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基本的人権の尊重とは?小学生にもわかる図解

だれもが生まれながらに持つ「人間らしく生きる権利」

30秒でわかる基本的人権の尊重基本的人権は、人が生まれながらに持っている、人間らしく生きるための権利です。日本国憲法は、これを「侵すことのできない永久の権利」として保障しています(第11条)。国民主権・平和主義とならぶ、日本国憲法の三つの原則の1つです。
基本的人権 5つのなかま 平等権だれもが同じに 自由権考える・話す・選ぶ 社会権人間らしく生きる 参政権政治に参加する 請求権国に求める
基本的人権は、大きく5つのなかまに分けられます

5つのなかまを、1つずつ

① 平等権 だれもが、人種・信条・性別・社会的身分などで差別されない権利(第14条「法の下の平等」)。
② 自由権 国から自由をうばわれない権利。考える自由(思想・良心の自由、第19条)、信じる宗教を選ぶ自由(第20条)、意見を言ったり書いたりする自由(表現の自由、第21条)、仕事を選ぶ自由(第22条)、学ぶ自由(学問の自由、第23条)など。
③ 社会権 人間らしい生活を、国に保障してもらう権利。「健康で文化的な最低限度の生活」を送る権利(生存権、第25条)、教育を受ける権利(第26条)、働く権利(第27条)、働く人が団結する権利など(第28条)。
④ 参政権 政治に参加する権利。選挙で投票する権利(選挙権)や立候補する権利、最高裁判所の裁判官の国民審査、憲法改正の国民投票など。
⑤ 請求権 権利が守られなかったときに、国に求める権利。裁判を受ける権利(第32条)や、国に損害のつぐないを求める権利(第17条)など。

権利とセットの「国民の三大義務」

憲法は、国民の権利だけでなく、果たすべき義務も定めています。①子どもに普通教育を受けさせる義務(第26条)、②働く義務(勤労の義務、第27条)、③税金を納める義務(納税の義務、第30条)の3つです。①は「子どもが学校に行く義務」ではなく、保護者が子どもに教育を受けさせる義務だという点が、入試でよく問われます。

ぶつかったらどうする?「公共の福祉」を2コマで

🎤♪♪夜中の2時。歌うのはわたしの「自由」!
1. 夜中に大きな声で歌うのも、わたしの自由…?
😫となりの人は眠れない。休む権利が守られない
2. でも、となりの人の休む権利がうばわれてしまう

1人の権利が、ほかの人の権利とぶつかることがあります。そのときは、社会全体の人びとの幸せ(公共の福祉)のために、権利を調整することがあります(第12条・第13条)。権利は、ほかの人の権利を大切にしながら使うものなのです。

新しい人権と、子どもの権利

社会の変化とともに、憲法に書かれていない新しい人権も主張されるようになりました。きれいな環境で生活する環境権、国や自治体の情報を知る知る権利、自分の生活をむやみに公開されないプライバシーの権利などです。

子どもにも、大人と同じように人権があります。国際連合は1989年に子どもの権利条約を採択し、日本は1994年に批准しました。2023年には、子どもの権利を守るためのこども基本法が施行されています。

その場で丸がつく10問クイズ

答えを押すと、すぐに丸つけと説明が出ます。全部答えると点数が出ます。

Q1. 基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」と定めているのは?

第11条です。

Q2. 日本国憲法の三つの原則に入らないものは?

三つの原則は、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義です。

Q3. 「健康で文化的な最低限度の生活」を送る権利を何という?

第25条。社会権の中心です。

Q4. 自分の考えを話したり書いたりできる権利は?

第21条。自由権の1つです。

Q5. 選挙で投票する権利は、5つのなかまのどれ?

政治に参加する権利です。

Q6. 国民の三大義務に入らないものは?

投票は権利で、義務ではありません。

Q7. 「子どもに普通教育を受けさせる義務」を負うのはだれ?

子どもには「教育を受ける権利」があり、保護者に受けさせる義務があります(第26条)。

Q8. 人権どうしがぶつかったとき、調整のもとになる考え方は?

社会全体の人びとの幸せのことです。

Q9. 憲法に書かれていない「新しい人権」に入るのは?

ほかに環境権・知る権利などがあります。

Q10. 子どもの権利条約を国際連合が採択したのは?

日本は1994年に批准しました。2023年は、こども基本法の施行の年です。

記述ミニ道場(中学入試の形)

問題日本国憲法は、表現の自由などの権利を保障しながら、「公共の福祉」によって権利が制限されることがあると定めています。それはなぜですか。「ほかの人」という言葉を使って、40字以内で説明しなさい。

解答例 一人の権利の使い方によって、ほかの人の権利がうばわれることがあるから。(35字)
考え方 「権利どうしがぶつかる」ことを、具体的に1文で言えるかがポイントです。

中学入試ではこう出る

5つのなかま(とくに自由権と社会権のちがい)と、それぞれの代表的な権利、生存権の「健康で文化的な最低限度の生活」という条文の言葉、国民の三大義務、公共の福祉が、くり返し問われます。時事では、新しい人権(プライバシーの権利と、インターネットやAIの問題)や、こども基本法・こども家庭庁と結びつけて出されることがあります。

よくある質問

基本的人権とは、かんたんに言うと何ですか?

人が生まれながらに持っている、人間らしく生きるための権利です。日本国憲法は、侵すことのできない永久の権利として保障しています。平等権・自由権・社会権・参政権・請求権の5つのなかまに分けて学びます。

国民の三大義務とは何ですか?

子どもに普通教育を受けさせる義務、働く義務(勤労の義務)、税金を納める義務(納税の義務)の3つです。

自由権と社会権のちがいは何ですか?

自由権は、国から自由をうばわれない権利(考える・話す・選ぶ自由など)です。社会権は、人間らしい生活ができるように、国に働きかけてもらう権利(生存権・教育を受ける権利など)です。

公共の福祉とは何ですか?

社会全体の人びとの幸せのことです。1人の権利がほかの人の権利とぶつかるとき、公共の福祉のために権利を調整することがあります。

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条文は日本国憲法による。制作:スクールコンパス編集部(2026年10月14日)。