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ペアレントトレーニング(ペアトレ)とは?──家で今夜から始める「おうちペアトレ」と、講座の探し方

おやこコンパス(親の不安と子どものやる気を、研究にもとづく道具と2週間の手順で、親子で一緒に軽くする無料の仕組み)

言いすぎた夜も、動かない朝も。親子で、少しずつ。

米国やオーストラリアで確かめられた親子のプログラムを、日本の家庭の言葉で。親が使う「おうちペアトレ」と、子どもが使う「ハナちゃんミッション」。無料・登録なし・今夜から。

いま、いちばん近いものを選ぶと、合う道具が1つ開きます。

「つい怒ってしまう」「何度言っても伝わらない」「自分の関わり方は合っているのか」。ペアレントトレーニングは、こうした悩みを、子どもではなく親の関わり方から変えていく、保護者のためのプログラムです。このページでは、ペアトレとは何かと、米国やオーストラリアで効果が確かめられたプログラムの考え方を、日本の家庭で今夜から使える道具にしてまとめました。講座に通う前でも、通えないときでも使えます。

このページでできること

  1. ペアトレとは?何をするの?
  2. 世界の主なプログラム(Triple P・SPACE・Tuning in to Kids・Good Inside)
  3. 家でできるペアトレ:5つの道具
  4. 自治体・病院の講座の探し方
  5. よくある質問

ペアレントトレーニングとは?

ペアレントトレーニングは、もともと米国で、発達の特性がある子どもの家族を支えるために作られたプログラムです。いまは特性の有無にかかわらず、親子の悪循環をほどき、親が自信を持って子育てできるようにするためのプログラムとして広がっています。日本でも、市区町村の発達支援センターや子育て支援の窓口、病院、大学の相談室などが講座を開いています。

中身は、おおむね次の3つです。

  1. 子どもの行動を「増やしたい行動」「減らしたい行動」「すぐに止める行動」に分けて見る
  2. 増やしたい行動に、具体的にほめる・注目する(「すぐ座れたね」のように、したことをそのまま言葉にする)
  3. 指示を短く、穏やかに、1つずつ出す。減らしたい行動には、叱るより先に環境や順番を変える

米国小児科学会は、4〜5歳のADHDの子には最初の支援として、6〜12歳でも薬などとあわせて、親が行動への関わり方を学ぶトレーニングをすすめています(米国小児科学会のガイドライン、2019年)。特性がなくても、「怒る→反発→また怒る」の悪循環をほどく方法として使えます。

子どもが「自分でできる」家づくりは、モンテッソーリ教育のおうちでのやり方も参考になります。

世界の主なプログラムと、スクールコンパスが取り入れたところ

プログラムどんなものこのページの道具
Triple P(オーストラリア)もっとも多く研究されている子育てプログラムの1つ。家庭に合わせて支援の段階を変え、親自身のケアも大切にする。日本でも自治体の講座があるわが家の宿題ルール
SPACE(米国イェール大学)子どもの不安に、親だけが取り組む。先回りや手伝いすぎを減らすと、子どもの不安が下がる親が手を引く4つの段
Tuning in to Kids(オーストラリア)子どもの気持ちに名前をつけて受け止める「感情コーチング」を親が学ぶ気持ちに名前をつける一言
Good Inside(米国)臨床心理士 Becky Kennedy の、親の心を支えるプログラム。怒ってしまったあとの「修復」を大切にする言いすぎた夜の修復カード
行動面の支援(ご褒美の使い方)ご褒美やポイントで行動を増やし、少しずつ減らしていくご褒美のやめ方(スクールコンパスのバードと連動)

わが家のコンパス:いま進めていることを1か所で(親の画面)

いま進めている2週間・子どものミッション・親の道具の記録が、ここにまとまって出ます。

親子で進める2週間の手順(おやこコンパス)

勉強のやる気・行き渋り・つい怒ってしまう・スマホやゲームの2週間を、1か所にまとめています。

おうちペアトレ:家でできるペアトレの5つの道具

どれも押したり選んだりするだけで、そのまま言える言葉や、家族で持てる1枚が出ます。記録はこの端末の中だけに残ります(どこにも送りません)。

1. 言いすぎた夜の、修復カード

言いすぎた場面を選ぶと、その日のうちに言える修復の言葉が出ます。

2. 気持ちに名前をつける一言

泣く・投げる・ごねる場面を選ぶと、教える前にかける一言が出ます。

3. わが家の宿題ルール

始める時刻、親の役わり、終わらないとき、家族でしないことを選ぶと、家族で持てる1枚ができます。

4. 親が少しずつ手を引く、4つの段

宿題を全部見ている形から、1〜2週間ずつ親が手を引いていく手順です。

5. ご褒美の「やめ方」

ご褒美で動く状態から、自分で動く状態へ、2週間ごとに移す手順です。

勉強のことで親子げんかが続いているときは、この道具を使った2週間の手順を勉強しない・やる気が出ないときのページで、親の不安をほどくところから順に進められます。

自治体・病院の講座の探し方

ペアトレの講座は、次のようなところが開いています。費用は無料のものが多く、大学の相談室などでは有料のものもあります。全部で5〜10回ほど、決まった日に通う形が中心です。

探すときは、住んでいる市区町村の名前と「ペアレントトレーニング」で検索するか、市区町村の子育ての窓口に「ペアトレの講座はありますか」と聞くのが近道です。どこに聞けばいいか分からないときは、子育ての相談先ナビで、合う窓口と最初に言う一言が分かります。講座を待つあいだも、上の5つの道具は今夜から使えます。

このページの根拠と確かめ方

プログラムの効果は、本文にリンクをつけた査読論文で確かめたものだけを書いています。日本の自治体の講座がある場合は、そちらを先に案内しています。

スクールコンパスは、診断・治療・薬についての判断はしません。気になる症状が続くときや、受診の目安に当てはまるときは、かかりつけの小児科に相談してください。資料の選び方と確かめ方は編集方針「子どもの体と心の話題について」にまとめています。2026年10月22日に編集部が出典を確認しました。

よくある質問

ペアレントトレーニングとは何ですか?

親が子どもへの関わり方を学ぶ、保護者のためのプログラムです。子どもの行動を分けて見る、増やしたい行動を具体的にほめる、指示を短く穏やかに出す、が中心です。もとは米国で発達の特性がある子の家族のために作られ、いまは親子の悪循環をほどく方法として広く使われています。

ペアトレの効果は?

米国小児科学会は、ADHDの子に対して、親が行動への関わり方を学ぶトレーニングを支援の柱の1つにすすめています。オーストラリアの Triple P や米国の SPACE など、効果を確かめた研究が多いプログラムもあります。親のイライラが減った、子どもへの見方が変わった、という声も多く聞かれます。

発達障害でなくても受けられますか?

受けられます。講座によって対象はちがいますが、「つい怒ってしまう」「言うことを聞いてくれない」など、子育ての困りごとがある保護者なら誰でも参加できる講座もあります。申し込む前に、対象の年齢と条件を確かめてください。

東京など、近くで受けられる講座はどう探す?

住んでいる市区町村の名前と「ペアレントトレーニング」で検索するか、子育て支援の窓口・発達支援センターに問い合わせます。区や市ごとに開く時期と回数がちがいます。

家だけでもペアトレはできますか?

考え方の一部は、家でも始められます。このページの5つの道具(修復カード、気持ちに名前をつける一言、わが家の宿題ルール、手を引く4つの段、ご褒美のやめ方)は、講座で学ぶ考え方を、家で使える形にしたものです。うまくいかないときや、困りごとが重いときは、講座や専門の相談につないでください。

わが家の場合を、相談してみる

どの道具から始めればいいか分からないときは、子育て相談室にそのまま書いてください。すぐ下に返事が出ます。名前や住所は聞きません。

💬 子育て相談室で相談する

このページで使っている研究・資料

海外のプログラムの考え方を、日本の家庭でそのまま使える言葉と道具に置きかえたのは、スクールコンパス編集部です。各プログラムの正式な講座ではありません。相談の根拠と編集の決まり 2026年10月20日 公開