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小学生の行き渋り・登校しぶり(朝になると行きしぶる)

🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方

💬 毎朝、行く・行かないのやりとりが続くと、親のほうが先にくたびれてしまいますよね。

よくある場面:月曜の朝になると「おなかが痛い」。休むと昼には元気になって、翌朝また同じことのくり返し。

行き渋りは、行かない理由を問いつめるより、「行かないと何が楽になっているか」で見ます

今夜できること1つ 今夜は理由を聞かず、「明日の朝、どうなったら少し楽?」とだけ聞く

📌 明日のための1行カード もし「なんで行きたくないの?」と言いそうになったら、「朝、いちばんいやなのはどこ?」と言う

🧭 わが家の場合は? 3つの問いで、見立てと今夜の1つが変わります →

なぜ、そうなるの?

朝になると行きしぶるのは、なまけではなく、学校に行くことに何かしらのつらさが重なっているしるしです。米国の不登校研究で広く使われる見立てでは、行かないことで「いやな気持ちから離れられる」「人に見られる場面を避けられる」「親のそばにいられる」「家で好きなことができる」の4つのどれかが働いていると考え、どれに近いかで、効く関わり方が変わります。理由を問いつめると、子どもはかえって話せなくなります。2024年度に学校を年間30日以上休んだ不登校の小学生は13万7,704人で過去最多、そのうち約7万人はその年に新しく休み始めた子でした(文部科学省、2025年10月公表)。行きしぶりは、めずらしいことではありません。

今夜の手順

  1. 1週間、朝の様子(何時に、何と言ったか)と、休んだ日の過ごし方を記録する
    理由:4つのどれに近いかは、記録から見えてくるからです。
  2. 休んだ日も、起きる時刻と昼の過ごし方を学校のある日に近づける
    理由:家のほうが楽しくなりすぎると、行きにくさが強まることがあります。
  3. 担任の先生に、記録をもとに朝の様子を伝える
    理由:学校での様子と合わせると、どこがつらいのかが早く見つかります。

そのまま言える言いかえ

今夜はしなくていいこと

今夜のうちに、明日行くか休むかを決めさせること
理由:夜に決めさせると、眠る前に不安がふくらみやすいからです。朝の様子を見て、学校と相談して決めれば大丈夫です。

お子さんに聞いてみる

「朝、学校に行くとき、いちばんいやなのはどれ?」

2週間後に見ること

2週間後、朝の記録から「どの場面がつらいか」が見えてきて、学校と一緒に次の一手を決められていれば、前に進んでいます。

学年で変わること

わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)

ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる行き渋りチェック)

「子どもの行き渋り」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。

  1. 行き渋りは、どのくらいですか?(ときどき(週に1日くらい)/ほぼ毎朝(なんとか行けている)/もう何日か続けて休んでいる)
  2. 休んだ日(または行かなかったとき)、いちばん近い様子は?(ほっとした顔で、不安や痛みがおさまる/発表・テスト・友だちの目がなくて楽そう/親のそばから離れたがらない/ゲームや動画など、家で好きなことをしている)
  3. 朝の様子に、いちばん近いのは?(おなかや頭が痛いと言う/泣く・しがみつく/起きてこない・布団から出ない)

いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)

学校でのいやな気持ちから離れたいタイプ

学校に行くと、理由ははっきりしなくても不安や体の不調が強くなり、休むとそれがおさまるため、休むことで気持ちが楽になる流れができています。いきなり全部に戻すより、少しずつ学校に近づくほうが、不安は小さくなりやすいことが分かっています。

今夜の1つ 「校門まで」「保健室まで」など、今週がんばれそうな小さな一歩を子どもと1つ決める

「大丈夫だから、行けば平気だよ」→ 「どこまでなら行けそう?そこまで一緒に行こう」

2週間後 2週間後、決めた小さな一歩が、親が付きそわなくてもできる日がふえていれば、不安が小さくなってきています。

根拠:Kearney の4つの見立て(いやな気持ちから離れる)、段階的に慣れていく方法

人に見られる場面がつらいタイプ

発表やテスト、友だちの目など、人から評価される場面が近づくと行きにくくなるタイプです。苦手な場面がはっきりしているので、その場面だけ前もって練習したり、学校に配慮を相談したりすると、ほかの時間は行けることが多くなります。

今夜の1つ いちばんいやな場面(発表・音読・給食など)を1つ聞き出し、家で短く練習するか、担任の先生に伝える

「気にしすぎだよ」→ 「どの時間がいちばんどきどきする?」

2週間後 2週間後、いやな場面が「何曜日の何の時間」まで分かり、その日以外は行けていれば、配慮の相談で前に進めます。

根拠:Kearney の4つの見立て(人に見られる場面を避ける)

親と離れるのがつらいタイプ

親のそばにいることで安心が保たれているため、朝の別れ際がいちばんつらくなるタイプです。別れ際が長くなるほど不安が大きくなるので、短く、毎日同じ形で別れるほうが、子どもは早く落ち着きます。

今夜の1つ 朝の別れ方を「ハイタッチして、いってらっしゃい」など短い決まった形にし、そのあとはふり返らずに戻る

「大丈夫?本当に行ける?(何度も聞く)」→ 「ハイタッチしよう。帰ってきたら話を聞かせてね」

2週間後 2週間後、別れたあとに泣いている時間が短くなったと先生から聞けていれば、離れる不安が小さくなっています。

根拠:Kearney の4つの見立て(親のそばにいたい)、米国家庭医学会の保護者向け資料

家のほうが楽しくなっているタイプ

休んだ日に家で好きなことができると、学校より家のほうが楽しい形になり、行きにくさが強まることがあります。家を「罰の場所」にするのではなく、学校の時間は家でも学校の時間らしく過ごすことで、行く・行かないの差を小さくします。

今夜の1つ 休む日も、学校の時間(9時〜15時)はゲームと動画をお休みにし、学校のプリントや読書の時間にする

「休むならゲームくらいいいよ」→ 「学校の時間は、家でも勉強の時間ね。終わったら遊ぼう」

2週間後 2週間後、休む日が減っているか、休んでも朝の起きる時刻がそろっていれば、生活のリズムが戻ってきています。

根拠:Kearney の4つの見立て(家で好きなことができる)

もとにした研究

研究と根拠をひらく

根拠:Kearney 2008(Clinical Psychology Review)、Fremont 2003(American Family Physician)、文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

研究でわかっていること 学校に行きたがらない行動を、理由ではなく「何のために続いているか」で4つに分けて見る考え方(いやなことから離れたい/人の前に出る場面から離れたい/家の人のそばにいたい/家のほうが楽しい)を整理した総説。分け方によって、効く関わり方が変わるとしています。
たくさんの研究のまとめ(Kearney, C. A., 2008)

考えてみてほしい問い いま、わが家がいちばん大事にしたいのは何ですか?

根拠にした研究の一覧と、選び方の決まり

わが家の事情で、もう少し相談したいとき

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