基本的人権の尊重とは?小学生にもわかる図解
だれもが生まれながらに持つ「人間らしく生きる権利」
5つのなかまを、1つずつ
権利とセットの「国民の三大義務」
憲法は、国民の権利だけでなく、果たすべき義務も定めています。①子どもに普通教育を受けさせる義務(第26条)、②働く義務(勤労の義務、第27条)、③税金を納める義務(納税の義務、第30条)の3つです。①は「子どもが学校に行く義務」ではなく、保護者が子どもに教育を受けさせる義務だという点が、入試でよく問われます。
ぶつかったらどうする?「公共の福祉」を2コマで
1人の権利が、ほかの人の権利とぶつかることがあります。そのときは、社会全体の人びとの幸せ(公共の福祉)のために、権利を調整することがあります(第12条・第13条)。権利は、ほかの人の権利を大切にしながら使うものなのです。
新しい人権と、子どもの権利
社会の変化とともに、憲法に書かれていない新しい人権も主張されるようになりました。きれいな環境で生活する環境権、国や自治体の情報を知る知る権利、自分の生活をむやみに公開されないプライバシーの権利などです。
子どもにも、大人と同じように人権があります。国際連合は1989年に子どもの権利条約を採択し、日本は1994年に批准しました。2023年には、子どもの権利を守るためのこども基本法が施行されています。
その場で丸がつく10問クイズ
答えを押すと、すぐに丸つけと説明が出ます。全部答えると点数が出ます。
Q1. 基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」と定めているのは?
第11条です。Q2. 日本国憲法の三つの原則に入らないものは?
三つの原則は、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義です。Q3. 「健康で文化的な最低限度の生活」を送る権利を何という?
第25条。社会権の中心です。Q4. 自分の考えを話したり書いたりできる権利は?
第21条。自由権の1つです。Q5. 選挙で投票する権利は、5つのなかまのどれ?
政治に参加する権利です。Q6. 国民の三大義務に入らないものは?
投票は権利で、義務ではありません。Q7. 「子どもに普通教育を受けさせる義務」を負うのはだれ?
子どもには「教育を受ける権利」があり、保護者に受けさせる義務があります(第26条)。Q8. 人権どうしがぶつかったとき、調整のもとになる考え方は?
社会全体の人びとの幸せのことです。Q9. 憲法に書かれていない「新しい人権」に入るのは?
ほかに環境権・知る権利などがあります。Q10. 子どもの権利条約を国際連合が採択したのは?
日本は1994年に批准しました。2023年は、こども基本法の施行の年です。記述ミニ道場(中学入試の形)
解答例 一人の権利の使い方によって、ほかの人の権利がうばわれることがあるから。(35字)
考え方 「権利どうしがぶつかる」ことを、具体的に1文で言えるかがポイントです。
中学入試ではこう出る
5つのなかま(とくに自由権と社会権のちがい)と、それぞれの代表的な権利、生存権の「健康で文化的な最低限度の生活」という条文の言葉、国民の三大義務、公共の福祉が、くり返し問われます。時事では、新しい人権(プライバシーの権利と、インターネットやAIの問題)や、こども基本法・こども家庭庁と結びつけて出されることがあります。
よくある質問
基本的人権とは、かんたんに言うと何ですか?
人が生まれながらに持っている、人間らしく生きるための権利です。日本国憲法は、侵すことのできない永久の権利として保障しています。平等権・自由権・社会権・参政権・請求権の5つのなかまに分けて学びます。
国民の三大義務とは何ですか?
子どもに普通教育を受けさせる義務、働く義務(勤労の義務)、税金を納める義務(納税の義務)の3つです。
自由権と社会権のちがいは何ですか?
自由権は、国から自由をうばわれない権利(考える・話す・選ぶ自由など)です。社会権は、人間らしい生活ができるように、国に働きかけてもらう権利(生存権・教育を受ける権利など)です。
公共の福祉とは何ですか?
社会全体の人びとの幸せのことです。1人の権利がほかの人の権利とぶつかるとき、公共の福祉のために権利を調整することがあります。
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条文は日本国憲法による。制作:スクールコンパス編集部(2026年10月14日)。