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予防原則(よぼうげんそく)とは? 小学生にもわかるやさしい解説
予防原則とは、「はっきりした証拠はまだないけれど、大きな被害が出るかもしれないなら、先に手を打っておこう」という考え方です。
もともとは環境の問題で使われてきた言葉です。
⚖️ 使われるのは、どんなときか
この考え方が強く効くのは、あとから取り返しがつかないときです。
あとで戻せるなら、証拠が出るまで待つという選び方もできます。でも戻せないなら、待っているあいだに手おくれになってしまいます。
たとえば、ある川の水が汚れているかもしれないというとき。汚れが証明されるまで待つと、そのあいだに魚がいなくなるかもしれません。だから先に流すのを止める、という判断です。
🗽 2026年9月のニュースで
ニューヨーク市が小中学生の生成AIを1年間止めたとき、市長が言ったのは「AIは有害だ」ではなく「有益だという証拠をまだ見ていない」でした。
そのうえで前提に置かれたのが、子どもが基礎の力を育てる時期は戻ってこないということです。これは予防原則に近い考え方です。
💭 ただし、反対の言い分もあります
止めている1年も、戻ってきません。そのあいだに得られたはずの学びは失われます。ほかの地域の子は、そのあいだに使い方を身につけているかもしれません。
つまり、賛成の側にも反対の側にも「取り返しのつかないもの」があるという形になっています。
こういうとき、手がかりのひとつが規模です。全員を止めるのか、一部で試すのか。ニューヨーク市は小中学生は全員止め、高校生は5%で試すという配分を選びました。この配分そのものが答えになっている、とも読めます。
❓ 理解チェック
Q1 予防原則とは、どのような考え方ですか。
- 証拠が出てから対策する
- 証拠が出る前でも、大きな被害のおそれがあれば先に対策する
- 対策はしない
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こたえ:証拠が出る前でも、大きな被害のおそれがあれば先に対策する もともとは環境政策の分野で使われてきた考え方です。
Q2 この原則がとくに説得力を持つのは、どんな場合ですか。
- 費用が安い場合
- 影響が取り返しのつかない場合
- 多数決で決まった場合
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こたえ:影響が取り返しのつかない場合 あとから戻せるなら、証拠が出るまで待つという選択もありえます。
Q3 ニューヨーク市の措置で、前提に置かれた「戻らないもの」は何ですか。
- 学校の予算
- 子どもが基礎の力を育てる時期
- 先生の人数
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こたえ:子どもが基礎の力を育てる時期 一方で、止めている1年もまた戻らないという反論も成り立ちます。
Q4 賛成側にも反対側にも「戻らないもの」があるとき、手がかりになる見方は。
- 規模(全員か、一部か)
- 人気
- 値段
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こたえ:規模(全員か、一部か) ニューヨーク市は小中は全員停止、高校は約5%で試行という配分を選びました。
✍️ 中学受験の記述問題
【問題】予防原則にもとづいて先に対策をとることには、どのような代償がありますか。80字以内で書きなさい。
📚 ことばでも、つながっています
予防原則の考え方を、日本語のことわざで言うとこうなります。転ばぬ先の杖 備えあれば憂いなし 石橋を叩いて渡る ことば大辞典
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出典:ニューヨーク市長室の発表(2026年9月2日)ほか。予防原則の定義は環境政策の分野で用いられてきた一般的な説明によります。