勉強のやる気を出す方法──やる気は「始めてから」出てくる(小学生・中学生向け)
「やる気が出たら、やろう」と思って待っていても、やる気はなかなか来ません。じつは、やる気は始めたあとに、少しずつ出てくることが多いのです。このページでは、世界の研究で確かめられた「やる気の出し方」を、きょうから使える形にしました。下のボタンから、すぐ始められます。
🐣 いまの自分に、いちばん近いのは?
1分だけタイマー
「1分だけ」と決めて始めると、始めるハードルがぐっと下がります。1分たったら、やめてもOK。でも、たいていは「もう少しやろうかな」となります。
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勉強のやる気を出す方法7つ(研究でわかっていること)
1. 「いつ・どこで・何を」を前の日に決める
「明日、おやつを食べたら、リビングで計算5問」のように、時刻と場所と量を決めておくと、やり始められる人が大きくふえることが、94の研究をまとめた分析でわかっています(Gollwitzer と Sheeran、2006年)。
2. 最初は、びっくりするほど小さく
「問題集を1ページ」ではなく「1問だけ」「1分だけ」。始めることさえできれば、そのあとは続けやすくなります。上のタイマーを使ってみてください。
3. まちがいは、伸びるところの目じるし
「頭は、使えば使うほど育つ」と学んだ生徒は、むずかしい問題にも取り組むようになり、成績が上がりやすかったという、米国の何千人もの中高生を対象にした研究があります(Yeager ら、2019年、Nature)。まちがえた問題に〇をつけ直せたら、その日は大成功です。
4. 「これ、どこで使える?」を自分で探す
勉強が自分の生活のどこで役に立つかを、自分の言葉で書いた生徒ほど、その教科に興味がわき、成績も上がりました(Hulleman と Harackiewicz、2009年、Science)。算数ならおつりの計算、国語ならゲームの説明文。1つ見つけるだけで大丈夫です。
5. 読むより「思い出す」
教科書を何回も読み返すより、本を閉じて思い出したり、問題を解いたりするほうが、1週間後によく覚えていたことがわかっています(Roediger と Karpicke、2006年)。テスト前は、ノートを見ないで書き出す練習がおすすめです。
6. スマホやゲーム機は、別の部屋へ
スマホが机の上にあるだけで、電源を切っていても、集中して考える力が下がっていたという研究があります(Ward ら、2017年)。勉強の時間だけは、別の部屋に置きましょう。
7. 眠いときは、寝る
眠いまま勉強しても、頭に入りにくくなります。早く寝て、次の朝に5分だけやるほうが、ずっと効きます。眠った間に、その日に覚えたことが整理されるからです。
勉強のやる気が出る言葉(ハナちゃんから)
- 「やる気は、待つものじゃなくて、始めたら出てくるもの」
- 「1問できたら、きのうの自分に1問勝ってる」
- 「まちがえた数だけ、頭は強くなる」
- 「全部じゃなくていい。きょうは、ここまでで合格」
- 「つかれた日は休む。休めた人が、明日またがんばれる」
- 「わからないって言えるのは、わかりたい人だけ」
- 「だれかと比べなくていい。比べるのは、先週の自分」
気に入った言葉は、ノートの表紙やつくえの前に書いておきましょう。
やる気が出る言葉を、待ち受け画面(壁紙)にする
言葉と色を選んで「画像をつくる」を押すと、スマホの待ち受け(ロック画面)にできる縦長の画像ができます。できた画像を長押しするか、「保存する」で保存してください。画像はこの画面の中だけでつくり、どこにも送りません。
ハナちゃんミッションで、毎日の「できた!」を育てる
ドリル・漢字・ことば・かがくのページで「ハナちゃんミッションにする」を押すと、きょうのミッションになります。終わったら「できた!」を押すと、コンパスバードが育ちます。
じぶんの「つよみ」を見つけよう(つよみシール・「まだ」のまほう・よかった3つ)
やる気は、「じぶんには できることがある」と知っていると出やすくなります。きょう使った つよみに シールを はろう。「できない」は「まだ」に言いかえよう。
おうちの人へ:親が進める2週間の手順は 自己肯定感のページ(つよみ育て) にあります。
よくある質問
勉強のやる気が出ないのは、なぜ?
やる気は、始める前より、始めたあとに出てくることが多いからです。始めるまでが重い、まちがえるといやになる、何のためかわからない、眠い、など、止まる理由は人によってちがいます。理由に合わせて、やり方を変えると始めやすくなります。
勉強のやる気を、すぐに出す方法は?
「1分だけ」とタイマーをかけて始めることです。そして、前の日に「いつ・どこで・何を」を決めておくと、次の日に始めやすくなります。
テスト前なのに、やる気が出ないときは?
教科書を読み返すのではなく、ノートを閉じて思い出して書き出す練習から始めてください。思い出す練習は、読み返すよりよく覚えられます。最初の5分だけやると決めて始めましょう。
勉強が続かないときは?
量を減らして、毎日同じ時刻に始めることを優先します。カレンダーに〇をつけたり、ハナちゃんミッションを使ったりして、続いた日が見えるようにすると、続けやすくなります。
小学生は、家で何分勉強すればいい?
決まった答えはありません。大事なのは長さより、毎日決まった時刻に始められることです。最初は5〜15分くらいから始めて、続いたら少しずつのばしましょう。
おうちの人へ:子どもが勉強しない、毎日けんかになる、というときは、勉強しない・やる気が出ないときの親子の2週間と、おうちペアトレをご覧ください。
このページで使っている研究
- Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Advances in Experimental Social Psychology, 38. 原文
- Yeager, D. S. ら (2019). A national experiment reveals where a growth mindset improves achievement. Nature, 573.
- Hulleman, C. S., & Harackiewicz, J. M. (2009). Science, 326. 原文
- Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). Test-enhanced learning. Psychological Science, 17(3). 原文
- Ward, A. F. ら (2017). Brain drain: The mere presence of one's own smartphone reduces available cognitive capacity. Journal of the Association for Consumer Research, 2(2). 原文
スクールコンパス編集部 2026年10月20日 公開