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習い事のやめどき・続けどき
体の面から見た「疲れているだけ」のサイン

「辞めたい、と泣いた。本当にやめたいのか、疲れているだけなのか」。気持ちの面の見分け方は辞めたいと泣いたときに置いてあります。このページはもう一方、体の面です。子どもは「疲れた」を「やめたい」と言います。だから、やめる前に体の側を確かめると、答えが変わることがあります。

学会は何を「疲れすぎ」と呼んでいるか

米国小児科学会(AAP)の2024年の臨床報告は、練習の負荷が回復を超える状態が長く続くと、パフォーマンスの低下、けがと病気の増加、体のさまざまなしくみの乱れが起きる「オーバートレーニング症候群」につながると書いています。同じ報告は、けがと燃え尽きが青少年がスポーツをやめる大きな理由であること、その競技から週に1〜2日離れること、1つの競技から年に2〜3か月離れることを勧めています。 出典:AAP「Overuse Injuries, Overtraining, and Burnout in Young Athletes」Pediatrics 2024;153(2) publications.aap.org

家庭で見分ける5つのサイン(体の面)

サイン見方
1 練習の日だけ機嫌が悪い休みの日は普通に遊べるなら、競技そのものより負荷の問題。回数と長さを見る
2 朝、起きられない就寝時刻の記録(体力手帳)で、練習の日の就寝が何分遅いかを見る。小学生の目安は9〜12時間(厚生労働省 睡眠ガイド2023)
3 記録・できることが下がっているAAPが書くオーバートレーニングの中心はパフォーマンスの低下。50m走やなわとびの記録が2週間下がり続けていないか
4 同じ場所の痛み使いすぎの入口。受診の目安を先に見る
5 食べる量が落ちた回復と成長にはカロリーと水分が要る(AAP 2020)。練習のあとに食べられないなら、負荷が回復を超えている材料

やめる前に試す2週間(判断の道具)

3つを同時に、2週間だけ。それで表情と記録が戻るかを見ます。戻れば「やめたい」ではなく「疲れていた」。戻らなければ、気持ちの面のページへ進みます。

やることいまの数字2週間の数字
週の回数を1回減らす
休む日を1つ固定する(曜日)
寝る時刻を30分戻す

教室への言い方:「2週間だけ、体の様子を見たいので週○回にします」。断り方の文面はこちら

決め方の順番

  1. 上の5つのサインのうち、いくつ当てはまるかを数える。2つ以上なら、体の面を先に。
  2. 2週間の減らし方を試す。記録は体力手帳に。
  3. 戻ったら、そのまま減らした回数で続ける(増やし戻さない)。
  4. 戻らなかったら、気持ちの面の5つのサインで決める。やめる決め方はやめどきガイドに。

子ども向け:つかれると、なぜ「やめたい」って言いたくなるの?

びっくり大事実! 体が本当につかれているとき、脳は「もうやりたくない」という気持ちを出して、体を守ろうとします。これは弱いからではなく、体からの「休ませて」のお知らせです。休んで元気になったら、また「やりたい」が出てくることが多い。だから「やめたい」と思ったら、まず2週間だけ休みを増やしてみる。それでも「やめたい」なら、そのときはお家の人と本気で相談すればいいのです。

📓 記録に残す(わが家の体力手帳)

50m走・なわとび・シャトルラン・身長・就寝時刻を、数字1つずつ入れて伸びを見ます。この端末にだけ残ります。順位づけや判定はしません。

わが家の体力手帳を開く →

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このページは医学的な助言をするものではありません。診断や治療については医療機関にご相談ください。事実は文中に示した公的機関・学会・競技団体の資料と、複数の主要報道で確かめられた範囲だけを書いています。制作 スクールコンパス編集部