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子どもが言うことを聞かない(小学生)・何回言っても動かない

🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方

💬 何度言っても聞かないと、声が大きくなってしまうのは自然なことです。

よくある場面:同じことを3回言っても動かない。4回目で大声を出すと、やっと動く。それが毎日。

言うことを聞かないのにも、理由があります

今夜できること1つ 言うのは1回、短く具体的に(「〇〇を△△に入れてね」)

📌 明日のための1行カード もし「ちゃんとして!」と言いそうになったら、「おもちゃを箱に入れてね」と言う

🧭 わが家の場合は? 3つの問いで、見立てと今夜の1つが変わります →

なぜ、そうなるの?

言うことを聞かない理由には、気を引きたい、子どもなりの考えがある、言われたことが分かっていない、体調、があります。大声は、伝えたい中身より怒りのほうが残り、子どもも大声で返すようになります。言うのは1回、短く具体的に。動かないときは2択にする。できたら、その場で言葉にする。

今夜の手順

  1. 言うのは1回、短く具体的に(「〇〇を△△に入れてね」)
    理由:「ちゃんとして」では、何をすればいいかが伝わりません。
  2. 動かないときは「AとBどっちからやる?」と選ばせる
    理由:自分で選ぶと、言われてやる感じが減ります。
  3. ぐずる・文句を言う程度は、相手にしない
    理由:小さな困った行動に注意を向けないと、その行動は減りやすくなります。
  4. できたら、その場で「入れてくれたね」と言う
    理由:ほめられた行動は、くり返されやすくなります。

そのまま言える言いかえ

今夜はしなくていいこと

同じ注意を何度もくり返すこと
理由:くり返すほど、言葉が聞き流されやすくなるからです。

お子さんに聞いてみる

「言われて、いちばんいやなのは?」

2週間後に見ること

2週間後、1回で動いた日が増えていれば、効いています。

学年で変わること

わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)

ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「怒鳴ってしまう」チェック)

「子どもを怒鳴ってしまう」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。

  1. 怒鳴ってしまうのは、どのくらいですか?(週に1〜2回/ほぼ毎日/怒鳴ったあと、手が出そうになる・出てしまった)
  2. いちばん怒鳴ってしまうのは、どんなときですか?(朝の支度(時間がない)/宿題・勉強を見ているとき/何回言っても動かないとき/夕方や寝かしつけなど、自分が疲れているとき)
  3. 怒鳴ったあとは、どうなりますか?(すぐ謝れる/気まずいまま、うやむやになる/自分を責めて眠れない)

いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)

時間に追われて、声が大きくなるタイプ

朝は親も子も時間がなく、同じことを何度も言う場面が重なります。怒鳴るのは性格ではなく、場面の作りの問題です。やることを前の晩に減らし、朝の声かけを決まった少ない言葉にすると、怒鳴る回数そのものが減ります。

今夜の1つ 今夜、明日の服と持ち物を玄関にそろえ、朝の声かけは「顔・服・ランドセル」の3つの言葉だけにする

「早くしなさい!何回言ったら分かるの!」→ 「あと10分で出るよ。次は服ね」

2週間後 2週間後、朝に怒鳴った日が半分以下になっていれば、場面の作りが合っています。

根拠:米国の親子の関わりのプログラム(前もって整える・短い指示)

教える役と見守る役が重なって、声が大きくなるタイプ

勉強を見ているうちに怒鳴ってしまうのは、教える役と、時間を見張る役を同時にしているからです。宿題への親の関わりの研究のまとめでは、細かく管理する関わりは逆の結果につながりやすいとされています。親の役を1つに決めると、ぶつかる場面が減ります。

今夜の1つ 今夜の宿題では、親は「時間を知らせる役」だけにし、中身には口を出さない

「なんでこんなのも分からないの!」→ 「どこまではできた?そこから見せて」

2週間後 2週間後、宿題の時間に声を荒げた日が減っていれば、役の分け方が合っています。

根拠:Patall ほか 2008(宿題への親の関わりの研究のまとめ)

伝え方が届かず、くり返すうちに声が大きくなるタイプ

遠くから何度も言うほど、子どもは「まだ大丈夫」と覚え、4回目の大声で動くようになります。近くに行って、名前を呼び、1つだけ具体的に言い、少し待つ。米国の親子の関わりのプログラムで使われる伝え方で、くり返す回数そのものが減ります。

今夜の1つ 頼むときは、近くに行って名前を呼び、「〇〇を△△に入れてね」と1つだけ言って、5秒待つ

「何回言ったら分かるの!」→ 「(近くで)〇〇くん、ランドセルを部屋に置いてね」

2週間後 2週間後、1回か2回で動く日がふえていれば、伝え方が届いています。

根拠:米国の親子の関わりのプログラム(PCIT の「効果的な指示」:短く・具体的に・1つずつ)

親の疲れで、がまんの力が切れるタイプ

夕方や寝かしつけの時間は、親の体力も気持ちもいちばん減っている時間です。怒鳴ってしまうのは親として足りないからではなく、余力が残っていない時間に、子どもの手のかかる場面が重なっているからです。

今夜の1つ 怒鳴りそうになったら、子どもの安全を確かめてから、その場を1分離れて深呼吸を3回する

「いいかげん寝なさい!」→ 「ママ(パパ)、1分だけ休んでくるね」

2週間後 2週間後、怒鳴る前に1分離れられた日がふえていれば、怒りの波を越える形ができています。

根拠:親のための怒りの扱い方(アンガーマネジメント)、米国の親子の関わりのプログラム

もとにした研究

研究と根拠をひらく

根拠:厚生労働省「体罰等によらない子育てのために」、米国マウントサイナイ病院 親子センター、米国疾病対策センター「指示の出し方」

研究でわかっていること 13歳の時点で親が怒鳴る・ののしるなどの厳しい言葉でしつけていた家庭では、その後の1年で子どもの問題行動と気分の落ち込みが増えていました。親がふだん温かくても、この影響は打ち消されませんでした。
長く追いかけた調査(Wang, M.-T., & Kenny, S., 2014)

研究でわかっていること 3〜12歳の子どもと親を対象にした24の研究をまとめたところ、親子相互交流療法(子どもが決めた遊びに親がついていく時間、具体的にほめる、短く1つずつ指示する)などの親向けプログラムで、子どもの行動の困りごとと親の困りごとがどちらも減っていました。
たくさんの研究のまとめ(Thomas, R., & Zimmer-Gembeck, M. J., 2007)

研究でわかっていること 川崎市の保健センターに来た母親が、グループで親の関わり方を学ぶプログラム(トリプルP)を受けました。受けた組だけで、子どもの困ったふるまい、つい強く叱るなどの関わり方、親のうつ・不安・ストレス、子育ての大変さの感じ方が減り、子育ての自信が高まりました。
くらべる組を置いた調査(Fujiwara, T., Kato, N., & Sanders, M. R., 2011)

考えてみてほしい問い 子どもが1回で動いてくれたときは、どんな言い方をしていましたか?

根拠にした研究の一覧と、選び方の決まり

わが家の事情で、もう少し相談したいとき

「子どもが言うことを聞かない(小学生)・何回言っても動かない」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→

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