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モラトリアム(一時停止)とは? 小学生にもわかるやさしい解説
モラトリアムとは、あることを「期限を決めて、いったん止める」ことです。
日本語では「一時停止」「猶予」と訳します。「やめる」ではなく「いったん止めて、そのあいだに調べる」という意味の言葉です。
⏸️ 「禁止」とは何がちがうのか
どちらも「使えない」という点は同じです。でも制度としては別のものです。
禁止には、原則として期限がありません。やめるための手続きも決まっていないことが多く、判断のやり直しが起きにくい形です。
モラトリアムには期限があります。しかもふつう、その期間に何をするかが同時に決められています。だから期限が来たときに、材料をもとにもう一度判断できます。
🗽 2026年9月、実際に使われた例
2026年9月2日、アメリカのニューヨーク市が、市立学校に通う約60万人を対象に、生徒が使う生成AIの利用を1年間止めると発表しました。
このとき市が使った言葉が「禁止(ban)」ではなく「モラトリアム」でした。期間中は、生徒・先生・保護者・専門家などが集まる会議体が影響を調べ、次の年に向けた提言を報告書にまとめることになっています。
つまりこの措置は、「結論」ではなく「結論を出すための手続き」として設計されているわけです。
🌍 ほかにも使われる場面
この言葉は、国どうしの約束ごとでもよく使われます。たとえば核実験のモラトリアムのように、期限を決めて止めておき、そのあいだに話し合いを進める、という形です。
共通しているのは、いま結論を出さないという判断そのものを、制度にしているところです。
❓ 理解チェック
Q1 モラトリアムを日本語にすると、どれがいちばん近いですか。
- 廃止
- 一時停止
- 禁止
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こたえ:一時停止 期限を区切っていったん止めること。猶予とも訳します。
Q2 禁止とモラトリアムのいちばん大きなちがいは何ですか。
- 対象の人数
- 期限と、そのあいだに何をするかが決まっているか
- 守らなかったときの罰
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こたえ:期限と、そのあいだに何をするかが決まっているか だから期限が来たときに、材料をもとにもう一度判断できます。
Q3 ニューヨーク市が生成AIを止めた期間はどれくらいですか。
- 1か月
- 半年
- 1年
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こたえ:1年 期間中に会議体が影響を評価し、提言を報告書にまとめます。
Q4 「モラトリアム」は、どういう判断を制度にしたものですか。
- すぐに結論を出すという判断
- いま結論を出さないという判断
- 二度と使わないという判断
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こたえ:いま結論を出さないという判断 判断を先送りしたのではなく、判断の材料を集める期間を確保したものと読めます。
✍️ 中学受験の記述問題
【問題】ある措置が「禁止」ではなく「モラトリアム」と呼ばれるとき、それは政策としてどのような意味を持ちますか。100字以内で書きなさい。
📚 ことばでも、つながっています
結論を急がず、確かめてから決めるという構えは、ことわざにも表れています。石橋を叩いて渡る 急がば回れ ことば大辞典
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予防原則 ・ 生成AI ・ IT・AIの入口 ・ ニュース用語かいせつ 一覧 ・ 小学生しんぶん 最新号 ・ 中学受験の時事問題 2026年9月
出典:ニューヨーク市長室(NYC Mayor's Office)の発表(2026年9月2日)。