敬老の日の手紙の書き方|3つの型と学年別の文例(2026年は9月21日)
法律には、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日だと書かれています。「長生きしてね」だけでなく、これまでを敬うという意味がある日です。
まず、いちばん大事なこと
受け取る側が読みたいのは、上手な文章ではありません。その子にしか書けない、具体的なことが1つあるかどうかです。
→ だれが書いても同じになります。
「おじいちゃん、この前いっしょに虫とりに行ったの、たのしかったです。いつもありがとう。長生きしてね。」
足したのは1文だけです。でも、これでその子の手紙になりました。
だから、書かせる前にやることは「がんばって書きなさい」ではなく、その1文を思い出させることです。
思いつかないときの質問リスト
「何書けばいいの?」と言われたら、親が次の質問をしてください。答えが出たら、それをそのまま書かせます。
・いっしょに何をしたのが、いちばん楽しかった?
・何かもらったものある? いま、どうしてる?
・教えてもらったことある?(料理、けん玉、しょうぎ、畑…)
・行ったことのある場所は?
・おじいちゃん(おばあちゃん)の、すきなところは?
・作ってくれたもので、おいしかったものは? 答えが「わかんない」で止まるときは、写真を見せてください。去年の夏の写真を1枚見せると、たいてい何か出てきます。
3つの型から選ぶ
手紙は、書く中身を3つのどれかに決めてしまうと、ぐっと早く終わります。
「いつも〇〇してくれてありがとう」→ そのときの気持ち → これからもよろしく
「いま〇〇をがんばっています」→ どんなことか → 見てほしい/次に会うときに話したい
遠くに住んでいて、なかなか会えない場合は、この型がいちばん喜ばれます。
「今度会ったら〇〇したいです」→ なぜそうしたいか → 元気でいてください
書くことが思いつかない子でも、これは書けます。
学年別の文例
そのまま写すのではなく、〇〇の部分を自分のことに入れかえて使ってください。
低学年(1・2年生)3〜5行
いつもありがとうございます。
この前つくってくれたたまごやきが、すごくおいしかったです。
また、いっしょにつくりたいです。
げんきでいてね。
〇〇より
低学年は、これで十分です。長く書かせようとすると、字が乱れて、本人も嫌になります。短くて、具体的なものが1つ入っていればよいと考えてください。
中学年(3・4年生)5〜8行
敬老の日、おめでとうございます。
なつやすみに、いっしょに川へ魚つりに行ったことが、いちばん楽しかったです。
ぼくは1ぴきもつれなかったけど、おじいちゃんがえさのつけ方を教えてくれたので、次はつれると思います。
2学期は、運動会でリレーの選手になりました。
今度会ったときに、話を聞いてください。
体に気をつけて、元気でいてください。
〇〇より
高学年(5・6年生)8〜12行
敬老の日なので、手紙を書きました。
この前、おばあちゃんが子どものころの学校の話を聞かせてもらいました。
給食がなくて、お弁当を持っていったこと。ランドセルではなくて、布のかばんだったこと。
ぼくたちのいまの学校とぜんぜんちがっていて、おどろきました。
学校で「昔のくらし」を勉強したときに、そのことを思い出しました。
ぼくは今、〇〇をがんばっています。
まだうまくいかないことも多いけれど、続けるつもりです。
また、昔の話を聞かせてください。
いつまでも元気でいてください。
〇〇より
高学年になったら、「聞かせてもらった話」を手紙に入れると一段よくなります。相手のことを覚えている、という証拠になるからです。社会科の「昔のくらし」の学習ともつながります。
書き出しと結びの言い方
| 低学年 | 中・高学年 | |
|---|---|---|
| 書き出し | おじいちゃんへ/おばあちゃんへ | 敬老の日、おめでとうございます/お元気ですか |
| 結び | げんきでいてね | 体に気をつけて、元気でいてください/また会える日を楽しみにしています |
「ご健勝をお祈りします」のような大人の言い方は、無理に使わせなくてかまいません。子どもの言葉のほうが伝わります。
気をつけたいこと
定番の言葉ですが、体調がすぐれない場合など、受け取る側の状況によっては重くなることがあります。迷ったら「元気でいてください」「また会いたいです」に変えてください。
ご本人が気にされることがあります。「〇〇じいじ」「〇〇ばあば」など、ふだんの呼び方をそのまま使うのがいちばん自然です。
直すのは、誤字と、意味が通らないところだけにしてください。表現を大人っぽく直すと、その子の手紙ではなくなります。
渡し方
- 会って渡すのがいちばんです。目の前で読んでもらえます
- 郵送する場合は、9月21日に間に合うよう、1週間前ごろに出しておくと安心です
- 写真を1枚同封すると、喜ばれます。手紙だけより、圧倒的に
- 離れて暮らしている場合、手紙のあとに電話をすると、そのまま話が続きます
敬老の日について、子どもに聞かれたら
「なんで敬老の日っていうの?」と聞かれることがあります。
国民の祝日に関する法律には、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」と書かれています。むずかしい言い方ですが、かみくだくとこうです。
ありがとうと言って、長生きをお祝いする日だよ。」 お祝いするだけの日ではなく、これまでを敬うという意味が入っていることが、この祝日のポイントです。手紙に「ありがとう」を入れる理由も、ここにあります。
日付が毎年変わるのは、法律で「9月の第3月曜日」と決められているためです。2026年は9月21日(月)にあたります。
ちなみに2026年は、9月19日(土)から23日(水)までが5連休です。敬老の日と秋分の日にはさまれた9月22日が国民の休日になるためで、11年ぶりの大型連休にあたります。会いに行くなら、この連休が使えます。シルバーウィーク2026の過ごし方 →
よくある質問
Q. 2026年の敬老の日はいつですか?
9月21日(月)です。国民の祝日に関する法律により、敬老の日は9月の第3月曜日と定められているため、日付は毎年変わります。
Q. 敬老の日の手紙には何を書けばよいですか?
受け取る側が読みたいのは、その子にしか書けない具体的なできごとが1つ入っていることです。一緒に何をしたか、何をもらったか、何を教えてもらったかを思い出して、それを1文入れるだけで手紙が変わります。「いつもありがとう。長生きしてね」だけでは、だれが書いても同じ手紙になってしまいます。
Q. どのくらいの長さを書けばよいですか?
目安は、低学年で3〜5行、中学年で5〜8行、高学年で8〜12行です。低学年に長く書かせようとすると、字が乱れて本人も嫌になります。短くても、具体的なことが1つ入っていれば十分です。
Q. 書くことが思いつかないと言われたときは?
親が質問して引き出してください。一緒に何をしたのが楽しかったか、何かもらったものはあるか、教えてもらったことはあるか、といった質問です。それでも出てこないときは、去年の写真を1枚見せると、たいてい何か思い出します。
Q. 「長生きしてね」と書かせてよいですか?
定番の言葉ですが、体調がすぐれない場合など、受け取る側の状況によっては重く受け取られることがあります。迷ったときは「元気でいてください」「また会いたいです」に変えるとよいでしょう。
Q. 親はどこまで直してよいですか?
誤字と、意味が通らないところだけにしてください。表現を大人っぽく直すと、その子の手紙ではなくなります。字のうまさや言い回しより、具体的なできごとが入っているかどうかのほうが、はるかに伝わります。
次にやること
あわせて読みたい
出典:国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)。敬老の日は9月の第3月曜日で、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日と定められています。2026年の日付は同法の定めから算出しました。