切り出すのが、いちばん話が進みます。
Q. 面談の時間はどれくらいですか?
学校によって異なりますが、多くの学校では1人あたり10〜15分程度で設定されています。次の順番の保護者が待っていることが多いため、延長は難しいと考えておくのが安全です。時間内に収まらない相談がある場合は、面談の場で別の機会を設けてもらえるか相談してください。
Q. 子どもを同席させてもよいですか?
面談の形式や同席の可否は学校によって異なるため、案内の配布物を確認してください。同席が可能な場合でも、子ども本人の前では話しにくい内容があるときは、あらかじめ連絡帳などで「別途お時間をいただけますか」と伝えておくと調整してもらいやすくなります。
面談前日の5分チェック
- ☑ 聞きたいこと3つをメモに書いた
- ☑ 家庭での様子を伝える一言を決めた
- ☑ 時間・場所・持ち物を案内で確認した
- ☑ 心配ごとがある場合、切り出しの一言を決めた
- ☑ 面談後に子どもへ伝える「ほめる材料」を持ち帰ると決めた