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子どもに怒りすぎて後悔する・怒ったあとの自己嫌悪
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 怒ってしまったあとに、こうして考えているのは、向き合っているからです。
よくある場面:「何回言ったら分かるの!」。言ってから、子どもの顔を見て、すぐに後悔する。
怒ってしまうのは、真剣に向き合っているからです
今夜できること1つ 怒りそうになったら、その場を1分離れる
📌 明日のための1行カード もし「いいかげんにしなさい!」と言いそうになったら、「いったん離れるね。あとで話そう」と言う
なぜ、そうなるの?
怒ってしまうのは、真剣に向き合っているからです。保護者の約15%が「子どもに手を上げてしまいそうになるときがある」と答えています。あなただけではありません。ただ、大声は、伝えたい中身より怒りのほうが子どもに残り、子どもも大声で返すようになります。
今夜の手順
- 怒りそうになったら、その場を1分離れる
理由:少し時間をおくと、言葉を選ぶ余裕ができるからです。 - 怒ってしまった日は、寝る前に「さっきは大きな声を出してごめんね」と一言だけ
理由:落ち着いて謝ると、つながりを戻せます。 - 怒りやすい場面を1つ書き出す
理由:前もって知っていると、備えられます。
そのまま言える言いかえ
- 「いいかげんにしなさい!」→ 「いったん離れるね。あとで話そう」
その場を離れると、言いすぎずに済みます。 - 「もう知らない!」→ 「少し落ち着いてから話すね」
離れる理由を伝えると、子どもは見捨てられたと感じにくくなります。 - 「なんで私をこんなに怒らせるの」→ 「いまは疲れてるみたい。少し休むね」
自分の状態を言葉にすると、子どものせいにしないで済みます。
今夜はしなくていいこと
怒ってしまった自分を、夜中まで責めつづけること
理由:謝る一言があれば、子どもとのつながりは戻せます。責めつづけると、明日の余裕がなくなるからです。
お子さんに聞いてみる
「おこられたとき、どう思った?」
- 「こわかった」と答えたら:「こわかった」と答えたら、まず「大きな声を出してごめんね」と伝えてください。それだけで十分です。
- 「かなしかった」と答えたら:「かなしかった」と答えたら、「怒ったけど、あなたのことは大切だよ」と分けて伝えてください。
- 「わるかったと思った」と答えたら:「わるかったと思った」と答えたら、何がいけなかったかを1つだけ一緒に確かめ、それ以上は言わないでください。
- 「わからない」と答えたら:分からないと答えたら、今日はそれ以上聞かず、あした落ち着いた時間にもう一度話してみてください。
2週間後に見ること
2週間後、怒りそうになって1分離れられた日が1日でもあれば、変わり始めています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、大きな声をとてもこわく感じる時期です。落ち着いたあと、抱きしめるなど体で安心を伝えることもできます。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、親が謝る姿から、気持ちの戻し方を学ぶ時期です。短く謝れば十分です。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「イライラして怒ってしまう」チェック)
「イライラしてつい怒ってしまう」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- 怒ってしまうのは?(週に1〜2回/ほぼ毎日/手が出そうになる・出てしまった)
- いちばん多いのは、どんなとき?(自分が疲れている・寝不足/同じことを何度も言わされる/仕事や家のことで頭がいっぱい/子どもの将来が心配になる)
- 怒ったあとは?(すぐ謝れる/気まずいまま/自分を責める)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
疲れでがまんの力が切れるタイプ
疲れや寝不足があると、だれでも小さなことでいらいらしやすくなります。親の気持ちの問題ではなく、体の余力の問題です。
今夜の1つ 今夜、やらなくていいことを1つ決めて、その分早く寝る
「もっとちゃんとしなきゃ」→ 「今日はもう休もう」
2週間後 2週間後、寝る時間が少しふえ、怒る回数が減っていれば、余力が戻ってきています。
根拠:米国の親の燃えつきの研究(Roskam ほか 2021)
伝え方が届かず、くり返すうちに怒るタイプ
遠くから何度も言うほど、子どもは「まだ大丈夫」と覚えます。近くで名前を呼び、1つだけ具体的に言って少し待つ形にすると、くり返す回数が減ります。
今夜の1つ 頼むときは近くに行って名前を呼び、1つだけ言って5秒待つ
「何回言ったら分かるの!」→ 「(近くで)〇〇くん、くつをそろえてね」
2週間後 2週間後、1回か2回で動く日がふえていれば、伝え方が届いています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム(PCIT の効果的な指示)
頭がいっぱいで余裕がないタイプ
仕事や家のことで頭がいっぱいのときは、子どもの小さなことにも反応しやすくなります。怒りの波は数分で引くので、その場を少し離れるだけでも変わります。
今夜の1つ 怒りそうになったら、子どもの安全を確かめてから1分その場を離れ、深呼吸を3回する
「いいかげんにしなさい!」→ 「ママ(パパ)、1分だけ休んでくるね」
2週間後 2週間後、怒る前に1分離れられた日がふえていれば、怒りの波を越える形ができています。
根拠:米国心理学会の保護者向け情報(怒りの扱い方)(くわしくは親のための怒りの扱い方(アンガーマネジメント))
将来への心配が怒りになるタイプ
「このままで大丈夫?」という心配が強いと、目の前の小さなことにも強く言ってしまいます。怒りの下にある心配を自分で言葉にすると、言い方がやわらぎます。
今夜の1つ 怒ったあと、「本当は何が心配だったか」を1行だけ書く
「このままじゃだめになるよ」→ 「あなたのことが心配だから、言いすぎちゃった」
2週間後 2週間後、心配を言葉にしてから話せた日があれば、伝え方が変わってきています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:文部科学省 保護者アンケート(2024年)、米国マウントサイナイ病院 親子センター
研究でわかっていること 13歳の時点で親が怒鳴る・ののしるなどの厳しい言葉でしつけていた家庭では、その後の1年で子どもの問題行動と気分の落ち込みが増えていました。親がふだん温かくても、この影響は打ち消されませんでした。
長く追いかけた調査(Wang, M.-T., & Kenny, S., 2014)
考えてみてほしい問い 怒ってしまう直前、自分の体や気持ちにはどんなサインがありますか?
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