ジレンマの意味じれんま|名詞
カタカナ語目安:6年生から中学入試の読解に出る友だち2人から同じ日に遊びにさそわれて、どちらをことわっても1人をがっかりさせてしまう、そんな状態です。
例文(使い方)
- 正直に話すか、友だちをかばうか、ジレンマにおちいった。
- 便利さと自然を守ることのジレンマ。
- 練習を休めば試合に出られず、休まなければ体を痛める。ジレンマだった。
- 二人の友だちから同じ日にさそわれ、ぼくはジレンマにおちいった。
- ゲームの時間をへらしたいが、友だちとの話題もほしい。ジレンマだ。
よく使う組み合わせ
- ジレンマにおちいる:板ばさみの状態になってしまう。いちばんよく使う形。
- ジレンマをかかえる:どちらも選びにくい問題を持ち続ける。社会の問題を説明する文章で出る。
- 〇〇と〇〇のジレンマ:「便利さと自然を守ることのジレンマ」のように、何と何の板ばさみかを示す形。
にた言葉・反対の言葉
にた言葉
板ばさみ・葛藤
反対の言葉
決まった反対の言葉はありません
言葉の成り立ち
ギリシャ語で「2つの前提」という意味の言葉が、英語の dilemma(ジレンマ)になりました。2つのうちどちらを選んでも困る、という意味で使われます。
にた言葉との使い分け
| 言葉 | 「ジレンマ」とのちがい |
|---|---|
| 板ばさみ | いちばん近い日本語。ジレンマは、まずこの言葉に置きかえて読むと分かりやすい。 |
| 葛藤 | 心の中で、ちがう気持ちがぶつかり合うこと。ジレンマは「選ぶ場面」、葛藤は「心の中のたたかい」に重点がある。 |
| なやみ | 広く心配や苦しみを表す。ジレンマは、2つの選び方の間で困ることに限られる。 |
言いかえてみよう(ふだんの言葉 → ジレンマ)
| ふだんの言い方 | 「ジレンマ」を使うと |
|---|---|
| どちらを選んでも困るので、決められなかった。 | ジレンマにおちいって、決められなかった。 |
| 本当のことを言うか、友だちをかばうかで、板ばさみになった。 | 本当のことを言うか、友だちをかばうかで、ジレンマをかかえた。 |
| 便利さと自然のどちらをとるかで、町はなやんでいる。 | 便利さと自然のジレンマに、町はなやんでいる。 |
まちがえやすいポイント
「なやみ」より範囲がせまく、「2つの間で、どちらを選んでも困る」ときに使います。
中学入試ではこう出る
説明文で、社会の問題(便利さと環境など)を「ジレンマ」として説明する文章に出ます。
入試の形で読んでみよう(短い文章と記述問題)
町に大きな道路をつくれば、車での移動は便利になる。しかし、その道路のために、昔からの森の一部を切らなければならない。便利さを選べば自然が失われ、自然を守れば便利さはあきらめることになる。町は、このジレンマの前で話し合いを続けている。
問い この文章でいう「ジレンマ」とは、何と何の間の板ばさみですか。
答えの例を見る
道路をつくって移動を便利にすることと、昔からの森を守ること。
記述は「言葉の意味」と「本文の中の理由」の両方を入れると点になります。文章は編集部の作文です。
あてはめてみよう(文脈に合う言葉を選ぶ)
本当のことを言えば友だちが困り、言わなければ先生をだますことになる。ぼくは( )におちいった。
どちらを選んでも困る板ばさみの状態なので「ジレンマ」。
問2 「ジレンマ」の意味として正しいものはどれ?
板ばさみの状態です。
問3 次のうち、ジレンマにあたるものはどれ?
どちらを選んでも困ることが起きるのが、ジレンマです。
使ってみよう(自分で文を作る)
家で親子で使ってみる
家族で何かを決めるとき、「これはジレンマだね。どっちを選んでも困ることは何?」と、両方の困ることを書き出してみてください。説明文で「〇〇と〇〇のジレンマ」が出たときに、2つを本文から抜き出せる力になります。
同じなかまの言葉(カタカナ語)
📚 中学受験の語彙一覧(心情語・抽象語・カタカナ語)→ ことわざ・慣用句・四字熟語 →
よくある質問
ジレンマの意味は?
2つのうちどちらを選んでも、どちらかに困ることが起きる、板ばさみの状態。
ジレンマの反対の言葉は?
決まった反対の言葉はありません。にた言葉は板ばさみ・葛藤です。
ジレンマは中学入試でどう出る?
説明文で、社会の問題(便利さと環境など)を「ジレンマ」として説明する文章に出ます。
意味は国語辞典の一般的な意味を、小学生にわかる言葉で編集部が書きました。例文はすべて編集部の作文です。制作:スクールコンパス編集部。