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小学生の宿題、多い?終わらない? 学年別の時間の目安と、親子でもめない進め方

宿題とは、学校の授業で習ったことを家で練習したり、次の授業の準備をしたりするために出される課題です。小学生では量より、毎日少しを自分で終わらせる習慣をつける役目が大きいとされています。

小学生の宿題の時間は、どれくらいがふつう? 学年別の目安(1年生〜6年生)

うちの子だけ時間がかかる、とは限りません。米国では、宿題は「1日あたり学年×10分まで」という目安が、全米教育協会や全米PTAに支持されています。

宿題の研究をまとめた分析では、小学生では宿題の量と成績の結びつきは弱く、多すぎる宿題はどの学年でも逆効果になりうるとされています。目安を大きくこえる日が続くときは、担任の先生に時間で相談してよい目安です。

学年1日の目安(学年×10分)よくある宿題止まりやすいところ親ができること
1年生10分音読・ひらがな・計算カード座っていられない・字を書くのに時間がかかる始める時刻と場所だけ決める
2年生20分九九・漢字・音読九九を覚える聞く役をする(教えない)
3年生30分漢字・算数ドリル・日記量がふえて時間がのびる終わる時刻を子どもに決めてもらう
4年生40分自主学習が始まる学校が多い何をすればいいか分からない自学のネタを前の日に一緒に選ぶ
5年生50分自主学習・調べ学習書く量が多くなる丸つけを子どもに任せ、まちがいだけ一緒に見る
6年生60分学校の宿題に加え、受験する子は塾の宿題学校と塾の両立学校と塾の合計時間で見る
この表のもとにした研究・資料(ひらく)

出典:Cooper・Robinson・Patall 2006(Review of Educational Research、宿題と成績の研究をまとめた分析:小学生では結びつきが弱く、多すぎる宿題は逆効果になりうる。「学年×10分」の目安と合う)。「学年×10分」は米国の全米教育協会・全米PTAが支持する目安です。日本の学校の宿題の量は学校・先生ごとにちがい、「よくある宿題」は一般的な例です。

宿題が多い・怒って泣く・終わらないときの場面ごとの答えは、このすぐ下の「わが家はどれ?」に続きます。

宿題のことで毎日もめると、夕方がつらくなりますよね。

わが家はどれ? 相談室の答え

相談室に届く相談のうち、この悩みで多い場面です。答えは子育て相談室と同じものです。いちばん近い場面を開いてください:宿題が多い・土日も宿題(小学生)/宿題が多いと怒る・泣く/宿題が終わらない・時間がかかりすぎる/宿題のたびに、親がつい怒ってしまう

宿題が多い・土日も宿題(小学生)

Q. 平日も1時間以上、土日にもプリントの束。遊ぶ時間も寝る時間もけずられていく。

💬 毎日の宿題が多いと、子どもより先に親が時計を気にしてしまいますよね。

多いと感じたら、まず1週間の時間を記録します

なぜ? 宿題が多いかどうかは、感じ方より時間で見ると話が進みます。

今夜の1つ 今日の宿題にかかった時間を、始めと終わりの時刻で書いておく

📌 明日のための1行カード:もし「こんなに多いなんて、先生おかしいよ」と言いそうになったら、「毎日どれくらいかかってるか、一緒に書いてみよう」と言う

2週間後 2週間後、記録をもとに担任の先生と話せていれば、量の調整か、やり方の工夫か、次の手が決まっています。

そのまま言える言いかえ

  • 「こんなに多いなんて、先生おかしいよ」→「毎日どれくらいかかってるか、一緒に書いてみよう」 子どもの前で先生を悪く言うと、学校での気持ちにも響きます。
  • 「早く終わらせなさい」→「何時に終わらせたい?」 終わる時刻を自分で決めると、だらだらしにくくなります。

今夜の手順

  1. 1週間、宿題の始めと終わりの時刻を書く 理由:多いかどうかを、気持ちではなく時間で話せるようになります。
  2. 学年×10分の目安と比べる 理由:大きくこえる日が続くなら、量の相談をしてよい目安になります。
  3. 担任の先生には「何分かかっているか」で伝える 理由:責める言い方にならず、先生も調整しやすくなります。

今夜はしなくていいこと 宿題を親が代わりにやって終わらせること 理由:その日はしのげても、どこで時間がかかっているかが見えなくなり、先生も量を調整できません。

お子さんに聞いてみる 「宿題で、いちばん時間がかかるのはどれ?」

  • 「漢字」と答えたら:漢字は、書く回数より覚え方で時間が変わります。1字を3回書いたら、見ないで1回書く形にします。
  • 「計算・ドリル」と答えたら:計算は、手順が自動になるまで時間がかかります。同じ形の問題を少しずつ、毎日くり返します。
  • 「自主学習・日記」と答えたら:自主学習・日記は「何を書くか」で止まりがちです。前の日の夜に、ネタだけ一緒に決めておきます。

学年で変わること 低学年は、音読や計算カードなど短い宿題が中心です。20分をこえる日が続くなら、どこで止まっているかを見ます。 高学年は、自主学習や調べ学習で時間がのびやすくなります。塾の宿題がある子は、学校と塾の合計で見ます。

なぜそうなるか・もとにした研究(ひらく)

宿題が多いかどうかは、感じ方より時間で見ると話が進みます。宿題の研究をまとめた分析では、小学生では宿題の量と成績の結びつきは弱く、多すぎる宿題はどの学年でも逆効果になりうるとされています。米国では「1日あたり学年×10分まで」という目安が広く使われています。記録があると、担任の先生にも、気持ちではなく事実で相談できます。

根拠:Cooper・Robinson・Patall(2006)Review of Educational Research

研究でわかっていること 宿題と成績の関係を調べた研究をまとめた分析です。中学・高校では宿題をする量と成績の結びつきがはっきりしていましたが、小学生では弱いものでした。多すぎる宿題は、どの学年でも逆効果になりうるとしています。「1日あたり学年×10分」という目安と合う結果だとされています。
たくさんの研究のまとめ(Cooper, H., Robinson, J. C., & Patall, E. A., 2006)

考えてみてほしい問い わが家で、宿題のあとに残したい時間は何ですか?

ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「宿題が多い」チェック)

上の答えは、多くの家庭に当てはまる答えです。家庭によって、きっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わり、やってみたあとの様子で次の一手を返します。

  1. 宿題に、1日どのくらいかかっていますか?(学年×10分くらい(目安どおり)/目安の2倍くらい/寝る時間がけずられるほど)
  2. いちばん時間がかかっているのは?(取りかかるまで/漢字・ドリルなどの量/分からない問題で止まる/自主学習・日記で何を書くか)
  3. 宿題のとき、親はどうしていますか?(そばで見ている/ほとんど見ていない/つい口を出してけんかになる)

💬 わが家の場合を相談室で続ける(名前・メール不要)→

宿題が多いと怒る・泣く

Q. 連絡帳を見たとたん「こんなにあるの!」と鉛筆を投げる。週末の宿題の日は、毎回泣いて始まる。

💬 宿題のたびに泣いたり怒ったりされると、夕方がつらくなりますよね。

怒るのは、終わりが見えないときです

なぜ? 宿題が多い日に怒ったり泣いたりするのは、なまけているからではなく、量の多さを一度に見て、終わりが見えなくなっているからです。

今夜の1つ 宿題を3つの山に分けて、どれからやるかを子どもに選んでもらう

📌 明日のための1行カード:もし「文句を言ってないで、やりなさい」と言いそうになったら、「多いね。どれから片づける?」と言う

2週間後 2週間後、怒る前に「どれからやる?」と自分で選べる日があれば、終わりが見える形が身についてきています。

そのまま言える言いかえ

  • 「文句を言ってないで、やりなさい」→「多いね。どれから片づける?」 多いと感じている気持ちを先に認めると、話が手順に移ります。
  • 「泣いてもやらなきゃいけないの」→「泣きやんだら、いちばん小さい山からやろう」 泣いている最中は、言葉がほとんど届きません。落ち着いてから小さく始めます。

今夜の手順

  1. 宿題を3つの山に分けて机に並べる 理由:全部を一度に見ると、終わりが見えなくなるからです。
  2. どの山から始めるか、子どもが選ぶ 理由:自分で決めた順番だと、取りかかりが早くなります。
  3. 1つ終わったら印をつけ、短く休む 理由:終わりが近づくのが見えると、最後までもちやすくなります。

今夜はしなくていいこと 怒っている最中に、宿題の大切さを説明すること 理由:気持ちが高ぶっているときは、理由の説明は届きません。落ち着いてから手順の話をします。

お子さんに聞いてみる 「宿題のとき、いちばんいやなのはどこ?」

  • 「量が多い」と答えたら:量が見えると気持ちが落ち着きます。3つの山に分け、1つ終わるごとに印をつけます。
  • 「分からない問題がある」と答えたら:分からない問題は、いったん飛ばして印をつけ、最後に一緒に見ます。止まる時間が減ります。
  • 「遊べなくなる」と答えたら:遊ぶ時刻を先に決めて、そこから逆に宿題の時刻を決めます。楽しみが先に見えると始めやすくなります。

学年で変わること 低学年は、座っている時間そのものがまだ短い時期です。10分ごとに区切ります。 高学年は、量の多さへの不満が出やすくなります。どこを先にやるかを本人に任せる部分をふやします。

なぜそうなるか・もとにした研究(ひらく)

宿題が多い日に怒ったり泣いたりするのは、なまけているからではなく、量の多さを一度に見て、終わりが見えなくなっているからです。宿題への親の関わりの研究をまとめた分析では、子どもに任せる部分を残して支える関わりは良い結果につながり、親が細かく管理する関わりは逆の結果につながりやすいとされています。量を小さく分けて、どこから始めるかを子どもが決められるようにすると、始めやすくなります。

根拠:Patall・Cooper・Robinson(2008)Review of Educational Research(宿題への親の関わりの研究のまとめ)

研究でわかっていること 宿題への親の関わり方の研究をまとめたところ、関わり方を学んだ親の小学生の子どもは、宿題をやり終える率が上がり、宿題でのつまずきが減っていました。関わり方の中では、時刻や場所などの決まりをつくることが、成績といちばん強く結びついていました。
たくさんの研究のまとめ(Patall, E. A., Cooper, H., & Robinson, J. C., 2008)

研究でわかっていること 宿題と成績の関係を調べた研究をまとめた分析です。中学・高校では宿題をする量と成績の結びつきがはっきりしていましたが、小学生では弱いものでした。多すぎる宿題は、どの学年でも逆効果になりうるとしています。「1日あたり学年×10分」という目安と合う結果だとされています。
たくさんの研究のまとめ(Cooper, H., Robinson, J. C., & Patall, E. A., 2006)

考えてみてほしい問い 宿題の時間に、親は何の役をしたいですか?

💬 わが家の場合を相談室で続ける(名前・メール不要)→

宿題が終わらない・時間がかかりすぎる

Q. 宿題が終わるのが毎晩9時。子どもも親もへとへとで、寝る前まで「早くして」と言い続けている。

💬 宿題が終わらない夜は、夕食も寝る時間も全部ずれて、本当に大変です。

終わらないときは、時刻と量を先に決めます

なぜ? 宿題の量や時間の目安は、学校によってちがいます。

今夜の1つ 宿題を始める時刻を、毎日同じにする

📌 明日のための1行カード:もし「いつまでかかってるの」と言いそうになったら、「いまどこまで終わった?」と言う

2週間後 2週間後、始める時刻がそろい、終わる時刻が早くなっていれば、効いています。

そのまま言える言いかえ

  • 「いつまでかかってるの」→「いまどこまで終わった?」 終わった量を言葉にすると、残りが見えます。
  • 「早く終わらせなさい」→「あと何問で終わる?」 残りが見えると、最後までがんばれます。
  • 「こんなにだらだらして」→「タイマー10分で、どこまでいけるかやってみよう」 区切りがあると集中しやすくなります。

今夜の手順

  1. 宿題を始める時刻を、毎日同じにする 理由:親が決めると効きやすいのは「いつ・どこで」です。
  2. 3日分、かかった時間を記録して、担任の先生に伝える 理由:目安より大きく長いなら、先生と相談する材料になります。責めずに一緒に考える形で伝えるのがよいとされています。
  3. 分からない問題は印をつけて飛ばし、最後にまとめる 理由:1問で止まると、全部が終わらなくなります。

今夜はしなくていいこと 終わるまで寝かせないこと 理由:眠る時間が減ると、次の日の集中がさらに落ちるからです。終わらなかった分は、かかった時間と一緒に先生に伝えて大丈夫です。

お子さんに聞いてみる 「宿題で、いちばんいやなのは?」

  • 「量が多い」と答えたら:量が多いなら、宿題にかかった時間を3日分記録して、担任の先生に目安を聞きます。
  • 「分からない問題」と答えたら:分からない問題で止まるなら、その問題に印をつけて飛ばし、あとでまとめて聞く形にします。
  • 「ほかにやりたいことがある」と答えたら:ほかにやりたいことがあるなら、宿題のあとにやることを先に決めておきます。
  • 「わからない」と答えたら:分からないときは、何分で何が終わったかを一緒に記録して見返します。

学年で変わること 低学年なら20分ほどが1つの目安です(米国でよく紹介される「学年×10分」)。大きく超えるなら、先生に伝えます。 高学年なら50〜60分ほどが1つの目安です(同じく「学年×10分」)。超える日が続くなら、かかった時間を記録して先生に伝えます。

なぜそうなるか・もとにした研究(ひらく)

宿題の量や時間の目安は、学校によってちがいます。米国では「学年×10分」(1年生で10分、4年生で40分)が1つの目安とされています。これより大きく長いなら、家の工夫だけでは足りないかもしれません。かかった時間を記録して先生に伝えると、量を相談する材料になります。

根拠:米国の宿題研究者クーパー(全米PTAなどが支持)、Patallほか(2008)

研究でわかっていること 宿題への親の関わり方の研究をまとめたところ、関わり方を学んだ親の小学生の子どもは、宿題をやり終える率が上がり、宿題でのつまずきが減っていました。関わり方の中では、時刻や場所などの決まりをつくることが、成績といちばん強く結びついていました。
たくさんの研究のまとめ(Patall, E. A., Cooper, H., & Robinson, J. C., 2008)

考えてみてほしい問い 宿題に時間がかかるのは、分からないから・気が散るから・量が多いから、のどれだと思いますか?

💬 わが家の場合を相談室で続ける(名前・メール不要)→

宿題のたびに、親がつい怒ってしまう

💬 宿題のたびにぶつかるのは、本当に疲れますよね。

教える役と見守る役を、同時にやらないようにします 親が宿題の中身に入るほど、ぶつかる場面が増えます。

今夜の1つ 決めるのは「時刻と場所」だけにする

2週間後 2週間後、宿題の時間に大声が出なかった日が増えていれば、効いています。

手順・言いかえ・もとにした研究まで、くわしい答えは「勉強で親が線を越えないための見分け方(教育虐待・毒親)」へ →

「毎日こんなに?」「土日まで?」「終わらなくて泣く」。宿題の悩みは、夕方の家の空気をそのまま決めてしまいます。まず学年別の時間の目安で答え、そのあと、場面ごとの今夜の1つをまとめました。

宿題が多すぎるときの、先生への伝え方

担任の先生に相談するときは、「多すぎます」ではなく、時間で伝えます。1週間、宿題の始めと終わりの時刻を書いておき、こう伝えます。

「毎日の宿題に、平均で〇分かかっています。〇時に寝られない日が週に〇日あります。家でのやり方で工夫できることがあれば教えてください。」

最後を「教えてください」で結ぶと、先生を責める形にならず、量の調整か、やり方の工夫か、どちらかの答えが返ってきやすくなります。先生への連絡の書き方は担任の先生に相談したいときにもまとめています。

宿題の時間、親は「1つの役」だけ

役やることやらないこと
時間を知らせる役始める時刻と終わる時刻を声かけする中身に口を出す
聞く役音読や九九を聞く、「分からない所はどこ?」と聞く先に答えを言う
丸つけの役終わったあとに丸をつける(高学年は子どもに任せる)まちがいを全部赤ペンで直す(丸つけ、親はどこまでやるか)

研究のまとめでも、任せる部分を残して支える関わりのほうが、細かく管理する関わりより良い結果につながりやすいとされています(Patall ら、2008年)。

宿題のよくある質問

小学生の宿題の時間は、1日どれくらいがふつうですか?

米国では「1日あたり学年×10分まで」(1年生10分、3年生30分、6年生60分)という目安が、全米教育協会や全米PTAに支持されています。日本の学校の宿題の量は、学校や先生ごとにちがいます。目安を大きくこえる日が続くときは、担任の先生に時間で伝えて相談してよい目安になります。

宿題が多すぎるとき、先生に言ってもいいですか?

言ってかまいません。「多すぎます」ではなく、「毎日〇分かかっていて、〇時に寝られない日がある」と時間で伝えると、先生も調整しやすくなります。1週間の記録を持っていくと、話が早く進みます。

宿題は小学生の成績を上げますか?

宿題の研究をまとめた分析では、中学・高校では宿題をする量と成績の結びつきがはっきりしていましたが、小学生では弱いものでした(Cooper ら、2006年)。小学生の宿題は、量より「毎日少しを自分で終わらせる習慣」をつける役目が大きいと考えられています。

宿題を親が手伝うのはよくないですか?

手伝うこと自体は悪くありません。研究のまとめでは、子どもに任せる部分を残して支える関わりは良い結果に、細かく管理する関わりは逆の結果につながりやすいとされています(Patall ら、2008年)。親は「時間を知らせる役」か「分からない所だけ聞く役」に決めると、ぶつかりにくくなります。

土日にも宿題が出るのはふつうですか?

週末の宿題を出すかどうかは、学校や先生によってちがいます。週末に時間がかかりすぎて家族の予定が立たないときは、平日と同じく時間を記録して、担任の先生に相談できます。土曜の朝など、時刻を先に決めてしまうと、週末の言い合いが減ります。

宿題をやらない・忘れるときはどうすればいい?

始める時刻と場所だけ親子で決め、中身は子どもに任せます。やらない理由が「分からない」なのか「やる気が出ない」なのかで手が変わります。勉強をしたがらないときの場面ごとの答えは、子どもが勉強しないにまとめています。

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