1の段はいちばんやさしい段です。かける数がそのまま答えになる段です。1×7=7、1×9=9。ここで手が止まる子はほとんどいません。
むずかしいところはありませんが、「いんいちがいち」という言い方に子どもがつまずくことがあります。「いん」は「一」の読み方で、「いち」とは別の言い方です。ここだけ説明しておくと、すっと入ります。
覚えられないのを「やる気がない」と受け取らないでください。言いにくい読みが原因のことがあります。どこで止まっているかが分かれば、直すのはそこだけです。
| 1 × 1 = 1 | いんいちがいち |
| 1 × 2 = 2 | いんにがに |
| 1 × 3 = 3 | いんさんがさん |
| 1 × 4 = 4 | いんしがし |
| 1 × 5 = 5 | いんごがご |
| 1 × 6 = 6 | いんろくがろく |
| 1 × 7 = 7 | いんしちがしち |
| 1 × 8 = 8 | いんはちがはち |
| 1 × 9 = 9 | いんくがく |
読み方は教科書や地域によって少しちがうことがあります。学校で習った言い方を優先してください。
この段は覚えるより、「かけ算はいくつ分か」を確かめる段として使えます。「1が7つで7」と言わせてみてください。
やり方。❶ 9つ全部を通して言わせる。❷ 止まったところ、言い直したところに印をつける。 ❸ その2つか3つだけを、10回ずつ言う。❹ もう一度通して言う。ここまでで5分です。
1日で全部を完璧にしようとしないでください。止まる場所は毎日変わります。 印がついた場所が減っていくことが、進んでいるということです。
紙に書かずに、口で答えさせてください。九九は書く前に言えることが先です。
1 × 7 = ? 1 × 4 = ? 1 × 9 = ?
答え 7 4 9
九九が言えるようになったあと、つまずくのは「答えから式を出す」ところです。 「48は何の段?」に答えられないと、わり算に入ったときに手が止まります。虫食い九九のプリントは、その練習になります。
3年生では、この九九をつかってあまりのあるわり算に進みます。 九九があやしいまま進むと、そこで必ず止まります。いま5分ずつ戻るほうが、あとで何時間も短くなります。