悩み解決コラム
小学生の教育費
── 月いくらが適正?6年間シミュレーションと整理術
お金のことは、人に聞きにくいですよね。
わが家はどれ? 相談室の答え
相談室に届く相談のうち、この悩みで多い場面です。答えは子育て相談室と同じものです。いちばん近い場面を開いてください:習い事・塾の毎月の費用/中学・高校・大学のこれからの費用
習い事・塾の毎月の費用
Q. 月末の引き落としを見て、ため息。1つ1つは「これくらいなら」と始めた習い事と塾。
💬 習い事や塾の費用は、毎月のことなので重くのしかかりますよね。
まず、1か月の合計を見える形にします
なぜ? 習い事や塾の費用は、1つずつは小さくても、合計すると思った以上になっていることがあります。
今夜の1つ 毎月払っている習い事・塾をすべて書き出し、合計を出す
📌 明日のための1行カード:もし「お金がかかるからやめて」と言いそうになったら、「いちばん続けたいのはどれ?」と言う
2週間後 2週間後、わが家の月の合計と、国の平均との差を1つの数字で言えれば、見直しの準備ができています。
そのまま言える言いかえ
- 「お金がかかるからやめて」→「いちばん続けたいのはどれ?」 子どもの気持ちを聞いてから決めると、納得しやすくなります。
- 「うちはお金がないから」→「いちばん楽しいのは、どれ?」 お金の話より、子どもの気持ちを先に聞きます。
- 「高いんだから、ちゃんとやって」→「続けたいなら、どこが好き?」 好きなところが分かると、続けるかを一緒に決められます。
今夜の手順
- 毎月払っている習い事・塾をすべて書き出し、合計を出す 理由:合計を見ないと、どれを見直すか決められないからです。
- 教育費の家計簿で、国の平均と並べる 理由:わが家が多いのか少ないのかが分かります。
- 子どもに「いちばん続けたいのはどれ?」と聞く 理由:見直すとき、残すものを先に決められます。
今夜はしなくていいこと 今夜のうちに、どれをやめるかまで決めること 理由:書き出して合計を見てからのほうが、家族も子どもも納得して決められるからです。
お子さんに聞いてみる 「いまやっていることで、いちばん好きなのは?」
- 「習い事」と答えたら:好きなのが習い事なら、合計を見直すときに、それは最後まで残す候補にします。
- 「塾」と答えたら:塾が好きなら、続ける前提で、ほかの費用から見直します。
- 「家での遊び」と答えたら:家での遊びと答えたら、お金のかからない時間も、子どもにとって大事だと分かります。
- 「わからない」と答えたら:分からないときは、それぞれ「続けたい?」と1つずつ聞いてみてください。
学年で変わること 低学年は、習い事を試しやすい時期です。月の合計の上限を決めておくと、増えすぎを防げます。 高学年は、塾の費用が大きくなる時期です。中学までの合計で考えます。
なぜそうなるか・もとにした研究(ひらく)
習い事や塾の費用は、1つずつは小さくても、合計すると思った以上になっていることがあります。合計を見ないままだと、何を見直せばいいか決められません。公立小学校の学校外活動費(塾・習い事など)の平均は年256,489円です。わが家の数字と並べると、多いのか少ないのかが分かります。
根拠:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月訂正)
研究でわかっていること 家計の苦しさは、まず親の気持ちの負担や夫婦の言い争いを増やし、そこから子どもへの関わりが荒くなることで、子どもに影響が出やすいという考え方(家族ストレスモデル)を、多くの追跡研究をもとにまとめた総説です。
たくさんの研究のまとめ(Masarik, A. S., & Conger, R. D., 2017)
考えてみてほしい問い いまの教育費の中で、わが家がいちばん大事にしたいものは何ですか?
💬 わが家の場合を相談室で続ける(名前・メール不要)→
中学・高校・大学のこれからの費用
Q. 「中学から私立って、いくらかかるんだろう」。調べるほど数字がばらばらで、不安だけが大きくなる。
💬 先の費用が見えないと、不安が大きくなりますよね。
これからの費用は、いまの数字から考えます
なぜ? これからの費用は、学校の種類で大きく変わります。
今夜の1つ 教育費の家計簿で、いまの1年の教育費を出す
📌 明日のための1行カード:もし「将来お金がかかるから我慢して」と言いそうになったら、「いまのうちに、家族で考えておくね」と言う
2週間後 2週間後、いまの1年の教育費と、中学3年間の目安を並べた表ができていれば、家族で話せます。
そのまま言える言いかえ
- 「将来お金がかかるから我慢して」→「いまのうちに、家族で考えておくね」 子どもに負担を感じさせずに、大人が準備します。
- 「私立なんて無理」→「公立と私立、どちらも調べてみよう」 決める前に、数字でくらべます。
- 「大学までいくらかかるんだろう…」→「まずは今年の1年を出してみよう」 先の数字より、いまの数字のほうが手を打ちやすいからです。
今夜の手順
- 教育費の家計簿で、いまの1年の教育費を出す 理由:先の費用は、いまの数字から考えるのがいちばん確かだからです。
- 小学校の残りの年数と中学3年間の目安を並べる 理由:いつ、いくら要るかが見えると、準備の順番が決まります。
- 家族で、公立・私立どちらを考えるかを1回話す 理由:費用の差がいちばん大きく出るところだからです。
今夜はしなくていいこと 大学までの総額を、今夜すべて計算しきること 理由:先の数字ほど変わりやすく、まず今の1年を出すほうが次の判断に使えるからです。
学年で変わること 低学年は、時間を味方にできる時期です。毎月少しずつの積み立てから考えます。 高学年は、中学の進路で費用が大きく変わる時期です。公立・私立の両方を数字で並べます。
なぜそうなるか・もとにした研究(ひらく)
これからの費用は、学校の種類で大きく変わります。たとえば中学3年間の学習費は、公立が約163万円、私立が約467万円です。いきなり大学までを考えると不安が大きくなるだけなので、まず「いまの1年の教育費」を出して、そこから先を足していくほうが確かです。
根拠:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月訂正)
研究でわかっていること 家計の苦しさは、まず親の気持ちの負担や夫婦の言い争いを増やし、そこから子どもへの関わりが荒くなることで、子どもに影響が出やすいという考え方(家族ストレスモデル)を、多くの追跡研究をもとにまとめた総説です。
たくさんの研究のまとめ(Masarik, A. S., & Conger, R. D., 2017)
考えてみてほしい問い お金の心配がなかったら、子どもに何をさせてあげたいですか?
💬 わが家の場合を相談室で続ける(名前・メール不要)→
📅 2026年3月28日
✏️ スクールコンパス編集部
⏱ 読了目安 7分
水泳、ピアノ、英語、プログラミング、塾── 気づけば月5万円を超えている。でも「みんなやってるし」「途中でやめさせるのもかわいそう」と止められない。
この記事では、小学生の教育費の相場を可視化し、「必要な出費」と「惰性の出費」を分ける判断基準を解説します。
この悩み、実はこういう構造です
🔍 教育費が膨らむ構造
- 追加は簡単:「やりたい」「体験させたい」で始める。判断基準は感情
- 削減は困難:「やめたらもったいない」「子どもがかわいそう」で止められない
- 比較で加速:「○○ちゃんも通ってる」で必要性を感じてしまう
つまり教育費は「入口にブレーキがなく、出口にロックがかかっている」構造です。だから、先に上限を決めておきます。
国の調査で見る、小学生の教育費
文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度、2026年1月16日の訂正版)では、保護者が1年間に子ども1人のために出した学習費は次のとおりでした。
| 1年あたり | 公立小学校 | 私立小学校 |
| 学習費の総額 | 366,599円 | 1,741,516円 |
| うち学校外活動費(塾・習い事・家での学習など) | 256,489円 | 709,667円 |
公立小学校の6年間の学習費の合計は2,197,261円でした。同じ調査で、私立中学校の学習費の総額は1年あたり1,560,359円です。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査結果のポイント」(2026年9月30日確認)
わが家の家計簿(6年間の見込み)
習い事や塾の月謝は、教室や地域で大きくちがいます。平均と比べるより、わが家で実際に払っている額を並べるほうが、見直しに使えます。1つずつ入れると、月と年の合計、小6までの見込み、週に使っている時間が出ます。
「惰性の出費」を見つける3ステップ
「もったいない」で続けている習い事はありませんか? 以下の3ステップで整理できます。
- ステップ1:今の習い事+塾をすべて書き出し、月額を合計する
- ステップ2:それぞれについて「子ども自身が"楽しい"と言っているか?」をYes/Noで判定する
- ステップ3:Noのものについて「なぜ続けているか?」を書く。「もったいない」「前払いしたから」なら、それは惰性
惰性で続けている出費が月1万円あれば、年間12万円。6年間で72万円です。
年末に、来年の習い事と塾を見直すとき
12月。来年度の継続の案内や、冬期講習の申し込みが続けて届く。「とりあえず全部続ける」にしかけて、手が止まる。
なぜ、年末に見直すのか:4月の新学年になると、時間割も塾の曜日も変わります。続けるかどうかを決めないまま4月を迎えると、変わった曜日に合わせて「とりあえず」が1年続きます。年末は、金額と曜日と子どもの気持ちを、まとめて並べられる時期です。
今夜やること(1つだけ):習い事と塾ごとに、月謝と、子どもの「続けたい度」(もっとやりたい・ふつう・やめたい)を並べます。「やめたい」と「ふつう」が続いているものから、春から続けるかを子どもと話します。月謝の合計と曜日ごとの空き時間は、わが家の1週間シミュレーターで一度に出ます。
子どもに聞くときの言い方:「来年も続けたいのは、どれ? 1つ選ぶとしたら?」
親が決めた答えを確かめるための質問にしないことだけ、気をつけます。選んだ理由を聞くと、その習い事で何が楽しいのかが分かります。
春になって見分けること:続けると決めたものに、子どもが自分から行く準備をしていれば、合っています。
親が今週やること1つ
習い事+塾の月額合計を計算する。紙に全部書き出して、合計額を見る。それだけです。書き出してみると、思っていた額とちがうことがあります。その気づきが、整理の第一歩になります。
関連する悩みとのつながり
🔗 教育費の問題は「夫婦の方針ズレ」と直結しています
教育費の上限を夫婦で合意していない家庭は、「この塾にも行かせたい」「この習い事も」と際限なく膨らみます。先に上限を決めておけば、「今の予算内でどう配分するか」という建設的な議論に変わります。また「習い事が多すぎて子どもが疲れている」問題とも直結しています。費用を整理することは、子どもの時間を整理することでもあります。
🧭 うちの子に合う教育がわかる「2分診断」
学年・受験の有無・お子さまのタイプから、今読むべき記事と教育カテゴリがわかります。
わが家のことを相談する →
📝 この記事について
最終更新: 2026年3月28日 / 作成: スクールコンパス編集部
特定の塾・教材・サービスとの利害関係はありません。
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わが家のことを相談する
❓ よくある質問
教育費の適正割合は?
決まった割合はありません。家庭の収入や子どもの人数で変わるので、「月○万円まで」と金額で上限を決めておくほうが実用的です。国の調査の平均(公立小学校の学校外活動費は年256,489円)は、わが家の位置を見る目安に使えます。
習い事を減らすと子どもがかわいそう?
子ども自身に、どの習い事を続けたいかを聞いてから決めます。減らすことは「かわいそう」ではなく「子どもの自由な時間を確保する」ことです。週に使っている時間は、上の家計簿で見られます。
通信教育と塾、どちらがコスパがいい?
子どもの自己管理力によります。自分で計画的に進められる子は通信教育で足りることがあります。強制力が必要なら塾の方が効果的。「安いから」で通信教育を選んで放置するのが最もコスパが悪い選択です。