5年生の壁とは?算数で止まる本当の理由と、5分で見つける「欠けた基礎」
「基礎ができていない」の基礎とは、この7つです
「基礎が弱い」と言われても、何をやり直せばよいかは分かりません。5年生の割合・単位量あたりを支えているのは、次の7つです。どれも「できている子の姿」で確かめられます。
できている子:7×8を3秒以内に言える。
九九を思い出すのに頭を使い切ると、割合の文を読む力が残りません。分かっていないのではなく、余力がない状態です。
できている子:「同じ数ずつ分けた1つ分」と「いくつ分あるか」を言い分けられる。
単位量あたり(1つ分)も割合(何倍=いくつ分)も、わり算のこの2つの意味の上にあります。式は書けても、答えが何を表すか分からない子はここで止まります。
できている子:2.3は0.1が23こ、と言える。
割合の0.8や0.25が「どれくらい」か感じられないと、答えが合っているかを自分で確かめられません。
できている子:200×0.8の答えが200より小さいと、計算の前に言える。
「かけ算は増える」と思ったままだと、割合の問題で「かける・わる」をどちらにするか決められません。割合で式を決められない原因の1つです。
できている子:3÷4=3/4と書ける。
分数と小数とわり算が同じものだとつながっていると、百分率への言いかえが楽になります。
できている子:「40人の25%」を40×0.25と書ける。
計算はできるのに文章題だけ止まる子は、ここです。算数の問題文には、ふだんの会話とちがう意味で使うことばがあります。
できている子:「定員50人のバスに40人」で、もとは定員と言える。
割合の山はここです。もとにする量が分かれば、式は「くらべる量÷もとにする量」の1本で足ります。線分図にかけると見つけやすくなります。
この7つの前に、もう1つ確かめることがあります。算数の話をしただけで表情がくもるなら、まず「気持ち」の回復が先です。その場合は、下のテストの前に遊んで身につける算数ゲームから始めてください。
🧱 「基礎」を3つの段で確かめる
基礎ができていることを、①考えないで答えが出てくる、②意味を言える、③図にできる、の3つの段で見ます。どの段で止まっているかが分かると、今夜やることが1つに決まります。算数は学年までに習う計算、国語はことわざ・慣用句・四字熟語の意味。①は時間と正解の数を記録して、7日後に前回とくらべます。記録はこの端末の中だけに残ります。
5分の見立てテスト(10問・その場で採点)
お子さんに出してください。親は横で見るだけで、教えないでください。まちがえても大丈夫です。どこでまちがえたかが、そのまま答えになります。
欠けた基礎は、下から順に1つずつ
いくつか欠けていても、全部を同時にやり直す必要はありません。番号の小さいもの(土台に近いもの)から1つだけ、1日10分を7日続けます。7日たったら、このページの10問をもう一度出してください。前回の結果と並んで出ます。
| 欠けた基礎 | 1日10分でやること |
|---|---|
| 1 九九 | 九九を順番ではなくばらばらに、タイムを計って。九九の覚え方 |
| 2 わり算の意味 | おかし・おはじきを実際に分けて「1つ分?いくつ分?」を口で言う。おかしわけ名人 |
| 3 小数のしくみ | ものさしの1cm=0.1と見て、長さを小数で言う。小数のしくみの単元 |
| 4 小さくなるかけ算 | 「1mが200円で、0.5mなら?」を計算の前に「多い?少ない?」で答える。小数のかけ算の単元 |
| 5 わり算と分数 | 3÷4、2÷5を分数と小数の両方で書く。分数の教え方 |
| 6 ことば→式 | 問題文の「の」「あたり」に線を引いてから式を選ぶ。しきえらび名人 |
| 7 もとにする量 | 線分図を1本かいて、もとにする量に「1」を書く。割合の教え方(線分図の1枚つき) |
親の言い方で、壁は高くも低くもなります
「なんで分からないの」「何回も言ったよね」は、欠けた基礎を見えなくします。子どもは答えを当てにいくようになり、どこで止まっているかを話さなくなるからです。かわりに「どこまでは分かった?」と聞くと、止まった場所を子ども自身が教えてくれます。7つのうちどれかが分かれば、それは「勉強ができない子」ではなく「1つ埋めればよい子」です。
あわせて使う
🧩 宿題ヘルプの窓口(学年と単元から) 📊 割合の教え方 🚃 単位量あたりの教え方 📚 ドリルの一覧 ✅ 5年生の今月のチェック表
単元の学年は、文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」算数科の第5学年の内容によります。7つの基礎の並びと見立ての問題は、スクールコンパス編集部が、学年ごとの単元のつながり(前に習う単元)をもとに作ったものです。テストの結果は、この端末の中にだけ残ります。制作 スクールコンパス編集部