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模試の結果で親子がけんかになる(中学受験)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 結果を見た瞬間、思わず声が出てしまうこと、ありますよね。
よくある場面:日曜の夜、模試の結果がネットに出た。偏差値が5下がっているのを見て「何やってたの」と言ってしまい、子どもは部屋に閉じこもった。
模試は、点数より「次に直す1問」を見つけるためのものです
今夜できること1つ 結果が返った日は、点数にふれずに「次に直す1問」を一緒に選ぶ
📌 明日のための1行カード もし「なんでこんな点数なの」と言いそうになったら、「どの問題が、いちばんくやしかった?」と言う
なぜ、そうなるの?
結果を見て、つい声が大きくなるのは、それだけ本気で応援しているからです。ただ、模試は合格を決めるテストではなく、どこでまちがえたかを知るためのテストです。点数や偏差値の話から入ると、子どもは自分を守ろうとして黙るか言い返し、いちばん大事な直しが進みません。返ってきた日は点数にふれず、「次に直す1問」を一緒に選ぶだけで十分です。
今夜の手順
- 結果が返った日は、点数にふれずに「次に直す1問」を一緒に選ぶ
理由:点数の話から入ると、言い合いになりやすいからです。 - まちがえた問題を「習っていなかった」「時間が足りなかった」「うっかり」の3つに分ける
理由:どれに当たるかで、次にやることが変わります。 - 偏差値の上がり下がりは、1回ではなく3回分をならべて見る
理由:1回の上下は、問題との相性でも大きく動くからです。 - 直した1問ができたら「ここを直したね」と、したことをそのまま言う
理由:工夫やがんばりをほめられた子は、失敗したあとも粘りやすくなります。
そのまま言える言いかえ
- 「なんでこんな点数なの」→ 「どの問題が、いちばんくやしかった?」
責める言い方より、子どもが自分でふり返りやすくなります。 - 「このままじゃ落ちるよ」→ 「この1問が直せたら、次はとれるね」
おどす言い方は不安を増やすだけで、勉強は進みにくくなります。 - 「前より下がってるじゃない」→ 「1回では決まらないから、3回分で見よう」
1回の上下で一喜一憂しない姿を、親が先に見せます。
今夜はしなくていいこと
結果が出た夜に、点数や順位の話をすること
理由:親も子も気持ちが高ぶっている夜は、言い合いになりやすいからです。話すのは次の日で間に合います。
お子さんに聞いてみる
「模試の結果、自分ではどう思った?」
- 「くやしい」と答えたら:くやしいなら、「くやしいのは、本気でやったからだね」と返し、直したい1問を本人に選んでもらいます。
- 「見たくない」と答えたら:見たくないなら、今日は開かなくて大丈夫です。開くのは、次の休みの日の朝と決めておきます。
- 「まあまあ」と答えたら:まあまあなら、よかったところを1つ本人に言ってもらってから、直す1問を決めます。
2週間後に見ること
2週間後、結果が返った日に大きな声が出なかった、または直した問題を子どもが自分から見せてくれた日があれば、効いています。言い合いが毎回続くときは、結果を見る役を塾の面談に任せて、家では見ないと決めるのも1つの方法です。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年の模試には、学校でまだ習っていない単元も多く出ます。点数より、問題文を最後まで読めていたかだけを見ます。
- 高学年(4〜6年生) 高学年、とくに6年生の秋からの模試は、志望校との距離を見るためのものです。偏差値の上下より、落としている単元を塾と一緒に確かめます。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる模試の結果チェック)
「模試の結果で親子で言い合いになる」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- いちばん近いのは?(偏差値が下がって、つい責めてしまう/子どもが結果を見せたがらない/結果をどう見ればいいか分からない)
- 何年生ですか?(4・5年生/6年生)
- 子どもの様子は?(けろっとしている/落ちこんでいる)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
結果を見るとつい責めてしまうタイプ
偏差値が下がった直後は、親も気持ちが揺れて、つい強く言ってしまいます。模試は点数より「次に直す1問」を見つけるためのものです。結果を見る前に、言う言葉を決めておくと、責めずにすみます。
今夜の1つ 次の模試の前に、「結果を見たら最初に言う言葉」を決めておく(「おつかれさま。直す1問を一緒に探そう」)
「何やってたの」→ 「おつかれさま。直す1問を一緒に探そう」
2週間後 2週間後、結果を見てもけんかにならなかったら、言葉の準備が効いています。
根拠:Mueller・Dweck 1998(結果より、やり方に目を向ける)(くわしくは模試の見方のページ)
子どもが結果を見せたがらないタイプ
結果を見せたがらないのは、責められるのがこわいからです。見せてくれたこと自体をほめると、次も見せてくれるようになります。
今夜の1つ 結果を見せてくれたら、点数の前に「見せてくれてありがとう」と言う
「なんで隠すの」→ 「見せてくれてありがとう」
2週間後 2週間後、自分から結果を見せてくれれば、安心して話せる関係が戻っています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム
結果の見方が分からないタイプ
模試の結果は、偏差値より、正答率の高い問題を落としていないかを見ると、次に直すところが見つかります。みんなが解けている問題を落としていたら、そこが伸びしろです。
今夜の1つ 正答率が50%以上なのにまちがえた問題に印をつけ、そのうち1問だけ解き直す
「偏差値が上がらないね」→ 「みんなが解けている問題を、1つ直そう」
2週間後 2週間後、印の問題が解けるようになっていれば、結果の使い方が身についています。
根拠:Mueller・Dweck 1998(結果より、やり方に目を向ける)(くわしくは模試の見方のページ)
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:Mueller & Dweck(1998)ほめ方と粘りの研究、Wangほか(2014)
研究でわかっていること 5年生を対象にした6つの実験で、「頭がいいね」とほめられた子は、失敗のあとに粘りが下がり成績も落ちました。やり方やがんばりをほめられた子は、失敗のあとも粘りました。
実験(Mueller, C. M., & Dweck, C. S., 1998)
研究でわかっていること 13歳の時点で親が怒鳴る・ののしるなどの厳しい言葉でしつけていた家庭では、その後の1年で子どもの問題行動と気分の落ち込みが増えていました。親がふだん温かくても、この影響は打ち消されませんでした。
長く追いかけた調査(Wang, M.-T., & Kenny, S., 2014)
考えてみてほしい問い 模試の結果を見て、最初に浮かんだ気持ちは何でしたか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
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