裁判所のしくみ(小学生にもわかる図解)
争いや罪を、法律にもとづいて公正に裁く
裁判所の種類
三審制:なぜ3回まで裁判を受けられるの?
裁判官も人間なので、まちがえることがあります。1回の判決に納得できないとき、上の裁判所にうったえ直せるようにして、まちがった判決を防ぎ、人権を守るしくみが三審制です。第一審の判決に不服で第二審を求めることを控訴、第二審の判決に不服で第三審を求めることを上告といいます。
民事裁判と刑事裁判
裁判員制度:国民が裁判に参加する
2009年5月から、国民が裁判に参加する裁判員制度が始まりました。くじで選ばれた18歳以上の国民6人が裁判員になり、裁判官3人といっしょに、重大な刑事裁判の第一審(地方裁判所)で、有罪か無罪か、有罪ならどんな刑にするかを話し合って決めます。国民の感覚を裁判に生かし、裁判を身近で分かりやすいものにするためのしくみです。
公正な裁判を守るしくみ
裁判官は、自分の良心に従い、憲法と法律だけにしばられて裁判をします(司法権の独立、第76条)。国会や内閣から命令されることはありません。裁判は原則として公開され、だれでも傍聴できます(第82条)。また、法律などが憲法に合っているかを判断する違憲審査権(第81条)を持ち、最後に決める最高裁判所は「憲法の番人」とよばれます。最高裁判所の裁判官がふさわしいかは、衆議院議員の総選挙のときの国民審査で、国民が判断します。
その場で丸がつく10問クイズ
答えを押すと、すぐに丸つけと説明が出ます。全部答えると点数が出ます。
Q1. 争いや罪を法律にもとづいて裁く力を何という?
立法権は国会、行政権は内閣です。Q2. 同じ事件で3回まで裁判を受けられるしくみは?
まちがった判決を防ぎ、人権を守るためのしくみです。Q3. 第一審の判決に不服で、第二審を求めることを何という?
第二審の判決に不服で第三審を求めるのは上告です。Q4. 最高裁判所は全国にいくつ?
高等裁判所は8、地方裁判所と家庭裁判所は50です。Q5. お金の貸し借りなど、人と人の争いをあつかう裁判は?
うったえた人を原告、うったえられた人を被告といいます。Q6. 刑事裁判で、罪をうったえる(起訴する)のはだれ?
弁護人は、被告人の言い分を伝える人です。Q7. 裁判員制度が始まったのは?
重大な刑事裁判の第一審で行われます。Q8. 裁判員裁判で、裁判員と裁判官の人数は?
9人で話し合って決めます。Q9. 家族の争いや、少年の事件をあつかう裁判所は?
全国に50か所あります。Q10. 最高裁判所が「憲法の番人」とよばれる理由は?
違憲審査権(第81条)にもとづきます。記述ミニ道場(中学入試の形)
解答例 裁判のまちがいを防ぎ、裁判を受ける人の人権を守るため。(27字)
考え方 「何回も受けられる」だけでなく、「何のためか(まちがいを防ぐ・人権を守る)」まで書くのが得点の中心です。
中学入試ではこう出る
三審制の図(控訴・上告の言葉の区別)、民事裁判と刑事裁判のちがい(原告・被告/検察官・被告人・弁護人)、裁判員制度(開始年・人数・第一審・刑事裁判だけ)、司法権の独立、憲法の番人と国民審査が、くり返し問われます。三権分立の図の中で、裁判所から国会・内閣への矢印(違憲審査)として問われることも多いので、次の「三権分立」とセットで覚えましょう。
よくある質問
三審制とは何ですか?
同じ事件について、3回まで裁判を受けられるしくみです。判決に不服なとき、第一審から第二審へうったえ直すことを控訴、第二審から第三審へうったえ直すことを上告といいます。裁判のまちがいを防ぎ、人権を守るためにあります。
民事裁判と刑事裁判のちがいは何ですか?
民事裁判は、お金の貸し借りなど人と人の争いを解決する裁判で、原告と被告がいます。刑事裁判は、罪をおかした疑いのある人を裁く裁判で、検察官がうったえ、被告人と弁護人がいます。
裁判員には、だれがなるのですか?
18歳以上の国民の中から、くじで選ばれます。重大な刑事裁判の第一審で、裁判員6人と裁判官3人がいっしょに話し合って決めます。
裁判は、だれでも見に行けるのですか?
裁判は原則として公開されているので、だれでも傍聴できます(日本国憲法第82条)。
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条文は日本国憲法、裁判所の数は最高裁判所の公表、裁判員制度は裁判所の公式説明による。制作:スクールコンパス編集部(2026年10月14日)。