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朝になると頭痛・腹痛を言う小学生(休むと元気になる)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 朝の「おなかが痛い」は、本当なのか、どうすればいいのか、毎朝迷いますよね。
よくある場面:朝になると「おなかが痛い」。休むと決まると、昼には元気にテレビを見ている。翌朝、また痛いと言う。
体の訴えは、まず体を確かめます
今夜できること1つ 責めずに「痛いんだね」と受け止める
📌 明日のための1行カード もし「本当に痛いの?」と言いそうになったら、「どのへんが痛い?」と言う
なぜ、そうなるの?
これは「うそ」とは限りません。学校への不安は、本当に体の痛みとして出ることがあります。休むと昼には痛みが消え、翌朝また出る、という形もその1つです。だからといって決めつけず、まず小児科で体の病気がないかを確かめます。そこがはっきりすると、次に考えることが見えてきます。
今夜の手順
- 責めずに「痛いんだね」と受け止める
理由:責められると、子どもは本当のことを言いにくくなります。 - いつ・どこが痛いかを日付つきで記録する
理由:医師や先生に、具体的に伝えられるからです。 - 続くときは、かかりつけの小児科で体を確かめてもらう
理由:体の病気がないかを先に確かめると、次に考えることがはっきりします。
そのまま言える言いかえ
- 「本当に痛いの?」→ 「どのへんが痛い?」
疑うより、場所を聞くほうが話してくれます。 - 「学校に行けば治るよ」→ 「痛いのはつらいね。少し横になろう」
体のつらさを受け止めると、気持ちのことも話しやすくなります。 - 「またおなか?」→ 「昨日の夜は、よく眠れた?」
責める言い方より、体の様子を一緒に確かめるほうが安心します。
今夜はしなくていいこと
「本当に痛いの?」と確かめること
理由:疑われたと感じると、次から体の不調を言いにくくなるからです。
お子さんに聞いてみる
「朝、いちばんいやなのは?」
- 「おきること」と答えたら:起きることがつらいなら、まず寝た時刻と起きた時刻を1週間記録し、生活リズムから整えます。
- 「学校に行くこと」と答えたら:学校に行くこと自体がいやなら、体の痛みと一緒に、学校で何があるのかを担任の先生に聞いてみてください。
- 「わからない」と答えたら:分からないときは、痛みの記録を続けて、小児科と学校の両方に伝えます。
2週間後に見ること
2週間の記録で、痛みが出る曜日や時間がはっきりしてきたら、先生や医師と話す材料がそろっています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、不安がおなかや頭の痛さとして出やすい時期です。まず体の痛さとして受け止めてください。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、行きたくない理由をはっきり言いにくくなる時期です。痛みの記録が、話すきっかけになります。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「朝、体の不調で行けない」チェック)
「朝、頭痛・腹痛で学校に行けない」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- 不調が出るのは?(学校のある日の朝だけ/休みの日の朝も/立ち上がるとくらっとする)
- 午後や夕方は?(元気になる/一日中つらそう)
- 小児科には?(まだ/行って、体の病気はないと言われた)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
学校のある日の朝に出るタイプ
学校のある日の朝だけの頭痛や腹痛は、学校への不安が体に出ているのかもしれません。「うそ」ではなく、本当に痛いのです。痛みを否定せず、体を確かめてから、学校の何がつらいかを聞きます。
今夜の1つ 「痛いのはつらいね」と受け止め、落ち着いた時間に「学校で、いちばんいやなのはどこ?」と1つだけ聞く
「本当は痛くないんでしょ」→ 「痛いのはつらいね。少し休もうか」
2週間後 2週間後、つらい場面が見えてきたら、学校と一緒に手を打てます。
根拠:Kearney 2008(学校を避ける行動の4つの働き)(くわしくは行き渋りのページの答え)
休みの日も出るタイプ
休みの日の朝も不調が出るなら、体の側の原因も考えます。寝る時刻のずれや、起立性調節障害など、朝に体が動きにくい状態のこともあります。
今夜の1つ 1週間、寝た時刻・起きた時刻・朝の不調を記録して、小児科に持っていく
「気合いが足りない」→ 「体のことを、お医者さんに一度見てもらおう」
2週間後 2週間後、記録を持って受診できていれば、原因に近づいています。
根拠:日本小児心身医学会 起立性調節障害の診療ガイドライン(くわしくは朝起きられない・起立性調節障害のページ)
立つとくらっとするタイプ
立ち上がったときのめまいや、朝起きられない・午後には元気になるのは、起立性調節障害のよくある形です。なまけではなく、体の血の流れの調整がうまくいっていない状態です。
今夜の1つ 朝は急に立たず、座って30秒ほどしてからゆっくり立つ。水分をふだんより多めにとる
「だらだらしないで」→ 「ゆっくりでいいよ。座ってから立とう」
2週間後 2週間後、記録を持って小児科で相談できていれば、次の手が決まります。
根拠:日本小児心身医学会の起立性調節障害のガイドライン
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:米国児童青年精神医学会「School Refusal」
研究でわかっていること 学校に行きたがらない行動を、理由ではなく「何のために続いているか」で4つに分けて見る考え方(いやなことから離れたい/人の前に出る場面から離れたい/家の人のそばにいたい/家のほうが楽しい)を整理した総説。分け方によって、効く関わり方が変わるとしています。
たくさんの研究のまとめ(Kearney, C. A., 2008)
研究でわかっていること 不安の強い7〜14歳の子ども124人で、親だけがプログラムを受け、子どもの不安を受け止めながら「合わせすぎる」関わりを減らしたところ、子ども本人が受ける心理療法(認知行動療法)と同じくらい改善しました。
2つのやり方をくらべた試験(Lebowitz, E. R., Marin, C., Martino, A., Shimshoni, Y., & Silverman, W. K., 2020)
考えてみてほしい問い 痛みが出ない朝は、どんな朝でしたか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
「朝になると頭痛・腹痛を言う小学生(休むと元気になる)」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→
この悩みに関わるページ
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この悩みで、保護者から届いた相談と答え(1件)
子育て相談室に実際に届いた相談です。見出しを押すと、答えと今日の一歩が開きます。答えは相談室と同じものです。
朝になると頭やおなかが痛いと言う。体と心、どちらも見る順番届いた相談:朝になると頭やおなかが痛いと言う(学校を休む)
💬 朝の「おなかが痛い」は、本当なのか、どうすればいいのか、毎朝迷いますよね。
これは「うそ」とは限りません。学校への不安は、本当に体の痛みとして出ることがあります。休むと昼には痛みが消え、翌朝また出る、という形もその1つです。決めつけず、まず小児科で体の病気がないかを確かめます。朝なかなか起き上がれない、立ちくらみがする、午後には元気になる、が重なるときは、起立性調節障害のこともあるので、そのことも医師に伝えます。
✅ 今日の一歩:「痛いんだね」と受け止め、痛みが出た日・時刻・その日の予定を1週間メモして、小児科に持っていく。
📌 前もって決めておく1行:もし朝「おなかが痛い」と言われたら、「痛いんだね」と受け止め、時刻と予定をメモしてから様子を見る。
⛔ 今日はしなくていいこと:「本当に痛いの?」と確かめること。疑われたと感じると、次から体の不調を言いにくくなるからです。
根拠:米国児童青年精神医学会「School Refusal」