ホーム › アジアパラ競技大会2026 › パラ水泳
パラ水泳のクラス分けを小学生に──S・SB・SMの読み方、タッピング、アジパラ2026の日程
❓ 目が見えない選手は、どうして壁にぶつからないの?
コーチが棒で体をタッチして、壁が近いことを知らせます。
これをタッピングといいます。早すぎても遅すぎてもタイムが落ちるので、選手とコーチは毎日の練習で息を合わせています。アジアパラ競技大会のパラ水泳は、10月19日(月)から23日(金)まで、名古屋市総合体育館レインボープールで行われます。
「S4」「SB14」の読み方
パラ水泳のクラスは、泳ぎ方を表すアルファベットと障がいの種類と程度を表す数字で書きます。
| S | 自由形・背泳ぎ・バタフライ |
|---|---|
| SB | 平泳ぎ |
| SM | 個人メドレー |
| 数字 | 障がいの種類と程度 |
|---|---|
| 1〜10 | 体の機能の障がい(切断、せきずい損傷、脳性まひなど)。1がいちばん重く、10がいちばん軽い |
| 11〜13 | 視覚障がい。11がいちばん重い |
| 14 | 知的障がい |
たとえば「SB14」は「知的障がいのクラスの平泳ぎ」です。体の機能の障がいは、切断かまひかといった原因ではなく、泳ぐのに必要な機能でクラスが決まるのが、陸上競技とちがうところです。同じ選手でも、泳ぎ方によってクラスの数字がちがうことがあります。
パラリンピックで行われるのはクラス1〜14です(日本パラスポーツ協会の水泳ガイド、2022年3月発行)。アジアパラ競技大会でも、クラスによって行われない種目があります。
① 「S11」の選手には、ゴールの前に何がある?
② 「SM10」と「SM3」では、どちらが障がいの重いクラス?
③ ある選手が「S4・SB3・SM4」。平泳ぎだけ数字が小さいのはなぜだと思う?
答え ① タッピング(S11は必ず光をさえぎる黒いゴーグルもつける) ② SM3 ③ 平泳ぎに必要な体の動きで見ると、ほかの泳ぎ方より障がいの影響が大きいから。クラスは泳ぎ方ごとに決まります。
スタートにこんなに工夫がある
ほかにも、両腕がない選手は頭で壁にタッチすることがあります。障がいのためにどうしてもできないことだけ、ルールを変えているのがパラ水泳です。
びっくり大事実! まっすぐ泳ぐのが、いちばんむずかしい
だから選手はひとりひとり、自分だけの泳ぎ方を試しながら見つけています。障がいによっては、自由形の種目を平泳ぎで泳いだほうが速い選手もいて、実際にそうして出場することがあります。
目の見えない選手は、人の泳ぎを見てまねすることができません。正しい泳ぎ方を体で覚えるまで、泳ぎつづけるそうです。
日本の選手
両腕・両脚の長さがちがう鈴木孝幸選手(S4・SB3・SM4)は、2004年アテネから2021年東京までのパラリンピックで、金メダル2つを含む10個のメダルを取っています(日本パラスポーツ協会の水泳ガイド、2022年3月発行の時点)。アジアパラ競技大会に出る日本の選手は、このページの下の「この競技の日本代表」で、日本パラリンピック委員会の名簿のとおりに見られます。
クラスを足して作るリレー
体の機能の障がいのリレーには「34ポイント」などの決まりがあり、4人のクラスの数字の合計がその数以内になるようにチームを作ります。障がいの軽い選手だけでは組めないので、最初に大きくリードしても、最後に逆転されることがあります。視覚障がいのリレーは合計49ポイント以内で、いちばん重いS11の選手を1人以上入れます。
・日本のタッピングバーは、何を使って作られていることが多い?
・「34ポイント」のリレーで、4人のクラスの組み合わせを3通り考えよう
・左右で力がちがうと、なぜ曲がってしまう? 水の中で試してみよう(大人といっしょに)
出典:公益財団法人日本パラスポーツ協会「かんたん!水泳ガイド」(2022年3月発行)、一般社団法人日本パラ水泳連盟「J-FCSクラス分け規則」、公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会「第5回アジアパラ競技大会 チケッティングガイド」の競技スケジュール一覧。2026年9月17日確認。種目ごとの日程と時刻は、大会組織委員会の発表でご確認ください。
🏅 日本代表の結果
- 10月19日(月)鈴木孝幸選手が金メダル(男子50m自由形(運動機能障害S4))
- 10月19日(月)辻内彩野選手が金メダル(女子100m自由形(視覚障害S13))
- 10月19日(月)木下あいら選手が金メダル(女子200m自由形(知的障害S14))
- 10月19日(月)川辺多恵選手が銀メダル(女子100m自由形(運動機能障害S10))
- 10月19日(月)田中映伍選手が銅メダル(男子50m自由形(運動機能障害S5))
- 10月19日(月)齋藤元希選手が銅メダル(男子100m自由形(視覚障害S12))
- 10月19日(月)荻原虎太郎選手が銅メダル(男子400m自由形(運動機能障害S8))
- 10月19日(月)前田恵麻選手が銅メダル(女子200m個人メドレー(運動機能障害SM9))
- 10月19日(月)川渕大耀選手が銅メダル(男子200m個人メドレー(運動機能障害SM9))
- 10月19日(月)水泳の1日目、日本は金3・銀1・銅5の9個のメダル。39歳の鈴木孝幸選手が日本の水泳で最初の金。
- 10月20日(火)鈴木孝幸選手が金メダル(男子50m平泳ぎ(運動機能障害SB3))
- 10月20日(火)南井瑛翔選手が金メダル(男子200m個人メドレー(運動機能障害SM10))
- 10月20日(火)齋藤元希選手が金メダル(男子100m平泳ぎ(視覚障害SB13))
- 10月20日(火)木下あいら選手が金メダル(女子100m背泳ぎ(知的障害))
- 10月20日(火)南井瑛翔選手が銀メダル(男子100m背泳ぎ(運動機能障害S10))
- 10月20日(火)齋藤元希選手が銀メダル(男子100m背泳ぎ(S12))
- 10月20日(火)佐藤璃來選手が銀メダル(女子100m背泳ぎ(S14))
- 10月20日(火)辻内彩野選手が銀メダル(女子100m平泳ぎ(SB13))
- 10月20日(火)富田宇宙選手が銀メダル(男子400m自由形(S11))
- 10月20日(火)松永琴寧選手が銀メダル(女子100m背泳ぎ(S10))
- 10月20日(火)松永琴寧選手が銀メダル(女子200m個人メドレー(SM10))
- 10月20日(火)井戸夢翔選手が銅メダル(男子100m背泳ぎ(S10))
- 10月20日(火)荻原虎太郎選手が銅メダル(男子200m個人メドレー(SM8))
- 10月20日(火)田中映伍選手が銅メダル(男子50mバタフライ(S5))
- 10月20日(火)水泳の2日目、南井瑛翔選手は200m個人メドレーで金、100m背泳ぎで銀と、1日で2つのメダル。鈴木孝幸選手は2日続けての金。
- 10月21日(水)山口尚秀選手が金メダル(男子100m平泳ぎ(知的障害))
- 10月21日(水)南井瑛翔選手が金メダル(男子100mバタフライ(運動機能障害S10))
- 10月21日(水)木下あいら選手が金メダル(女子100m平泳ぎ(知的障害))
- 10月21日(水)川渕大耀選手が金メダル(男子400m自由形(S9))
- 10月21日(水)西田杏選手が金メダル(女子50mバタフライ(S7))
- 10月21日(水)荻原虎太郎選手が銀メダル(男子100m自由形(S8))
- 10月21日(水)川辺多恵選手が銀メダル(女子100mバタフライ(S10))
- 10月21日(水)木村敬一選手が銀メダル(男子100m平泳ぎ(SB11))
- 10月21日(水)久保大樹選手が銀メダル(男子100mバタフライ(S10))
- 10月21日(水)芹澤美希香選手が銀メダル(女子100m平泳ぎ(SB14))
- 10月21日(水)田中映伍選手が銀メダル(男子200m自由形(S5))
- 10月21日(水)辻内彩野選手が銀メダル(女子100m背泳ぎ(S13))
- 10月21日(水)水上真衣選手が銀メダル(女子50m自由形(S8))
- 10月21日(水)岡島貫太選手・荻原虎太郎選手・福田果音選手・前田恵麻選手が銀メダル(混合4×100mメドレーリレー(34ポイント))
- 10月21日(水)入谷友子選手が銅メダル(女子100m平泳ぎ(SB14))
- 10月21日(水)笠本明里選手が銅メダル(女子100m背泳ぎ(S13))
- 10月21日(水)富田宇宙選手が銅メダル(男子200m個人メドレー(SM11))
- 10月21日(水)前田恵麻選手が銅メダル(女子400m自由形(S9))
- 10月21日(水)水上真衣選手が銅メダル(女子100m自由形(S8))
- 10月21日(水)水泳の3日目、山口尚秀選手(男子100m平泳ぎ・知的障害)、南井瑛翔選手(男子100mバタフライ・S10)、木下あいら選手(女子100m平泳ぎ・知的障害)が金メダル。南井選手と木下選手は、この大会で3つ目のメダル。
- 10月22日(木)荻原虎太郎選手が金メダル(男子100m背泳ぎ(運動機能障害S8))
- 10月22日(木)南井瑛翔選手が金メダル(男子400m自由形(運動機能障害S10))
- 10月22日(木)木村敬一選手が金メダル(男子50m自由形(視覚障害S11))
- 10月22日(木)福田果音選手が金メダル(女子100m平泳ぎ(運動機能障害SB8))
- 10月22日(木)木下あいら選手・佐藤璃來選手・直井駿弥選手・山口尚秀選手が金メダル(混合4×100m自由形リレー(S14))
- 10月22日(木)木下あいら選手が銀メダル(女子100mバタフライ(S14))
- 10月22日(木)川渕大耀選手が銀メダル(男子100mバタフライ(S9))
- 10月22日(木)辻内彩野選手が銀メダル(女子50m自由形(S13))
- 10月22日(木)村上舜也選手が銀メダル(男子100mバタフライ(S14))
- 10月22日(木)宇津木美都選手が銅メダル(女子100m平泳ぎ(SB8))
- 10月22日(木)川辺多恵選手が銅メダル(女子50m自由形(S10))
- 10月22日(木)窪田幸太選手が銅メダル(男子100m背泳ぎ(S8))
- 10月22日(木)田中映伍選手が銅メダル(男子200m個人メドレー(SM5))
- 10月22日(木)前田恵麻選手が銅メダル(女子100mバタフライ(S9))
- 10月22日(木)松田天空選手が銅メダル(男子100mバタフライ(S14))
- 10月22日(木)水泳の4日目、荻原虎太郎選手(男子100m背泳ぎ・S8)、南井瑛翔選手(男子400m自由形・S10)、木村敬一選手(男子50m自由形・S11)、福田果音選手(女子100m平泳ぎ・SB8)が金メダル。
- 10月23日(金)木村敬一選手が金メダル(男子100mバタフライ(S11))
- 10月23日(金)木下あいら選手が金メダル(女子200m個人メドレー(SM14))
- 10月23日(金)齋藤元希選手が金メダル(男子100mバタフライ(S12))
- 10月23日(金)鈴木孝幸選手が金メダル(男子100m自由形(S4))
- 10月23日(金)辻内彩野選手が金メダル(女子200m個人メドレー(SM13))
- 10月23日(金)富田宇宙選手が金メダル(男子100m自由形(S11))
- 10月23日(金)山口尚秀選手が金メダル(男子200m個人メドレー(SM14))
- 10月23日(金)川渕大耀選手が銀メダル(男子100m自由形(S9))
- 10月23日(金)荻原虎太郎選手・坪井弘恭選手・福田果音選手・前田恵麻選手が銀メダル(混合4×100m自由形リレー(34ポイント))
- 10月23日(金)齋藤元希選手が銅メダル(男子200m個人メドレー(SM13))
- 10月23日(金)都甲万結選手が銅メダル(女子100m背泳ぎ(S9))
- 10月23日(金)福田果音選手が銅メダル(女子100m自由形(S9))
- 10月23日(金)山田龍芽選手が銅メダル(男子400m自由形(S6))
- 10月23日(金)水泳の5日目、木村敬一選手が男子100mバタフライ(S11)で金メダル。
出典 TBS NEWS DIG(10月19日)、日本経済新聞(10月20日)、中日新聞(10月20日)、パラサポWEB(日本財団パラスポーツサポートセンター)のメダリスト一覧(10月24日)、日本経済新聞(10月20日)・中日新聞(10月20日)、共同通信(10月21日)、デイリースポーツ・共同通信(10月22日)、中日新聞(10月23日)。2026-10-24 22:30に確認。
この競技の日本代表(39人)
日本パラリンピック委員会が発表した選手名簿(2026年9月28日現在)に出ている、この競技の日本代表です。かっこの中は名簿にある住まいの都道府県です。
- 石浦 智美選手(東京都)
- 井戸 夢翔選手(愛知県)
- 今村 菜月選手(大阪府)
- 入谷 友子選手(香川県)
- 上園 温太選手(兵庫県)
- 宇津木 美都選手(大阪府)
- 岡島 貫太選手(愛知県)
- 荻原 虎太郎選手(東京都)
- 籠瀬 嶺選手(東京都)
- 笠本 明里選手(兵庫県)
- 川渕 大耀選手(神奈川県)
- 川辺 多恵選手(神奈川県)
- 木下 あいら選手(大阪府)
- 木村 敬一選手(東京都)
- 久保 大樹選手(大阪府)
- 窪田 幸太選手(東京都)
- 齋藤 元希選手(東京都)
- 佐藤 悠人選手(宮城県)
- 佐藤 璃來選手(東京都)
- 鈴木 孝幸選手(千葉県)
- 芹澤 美希香選手(神奈川県)
- 田中 映伍選手(神奈川県)
- 辻内 彩野選手(東京都)
- 坪井 弘恭選手(神奈川県)
- 坪井 夢輝選手(佐賀県)
- 都甲 万結選手(大分県)
- 富田 宇宙選手(東京都)
- 直井 駿弥選手(神奈川県)
- 西田 杏選手(埼玉県)
- 福田 果音選手(福岡県)
- 前田 恵麻選手(福井県)
- 牧山 和樹選手(東京都)
- 松田 天空選手(東京都)
- 松永 琴寧選手(埼玉県)
- 水上 真衣選手(千葉県)
- 南井 瑛翔選手(東京都)
- 村上 舜也選手(東京都)
- 山口 尚秀選手(愛媛県)
- 山田 龍芽選手(神奈川県)
出典 日本パラリンピック委員会「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会 日本代表選手団 選手名簿」(2026年9月28日現在)。どの種目・クラスに出るかは、大会の公式の結果の画面で確かめてください。2026年9月30日に確認。
よくある質問
Q. パラ水泳の「S」「SB」「SM」は何ですか?
泳ぎ方を表します。Sは自由形・背泳ぎ・バタフライ、SBは平泳ぎ、SMは個人メドレーです。そのあとの数字が障がいの種類と程度で、1〜10は体の機能の障がい、11〜13は視覚障がい、14は知的障がいです。
Q. タッピングとは何ですか?
目の見えない選手がプールの壁にぶつからないよう、ゴールやターンの直前に、コーチがタッピングバーという棒で選手の体にタッチして知らせることです。
Q. パラ水泳で、手がない選手はどうやってゴールしますか?
両腕がない選手は、頭で壁にタッチすることがあります。障がいのためにどうしてもできない動きについては、ルールが一部変えられています。
Q. アジアパラ競技大会のパラ水泳はいつ、どこでありますか?
2026年10月19日(月)から23日(金)まで。会場は名古屋市総合体育館レインボープールです。種目ごとの日程は大会組織委員会の発表でご確認ください。
おうちの方へ:この競技を「習い事」と「体づくり」から見る
この競技と同じ種類のスポーツは、習い事として始められます。月謝のめやす・何歳から・向く子と向かない子・やめどきまで、判断の材料をまとめています。