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勉強のやり方が分からない・勉強しても点が取れない小学生
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 何をどうやればいいか分からない様子を見ると、教える側も手さぐりになりますよね。
よくある場面:テスト前に教科書を何度も読み返しているのに、点が取れない。「勉強したのに」と泣く。
やり方そのものが分からないのは、めずらしいことではありません
今夜できること1つ まちがえた問題だけ、答えを隠してもう一度解く
📌 明日のための1行カード もし「ちゃんと勉強しなさい」と言いそうになったら、「まちがえた問題を、答えを見ないでもう1回やってみよう」と言う
なぜ、そうなるの?
読み返すと「分かった気」にはなりますが、思い出す練習にはなっていません。小学4年生から高校3年生の約7割が「上手な勉強のしかたが分からない」と答えた調査もあります。読み直すより、答えを隠してもう一度解く。自分で説明してみる。このほうが身につきます。
今夜の手順
- まちがえた問題だけ、答えを隠してもう一度解く
理由:読み直すより、思い出す練習のほうが身につきやすいからです。 - 子どもに、解き方をおうちの人へ説明してもらう
理由:自分で説明しようとすると、分かっていないところに気づけるからです。 - 「5分考えて分からなければ、印をつけて次へ」と決める
理由:1問で止まったまま時間が過ぎるのを防げます。
そのまま言える言いかえ
- 「ちゃんと勉強しなさい」→ 「まちがえた問題を、答えを見ないでもう1回やってみよう」
「勉強しなさい」では、何をすればいいか分かりません。 - 「教科書を見なさい」→ 「どこまでなら分かった?」
分かるところから話すと、続きが見えてきます。 - 「答えを見て写しなさい」→ 「答えを見たら、閉じてもう1回やってみよう」
見たあとに思い出すと、自分の力になります。
今夜はしなくていいこと
解き方を、親が先に全部説明すること
理由:説明を聞くだけだと、分かった気になっても自分では解けないことが多いからです。
お子さんに聞いてみる
「勉強するとき、こまるのは?」
- 「何から始めるか」と答えたら:何から始めるか迷うなら、「いちばん短く終わるものから」と順番を1つ決めます。
- 「覚え方」と答えたら:覚え方なら、答えを隠して思い出す、を1日おいてもう一度、の形にします。
- 「分からないときどうするか」と答えたら:分からないときの決まりを1つ作ります。「5分考えて分からなければ、印をつけて次へ」。
- 「わからない」と答えたら:分からないときは、子どもに先生役をしてもらい、どこで説明が止まるかを見ます。
2週間後に見ること
2週間後、まちがえた問題を隠して解き直したとき、正解できる数が増えていれば、合っています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、親が一緒に「やり方」を見せると覚えやすい時期です。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、自分で解き方を説明できるかが大事になる時期です。親に説明してもらいます。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「勉強を任せるか」チェック)
「自分で勉強を進められない」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- 何年生ですか?(1・2年生/3・4年生/5・6年生)
- いちばん近いのは?(何から始めればいいか分からない/計画を立てても続かない/分からないと止まる/親が見ないとやらない)
- 今、親はどのくらい見ていますか?(全部見ている/ときどき/ほとんど見ていない)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
始め方が分からないタイプ
何から始めればいいか分からないのは、やる気ではなく、手順が見えていないからです。最初の1歩だけを決めると、始められます。
今夜の1つ 宿題の「最初の1つ」を子どもに選んでもらい、それだけ紙に書いて机に置く
「自分で考えなさい」→ 「最初にやるのは、どれにする?」
2週間後 2週間後、自分で最初の1つを選べる日がふえていれば、始め方が身についています。
根拠:Patall ほか 2008
計画が続かないタイプ
計画は大きすぎると続きません。1日分ではなく、15分分の小さな計画から始めると続きやすくなります。
今夜の1つ 「15分でやること」を1つ決め、終わったら印をつける
「計画どおりにやりなさい」→ 「15分でできること、1つ決めよう」
2週間後 2週間後、15分の計画を自分で立てられていれば、少しずつ長くできます。
根拠:自己決定理論(Deci・Ryan)
分からないところで止まるタイプ
分からない問題で止まると、そこで時間が流れます。いったん飛ばして印をつけ、最後に聞く形にすると、自分で進められる量がふえます。
今夜の1つ 分からない問題には印をつけて飛ばし、最後に1問だけ一緒に見る
「こんなのも分からないの?」→ 「印の所だけ、最後に一緒に見よう」
2週間後 2週間後、自分で飛ばして進めていれば、任せる準備ができています。
根拠:Patall ほか 2008
親が見ないとやらないタイプ
親が見ないとやらないのは、まだ「任される」経験が少ないからのことがあります。全部を急に任せず、1つずつ任せる部分をふやします。
今夜の1つ 今週は、宿題の1教科だけを「自分でやって、終わったら見せて」に変える
「見てないとやらないんだから」→ 「これは、あなたに任せるね」
2週間後 2週間後、任せた1教科を自分で終えられていれば、任せる範囲を広げられます。
根拠:Patall・Cooper・Robinson 2008(自分で選べると、やる気が続く研究のまとめ)(くわしくは勉強を任せるか、親が見るかのページ)
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」、米国の記憶の研究
研究でわかっていること 読み直すより、見ないで思い出すテストをしたほうが、2日後・1週間後によく覚えていました。直後だけは読み直しのほうがよくできたように見え、本人の自信も読み直しのほうが高くなっていました。
実験(Roediger, H. L., & Karpicke, J. D., 2006)
考えてみてほしい問い 子どもは、分からないときにどうすればいいかを知っていますか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
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