ホーム › 小学生しんぶん › ニュース用語かいせつ › 透明性義務(AIの表示義務)
透明性義務(AIの表示義務)とは? 小学生にもわかるやさしい解説
透明性義務とは、「これはAIが作ったもの」「いまAIと話している」ということを、分かるようにしておく決まりのことです。
とくに、AIが作った画像・音声・動画などに、コンピューターが読みとれる「印」をつけることが求められます。
🔍 なぜ、こんな決まりができたのか
いまのAIは、本物の写真と見分けがつかないほどの画像を作れます。見る人が自分の目で注意するだけでは、だまされない自信がある人でも見分けられないことがあります。
そこで、作る側が最初から「印」をつけておくという考え方が出てきました。お札に「すかし」が入っているのと似た発想です。印があれば、あとからコンピューターで「AIが作ったものかどうか」を確かめられます。
🇪🇺 ヨーロッパの決まり
EU(ヨーロッパ連合)では、AI法(規則(EU)2024/1689)の第50条で透明性の義務が定められ、2026年8月2日から適用されています。AIと対話していることを利用者に分かるようにすることや、AIが生成・加工した画像・音声・動画・文章に機械が読める形で印をつけることが中心です。違反した場合の制裁金も定められています。
📱 2026年9月、アップルも対応を発表
2026年9月9日、アップルは、AIで生成・編集された画像を特定できるSynthIDという規格に、年内に対応すると発表しました。ソフトウェアの更新で使えるようになり、編集の内容に応じて、ほとんどの編集済み画像に組みこまれるとしています。
⚠️ 気をつけたいこと
印をつけるしくみには、抜け道もあります。印を消されたり、印に対応していない道具で作られたりすることもあります。だから「印がない=本物」とは言えません。印は、見分けるための手がかりの1つです。
❓ 理解チェック
Q1 透明性義務で、AIが作った画像などに求められることはどれですか。
- 必ず白黒にする
- コンピューターが読める印をつける
- 作った人の顔写真をのせる
こたえを見る
こたえ:コンピューターが読める印をつける 作る側が印をつけることで、あとから確かめられるようにします。
Q2 EUのAI法の透明性義務が適用され始めたのはいつですか。
- 2024年8月1日
- 2026年8月2日
- 2026年9月9日
こたえを見る
こたえ:2026年8月2日 第50条の義務が2026年8月2日から適用されています。
Q3 2026年9月にアップルが対応を発表した、AI画像を特定する規格はどれですか。
- SynthID
- Wi-Fi
- QRコード
こたえを見る
こたえ:SynthID 年内に対応し、ほとんどの編集済み画像に組みこまれるとしています。
Q4 「印がない画像」について、正しい考え方はどれですか。
- 必ず本物だと言える
- 印がないだけでは本物とは言えない
- 必ずAIが作ったものだ
こたえを見る
こたえ:印がないだけでは本物とは言えない 印を消されたり、対応していない道具で作られたりすることもあります。
✍️ 中学受験の記述問題
【問題】AIが作った画像に印をつける決まりは、「偽の画像を見分ける責任」をどのように変えようとしていますか。60字以内で書きなさい。
📚 ことばでも、つながっています
見た目だけで判断しないことは、昔から大切にされてきました。ことば大辞典
🔗 あわせて読む
週刊AI・ITニュース 第37号 ・ 生成AI ・ 人工知能 ・ AIはなぜまちがえるの? ・ 小学生しんぶん 9月11日号(5・6年生版) ・ 中学受験の時事問題 2026年9月 ・ ニュース用語かいせつ 一覧
出典:欧州連合官報 規則(EU)2024/1689 第50条、アップルの発表(2026年9月9日)。