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7月3日号

🗞️ 小学生しんぶん

ニュースを「事実→原因→つながり→自分の考え」で読み解く
👀 同じニュースを ほかの学年のページで読む: 📕 1・2年生ばん 📗 3・4年生版 📘 5・6年生版(いま ここ)
🆕 今号から:ふりがなを消して、入試本番に近い形でも読めます →
5・6年生版 毎週金曜日はっこう・中学受験の時事対策に
📰 今週のトップトピック ⚽ W杯 日本ブラジルに惜敗 → 3大会連続16強 🛰️ はやぶさ2 7/5トリフネ最接近 → プラネタリーディフェンス 🌏 富士五湖で震度6弱 → 防災とインフラ 🛡️ JFIC設置 → 経済安全保障 🏯 大河「豊臣兄弟!」7/12「本能寺の変」→ 天下は信長から秀吉へ
🔊 30秒まとめ(音読してみよう)

今週の大きなニュース。①サッカーW杯決勝トーナメント1回戦で、日本はブラジルに1-2で惜敗佐野さの海舟選手の代表初ゴールで先制したが逆転され、それでも3大会連続ラウンド16に進んだ。②はやぶさ2が7月5日に小惑星トリフネへ最接近し、プラネタリーディフェンスの意義を持つ。③6月26日夜、富士五湖でマグニチュード5.6・最大震度6弱の地震(津波の心配なし)。マグニチュードと震度の違いは入試頻出だ。④新穂高ロープウェイがゼロカーボン運行を開始し、脱炭素へ。⑤財務省が対日外国投資委員会(JFIC)を設置し、経済安全保障が焦点に。歴史コーナーでは、大河「豊臣兄弟!」で7月12日に描かれる「本能寺の変」を先取りする。一つの出来事が、世界や歴史へどうつながるかを考えよう。

🧭 ニュースを深く読む「4ステップ思考」 ── 記述問題の土台

中学受験の記述問題は、ニュースを「覚える」のではなく「考える」力を問います。次の4段階で読むクセをつけよう。

1 事実をつかむ 何が起きた? 数字・名前を正確に 2 原因を考える なぜ起きた? 背景は? 3 つながりを広げる 他と何が関係? 影響は? 4 自分の考え どう思う? これからどうすべき? 読む → 考える → 書く の流れ
記述の土台「4ステップ思考」 イラスト:スクールコンパス編集部

この号では、各ニュースに 「📝 記述のヒント」 を付けています。①②で正確に押さえ、③④で自分の頭で考える――この往復が、合格答案を書く力になります。

✏️ 今週おさえたい漢字(5・6年生)
トウ/す(べる)(5年)
統一・伝統・大統領
例:信長から秀吉へ天下統一
シ(5年)
資源・資本・物資
例:エネルギー資源と脱炭素
キ/あぶ(ない)(6年)
危険・危機・危害
例:地震の危険に備える
サイ/す(む)(6年)
経済・救済・返済
例:経済安全保障を守る
📚 今週の時事キーワード ── 入試で問われる言葉
1 プラネタリーディフェンス
地球に接近する小惑星などの天体から地球を守る取り組み。はやぶさ2が小惑星トリフネを間近で観測することは、天体の性質や軌道を知る手がかりとなり、この考え方にもつながる。
2 脱炭素だつたんそ(カーボンニュートラル)
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけること。太陽光・水力・木質バイオマスなどの再生可能エネルギーの活用がその柱となる。ゼロカーボン運行はその一例。
3 経済安全保障
国の経済や暮らしを守るために、重要な技術・資源・物資の流れを安定させ、大切な技術が意図せず外へ流出しないようにする考え方。今週設置されたJFICはこれに関わる。
4 下克上げこくじょう
身分が下の者が、上の者を実力で乗りこえること。戦国時代を象徴する言葉で、家臣の明智光秀が主君・織田信長を討った本能寺の変も、その典型とされる。

📰 今週のニュース ── 分析と記述のヒント

⚽ スポーツ
6月30日(日本時間)

⚽ 日本、王国ブラジルに1-2で惜敗 ── 3大会連続ラウンド16、世界との距離をどう読むか

サッカーW杯の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で、日本代表はブラジルに1-2で惜敗しました(日本時間6月30日・アメリカ ヒューストン)。ブラジルはW杯歴代最多の5回優勝を誇る強豪です。日本は前半29分、佐野さの海舟選手が相手のパスを読んでインターセプトし、そのまま持ち込んで代表初ゴールで先制。後半に追いつかれ、試合終了間際に勝ちこされました。ゴールキーパーの鈴木すずき彩艶選手らの好守もあり、最後まで互角に渡り合いました。

試合経過(事実をつかむ) 1-0前半29分佐野選手 先制 1-1後半追いつかれる 1-2終了間際勝ちこされる
試合経過(イメージ) イラスト:スクールコンパス編集部

負けはしましたが、日本が決勝トーナメントに進むのは3大会連続。世界最強クラスの相手を最後まで苦しめた戦いぶりは、日本サッカーの着実な成長を示しています。佐野選手は試合後、「積み重ねてきたものにほこりを持っていい」と語りました。結果だけでなく、そこに至る過程をどう評価するか――スポーツは、そんな見方も教えてくれます。

🔎 相手をもっと知ろう:「世界の国ずかん」ブラジル編 / W杯2026特集

アメリカ・ヒューストン(日本対ブラジルの試合都市)
📷 試合都市アメリカ・ヒューストン(写真:Google マップ)

🗺️ 試合都市:アメリカ・テキサス州ヒューストン

📝 記述のヒント

「日本代表の今回の戦いをどう評価するか」を、①事実(1-2で惜敗・佐野選手が先制・3大会連続16強)→②理由(世界最強格の相手を最後まで苦しめた)→③つながり(日本サッカーの成長)→④自分の考え、の順でまとめてみよう。⚽ W杯2026特集で全体像を見る →

⚽→🔬 W杯を「夏の自由研究・記述」にしよう

W杯は地理・社会・理科・算数の生きた教材です。気になった国や場面を、この夏の自由研究や新聞・記述練習にしてみよう。中学受験の「調べる力・書く力」がそのまま鍛えられます。

🌍 出場国ずかんで調べる 🔬 自由研究テーマ集(全国) 📋 自由研究の進め方ガイド 🎒 高学年の書き方のコツ
🛰️ 科学
6月26日(計画を公表)

🛰️ はやぶさ2、7月5日に小惑星トリフネへ最接近 ── 「プラネタリーディフェンス」という視点

日本の探査機「はやぶさ2」が、7月5日の夕方(日本時間・午後6時30分ごろ)に、小惑星「トリフネ」へ最接近します。JAXAが6月26日に計画を公表しました。トリフネの中心から約800メートルを、秒速びょうそく約5キロメートルという高速で通過しながら観測する「フライバイ」です。トリフネという名前は日本神話の空をとぶ船「天鳥船あめのとりふね」に由来し、命名には公募と子どもたちの選定が反映されました。

🔗 なぜ探査するのか(つながりを広げる) ①間近で観測写真・データを取得 ②性質・軌道を理解小惑星の正体に迫る ③将来の備えにプラネタリーディフェンス
探査の意義 イラスト:スクールコンパス編集部

小惑星は、太陽系ができたころの物質を残す「タイムカプセル」であり、その調査は宇宙の起源の解明につながります。同時に、小惑星の性質や軌道を精密に知ることは、もし将来、地球に接近する天体があった場合に備える「プラネタリーディフェンス」の基礎にもなります。日本の探査技術は、この分野で世界をリードしています。

📝 記述のヒント

「小惑星を調べることには、どんな意義があるか」を、①事実(トリフネへ最接近・観測)→②理由(太陽系の起源の解明)→③つながり(プラネタリーディフェンス=地球を守る備え)→④自分の考え、で説明してみよう。科学ニュースも「役立ち方」まで書けると差がつくよ。

🌏 防災・地学
6月26日(夜)

🌏 富士五湖で最大震度6弱の地震 ── 「マグニチュードと震度の違い」を正しくつかむ

6月26日22時29分ごろ、山梨県東部・富士五湖を震源とする地震があり、山梨県富士河口湖町ふじかわぐちこまち最大震度6弱を観測しました。地震の規模はマグニチュード5.6、震源の深さは約20km。津波の心配はありませんでした。神奈川県や東京、静岡県でも揺れを感じ、緊急地震速報も発表されました。

⚖️ マグニチュード と 震度 のちがい マグニチュード(M) 地震そのものの規模 (エネルギーの大きさ) 1つの地震に1つの値 → M5.6 震度 その場所での揺れの強さ 距離や地盤で変わる 場所ごとに異なる → 最大6弱
入試頻出「マグニチュードと震度」の区別 イラスト:スクールコンパス編集部

ここで大切なのが、「マグニチュード」と「震度」の違いです。マグニチュードは地震そのものの規模で、一つの地震に一つの値。震度は、ある地点での揺れの強さで、震源からの距離や地盤によって場所ごとに変わります。今回は規模がM5.6でも、震源に近い富士河口湖町では最大震度6弱の強い揺れになりました。読者のみんなが住む神奈川県でも揺れており、「そなえ」を確認する機会です。

🗺️ 震源に近い場所:山梨県・富士五湖(富士山のふもと)

📝 記述のヒント

「マグニチュードと震度はどう違うか」は入試頻出。①それぞれが表すもの(規模/揺れの強さ)→②値の決まり方(1地震1値/場所ごと)を対比して書くのがコツ。さらに「同じ地震でも場所で震度が違う理由(距離・地盤)」まで書けると完璧だよ。🛟 こども防災ガイド →

🚋 くらし・技術
6月27日

🚋 新型電車が2つ同日デビュー ── 「再利用」と「ハイブリッド」、脱炭素への二つの答え

6月27日、新型電車が同じ日に2つデビューしました。どちらも環境への配慮が特徴で、脱炭素という同じ目標に対する「二つの答え」を示しています。

西武鉄道 7000系 ♻️ サステナ車両 他社の電車を再利用(ものを大切に) JR四国 3600系 🔋 ハイブリッド(四国初) 電気とエンジンで燃料を節約
2つの新型電車の比較 イラスト:スクールコンパス編集部

ひとつめの西武鉄道7000系は、他社で使われていた電車を作りなおした「サステナ車両しゃりょう」。まだ使えるものを大切に使う「循環じゅんかん型」の発想です。ふたつめのJR四国3600系は、電気とエンジンの両方で走るJR四国初のハイブリッド車両で、燃料を節約し、排出ガスを減らします。「再利用」と「新技術」――アプローチは違っても、めざす方向は同じ脱炭素です。

🗺️ JR四国3600系が走る「四国」

📝 記述のヒント

「同じ脱炭素でも、二つの電車のアプローチはどう違うか」を、①事実(サステナ車両=再利用/ハイブリッド=新技術)→②共通の目的(環境負荷を減らす)→③つながり(脱炭素社会)→④自分の考え、で整理してみよう。対比の記述練習に最適だよ。

🌱 環境・エネルギー
7月1日

🌱 山のロープウェイがゼロカーボン運行へ ── 再生可能エネルギーで脱炭素

岐阜県ぎふけん高山市たかやましの「新穂高しんほたかロープウェイ」が、7月1日からゼロカーボン運行を開始しました。日本で唯一の2階建てゴンドラで知られる観光施設です。使う電気を、地元の小水力発電や木質バイオマスなど、自然の力でつくった再生可能さいせいかのうエネルギーに切りかえました。

🔗 なぜ脱炭素につながるのか ①再生可能エネルギー小水力・木質バイオマス ②その電気で運行化石燃料に頼らない ③CO2排出が実質ゼロ年 約575トン削減→ 脱炭素へ
ゼロカーボン運行のしくみ イラスト:スクールコンパス編集部

再生可能エネルギーは、発電のときに二酸化炭素をほとんど出さないため、地球温暖化対策の柱とされます。この取り組みで、年間およそ575トンの二酸化炭素を削減できるとされています。観光施設が率先して脱炭素に取り組むことは、地域全体の意識を高める効果もあります。

📝 記述のヒント

「再生可能エネルギーがなぜ脱炭素に有効か」を、①事実(自然の力で発電)→②理由(発電時にCO2をほとんど出さない)→③つながり(地球温暖化対策)→④自分の考え、で説明しよう。「エネルギー」と「環境」は入試の超頻出テーマだよ。

🛡️ 政治・経済
6月29日

🛡️ 対日外国投資委員会(JFIC)を設置 ── 「経済安全保障」を守るしくみ

6月29日、財務省が対日外国投資委員会(JFIC)という新しい組織を設けました。外国の企業や投資家が日本の企業に出資(投資)する際に、ロケットや半導体、高速鉄道などの重要な技術が意図せず外部へ流出しないかを確認・監視する役割を持ちます。これは近年、各国が重視する「経済安全保障」の取り組みの一つです。

🔗 なぜ必要か(つながりを広げる) ①外国からの投資経済には必要・歓迎だが… ②重要技術の流出リスク安全保障に関わる ③JFICが確認・監視経済安全保障を守る
経済安全保障のしくみ イラスト:スクールコンパス編集部

外国との貿易や投資は、経済を豊かにするために欠かせません。一方で、国の安全や暮らしを支える重要な技術は守る必要があります。「開かれた経済」と「安全の確保」をどう両立させるか――JFICの設置は、その難しいバランスを取るための新しいしくみといえます。

📝 記述のヒント

「なぜ経済安全保障が必要か」を、①事実(JFIC設置)→②理由(重要技術の流出を防ぐ)→③つながり(開かれた経済と安全の両立)→④自分の考え、でまとめよう。「貿易の利点」と「安全の確保」という対立する価値を両方書けると、深い答案になるよ。

🍚 社会
6月29日

🍚 ポイント寄付が子どもの食事に ── 「こども食堂」と社会の支え合い

6月29日、JR東日本グループが「JREこども食堂」を始めました。買い物で貯めたポイントを寄付すると、それが子どもたちの食事につながるしくみで、千葉県ちばけん福島県ふくしまけんの駅近くの店で試験的に行われます。「こども食堂」は、子どもが安心して食事をとれる場所として全国に広がってきた取り組みです。

その背景には、家庭の事情で十分な食事をとりにくい子どもがいるという社会の課題があります。行政だけでなく、企業や地域、一人ひとりの小さな行動が積み重なって支え合う――「ポイント寄付」は、参加のハードルを下げる新しい形の社会貢献といえます。

💗 小さな行動が積み重なって支えになる 🎁①ポイントを寄付 🎫②食事のチケットに 🍚③子どもの食事に
支え合いのしくみ イラスト:スクールコンパス編集部
📝 記述のヒント

「社会の課題を、行政以外のだれがどう支えられるか」を、①事実(企業のポイント寄付でこども食堂を支援)→②理由(参加しやすい/裾野が広がる)→③つながり(公助・共助・自助)→④自分の考え、で書いてみよう。「共助」は公民の重要語だよ。

🎮 話題
6月26日

🎮 この夏、ポケモンスタンプラリー ── 「観光」と「地理」を楽しむ入り口に

6月26日、JR東日本が、この夏にポケモンのスタンプラリーを開くと発表しました(7月16日から)。首都圏の36駅にスタンプが置かれ、6駅・9駅・36駅などのコースをめぐって集めると、限定のごほうびがもらえます。ことしはポケモン30周年の記念の年で、懐かしいポケモンも登場します。

🚉 駅をめぐってスタンプ集め(首都圏36駅) 🎁 7月16日〜 6駅・9駅・36駅コース
スタンプラリーのイメージ イラスト:スクールコンパス編集部

こうしたイベントは、鉄道会社にとって利用者を増やし、沿線に人を呼ぶ「観光・地域活性化」の取り組みでもあります。参加する側も、路線図でルートを考え、駅の位置関係をつかむことで、自然と地理の力が身につきます。遊びと学びは、意外と近いところにあります。

📝 記述のヒント

「鉄道会社がスタンプラリーを行うのはなぜか」を、①事実(沿線36駅で開催)→②理由(利用者を増やしたい)→③つながり(観光・地域活性化)→④自分の考え、で考えてみよう。身近な話題も「企業の狙い」まで読むと社会科の視点になるよ。

🥵 環境・健康
7月2日

🥵 この夏は猛暑の見込み ── 極端な暑さと「気候変動」のつながり

7月2日、気象庁がこの先1か月は気温が平年より高いと発表しました。最高気温35度以上の「猛暑日もうしょび」や、夜も暑い「熱帯夜ねったいや」の増加が見込まれます。近年、こうした記録的な暑さや、線状降水帯による大雨など、極端な気象が世界各地で目立っています。

🔗 気候変動と極端な気象のつながり ①地球温暖化気温・海水温の上昇 ②極端な気象が増える猛暑・集中豪雨 ③暮らしへの影響熱中症・災害
気候変動と極端な気象 イラスト:スクールコンパス編集部

多くの専門家は、その背景に地球温暖化(気候変動)があると指摘しています。気温や海水温が上がると、大気中の水蒸気量や気圧配置が変わり、猛暑や集中豪雨が起きやすくなると考えられています。身近な熱中症対策(のどがかわく前に水分・涼しい場所・無理をしない)とあわせて、地球規模の課題としても考えたいテーマです。

📝 記述のヒント

「猛暑や大雨などの極端な気象が増える背景」を、①事実(記録的な暑さ・大雨)→②原因(地球温暖化)→③つながり(水蒸気量や気圧配置の変化)→④自分の考え(私たちにできること)で説明しよう。「環境」は最頻出テーマだよ。

☔ 気象・防災
7月2日

☔ まもなく梅雨明け ── 大雨をもたらす「線状降水帯」の仕組みと備え

7月2日の発表によると、関東かんとうの梅雨明けは7月20日ごろの見込みです。梅雨のあいだや明けたては、短時間に激しい雨が降ることがあり、とくに警戒が必要なのが「線状降水帯」です。

🔗 線状降水帯が大雨をもたらす仕組み ①暖かく湿った空気が次々と流れこむ ②積乱雲が線状に連なって停滞 ③同じ場所に大雨が降り続く川の氾濫・土砂災害
線状降水帯の仕組み イラスト:スクールコンパス編集部

線状降水帯は、暖かく湿った空気が同じ場所に流れ込み続け、発達した積乱雲せきらんうんが線状に連なって停滞する現象です。同じ地域に長時間、激しい雨が降るため、川の氾濫はんらんや土砂災害の危険が高まります。大雨の際は「ようすを見に行かない」のが鉄則。かみなりが鳴り始めたら、早めに頑丈な建物の中へ避難しましょう。

📝 記述のヒント

「線状降水帯が災害につながりやすい理由」を、①仕組み(積乱雲が停滞し同じ場所に降り続く)→②結果(川の氾濫・土砂災害)→③備え(早めの避難・危険な場所に近づかない)の順で説明しよう。気象と防災はセットで問われやすいよ。

🐻 自然・環境
7月

🐻 各地でクマが出没 ── 「人と自然の共生」という課題

いま、日本各地でクマがまちや里の近くに出没するニュースが続いています。ことしはとくに多く、北海道ほっかいどう東北とうほく長野県ながのけんなどで多く報告されています。背景には、山の木の実などエサとなる食べ物の不足や、人が住む地域と森との境界の変化があると指摘されます。

🔗 なぜ里に降りてくるのか ①山のエサが不足木の実の凶作など ②エサを求めて里に降りる ③人との遭遇リスク共生をどう図るか
クマ出没の背景 イラスト:スクールコンパス編集部

身を守る基本は、①ゴミや果物を外に置かない、②森や山では鈴を鳴らす、③見かけても近づかず建物へ避難し大人に知らせる、の三つ。同時にこの問題は、人の暮らしと野生動物の生息域をどう調整するかという「人と自然の共生」の課題でもあります。駆除だけでなく、森を豊かに保つことも解決の一部です。

📝 記述のヒント

「クマの出没が増える背景と対策」を、①事実(各地で出没増)→②原因(山のエサ不足・生息域の変化)→③つながり(人と自然の共生)→④自分の考え、で書こう。「共生」「生態系」は環境分野の重要語だよ。

🌌 科学・季節
7月1日

🌌 まもなく七夕(7月7日)── 夏の夜空と、はやぶさ2の宇宙

7月7日は「七夕」。夜空に輝く「織姫おりひめ星(ベガ)」と「ひこ星(アルタイル)」、そして「デネブ」を結ぶ「夏の大三角」が見ごろをむかえます。天文の研究機関によると、7月は月が土星・火星・金星などの惑星わくせいに近づいて見える日があり、月末には流星群も期待されます。

織姫星(ベガ) 彦星(アルタイル) ✨ 天の川 ✨ 7月は 月が惑星(土星・火星・金星)に近づいて見える
七夕の星空(イメージ) イラスト:スクールコンパス編集部

七夕の物語は、中国から伝わった星の伝説と日本の風習が結びついたもの。星や暦は、農業や生活のリズムと深く結びついてきた歴史があります。夜空を見上げれば、はやぶさ2が向かう小惑星トリフネも、あの星々のかなたにあります。理科と歴史、そして最新の宇宙探査が、一つの夜空でつながります。

📝 記述のヒント

「昔の人が星や暦を大切にしたのはなぜか」を考えてみよう。農業の時期を知る手がかりだった、という視点で書けると、理科と社会(歴史)をつなぐ深い答案になるよ。観察記録は自由研究にもぴったり。

🌊 夏の安全
7月

🌊 海・プール・川の季節 ── 「川がとくに危険」な理由を科学で理解する

暑くなり、海・プール・川で過ごす機会が増える季節です。水の事故は毎年起きており、とくに川は見た目が穏やかでも、水面下の流れが速く、急に深くなる場所があるため危険です。冷たい水で足がつることもあります。

🌊 水あそびの 3つの約束 👨‍👧 ①必ず大人と 🚫 ②川で一人にならない 🆘 ③助けは飛び込まず 大人を呼ぶ
水あそびの約束 イラスト:スクールコンパス編集部

安全の基本は、①必ず大人と行動する、②川で一人にならない、③友だちが危ないときは自分で飛び込まず、すぐ大人を呼び、浮くものを渡すこと。おぼれている人を助けようとして二次事故が起きることもあります。「自分の身を守ること」が、結果的にみんなを守ります。

📝 記述のヒント

「おぼれている人を見つけたとき、なぜ自分で飛び込まない方がよいのか」を、②理由(二次事故の危険)と④自分の考え(正しい助け方=大人を呼ぶ・浮くものを渡す)を中心に書いてみよう。安全は「理由とセット」で覚えると身につくよ。

🌍 世界・地理
6月のW杯

🌍 ことしのW杯は史上初の「48か国」 ── 世界地図で読み解く大会

ことしのワールドカップは、出場国が史上初の48か国に拡大しました(前回まで32か国)。開催国もアメリカ・カナダ・メキシコの3か国にまたがります。参加国が増えたことで、これまで本大会に届かなかった国にもチャンスが広がり、大会はいっそう「世界の縮図」となっています。

🌍 6大陸から史上最多の48か国 🌏 アジア 🌍 ヨーロッパ 🌎 北中アメリカ 🌊 オセアニア 🌎 南アメリカ 🌍 アフリカ
6大陸から48か国(イメージ) イラスト:スクールコンパス編集部

一方で、「試合数が増えすぎる」「選手の負担が大きい」といった課題を指摘する声もあります。拡大の利点と課題を、両面から考えることが大切です。出場国を世界地図で確認すれば、地理・人口・言語・文化の多様さが見えてきます。スポーツは、世界を学ぶ最良の入り口の一つです。

🗺️ 世界地図で出場国を調べよう(地理の自由研究にも)

📝 記述のヒント

「出場国拡大の利点と課題」を、賛成・反対の両面から挙げてみよう。多面的に考える力は、記述でも討論でも武器になる。一つのテーマを「良い面/気になる面」で整理する練習をしよう。

🔬 学び
7月

🔬 まもなく夏休み ── ニュースと本能寺を「自由研究」に変える

夏休みは、自分の「なぜ?」をとことん深められる季節。中学受験で問われる「調べる力・考える力・書く力」は、自由研究でそのまま鍛えられます。この号のニュースや歴史コーナーは、自由研究のテーマの宝庫です。

🔬 探究の4ステップ(記述にも通じる) ①問いを立てる ②調べる ③分析する ④まとめて発表
探究の進め方 イラスト:スクールコンパス編集部

今週から広がる自由研究テーマ(例):

  • 🏯 本能寺の変の「なぜ」を探る──原因の諸説を比べ、自分はどれを支持するか理由とともにまとめる(歴史新聞)
  • 🛰️ 小惑星と地球──はやぶさ2の探査とプラネタリーディフェンスを図解する
  • 🌏 防災マップづくり──富士五湖地震をきっかけに、自分の家の周りの危険と避難場所を調べる
  • 🌱 再生可能エネルギー調べ──ゼロカーボン運行を入り口に、身近な再エネを探す
🔬 自由研究テーマ集(全国)を見る → 📋 自由研究の進め方ガイド
📝 記述のヒント

自由研究も記述も、骨組みは同じ「①問い→②事実→③分析→④自分の考え」。特に本能寺の変のように「答えが一つでないテーマ」は、諸説を比べて根拠とともに自分の考えを述べる、絶好の探究材料だよ。

🛟 今週の安全メモ ── 「理由」とセットで身につける
🌏 地震

頭を守る→机の下→揺れがおさまるまで待つ。強い揺れの後は交通機関が安全確認のため止まる(=止めるのは合理的な判断)。

🌧️ 大雨・線状降水帯

川やみぞに近づかない。「ようすを見に行かない」。早めに頑丈な建物へ避難する。

🌊 水の事故

必ず大人と。川で一人にならない。助けは飛び込まず大人を呼び、浮くものを渡す(二次事故を防ぐ)。

🥵 熱中症

のどがかわく前に水分。涼しい場所で休む。アラートの日は無理をしない。

🐻 クマ

ゴミを外に置かない。山では鈴を鳴らす。見かけたら近づかず建物へ、大人に知らせる。

🛟 地震・大雨・水の安全を図解で全部見る → こども防災ガイド

📝 編集長コラム

「負けても胸を張れる」と「自分の頭で考える」

今週最大のニュースは、W杯決勝トーナメントでの日本のブラジル戦だ。1-2で惜敗したが、佐野さの海舟選手の代表初ゴールで先制し、世界最強格の相手を最後まで苦しめた。結果は敗戦でも、そこに至る過程には確かな成長があった。「負けても胸を張れる」という選手たちの姿は、結果だけで物事を評価しない大切さを教えてくれる。

そしてもう一つ、今週のニュースは暗記だけでは太刀打ちできないテーマばかりだ。地震は「マグニチュードと震度の違い」へ、JFICは「経済安全保障」へ、ゼロカーボンは「脱炭素と再生可能エネルギー」へとつながる。一つの事実から、原因をたどり、影響を広げ、最後に自分の考えを持つ――この「4ステップ思考」こそ、中学受験の記述問題が本当に測ろうとしている力だ。そして歴史コーナーの「本能寺の変」は、答えが一つでない問いに、根拠をもって向き合う最高の練習になる。ニュースは、考えるための最良の教材だ。── スカウトり 編集長

❓ 考えるニュースクイズ
Q1
「マグニチュード」が表すものは、次のうちどれ?
① その場所での揺れの強さ
② 地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)
③ 津波の高さ
こたえ: マグニチュードは地震そのものの規模で、一つの地震に一つの値。場所ごとの揺れの強さを表すのは「震度」だよ(今回は最大震度6弱)。
Q2
今週設置されたJFICが守ろうとしているのは、おもに何?
① 観光地の景観
② 重要な技術など(経済安全保障)
③ 野生動物
こたえ: JFIC(対日外国投資委員会)は、外国からの投資で重要な技術が流出しないかを確認・監視する。経済安全保障に関わるしくみだよ。
Q3
「本能寺の変」で、主君・織田信長に謀反を起こした家臣はだれ?
① 豊臣秀吉
② 明智光秀
③ 徳川家康
こたえ: 1582年、家臣の明智光秀あけちみつひでが主君・織田信長おだのぶながを京都の本能寺で討った。くわしくは3ページの「歴史たんけん」と、中学受験予想問題で!
📝 今週の時事チェック ── タップで自動採点

今週の記事から、入試で問われやすい角度で5問。答えと解説はすべてこの号の本文にあります。全問答えるとスコアが出ます。終わったら、下の「記述チャレンジ」「中学受験 予想問題」で記述まで仕上げよう。

🔎 資料(グラフ・比較表・規約)の読み取りを常設で鍛えるなら → 国語よみとりドリル【小6】小5版はこちら)。W杯×時事の総整理は W杯2026と中学入試時事 へ。
📖 記述チャレンジ ── 「4ステップ思考」で書いてみよう
6月26日夜、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード5.6の地震が発生し、富士河口湖町で最大震度6弱を観測した。津波の心配はなかったが、震源に近い地域では強い揺れとなり、神奈川県や静岡県でも揺れを感じた。同じ地震でも、震源からの距離や地盤の性質によって、場所ごとに揺れの強さ(震度)は異なる。一方で、地震そのものの規模を表すマグニチュードは、一つの地震に一つの値が決まる。
「同じ地震でも、場所によって震度が異なるのはなぜか」を、文章中の言葉を使い、あなたの考えもふくめて80字程度で書きなさい。
解答例(4ステップで構成):震度は、震源からの距離や地盤の性質によって場所ごとに変わるため、同じ地震でも揺れの強さが異なる(①事実・②理由)。だからこそ、自分の住む地域の揺れやすさを知り、備えておくことが大切だと考える(③つながり・④自分の考え)。
記述のコツ
ポイント:①事実と②理由で「客観的な説明」を、③つながりと④自分の考えで「深まり」を作る。字数が短いときも、最低でも「理由」と「自分の考え」を入れると得点が安定する。「マグニチュード=規模」「震度=揺れの強さ」の対比は必ず区別して書こう。
🌟 さらに深めよう

① 今週のニュースで「4ステップ」を1つ書く

「経済安全保障(JFIC)」「脱炭素(ゼロカーボン運行)」「プラネタリーディフェンス(はやぶさ2)」から1つ選び、「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を100字で書いてみよう。

② 反対の立場からも考える

「W杯の出場枠を48か国に拡大したこと」について、賛成・反対の両方の理由を挙げてみよう。一つのテーマを多面的に見る力は、記述でも討論でも役立つ。

③ 本能寺の変を「年表」と「諸説」で整理する

大河ドラマ「豊臣兄弟!」(7/5→7/12→7/19)に合わせ、本能寺の変の前後を年表にし、原因の諸説(怨恨・黒幕・四国政策など)を書き出して、自分はどれを支持するか理由とともにまとめよう。

💡 ポイント

ニュースも歴史も、「自分の言葉で説明できる」状態にすることが本当の理解。家族に今週のニュースを1つ、30秒で説明してみよう。

✍️ 中学受験 予想問題 ── 今週のニュース&本能寺から(記述・一問一答)

実際の入試で問われやすい形式にしています。まず自分で解いてから、解答例を確認しよう。記述は「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を意識して。

問1 【地学・自然災害】今回の地震は「マグニチュード5.6、最大震度6弱」と伝えられた。マグニチュードと震度の違いを、それぞれが何を表すかに着目して説明しなさい。
解答例:マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表し、一つの地震に一つの値が決まる。震度は、ある地点での揺れの強さを表し、震源からの距離や地盤によって場所ごとに異なる。
問2 【環境・エネルギー】山のロープウェイが「ゼロカーボン運行」を始めた。これがなぜ地球温暖化対策になるのかを、「再生可能エネルギー」「二酸化炭素」の二つの語を必ず用いて、60字程度で説明しなさい。
解答例:小水力や木質バイオマスなどの再生可能エネルギーは、発電のときに二酸化炭素をほとんど出さないため、化石燃料の電気に代えることで地球温暖化対策になるから。
問3 【歴史・記述】1582年の本能寺の変のあと、天下は織田信長から豊臣(羽柴)秀吉へと移っていった。その流れを、「明智光秀」「中国大返し」「山崎の戦い」の三つの語を必ず用いて説明しなさい。
解答例:本能寺の変で明智光秀が織田信長を討つと、家臣の羽柴秀吉は備中から京へ大軍を急ぎ引き返す中国大返しを行い、山崎の戦いで光秀を破った。これをきっかけに秀吉が実権をにぎり、天下統一へと進んだ。
発展 【公民・経済】政府は外国からの投資を確認する対日外国投資委員会(JFIC)を設けた。外国との貿易・投資は経済に必要である一方、なぜこうしたしくみも求められるのかを、「経済安全保障」の語を用いて述べなさい。
解答例:外国との貿易や投資は経済を豊かにするが、国の安全や暮らしを支える重要な技術が意図せず外部へ流出する恐れもある。そのため、開かれた経済と安全の確保を両立させる経済安全保障の観点から、投資を確認するしくみが求められる。
⚡ 一問一答(用語の確認)
① 地震そのものの規模(エネルギー)を表す尺度は? ── マグニチュード
② 地球に接近する天体から地球を守る取り組みは? ── プラネタリーディフェンス
③ 温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけることは? ── 脱炭素(カーボンニュートラル)
④ 重要な技術や資源を守り、経済と安全を両立させる考え方は? ── 経済安全保障
⑤ 1582年、家臣が主君・織田信長を京都で討った事件は? ── 本能寺の変
⑥ 本能寺の変で信長を討った家臣はだれ? ── 明智光秀
⑦ 秀吉が備中から京へ急ぎ引き返したできごとは? ── 中国大返し
⑧ 身分が下の者が上の者を実力で乗りこえる、戦国を象徴する言葉は? ── 下克上
📌 記述で差がつくコツ

①指定語句は必ず使う ②「規模」と「強さ」のように対になる言葉は区別して書く ③理由を問われたら文末を「〜から。」で結ぶ ④歴史の流れは「原因→できごと→結果」の順で。今週は「自然災害」「環境・エネルギー」「歴史(天下統一)」「経済安全保障」という社会・理科の超頻出テーマがそろっています。本能寺の変は、原因に諸説がある=「自分の考えを根拠とともに書く」練習に最適です。

🏯 歴史たんけん
🏯
本能寺の変 ── なぜ天下は信長から秀吉へ動いたのか
戦国最大のミステリー、大河ドラマで7月12日に

📺 今週の大河ドラマとともに
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟とよとみきょうだい!」は、いよいよ前半最大のクライマックスへ。7月5日(日)第26回「信長を笑わせろ!」に続き、7月12日(日)第27回で「本能寺の変」(1582年・天正10年)が描かれ、7月19日(日)第28回「急げ!秀吉」では秀吉の「中国大返し」が描かれます。この3週間で、天下人が織田信長から羽柴(豊臣)秀吉へと移る歴史の転換点を追えます。

⏳ 大河「豊臣兄弟!」放送カウントダウン 7/5(日) 第26回 信長を笑わせろ! 7/12(日) 第27回・いよいよ 本能寺の変 7/19(日) 第28回 急げ!秀吉(中国大返し)
放送カウントダウン イラスト:スクールコンパス編集部

🏯 本能寺の変とは(いつ・だれが・どこで)
本能寺の変とは、1582年(天正10年)、家臣の明智光秀が、主君である織田信長を、京都の本能寺で襲い、自害に追い込んだ事件です。天下統一を目前にしていた信長が突然たおれたこの事件は、戦国時代で最も有名で、「日本史上最大のミステリー」とも呼ばれます。信長の嫡男ちゃくなん(あとつぎ)・織田信忠おだのぶただも同じ日に討たれ、織田政権は大きく揺らぎました。「てきは本能寺にあり」は、このとき光秀が言ったと伝わる有名な言葉です。

❓ なぜ起きたのか ── 「諸説」を比べて考える
光秀が謀反を起こした理由は、今もはっきりとは分かっておらず、さまざまな説が唱えられています。歴史を「一つの正解」ではなく「根拠にもとづく解釈」として考える、絶好の題材です。

  • 怨恨(えんこん)説:光秀が信長に不満やうらみを抱いていたとする説。
  • 黒幕説:室町幕府の将軍だった足利義昭あしかがよしあきなど、背後に別の人物がいたとする説。
  • 四国政策対立説:長宗我部氏をめぐる方針の対立が原因とする説。
  • そのほか:朝廷や信長の後継体制に関わるとする説など。

※どれか一つに決めきれないからこそ、450年たっても議論が続いています。

➡️ そのあと、天下はどう動いたか(因果でつかむ)
本能寺の変の直後、信長の家臣だった羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が、備中(今の岡山県あたり)から京へ大軍を短期間で引き返す「中国大返し」を行い、山崎の戦いで明智光秀を破りました。その後の清須会議などを経て秀吉が実権をにぎり、やがて天下統一を成し遂げます。この大河ドラマの主人公は、秀吉を支えた弟・豊臣秀長。本能寺の変は、時代を信長から秀吉へと動かした転換点でした。

🔗 天下が動いた流れ(原因→結果) ①本能寺の変信長 討たれる ②中国大返し秀吉 急ぎ戻る ③山崎の戦い光秀を破る ④清須会議秀吉 実権へ ⑤天下統一秀吉の世へ
本能寺の変からの流れ イラスト:スクールコンパス編集部

✨ 歴史から学ぶ視点
下克上──家臣が主君を討つ本能寺の変は、実力がものを言う戦国時代を象徴する。②歴史は「解釈」でもある──原因に諸説があるのは、限られた史料から過去を読み解くため。だからこそ、根拠を示して考える力が問われる。③連続する歴史──信長の革新、光秀の謀反、秀吉の天下取りは、一つの流れとしてつながっている。今週の「経済安全保障」や「共生」のニュースとも、「力とは何か」「秩序はどう保たれるか」という視点でつなげて考えてみよう。

🗺️ 本能寺があった場所:京都(現在も「本能寺跡」の石碑が残る)

📝 記述のヒント/放送案内

「本能寺の変が歴史の転換点といえるのはなぜか」を、①事実(信長が討たれた)→②その後(中国大返し・山崎の戦い)→③結果(秀吉が天下統一へ)→④自分の考え、で書いてみよう。
📺 NHK「豊臣兄弟!」毎週日曜よる8時。7/12(日)第27回「本能寺の変」を、番組の前に予習しておこう。

🏯 「本能寺の変」まるわかりQ&A(中学受験のツボ)
Q. 本能寺の変とは、ひとことで言うと?
A. 1582年(天正10年)、家臣の明智光秀が、主君の織田信長を京都の本能寺で襲い、自害に追い込んだ事件です。信長の嫡男・織田信忠も討たれました。
Q. なぜ光秀は謀反を起こしたの?
A. はっきりした理由は今も分かっておらず、怨恨説・足利義昭ら黒幕説・四国政策対立説などの諸説があります。単一の原因では説明しきれないとされ、日本史最大の謎の一つです。
Q. そのあと、天下はどう動いたの?
A. 羽柴秀吉が「中国大返し」で京へ急ぎ戻り、山崎の戦いで光秀を破りました。清須会議などを経て秀吉が実権をにぎり、天下統一へ進みます。
Q. 中学受験ではどこが問われやすい?
A. 「1582年・明智光秀・織田信長・本能寺」という基本事項に加え、「本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一」という因果の流れ、そして「下克上」という語がよく問われます。
📅 今週のできごとカレンダー(6月26日〜7月2日)

6月26日(金) JAXAが「はやぶさ2」のトリフネ最接近(7/5)を公表🛰️。JR東日本が「ポケモンスタンプラリー2026」を発表🎮。夜、山梨県・富士五湖で最大震度6弱の地震(M5.6・津波の心配なし・神奈川でも揺れ)🌏。

6月27日(土) 西武鉄道7000系と、JR四国3600系(四国初のハイブリッド車両)が同日デビュー🚋。

6月28日(日) 大河ドラマ「豊臣兄弟!」第25回「変事へんじ予兆よちょう」放送(新章「運命の本能寺編」へ)📺。

6月29日(月) JR東日本グループが「JREこども食堂」を開始🍚。財務省が対日外国投資委員会(JFIC)を設置🛡️。

6月30日(火) W杯決勝トーナメント1回戦、日本がブラジルに1-2で惜敗(佐野さの選手が代表初ゴール・3大会連続ラウンド16)⚽。

7月1日(水)〜2日(木) 新穂高ロープウェイがゼロカーボン運行を開始🌱。気象庁が「この先1か月は高温」と発表🥵。

📒 ことばメモ ── 入試で差がつく言葉

マグニチュードと震度:前者は地震の規模(1地震に1つの値)、後者は場所ごとの揺れの強さ。

プラネタリーディフェンス:地球に接近する天体から地球を守る取り組み。

脱炭素(カーボンニュートラル):温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけること。再生可能エネルギーが柱。

経済安全保障:重要な技術・資源を守り、開かれた経済と安全を両立させる考え方。

下克上:身分が下の者が上の者を実力で乗りこえること。本能寺の変はその典型とされる。

👨‍👩‍👧 保護者のひとこと
💬 今週の問いかけ

時事と歴史を、中学受験の「記述力」へどうつなげればよいでしょうか?

高学年は、知識を覚える段階から、知識を使って「考え、表現する」段階へ移る時期です。難関校の記述問題の多くは、単なる知識ではなく、「事実を正確に押さえ、原因を考え、他とのつながりを見いだし、自分の意見を述べる」という思考の筋道を評価します。本号では、その筋道を「4ステップ思考」として可視化し、各ニュースに「記述のヒント」を付けました。富士五湖の地震は「マグニチュードと震度の違い」という地学の頻出論点に、JFICは「経済安全保障」という時事の核心に直結します。

とりわけ歴史コーナーで扱った「本能寺の変」は、記述力を鍛える絶好の教材です。原因に諸説があるため、「根拠を示して自分の考えを述べる」という、まさに難関校が求める力を練習できます。大河ドラマ「豊臣兄弟!」(7/12放送)と合わせてご覧になり、「あなたはどの説だと思う? その理由は?」と問いかけてみてください。1582年・明智光秀・織田信長・中国大返し・山崎の戦い・下克上といった中学受験の必須事項も、物語として印象に残ります。

ご家庭では、答えを教えるより「どうしてだと思う?」「反対の立場の人は何と言うかな?」と問い返すのが効果的です。夏休みの自由研究に、本能寺の変の諸説比べや、はやぶさ2・防災・再生可能エネルギーをテーマにするのもおすすめです。テーマ選びと進め方は自由研究テーマ集進め方ガイドをご活用ください。W杯日本代表の歩みはワールドカップ2026特集で世界地図とともに追えます。今週は神奈川県でも揺れた地震がありました。本号の「安全メモ」を、ご家庭の防災の話し合いのきっかけにしてください。

📌 読み終わったら ── 次の3ステップ

  1. 選ぶ:今週のニュースから、最も気になった1つを選ぶ。漢字に自信があれば、画面右下の「ふりがな」ボタンで消して、入試本番に近い形でも読んでみよう。
  2. 書く:「4ステップ思考」で100字の記述に挑戦する。本能寺の変の「諸説くらべ」もおすすめ。
  3. 説明する:家族にそのニュースを30秒で説明してみる。

🔬 この夏の「自由研究」テーマにしよう ── ニュース×歴史

今週のニュースと歴史コーナーは、探究テーマの宝庫。「①問い→②調べる→③分析→④まとめ」の流れは、中学受験の記述力そのものを鍛えます。テーマ選びと進め方は、下のガイドとテーマ集から。

🏯 歴史:本能寺の変の「諸説くらべ」

怨恨・黒幕・四国政策…諸説を比べ、根拠とともに自分の考えをまとめる歴史新聞。

🛰️ 理科:小惑星と宇宙

はやぶさ2の探査とプラネタリーディフェンスを図解する。

🌏 社会:防災マップづくり

富士五湖地震をきっかけに、家の周りの危険と避難場所を調べる。

🌱 環境:再生可能エネルギー調べ

ゼロカーボン運行を入り口に、身近な再エネと脱炭素を探る。

🔬 自由研究テーマ集(全国)を見る → 📋 自由研究の進め方ガイド 🌟 夏の体験・イベント

❓ よくある質問(この号について)

Q. W杯決勝トーナメントで日本代表はどうなりましたか?
A. 日本時間6月30日、決勝トーナメント1回戦でブラジルに1-2で惜敗しました。前半に佐野海舟選手が代表初ゴールで先制しましたが逆転され、それでも3大会連続で決勝トーナメント(ラウンド16)に進みました。
Q. プラネタリーディフェンスとは何ですか?(はやぶさ2)
A. 地球に接近する小惑星などの天体から地球を守る取り組みです。はやぶさ2は7月5日にトリフネの中心から約800メートルへ最接近し、観測します。小惑星の性質や軌道を知ることが将来の備えにつながります。
Q. マグニチュードと震度の違いは何ですか?(富士五湖の地震)
A. マグニチュードは地震そのものの規模で一つの地震に一つの値、震度は場所ごとの揺れの強さです。6月26日夜の富士五湖の地震はM5.6・最大震度6弱(津波の心配なし)でした。
Q. 本能寺の変とは何ですか?(いつ・だれが・どこで)
A. 1582年(天正10年)に、家臣の明智光秀が主君の織田信長を京都の本能寺で襲い、自害に追い込んだ事件です。信長のあとつぎ・織田信忠も同じ日に討たれた、戦国時代で最も有名な大事件です。
Q. 本能寺の変はなぜ起きたのですか?(原因の諸説)
A. はっきりした理由は今も分かっておらず、日本史最大の謎の一つです。光秀の怨恨説、足利義昭ら黒幕説、四国政策対立説などがあり、単一の原因では説明しきれないとされます。
Q. 本能寺の変のあと、天下はどう動きましたか?
A. 羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が「中国大返し」で京へ急ぎ戻り、山崎の戦いで明智光秀を破りました。清須会議などを経て秀吉が実権をにぎり、天下統一へ進みます。
Q. 大河ドラマ「豊臣兄弟!」で本能寺の変はいつ放送されますか?
A. 2026年7月12日(日)放送の第27回「本能寺の変」で描かれます。前の7月5日は第26回「信長を笑わせろ!」、あとの7月19日は第28回「急げ!秀吉」です(NHK総合・毎週日曜よる8時)。
Q. 本能寺の変やニュースを、夏の自由研究のテーマにするには?
A. 本能寺の変なら「原因の諸説を比べて自分の考えをまとめる」「信長・光秀・秀吉の関係を年表にする」などが向いています。ニュースからは、はやぶさ2と宇宙、地震と防災、脱炭素と再生可能エネルギー、W杯出場国の地理などがテーマにできます。スクールコンパスの自由研究テーマ集と進め方ガイドに手順を掲載しています。

📰 読んだら、自分でも新聞記事を書いてみよう(記述力アップ)

今週のニュースから1つ選び、結論ファースト(いちばん伝えたいことを先に)で見出しとリードを書き、事実と意見を分け、出典を添える──これは中学受験の記述問題そのものの練習になります。手順とテンプレートはこちら。

📰 新聞の書き方・作り方ガイド 🎒 高学年の書き方のコツ 🏆 新聞コンクール応募
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