ホーム › 怒ってしまうこと › 宿題を見るとイライラする・怒ってしまう(小学生の親)
宿題を見るとイライラする・怒ってしまう(小学生の親)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 宿題のたびにぶつかるのは、本当に疲れますよね。
よくある場面:「なんでここが分からないの!」。宿題を見ているうちに声が大きくなり、子どもは泣き、親は自己嫌悪。
教える役と見守る役を、同時にやらないようにします
今夜できること1つ 決めるのは「時刻と場所」だけにする
📌 明日のための1行カード もし「なんでこんなのも分からないの」と言いそうになったら、「どこまで分かった?」と言う
なぜ、そうなるの?
親が宿題の中身に入るほど、ぶつかる場面が増えます。米国の研究のまとめでは、頼まれていない手助けや、口出しと受け取られる関わりは、宿題をかえってうまくいかなくしていました。親が決めるのは「いつ・どこで」だけにして、中身は呼ばれたときだけ見る。それだけで、ぶつかる回数が減ります。
今夜の手順
- 決めるのは「時刻と場所」だけにする
理由:親の関わり方の中で、成績といちばん結びついていたのが、この決まりづくりでした。 - 「分からなかったら印をつけて呼んでね」と合図を決め、呼ばれるまで見ない
理由:頼まれていない手助けが、ぶつかる原因になるからです。 - 手が動いたら「自分で始めたね」と、したことをそのまま言う
理由:何がよかったかを具体的に言うと、その行動がくり返されやすくなります。 - 「終わったら、おやつにしよう」と、終わったあとを先に見せる
理由:「〜したら〜できる」の言い方は、言い合いにならずに次の行動を示せます。
そのまま言える言いかえ
- 「なんでこんなのも分からないの」→ 「どこまで分かった?」
止まった場所が分かると、次にやることが決まります。 - 「早くやりなさい」→ 「算数と漢字、どっちから始める?」
2つから選ぶと、子どもが自分で決めた感覚を持てます。 - 「もう知らない、勝手にしなさい」→ 「分からなかったら、印をつけて呼んでね」
見放すより、呼べる合図があると子どもは安心します。 - 「宿題やったの?」→ 「宿題、何時から始める?」
やったかどうかを聞くと、責められているように聞こえやすくなります。始める時刻を子どもに決めてもらうと、自分で決めたことになり、動きやすくなります。
今夜はしなくていいこと
宿題の横に、ずっと座って見張ること
理由:見られていると、子どもはまちがえるのを怖がり、親も口を出したくなるからです。
お子さんに聞いてみる
「宿題のとき、どうしてほしい?」
- 「そばにいてほしい」と答えたら:そばにいてほしいなら、口を出さずに、同じ机で自分の用事をするだけで十分です。
- 「ほうっておいてほしい」と答えたら:ほうっておいてほしいなら、終わったら見せる、という約束だけにしてみてください。
- 「分からないとき教えてほしい」と答えたら:分からないとき教えてほしいなら、「分からなかったら呼んでね」と先に伝え、呼ばれるまで待ちます。
2週間後に見ること
2週間後、宿題の時間に大声が出なかった日が増えていれば、効いています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年の宿題は、親がそばにいると安心する時期です。見張るのではなく、近くで別のことをしながら待ちます。
- 高学年(4〜6年生) 高学年の宿題は、親が見るほどぶつかりやすくなる時期です。時刻と場所だけを決めて、任せます。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「宿題で怒ってしまう」チェック)
「宿題のたびに親が怒ってしまう」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- 何年生ですか?(1・2年生/3・4年生/5・6年生)
- 怒ってしまうのは?(なかなか始めないとき/まちがいを何度もくり返すとき/だらだらして終わらないとき)
- 手が出そうになることは?(ない/ある)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
始めないことで怒るタイプ
始める時刻が決まっていないと、毎日「早くやりなさい」から始まり、親も子も疲れます。時刻を子どもに決めてもらうと、親が言う回数が減ります。
今夜の1つ 始める時刻を子どもに決めてもらい、時計に印をつける
「早くやりなさい!」→ 「何時から始めるんだっけ?」
2週間後 2週間後、親が言わなくても始める日がふえていれば、怒る場面が減っています。
根拠:自己決定理論(Deci・Ryan)
まちがいで怒るタイプ
教える役と見守る役を同時にすると、まちがいのたびにイライラします。途中は口を出さず、終わってから一緒に丸をつける役にすると、怒る場面が減ります。
今夜の1つ 今週は途中で口を出さず、終わってから丸つけだけ一緒にする
「また同じまちがい!」→ 「終わったね。一緒に丸つけしよう」
2週間後 2週間後、宿題中の言い合いが減っていれば、役の分け方が合っています。
根拠:Patall ほか 2008
だらだらで怒るタイプ
だらだらするのは、終わりが見えないからです。量を小さく区切り、区切りごとに休むと、子どもも親も楽になります。
今夜の1つ 宿題を15分ずつに区切り、区切りごとに5分休む
「いつまでやってるの!」→ 「あと1つで休けいだね」
2週間後 2週間後、宿題が早く終わる日がふえていれば、区切り方が合っています。
根拠:Cooper ほか 2006・Patall ほか 2008(宿題と親の関わり方の研究のまとめ)(くわしくは小学生の宿題のページ)
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:Patallほか(2008)宿題への親の関わりの研究のまとめ、米国疾病対策センター「指示の出し方」
研究でわかっていること 13歳の時点で親が怒鳴る・ののしるなどの厳しい言葉でしつけていた家庭では、その後の1年で子どもの問題行動と気分の落ち込みが増えていました。親がふだん温かくても、この影響は打ち消されませんでした。
長く追いかけた調査(Wang, M.-T., & Kenny, S., 2014)
研究でわかっていること 宿題への親の関わり方の研究をまとめたところ、関わり方を学んだ親の小学生の子どもは、宿題をやり終える率が上がり、宿題でのつまずきが減っていました。関わり方の中では、時刻や場所などの決まりをつくることが、成績といちばん強く結びついていました。
たくさんの研究のまとめ(Patall, E. A., Cooper, H., & Robinson, J. C., 2008)
考えてみてほしい問い 宿題の時間に、親がいちばんイライラするのは、どんな瞬間ですか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
「宿題を見るとイライラする・怒ってしまう(小学生の親)」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→
この悩みに関わるページ
怒ってしまうことの、ほかの場面
- 朝の支度が遅い子どもに怒ってしまう(「早くして」が止まらない)
- 子どもが言うことを聞かない(小学生)・何回言っても動かない
- 兄弟喧嘩が多いときの止め方
- アンガーマネジメントとは?子育て中の親のための怒りとのつきあい方(やり方と点数チェック)
- 怒ってしまうこと(ぜんぶの場面)
人に話したいとき、子どもの安全や体が心配なときは、子育ての相談先ナビから、無料の電話・LINEの窓口を選べます。