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学校に行きたくない理由を言わない・言えない子ども
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 理由が分からないまま朝を迎えるのは、親にとっていちばん不安です。
よくある場面:「なんで行きたくないの?」と聞いても、黙ってうつむく。理由が分からないまま、朝が来る。
理由を言えないのは、ふつうのことです
今夜できること1つ 朝の様子と、休んだ日の過ごし方を1週間記録する
📌 明日のための1行カード もし「なんで行きたくないの?」と言いそうになったら、「行きたくない気持ち、教えてくれてありがとう」と言う
なぜ、そうなるの?
理由を言えないのは、ふつうのことです。米国の研究では、行きたがらない理由を4つに分けて考えます。学校でいやな気持ちになる場面を避けたい。人に見られる・評価される場面を避けたい。親のそばにいたい。家のほうが楽しい。どれに近いかで、やることが逆になります。理由は聞き出すより、朝の様子の記録から見えてきます。
今夜の手順
- 朝の様子と、休んだ日の過ごし方を1週間記録する
理由:4つのどれに近いかは、記録から見えてくるからです。 - 休む日も、起きる時刻と昼の過ごし方を学校のある日に近づける(昼のゲームや動画は控える)
理由:家のほうが楽しくなりすぎると、行きにくさが強まることがあります。 - 休むか行くかは、担任の先生やスクールカウンセラーと相談して決める
理由:家だけで決めるより、学校と同じ方針で動くほうが子どもも迷いません。
そのまま言える言いかえ
- 「なんで行きたくないの?」→ 「行きたくない気持ち、教えてくれてありがとう」
話してくれたこと自体を受け止めると、次も話してくれます。 - 「行かないとだめでしょ」→ 「今日はどうしたいか、一緒に考えよう」
決めつけずに一緒に考えると、子どもは気持ちを話しやすくなります。 - 「みんな行ってるよ」→ 「行きたくない日もあるよね」
比べられると、行けない自分を責めてしまいます。
今夜はしなくていいこと
今夜のうちに、明日行くか休むかを決めさせること
理由:夜に決めさせると、眠る前に不安がふくらみやすいからです。朝の様子を見て、学校と相談して決めれば大丈夫です。
お子さんに聞いてみる
「学校で、いちばんいやなのは?」
- 「朝おきること」と答えたら:朝起きることなら、寝た時刻と起きた時刻を1週間記録してください。生活の悩みのページで、夜ふかしの見立てができます。
- 「教室・友だち・先生」と答えたら:教室や人のことなら、担任の先生に学校での様子を聞き、いつ・何があったかを記録します。
- 「勉強」と答えたら:勉強なら、止まっている単元を1つ見つけるところからです。勉強の悩みのページで見立てられます。
- 「わからない」と答えたら:分からないのは自然なことです。問いつめず、いつ・どの曜日に行きたがらないかの記録を続けてください。
2週間後に見ること
2週間の記録で、4つのうちどれに近いかが見えてきたら、学校と相談するときです。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、親と離れる不安から行き渋ることもあります。玄関や校門での別れ方を短くそろえると落ち着きやすくなります。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、勉強・友だち・先生のことを、親に心配をかけたくなくて言わないことがあります。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「理由を言わない」チェック)
「学校に行きたくない理由を言わない」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- どのくらい続いていますか?(ときどき/ほぼ毎朝/何日か休んでいる)
- 休んだ日(行かない日)の様子は?(ほっとした様子/親のそばを離れない/ゲームや動画をしている/ずっと元気がない)
- 体の不調は?(ない/頭痛・腹痛を言う)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
学校でのつらさから離れてほっとするタイプ
理由を言えなくても、休んだ日にほっとするなら、学校の中に何かつらいものがあるしるしです。理由を問いつめるより、場面を1つずつ聞くと見えてきます。
今夜の1つ 「朝、いちばんいやなのはどこ?」と場面で聞く(教室・授業・休み時間・給食)
「なんで行きたくないの」→ 「朝、いちばんいやなのはどこ?」
2週間後 2週間後、つらい場面が1つでも分かれば、学校と一緒に手が打てます。
根拠:Kearney 2008
親と離れるのがつらいタイプ
親のそばを離れないなら、離れる不安が強いのかもしれません。朝の別れ方を短く、毎日同じ形にすると落ち着きやすくなります。
今夜の1つ 朝の別れ方を短い決まった形にし、そのあとはふり返らずに戻る
「大丈夫?本当に行ける?」→ 「ハイタッチしよう。帰ってきたら話を聞かせてね」
2週間後 2週間後、別れ際の時間が短くなっていれば、不安が小さくなっています。
根拠:Kearney 2008
家のほうが楽しくなっているタイプ
休む日に家で好きなことができると、行きにくさが強まることがあります。学校の時間は家でも学校の時間らしく過ごすようにします。
今夜の1つ 休む日も、学校の時間(9時〜15時)はゲームと動画をお休みにする
「休むならゲームくらいいいよ」→ 「学校の時間は、家でも勉強の時間ね」
2週間後 2週間後、休む日が減っているか、朝の起きる時刻がそろっていれば効いています。
根拠:Kearney 2008
ずっと元気がないタイプ
休んだ日もずっと元気がないときは、学校の問題だけでなく、心や体の調子が落ちているのかもしれません。理由を探すより先に、休ませて様子を見ます。
今夜の1つ 理由を聞かず、食べる・眠る・起きる時刻を1週間記録する
「学校に行けば元気になるよ」→ 「今日はゆっくりしよう」
2週間後 2週間後も元気が戻らなければ、小児科かスクールカウンセラーに相談します。
根拠:米国児童青年精神医学会の保護者向け情報
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:米国の心理学者カーニーらの研究、米国児童青年精神医学会
研究でわかっていること 学校に行きたがらない行動を、理由ではなく「何のために続いているか」で4つに分けて見る考え方(いやなことから離れたい/人の前に出る場面から離れたい/家の人のそばにいたい/家のほうが楽しい)を整理した総説。分け方によって、効く関わり方が変わるとしています。
たくさんの研究のまとめ(Kearney, C. A., 2008)
研究でわかっていること 不安の強い7〜14歳の子ども124人で、親だけがプログラムを受け、子どもの不安を受け止めながら「合わせすぎる」関わりを減らしたところ、子ども本人が受ける心理療法(認知行動療法)と同じくらい改善しました。
2つのやり方をくらべた試験(Lebowitz, E. R., Marin, C., Martino, A., Shimshoni, Y., & Silverman, W. K., 2020)
考えてみてほしい問い 子どもにとって、学校を休むと何が楽になっていると思いますか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
「学校に行きたくない理由を言わない・言えない子ども」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→
この悩みに関わるページ
学校に行きたがらないの、ほかの場面
- 朝になると頭痛・腹痛を言う小学生(休むと元気になる)
- 学校に行きたくない理由が友だちや先生のとき
- 勉強が分からなくて学校に行きたくない小学生
- 小学生の行き渋り・登校しぶり(朝になると行きしぶる)
- 学校に行きたがらない(ぜんぶの場面)
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