水泳、ピアノ、英語、プログラミング、塾── 気づけば月5万円を超えている。でも「みんなやってるし」「途中でやめさせるのもかわいそう」と止められない。

この記事では、小学生の教育費の相場を可視化し、「必要な出費」と「惰性の出費」を分ける判断基準を解説します。

この悩み、実はこういう構造です

🔍 教育費が膨らむ構造
  • 追加は簡単:「やりたい」「体験させたい」で始める。判断基準は感情
  • 削減は困難:「やめたらもったいない」「子どもがかわいそう」で止められない
  • 比較で加速:「○○ちゃんも通ってる」で必要性を感じてしまう

つまり教育費は「入口にブレーキがなく、出口にロックがかかっている」構造です。だから、先に上限を決めておきます。

国の調査で見る、小学生の教育費

文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度、2026年1月16日の訂正版)では、保護者が1年間に子ども1人のために出した学習費は次のとおりでした。

1年あたり公立小学校私立小学校
学習費の総額366,599円1,741,516円
うち学校外活動費(塾・習い事・家での学習など)256,489円709,667円

公立小学校の6年間の学習費の合計は2,197,261円でした。同じ調査で、私立中学校の学習費の総額は1年あたり1,560,359円です。

出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査結果のポイント」(2026年9月30日確認)

わが家の家計簿(6年間の見込み)

習い事や塾の月謝は、教室や地域で大きくちがいます。平均と比べるより、わが家で実際に払っている額を並べるほうが、見直しに使えます。1つずつ入れると、月と年の合計、小6までの見込み、週に使っている時間が出ます。

「惰性の出費」を見つける3ステップ

「もったいない」で続けている習い事はありませんか? 以下の3ステップで整理できます。

惰性で続けている出費が月1万円あれば、年間12万円。6年間で72万円です。

年末に、来年の習い事と塾を見直すとき

12月。来年度の継続の案内や、冬期講習の申し込みが続けて届く。「とりあえず全部続ける」にしかけて、手が止まる。

なぜ、年末に見直すのか:4月の新学年になると、時間割も塾の曜日も変わります。続けるかどうかを決めないまま4月を迎えると、変わった曜日に合わせて「とりあえず」が1年続きます。年末は、金額と曜日と子どもの気持ちを、まとめて並べられる時期です。

今夜やること(1つだけ):習い事と塾ごとに、月謝と、子どもの「続けたい度」(もっとやりたい・ふつう・やめたい)を並べます。「やめたい」と「ふつう」が続いているものから、春から続けるかを子どもと話します。月謝の合計と曜日ごとの空き時間は、わが家の1週間シミュレーターで一度に出ます。

子どもに聞くときの言い方:「来年も続けたいのは、どれ? 1つ選ぶとしたら?」
親が決めた答えを確かめるための質問にしないことだけ、気をつけます。選んだ理由を聞くと、その習い事で何が楽しいのかが分かります。

春になって見分けること:続けると決めたものに、子どもが自分から行く準備をしていれば、合っています。

親が今週やること1つ

習い事+塾の月額合計を計算する。紙に全部書き出して、合計額を見る。それだけです。書き出してみると、思っていた額とちがうことがあります。その気づきが、整理の第一歩になります。

関連する悩みとのつながり

🔗 教育費の問題は「夫婦の方針ズレ」と直結しています

教育費の上限を夫婦で合意していない家庭は、「この塾にも行かせたい」「この習い事も」と際限なく膨らみます。先に上限を決めておけば、「今の予算内でどう配分するか」という建設的な議論に変わります。また「習い事が多すぎて子どもが疲れている」問題とも直結しています。費用を整理することは、子どもの時間を整理することでもあります。

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最終更新: 2026年3月28日 / 作成: スクールコンパス編集部
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❓ よくある質問

教育費の適正割合は?
決まった割合はありません。家庭の収入や子どもの人数で変わるので、「月○万円まで」と金額で上限を決めておくほうが実用的です。国の調査の平均(公立小学校の学校外活動費は年256,489円)は、わが家の位置を見る目安に使えます。
習い事を減らすと子どもがかわいそう?
子ども自身に、どの習い事を続けたいかを聞いてから決めます。減らすことは「かわいそう」ではなく「子どもの自由な時間を確保する」ことです。週に使っている時間は、上の家計簿で見られます。
通信教育と塾、どちらがコスパがいい?
子どもの自己管理力によります。自分で計画的に進められる子は通信教育で足りることがあります。強制力が必要なら塾の方が効果的。「安いから」で通信教育を選んで放置するのが最もコスパが悪い選択です。