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6月26日号

🗞️ 小学生しんぶん

ニュースを「事実→原因→つながり→自分の考え」で読み解く
👀 同じニュースを ほかの学年のページで読む: 📕 1・2年生ばん 📗 3・4年生版 📘 5・6年生版(いま ここ)
5・6年生版 毎週金曜日はっこう・中学受験の時事対策に
📰 今週のトップトピック ⚽ W杯 日本4-0 ── 順位で変わる決勝T戦略 🌏 岩手沖地震 → インフラの「止める」判断 🛢️ 米イラン覚書おぼえがき → ホルムズ海峡とエネルギー安全保障 🏛️ 国民投票法 審議入り → 国民主権 🛰️ はやぶさ2 トリフネ初撮影
🔊 30秒まとめ(音読してみよう)

今週の大きなニュース。①サッカーW杯で日本が1次リーグを1勝2分け・勝ち点5でF組2位通過し、決勝トーナメント進出。1回戦(ラウンド32)は6月30日にブラジルと対戦する。②6月25日朝、岩手県沖でマグニチュード6.9・最大震度6強の地震。津波の心配はなかったが、新幹線の運転見合わせや学校の休校など社会インフラに影響。③米国とイランが戦闘終結の覚書おぼえがきにスイスで署名(6/19)。ホルムズ海峡は日本のエネルギー安全保障に直結する。④国会で国民投票法改正案が審議入り。⑤はやぶさ2が小惑星トリフネを初撮影。今週は、一つの出来事が世界や暮らしへどうつながるかを考える材料が豊富だ。

🧭 ニュースを深く読む「4ステップ思考」 ── 記述問題の土台

中学受験の記述問題は、ニュースを「覚える」のではなく「考える」力を問います。次の4段階で読むクセをつけよう。

1 事実をつかむ 何が起きた? 数字・名前を正確に 2 原因を考える なぜ起きた? 背景は? 3 つながりを広げる 他と何が関係? 影響は? 4 自分の考え どう思う? これからどうすべき? 読む → 考える → 書く の流れ
記述の土台「4ステップ思考」 イラスト:スクールコンパス編集部

この号では、各ニュースに 「📝 記述のヒント」 を付けています。①②で正確に押さえ、③④で自分の頭で考える――この往復が、合格答案を書く力になります。

✏️ 今週おさえたい漢字(5・6年生)
サイ/わざわ(い)(5年)
災害・防災・被災
例:地震による災害に備える
トウ/す(べる)(5年)
大統領・統一・伝統
例:両国の対立と外交
ゲン/みなもと(6年)
震源・資源・電源
例:震源/エネルギー資源
ケン/ゴン(6年)
主権・権利・政権
例:国民主権と国民投票
📚 今週の時事キーワード ── 入試で問われる言葉
1 エネルギー安全保障
石油や天然ガスなどのエネルギーを、安定して確保し続けられるようにすること。日本は資源の多くを輸入に頼るため、その輸送路(ホルムズ海峡など)の安定がとても重要になる。
2 インフラ(社会基盤)
道路・鉄道・電気・水道・通信など、社会全体を支える基盤。地震で新幹線が止まると、インフラが影響を受け、人やモノの流れが滞る。
3 線状降水帯せんじょうこうすいたい
発達した積乱雲が線状に連なって同じ場所に停滞し、激しい雨を降らせ続ける現象。気候変動でこうした極端な大雨が増えていると指摘されている。
4 国民主権
国の重要な決定の最終的な力(主権)は国民にある、という日本国憲法の基本原理。憲法改正を国民投票で決めるのは、この考え方にもとづく。

📰 今週のニュース ── 分析と記述のヒント

⚽ スポーツ
6月26日

⚽ 日本、グループリーグ突破! ── 1勝2分けでF組2位、決勝トーナメント1回戦はブラジル戦

サッカーW杯の1次リーグ(グループリーグ)で、日本代表は1勝2分け・勝ち点5でF組2位となり、3大会連続の決勝トーナメント進出を決めました。3試合の結果は、初戦オランダと2-2、第2戦チュニジアに4-0、最終戦スウェーデンと1-1。チュニジア戦では前半4分の鎌田選手のゴールが日本のW杯史上最速、上田選手の1試合2得点は日本代表初の記録で、1試合4得点もW杯史上最多でした。

最終戦のスウェーデン戦(日本時間6/26・アメリカ ダラス)は、後半11分に前田大然選手が先制したものの追いつかれ、1-1の引き分け。首位はオランダ、日本は2位で勝ち抜けました。決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)の相手は、グループC1位のブラジル。日本時間6月30日(火)午前2時ごろ、アメリカ・ヒューストンで対戦します。ブラジルはW杯で歴代最多の5回優勝を誇る強豪で、勝てば日本は初のベスト16入りとなります。

🔎 次の相手をもっと知ろう:「世界の国ずかん」ブラジル編 / W杯2026特集

1次リーグ(F組)の結果 → 決勝トーナメントへ 第1戦 オランダ2-2 引き分け 第2戦 チュニジア4-0 勝ち 第3戦 スウェーデン1-1 引き分け 1勝2分け・勝ち点5 → F組2位で突破 決勝トーナメント1回戦:ブラジル(C組1位)と対戦日本時間6月30日(火)午前2時ごろ・アメリカ ヒューストン
1次リーグの結果と決勝トーナメント1回戦の相手 イラスト:スクールコンパス編集部
メキシコ・モンテレイ(W杯チュニジア戦の試合都市)
📷 試合都市メキシコ・モンテレイ(写真:Google マップ)

🗺️ 試合都市:メキシコ・モンテレイ

📝 記述のヒント

「日本はなぜ順位を計算する必要があるのか」を、①事実(勝ち点4で2位/順位で初戦の相手が変わる)→②理由(強い相手を避けたい)→③つながり(組全体の結果次第)→④自分の考え、の順で説明してみよう。⚽ W杯2026特集で全体像を見る →

🌍 世界・国際
6月19日(スイスで署名)

🛢️ 米イランが戦闘終結の覚書おぼえがきに署名 ── ホルムズ海峡とエネルギー安全保障

対立していたアメリカとイランが、戦闘を終わらせる覚書おぼえがきに合意し、6月19日にスイス(ジュネーブ)で署名しました。パキスタンとカタールが仲介ちゅうかい役を務め、合意は6月15日に発表されていました。日本の高市首相も事態の収束を歓迎しています。

このニュースの核心は「ホルムズ海峡」です。ここは世界有数の産油国が集まる地域で、原油を運ぶ船が通る「エネルギーの大動脈」。日本は石油の多くを中東からの輸入に頼っているため、海峡の安定はエネルギー安全保障に直結します。下の図で、世界の出来事が日本の暮らしへどうつながるかを確認しよう。

🔗 世界の出来事 → 日本のエネルギー安全保障 ①覚書に署名戦闘を終わらせる ②ホルムズ海峡が安定する ③原油の輸送が安定 ④日本の暮らし価格・供給が安定 日本は石油の多くを中東に依存 → だから輸送路の安定=エネルギー安全保障が重要
ホルムズ海峡とエネルギー安全保障 イラスト:スクールコンパス編集部
スイス・ジュネーブ(米イラン署名地)
📷 署名地スイス・ジュネーブ(写真:Google マップ)

🗺️ 署名地:スイス・ジュネーブ

📝 記述のヒント

「遠い国の紛争が、なぜ日本の暮らしに影響するのか」を説明する問題は頻出。①ホルムズ海峡=原油の輸送路→②日本は石油を輸入に依存→③海峡が不安定だと価格・供給に影響→④だから外交での安定が重要、と段階的に書こう。「資源の乏しい日本」という日本の地理的特徴と結びつけるのがコツ。

🛟 防災
6月25日(木)あさ7時30分ごろ

🌏 岩手県沖でM6.9・最大震度6強 ── インフラを「止める」という判断

6月25日朝、岩手県沖を震源とする地震が発生し、青森県階上町はしかみちょう最大震度6強を観測しました(マグニチュードは速報で6.9)。震源の深さは約50km。津波の心配はありませんでした。一方で、東北新幹線は安全のため一時運転を見合わせ、点検後に再開。青森県階上町はしかみちょう八戸市はちのへしでは学校が臨時休校となりました。

ここで考えたいのが、「なぜ社会はわざわざ新幹線を止め、学校を休みにするのか」です。それは「動かし続けて事故が起きるリスク」より「いったん止めて安全を確かめるほうが被害が小さい」と判断するから。安全を最優先に、危険なときは無理に動かさず点検してから再開する――これが現代社会の防災インフラの考え方です。

🔍 マグニチュード と 震度 の違い マグニチュード(M6.9) 地震そのものの規模(大きさ) 1つの地震に 1つの値 =「地震のエネルギー」のものさし 震度(最大6強) その場所での揺れの強さ 場所ごとに変わる =「揺れの体感」のものさし
マグニチュードと震度の違い イラスト:スクールコンパス編集部

🗺️ 最大震度6強:青森県階上町はしかみちょう(岩手県沖が震源)

📝 記述のヒント

「新幹線を止めることには、どんな意味があるか」を問う問題を想定。①事実(安全のため運転見合わせ→点検→再開)→②理由(動かし続けるリスクを避ける)→③つながり(人命を最優先する社会の仕組み)→④自分の考え。気象庁は今後1週間ほど同程度の地震に注意を呼びかけている点も押さえよう。

🛟 地震・津波への行動を図で確認 → こども防災ガイド

🛟 防災
6月19日(金)

🔥 東京の小学校で火事 ── 避難行動の「合理性」を考える

6月19日、東京のある小学校で授業中に火事が発生。煙が広がる中、教職員が児童を避難させ、けが人は手当てを受けました。出火原因は調査中です。避難の合言葉「おはしも」(おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない)には、それぞれ理由があります。走れば転倒や衝突の危険、しゃべれば指示が聞こえない、戻れば逃げ遅れる――一つひとつが「最も安全に避難する」ための合理的なルールなのです。煙は上にたまるため、姿勢を低くしてハンカチで口を覆うのも、煙を吸わないための科学的な行動です。

🔥「おはしも」── 各ルールには合理的な理由がある おさない将棋倒しによる事故を防ぐ はしらない転倒・衝突の危険を避ける しゃべらない指示・放送が聞き取れる もどらない逃げ遅れ・二次被害を防ぐ
「おはしも」各ルールの合理的根拠 イラスト:スクールコンパス編集部
📝 記述のヒント

「『おはしも』の一つを選び、なぜそうするのか理由を書きなさい」という形で問われやすい。ルールを丸暗記するのではなく、「その行動が、どんな危険を防ぐのか」という目的とセットで理解しておこう。

🛟 火事・煙からの避難を図で確認 → こども防災ガイド

🌧️ 気象・防災
6月24日〜25日

🌀 台風7号・8号と九州の大雨 ── 線状降水帯のメカニズムと気候変動

強い台風7号が沖縄・奄美あまみに接近し、九州北部では線状降水帯による大雨が警戒されました。線状降水帯は、暖かく湿った空気が同じ方向から次々に流れ込み、発達した積乱雲が線状に連なってその場に停滞する現象です。同じ場所に激しい雨が降り続けるため、河川の氾濫はんらんや土砂災害につながりやすく、近年は気候変動でこうした極端な大雨が増えていると指摘されています。

🌧️ 線状降水帯のメカニズム ① 暖かく湿った空気が 同じ方向から 次々と流入 → ② 積乱雲が 線状に連なり 停滞(動かない) ③ 同じ場所に大雨が継続 → 河川の氾濫・土砂災害のおそれ
線状降水帯のメカニズム イラスト:スクールコンパス編集部

🗺️ 警戒地域:九州・沖縄

📝 記述のヒント

「線状降水帯がなぜ危険か」をメカニズムから説明できるように。①積乱雲が連なり停滞→②同じ場所に長時間の大雨→③氾濫はんらん・土砂災害、という流れを押さえ、避難は「警戒レベルが上がる前に、早めに」が原則であることも書けると強い。

🛰️ 科学・技術
6月24日

🛰️ はやぶさ2が小惑星トリフネを初撮影 ── 拡張ミッションと「地球を守る技術」

JAXAは6月24日、探査機「はやぶさ2」が目標の小惑星トリフネ(推定直径約500m)を初撮影したと発表しました。はやぶさ2は、2020年に小惑星リュウグウの試料を地球へ持ち帰った後も探査を続ける拡張ミッションの最中です。7月5日、トリフネの中心から約800mを秒速約5kmで通過しながら観測するフライバイを予定しています。

小惑星に精密に接近・観測する技術は、将来、地球に接近する天体の軌道を変えるプラネタリーディフェンス(地球防衛)にも応用が期待されます。一つの探査機で得た技術が、別の重要な目的へと波及していくのです。

トリフネ(直径やく500m)はやぶさ2📷 7/5 フライバイ:中心から約800mを秒速約5kmで通過観測
はやぶさ2のフライバイ(イメージ) イラスト:スクールコンパス編集部
📝 記述のヒント

「ある技術が、別の目的にも役立つ」という波及の視点は記述で評価されやすい。小惑星探査の技術→プラネタリーディフェンスへ、という具体例で「科学技術が社会にもたらす意味」を考えてみよう。

🌺 日本・歴史
6月23日(火)

🌺 沖縄「慰霊いれいの日」 ── 歴史認識と記憶の継承

6月23日は沖縄の「慰霊いれいの日」。約80年前の太平洋戦争末期、沖縄では地上戦により多くの住民が犠牲になりました。この日は、戦没者を追悼し、恒久こうきゅう平和を願う日として、平和祈念公園で追悼式が行われます。

なぜ毎年、同じ日に祈り続けるのか。それは、戦争の記憶を風化させず、次の世代へ正しく継承することが、平和を守る土台になるからです。歴史を学ぶことは、過去を知るだけでなく、これからの社会をどう築くかを考える力になります。

沖縄県 平和祈念公園
📷 沖縄県・平和祈念公園(写真:Google マップ)

🗺️ 追悼式の会場:沖縄県糸満市いとまんし・平和祈念公園

📝 記述のヒント

「戦争について学び続ける意味は何か」を問う記述は頻出。①事実(慰霊いれいの日に追悼)→②理由(記憶の継承)→③つながり(平和を守る土台)→④自分の考え、で書こう。今週の米イラン覚書おぼえがき(話し合いで戦闘を終わらせる)と結びつけると、論に深みが出る。

☀️ 理科
6月21日

☀️ 6月21日は「夏至」 ── 地軸の傾きが生む季節の仕組み

6月21日は夏至。北半球で昼(日照時間)が一年で最も長い日です。理由は、地球が地軸を約23.4度傾けたまま太陽の周りを公転こうてんしていること。夏至のころ、北半球は太陽の方向へ傾き、太陽が空の高い位置を通るため、昼が長く、受ける日射も多くなります。

太陽地軸 約23.4度夏至:北半球が太陽側に傾く → 昼が長い
地軸の傾きと夏至 イラスト:スクールコンパス編集部
📝 記述のヒント

「なぜ夏は昼が長いのか」は理科の頻出。「暑いから」ではなく「地軸の傾き→太陽が高い→昼が長い→日射が多い→暑い」という因果の順序を正しく説明できるかがポイント。

🌍 世界・環境
6月21日ごろ

🌍 ヨーロッパで記録的熱波 ── ヒートドームと地球温暖化

フランスやスペインなど西ヨーロッパで、6月としては記録的な熱波が続き、気温が40度を超える地域も出ました。直接の原因の一つは「ヒートドーム」。高気圧が暖かい空気をドームのように上空にとどめ、熱が逃げにくくなる現象です。さらに、長期的な地球温暖化が、こうした極端な高温の発生確率を押し上げていると科学者は指摘しています。

「短期の気象現象(ヒートドーム)」と「長期の気候変動(温暖化)」は別物ですが、互いに重なって極端な気象を生みます。日本の猛暑とも無関係ではありません。

🗺️ 熱波の地域:ヨーロッパ(フランス・スペインなど)

📝 記述のヒント

「短期の気象」と「長期の気候」を区別して書けると評価が高い。①ヒートドームで熱がこもる(短期の原因)→②温暖化が極端な高温を起こりやすくしている(長期の背景)→③世界各地の異常気象とつながる、と整理しよう。

🌍 スポーツ・国際
6月のW杯

🌍 W杯48か国時代の「番狂わせ」 ── 小国の躍進が問いかけるもの

今大会から出場国が48か国に拡大し、初出場国が躍進しています。カーボベルデ(人口約50万人、出場国で最も面積が小さい)は優勝候補スペインと0-0。キュラソー(W杯史上最少人口の約15万人)はエクアドルと0-0で、37歳GKが15セーブとW杯史上2番目に多いセーブ数を記録しました。初出場は4か国(カーボベルデ、キュラソー、ヨルダン、ウズベキスタン)です。

国の規模が小さくても、組織力と粘りで強豪に対抗できる――こうした「番狂わせ」は、出場枠の拡大が世界のサッカーの裾野を広げたことを示しています。一方で、過密日程など課題も議論されています。

👥 人口で比較すると ── 規模の差を超える健闘 キュラソー約15万人(W杯史上最少) カーボベルデ約50万人(最小面積) スペイン約4700万人 人口が桁違いに少ない国が、強豪と0-0で引き分け 出場48か国・初出場4か国=多様な国に開かれた一方、過密日程などの課題も
人口規模と健闘 イラスト:スクールコンパス編集部
📝 記述のヒント

「出場枠が増えたことの良い面と課題」を両面から書く練習を。良い面(多様な国に機会)と課題(日程・移動の負担など)を対比させると、バランスのとれた記述になる。⚽ 各国はW杯2026特集で →

🐻 自然・社会
6月

🐻 市街地でのクマ出没が相次ぐ ── 「人と野生動物の共存」という課題

2026年は全国でクマの出没が相次いでいます。栃木県宇都宮市では市街地の中心部で目撃が続き、地元の小中学校が数日間休校きゅうこうに。京都では観光地近くに現れたクマが麻酔銃で捕獲ほかくされました。環境省や自治体は、出没情報の共有や対策を進めています。

背景には、クマがエサを求めて広く活動する季節であることに加え、山のエサ資源の変動や、人里と山の境界(里山)の環境かんきょう変化が指摘されています。クマは川沿いなどを移動経路として人の生活けんに近づくことがあり、これは単なる「危険な動物」の問題ではなく、人間社会と自然との境界をどう管理するかという構造的な課題です。

🔗 出没増加の構造と、共存への対策 ①エサ資源の変動・里山の環境変化 ②移動経路(川沿い等)で生活圏へ接近 ③市街地での出没・休校など 対策:誘引物(生ゴミ・放置果樹)の除去/緩衝帯の整備/出没情報の共有 /遭遇時は近づかず避難・通報 ── 「人と自然の境界の管理」
クマ出没の構造と共存への対策 イラスト:スクールコンパス編集部
栃木県宇都宮市の中心部
📷 栃木県・宇都宮市の中心部(写真:Google マップ)

🗺️ 市街地で目撃が相次いだ:栃木県宇都宮市

📝 記述のヒント

「クマの出没が増えた背景と、人間社会にできる対策」を、原因(環境変化)と対策(誘引物の除去・境界の管理・情報共有)の両面から書く練習を。「駆除か共存か」と単純に二分せず、人と自然の境界をどう調整するかという視点で論じると、深みのある記述になる。

🏛️ 政治・公民
6月24日

🏛️ 国民投票法の改正案が審議入り ── 国民主権と憲法改正の手続き

国会で「国民投票法」の改正案の審議が始まりました。国民投票とは、国の最高のルールである憲法を改正するかどうかを、最終的に国民全体の投票で決める仕組みのこと。日本国憲法では、国会が改正を発議はつぎしたあと、国民投票で過半数の賛成が必要と定められています。これは、国の重要な決定の最終的な力が国民にあるという国民主権の考え方にもとづきます。

🏛️ 憲法改正の手続き(日本国憲法) ①国会が発議各院の総議員の2/3以上 ②国民投票主権者・国民が判断 ③過半数で成立賛成が多ければ改正
憲法改正の手続き イラスト:スクールコンパス編集部
📝 記述のヒント

公民の基礎。「法律は国会で決める/憲法改正は最後に国民投票で決める」という違いと、その背景にある「国民主権」を結びつけて説明できるように。日本国憲法の三大原理(国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)も合わせて確認しておこう。

🌎 スポーツ・国際
6月24日〜25日

🌎 開催国カナダが初の決勝トーナメントへ ── モロッコ・スイスも突破

W杯では各国の決勝トーナメント進出が決まり始めています。共催国の一つカナダが、地元開催の後押しもあり初めて決勝トーナメントへ進出。前回大会4位のモロッコはグループ2位、スイスはグループ1位で突破しました。今大会はアメリカ・カナダ・メキシコの3か国共催です。

日本はF組2位で通過したため、決勝トーナメント1回戦ではグループC1位のブラジルと対戦します(6/30・ヒューストン)。前回大会4位のモロッコはC組2位で、別の山に入りました。

🗺️ 初の決勝トーナメント進出を決めた共催国:カナダ(北アメリカ)

📝 記述のヒント

「開催国(ホスト)が有利になりやすいのはなぜか」を、移動の少なさ・声援・気候への適応などの観点から説明してみよう。スポーツの国際大会を、地理や社会の視点で読む練習になる。

🇯🇵 日本・外交
6月24日〜25日

👑 天皇陛下がオランダ・ベルギーを訪問 ── 象徴天皇と国際親善

天皇陛下がオランダとベルギーを訪問され、各地で歓迎を受けるとともに、大学や研究所などを視察されました。日本国憲法で天皇は「日本国・日本国民統合の象徴」と位置づけられており、こうした外国訪問は、政治的な権限の行使ではなく、国と国との友好を深める国際親善としての意味を持ちます。

🗺️ 訪問国:オランダ・ベルギー(ヨーロッパ北西部)

📝 記述のヒント

「象徴」としての天皇の役割(憲法上、政治的権能を持たない)を押さえるのが公民のポイント。国際親善が、長い目で見て国同士の信頼をどう育てるかを考えてみよう。

🛟 安全・健康
これからの季節

🥵 本格的な夏に向けて ── 熱中症リスクの管理

夏至を過ぎ、これから気温が上がります。体温調節が追いつかず体調を崩す「熱中症」は、命に関わることもあります。基本は「こまめな水分補給」「帽子・日かげで休む」「体調不良はがまんせず大人に伝える」の3つ。のどが渇く前の補給が重要です。気候変動で猛暑日が増える中、リスクを事前に管理する習慣が、これからの時代にますます大切になります。

📝 記述のヒント

「気候変動」と「日々の健康管理」をつなげて考えてみよう。社会全体の課題(温暖化)が、自分の生活の行動(熱中症対策)にどう関わるか――マクロとミクロをつなぐ視点が記述に深みを与える。

🛟 今週の「あんぜんルール」 ── 行動は理由とセットで

ルールは丸暗記ではなく「なぜそうするのか」を理解しておくと、いざという時、状況に応じて正しく動ける。家族でも共有しよう。

🌏 地震

頭を守る→机の下で脚を握る→揺れがおさまるまで待つ。外は落下物が危険なので飛び出さない。

🔥 火事

「おはしも」。姿勢を低くしハンカチで口を覆い、煙を吸わない。各ルールには明確な理由がある。

🌧️ 大雨

川や用水路に近づかない。警戒レベルが上がる前、安全なうちに早めに避難する。

🛟 地震・津波・火事・大雨の行動指針を図で確認 → こども防災ガイド

📝 編集長コラム

「自分の頭で考える」ことが、最大の受験対策

今週のニュースは、暗記だけでは太刀打ちできないテーマばかりだ。米イランの覚書おぼえがきは「ホルムズ海峡→エネルギー安全保障→日本の暮らし」へ、岩手沖の地震は「インフラを止める判断→人命優先の社会」へ、国民投票法は「国民主権→憲法改正の手続き」へとつながる。一つの事実から、原因をたどり、影響を広げ、最後に自分の考えを持つ――この「4ステップ思考」こそ、中学受験の記述問題が本当に測ろうとしている力だ。

大切なのは、答えを覚えることではなく、「なぜ?」「だからどうなる?」「自分はどう考える?」を問い続けること。ニュースは、その最高の練習問題だ。怖いニュースには冷静な備えを、明るいニュースには素直な驚きを。今週もW杯の快勝や、はやぶさ2の挑戦があった。世界は、考える材料に満ちている。── スカウトり 編集長

❓ 考えるニュースクイズ
Q1
「マグニチュード」が表すものは、次のうちどれ?
① その場所での揺れの強さ
② 地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)
③ 津波の高さ
こたえ: マグニチュードは地震そのものの規模で、一つの地震に一つの値。場所ごとの揺れの強さを表すのは「震度」だよ。
Q2
ホルムズ海峡が日本にとって重要なのは、おもに何のため?
① 漁業がさかんだから
② 原油など、エネルギーを運ぶ船の通り道だから
③ 観光地として人気だから
こたえ: 日本は石油の多くを中東に依存。その輸送路であるホルムズ海峡の安定は、エネルギー安全保障に直結する。
Q3
憲法を改正するとき、最終的にだれが決める?
① 内閣総理大臣
② 国会議員だけ
③ 国民投票による国民
こたえ: 国会が発議はつぎしたあと、国民投票で過半数の賛成が必要。最終的に決めるのは主権者である国民(国民主権)だよ。
📖 記述チャレンジ ── 「4ステップ思考」で書いてみよう
6月25日朝、岩手県沖を震源とするマグニチュード6.9・最大震度6強の地震が発生した。津波の心配はなかったが、東北新幹線は安全のため一時運転を見合わせ、点検後に運転を再開した。また、強い揺れを観測した地域では学校が臨時休校となった。これらは、危険なときには無理に動かさず、安全を確認してから動かすという考え方にもとづく対応である。
地震が起きたとき、新幹線をいったん止めたり学校を休みにしたりするのはなぜか。あなたの考えもふくめて、80字程度で書きなさい。
解答例(4ステップで構成):強い揺れの後に運転や授業を続けると、事故やけがの危険があるため、いったん止めて安全を確かめる必要がある(①事実・②理由)。これは人命を最優先する社会の仕組みであり、私もふだんの避難訓練を大切にしたいと思う(③つながり・④自分の考え)。
記述のコツ
ポイント:①事実と②理由で「客観的な説明」を、③つながりと④自分の考えで「深まり」を作る。字数が短いときも、この4要素のうち最低でも「理由」と「自分の考え」は入れると、得点が安定するよ。
🌟 さらに深めよう

① 今週のニュースで「4ステップ」を1つ書く

米イラン覚書おぼえがき・国民投票法・線状降水帯から1つ選び、「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」をノートに書いてみよう。100字を目標に。

② 反対の立場からも考える

「W杯の出場枠拡大」について、賛成・反対の両方の理由を挙げてみよう。一つのテーマを多面的に見る力は、記述でも討論でも役立つ。

③ 地図帳で世界とつなぐ

ホルムズ海峡、スイス、沖縄、オランダ・ベルギーを地図帳で確認し、それぞれが今週のニュースでどんな役割だったかをメモしよう。

💡 ポイント

ニュースを「自分の言葉で説明できる」状態にすることが、本当の理解。家族に今週のニュースを1つ、30秒で説明してみよう。

✍️ 中学受験 予想問題 ── 今週のニュースから(記述・一問一答)

実際の入試で問われやすい形式にしています。まず自分で解いてから、解答例を確認しよう。記述は「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を意識して。

問1 【地理・資源】日本はエネルギー資源の多くを輸入にたよっている。米国とイランの対立が落ち着くことが、なぜ日本の暮らしにとっても重要なのか。「ホルムズ海峡」「エネルギー安全保障」の二つの語を必ず用いて、60字程度で説明しなさい。
解答例:ホルムズ海峡は日本が輸入する原油の主要な輸送路であり、不安定になると石油の供給や価格に影響するため、エネルギー安全保障の面で重要だから。
問2 【地学・自然災害】今回の地震は「マグニチュード6.9、最大震度6強」と伝えられた。マグニチュードと震度の違いを、それぞれが何を表すかに着目して説明しなさい。
解答例:マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表し、一つの地震に一つの値が決まる。震度は、ある地点での揺れの強さを表し、震源からの距離や地盤によって場所ごとに異なる。
問3 【公民・憲法】日本国憲法を改正するには、ふつうの法律をつくるときとは異なる特別な手続きが必要である。その手続きを説明し、なぜそのように定められているのかを「国民主権」の語を用いて述べなさい。
解答例:憲法改正は、国会が各議院の総議員の三分の二以上の賛成で発議し、国民投票で過半数の賛成を得て成立する。国の最高法規を最終的に主権者である国民が決めることで、国民主権の原理を実現するためである。
発展 【環境・記述】近年、線状降水帯による大雨や記録的な熱波など、極端な気象が各地で起きている。その背景にある共通の要因を、気候変動(地球温暖化)の観点から説明しなさい。
解答例:地球温暖化によって大気や海水の温度が上がり、大気中の水蒸気量や気圧の配置が変化することで、集中豪雨や猛暑といった極端な気象が起こりやすくなっていると考えられているから。
⚡ 一問一答(用語の確認)
① 地震そのものの規模(エネルギー)を表す尺度は? ── マグニチュード
② 中東にある、原油輸送の要所となる海峡は? ── ホルムズ海峡
③ 国の最終的な決定権は国民にあるという憲法の基本原理は? ── 国民主権
④ 日本国憲法の三大原理は? ── 国民主権・基本的人権の尊重・平和主義
⑤ 積乱雲が列のように連なり停滞して大雨を降らせる現象は? ── 線状降水帯
⑥ 地球に接近する天体から地球を守る取り組みは? ── プラネタリーディフェンス
⑦ 6月23日の、沖縄戦の戦没者を追悼する日は? ── 慰霊の日
⑧ 北半球で一年のうち昼が最も長い日は? ── 夏至
📌 記述で差がつくコツ

①指定語句は必ず使う ②「規模」と「強さ」のように対になる言葉は区別して書く ③理由を問われたら文末を「〜から。」で結ぶ ④字数の8〜9割を目安に。今週は「資源の乏しい日本」「自然災害」「憲法・国民主権」「地球環境」という社会・理科の超頻出テーマがそろっています。

🏯 歴史たんけん
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安土城と織田信長
「天下統一」へ向かう、革新の象徴

📺 今週の大河ドラマとともに
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟とよとみきょうだい!」、6月28日(日)の回では、いよいよ安土城が完成します。今回は、その安土城と、築いた武将・織田信長の「革新性」に注目します。

🏯 安土城とは
今からおよそ450年前、織田信長が滋賀県のびわ湖畔に築いた城が安土城です。5重7階建ての壮麗そうれい天守てんしゅを持ち、最上部は金色に輝いていたと伝わります。城は単なる防御施設ではなく、信長の権力と新しい時代の到来を内外に示す「象徴」でもありました。

👤 織田信長の革新性
戦国時代に天下統一を目指した信長は、古い慣習にとらわれない発想で知られます。城下では、商人が自由に商売できるようにして経済を活発にする政策(楽市・楽座らくざ)を進め、鉄砲という新しい武器も積極的に取り入れました。この大河ドラマの主人公・豊臣秀長の兄、豊臣秀吉も、信長に仕えて頭角とうかくを現した一人です。

✨ 歴史から学ぶ視点
変化への対応──新しい技術や制度を取り入れた者が時代を動かした。②「象徴」の力──安土城は権力を可視化する装置でもあった。③連続する歴史──信長から秀吉、そして天下統一へと、出来事はつながっている。今週の「象徴天皇」や「国民主権」のニュースとも、「権力とは何か」という視点でつなげて考えてみよう。

安土城跡(滋賀県)
📷 安土城跡(滋賀県・びわ湖畔)(写真:Google マップ)

🗺️ 安土城跡:滋賀県(びわ湖畔)

📺 放送案内

NHK「豊臣兄弟とよとみきょうだい!」第25回「変事へんじ予兆よちょう
6月28日(日)よる8時から放送予定。金色に輝く安土城が完成します。

📅 今週のできごとカレンダー(6月19日〜26日)

6月19日(金) 東京の小学校で火事🔥。米国とイランが戦闘終結の覚書おぼえがきにスイスで署名🕊️。

6月21日(日) 夏至☀️。W杯で日本がチュニジアに4-0で快勝⚽。ヨーロッパで記録的熱波🌍。

6月23日(火) 沖縄「慰霊いれいの日」🌺。

6月24日(水) はやぶさ2が小惑星トリフネを初撮影🛰️。国民投票法改正案が審議入り🏛️。台風7号が沖縄・奄美あまみへ接近🌀。天皇陛下がオランダ・ベルギー訪問👑。

6月25日(木) 岩手県沖でM6.9・最大震度6強の地震(津波の心配なし)🌏。九州北部で線状降水帯のおそれ🌧️。

6月26日(金) W杯 日本×スウェーデン(朝8時ごろ)⚽。大河「豊臣兄弟!」第25回は6/28(日)📺。

📒 ことばメモ ── 入試で差がつく言葉

エネルギー安全保障:エネルギーを安定的に確保し続けること。資源を輸入に頼る日本にとって重要。

マグニチュードと震度:前者は地震の規模(一つの値)、後者は場所ごとの揺れの強さ。

線状降水帯:積乱雲が線状に連なり停滞して大雨を降らせる現象。

国民主権:国の最終的な決定権は国民にあるという憲法の基本原理。

プラネタリーディフェンス:地球に接近する天体から地球を守る取り組み。

👨‍👩‍👧 保護者のひとこと
💬 今週の問いかけ

時事ニュースを、中学受験の「記述力」へどうつなげればよいでしょうか?

高学年は、知識を覚える段階から、知識を使って「考え、表現する」段階へ移る時期です。難関校の記述問題の多くは、単なる知識ではなく、「事実を正確に押さえ、原因を考え、他とのつながりを見いだし、自分の意見を述べる」という思考の筋道を評価します。本号では、その筋道を「4ステップ思考(事実→原因→つながり→自分の考え)」として可視化し、各ニュースに「記述のヒント」を付けました。たとえば米イランの覚書おぼえがきは「ホルムズ海峡→エネルギー安全保障→資源に乏しい日本」という社会科の頻出論点に直結します。国民投票法は「国民主権・憲法改正の手続き」という公民の核心です。ニュースを入り口に、教科書の知識と現実をつなげてあげてください。

ご家庭では、答えを教えるより「どうしてだと思う?」「反対の立場の人は何と言うかな?」と問い返すのが効果的です。お子さまが自分の言葉で説明しようとする過程そのものが、記述力を鍛えます。今週のニュースを一つ選び、30秒で説明してもらう習慣もおすすめです。

地震や火事のニュースには不安を感じることもありますが、本号では「危険なときは無理に動かさず、安全を確かめてから動かす」という社会の合理的な仕組みに光を当てました。具体的な行動指針は図解中心のこども防災ガイドにまとめています。W杯日本代表の歩みはワールドカップ2026特集で世界地図とともに追えます。スウェーデン戦(6/26朝)の結果は次号でお伝えします。

📌 読み終わったら ── 次の3ステップ

  1. 選ぶ:今週のニュースから、最も気になった1つを選ぶ。
  2. 書く:「4ステップ思考」で100字の記述に挑戦する。
  3. 説明する:家族にそのニュースを30秒で説明してみる。
📕 1・2年生版 📗 3・4年生版 ⚽ W杯2026特集 🛟 こども防災ガイド