こんしゅう の だい20かい は、「本物の 平蜘蛛」と いう ふしぎな タイトル。「平蜘蛛」と いう のは、むかし の すごく ゆうめいな「茶器」(おちゃ を いれる ための どうぐ)の なまえ。クモ みたいに ひらたい かたち を して いる から、「平蜘蛛」と よばれて いた んだ。
おはなしは こう。おにいちゃん の 秀吉(ひでよし)が、上杉(うえすぎ)の くに を せめる しごと の とちゅう で、柴田勝家 と けんか して、かってに かえって きちゃった! 信長(おだ のぶなが)は おおきく おこって、「ひでよし、おまえ は しざい(しに の おしおき)だ!」と いって しまう。
その とき、もう ひとつ こまった こと が おこる。松永久秀 と いう 武将(さむらい)が、また 信長 に そむいて(ないしょ で てき に なって)しまった の だ。信長 は 秀吉 を ゆるす かわりに、「松永久秀 から、あの 平蜘蛛 を とり もどして こい! そう したら、しざい は なし に して やる」と いう。秀吉 と おとうと の こいちろう(のちの 豊臣秀長)は、松永久秀 に 会いに いく。ところが、松永久秀 は「いやだ。平蜘蛛 は わたさない」と いう のだ。なぜ、松永久秀 は いのち を かけて まで 平蜘蛛 を まもろう と した のだろう?
🫖 なぜ 戦国時代 の おちゃどうぐ は「おしろ」より たかかった?
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その1:おちゃ の おまつり が「とくべつ」だった
むかし、おちゃ を のむ こと は、いまの きみたち が おやつ を たべる の とは ぜんぜん ちがう、「すごく とくべつ な ぎょうじ」だった。「茶会」と いう おちゃ の おまつり を ひらく と、まわり の さむらい から「すごい!」と そんけい された んだ。
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その2:信長 が「茶会 を ひらいて いいよ」と 許可 せい に した
信長 は、「ぼく が ゆるした さむらい だけ が、茶会 を ひらいて いい」と いう ルール を つくった! これ を「お茶湯御政道」と いう。茶会 を ひらく の は、信長 から「おまえ は ぼく の だいじ な なかま だ」と 認められた しょうこ だった んだ。
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その3:茶器 が「ごほうび」に なった
信長 は、がんばった さむらい に「ごほうび」を あげる とき、つち(りょうち)の かわり に 茶器 を あげる ように した。「この 茶器 は おしろ ひとつ ぶん の ねうち が ある よ」と いう くらい、たかい かちが あった。だから、武将たち は、茶器 が ほしくて しかた なかった!
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その4:信長 は「名物狩り」も した
信長 は、にほん中 の ゆうめい な 茶器(これ を「名物」と いう)を、おてら や おとなり の さむらい から、すすんで あつめて まわった。これ を「名物狩り」と いうよ。茶器 を たくさん もって いる こと が、せかい一 つよい さむらい の しょうこ に なった んだ。
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その5:松永久秀 の こだわり
じつは、松永久秀 は、1568ねん、はじめて 信長 に したがう と きめた とき、「九十九髪茄子(つくもなす)」と いう なまえ の 茶器 を 信長 に プレゼント した。でも、もう ひとつ の たから もの「平蜘蛛」だけ は、ぜったいに わたさなかった。だい20かい でも、「平蜘蛛 だけ は わたさない!」と いう。松永久秀 に とって、この 茶器 は、いのち と おなじ くらい たいせつ な もの だった の だね。