① 今週のドラマあらすじ
はじめに作品の紹介を。「豊臣兄弟!」は2026年のNHK大河ドラマ(毎週日曜放送・1年間にわたって放送される歴史大作)で、天下統一を成し遂げた武将・豊臣秀吉(兄)と、その天下取りを支えた弟・豊臣秀長(このころは小一郎)の兄弟を主人公に、戦国の世を描く物語である。
その第21回「風雲!竹田城」では、羽柴秀吉の弟・小一郎(こいちろう/のちの豊臣秀長)が、但馬(たじま・現在の兵庫県北部)の竹田城攻めで初めて「総大将」をつとめる。総大将とは軍全体を率いる最高責任者のこと。これまで兄を支える立場だった小一郎が、自ら軍を率いて指揮を執る大きな節目の回となる。そしてこの回で、戦国時代を代表する名軍師・黒田官兵衛(くろだかんべえ/このころは小寺官兵衛)がついに初登場する。すでに登場している竹中半兵衛(たけなかはんべえ)とあわせて、秀吉軍の頭脳である「両兵衛(りょうべえ)」がそろい踏みする。竹田城は山の上に石垣が連なる名城で、「天空の城」としても知られる。
② 「軍師」とは何か ── 黒田官兵衛という人物
軍師とは、戦の作戦を立て、大将に助言する軍の「頭脳」のこと。武将が「力(武力)」で戦うのに対し、軍師は「知略(かしこい作戦)」と「弁舌(巧みな話術)」で勝利を導く。黒田官兵衛は、その軍師の中でも戦国随一とされる名参謀で、力で攻めて多くの犠牲を出すよりも、敵を説得して味方に引き入れたり、戦わずに勝つ方法を考えることを得意とした。羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)に仕え、その天下取りを陰で支えた。