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小学生しんぶん|スクールコンパス編集部|最終更新: 2026年9月10日

透明性義務(AIの表示義務)とは? 小学生にもわかるやさしい解説

透明性義務とは、「これはAIが作ったもの」「いまAIと話している」ということを、分かるようにしておく決まりのことです。
とくに、AIが作った画像・音声・動画などに、コンピューターが読みとれる「印」をつけることが求められます。

🔍 なぜ、こんな決まりができたのか

いまのAIは、本物の写真と見分けがつかないほどの画像を作れます。見る人が自分の目で注意するだけでは、だまされない自信がある人でも見分けられないことがあります

見分ける責任を、作る側にも これまで 見る人が、自分の目で 本物かどうかを判断 見分けられないこともある 透明性義務 作る側が、機械の読める 「印」をつける コンピューターで確かめられる
見分ける責任を「見る側」だけにまかせない

そこで、作る側が最初から「印」をつけておくという考え方が出てきました。お札に「すかし」が入っているのと似た発想です。印があれば、あとからコンピューターで「AIが作ったものかどうか」を確かめられます。

🇪🇺 ヨーロッパの決まり

EU(ヨーロッパ連合)では、AI法(規則(EU)2024/1689)の第50条で透明性の義務が定められ、2026年8月2日から適用されています。AIと対話していることを利用者に分かるようにすることや、AIが生成・加工した画像・音声・動画・文章に機械が読める形で印をつけることが中心です。違反した場合の制裁金も定められています。

📱 2026年9月、アップルも対応を発表

2026年9月9日、アップルは、AIで生成・編集された画像を特定できるSynthIDという規格に、年内に対応すると発表しました。ソフトウェアの更新で使えるようになり、編集の内容に応じて、ほとんどの編集済み画像に組みこまれるとしています。

⚠️ 気をつけたいこと

印をつけるしくみには、抜け道もあります。印を消されたり、印に対応していない道具で作られたりすることもあります。だから「印がない=本物」とは言えません。印は、見分けるための手がかりの1つです。

❓ 理解チェック

Q1 透明性義務で、AIが作った画像などに求められることはどれですか。

こたえを見る

こたえ:コンピューターが読める印をつける 作る側が印をつけることで、あとから確かめられるようにします。

Q2 EUのAI法の透明性義務が適用され始めたのはいつですか。

こたえを見る

こたえ:2026年8月2日 第50条の義務が2026年8月2日から適用されています。

Q3 2026年9月にアップルが対応を発表した、AI画像を特定する規格はどれですか。

こたえを見る

こたえ:SynthID 年内に対応し、ほとんどの編集済み画像に組みこまれるとしています。

Q4 「印がない画像」について、正しい考え方はどれですか。

こたえを見る

こたえ:印がないだけでは本物とは言えない 印を消されたり、対応していない道具で作られたりすることもあります。

✍️ 中学受験の記述問題

【問題】AIが作った画像に印をつける決まりは、「偽の画像を見分ける責任」をどのように変えようとしていますか。60字以内で書きなさい。

解答例 見る人が自分の目で見分けるだけでなく、作る側が機械で確かめられる印をつけることで、責任の一部を作る側に移そうとしている。(60字)

📚 ことばでも、つながっています

見た目だけで判断しないことは、昔から大切にされてきました。ことば大辞典

🔗 あわせて読む

出典:欧州連合官報 規則(EU)2024/1689 第50条、アップルの発表(2026年9月9日)。

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