小学5年生におすすめの本 6冊<br>物語の中の気持ちが読めるようになる学年
小学5年生は、書かれていない気持ちを読み取れるようになる学年です。国語の問題でも、直接書かれていないことを答えさせる形が増えます。この力は問題集ではなく、物語を読む量で決まります。制作 スクールコンパス編集部 / 更新 2026年9月2日
5年生の読書は、いまこういう状態です
読まないとき、どうするか
時間がないのは本当です。寝る前の10分だけ、と決めてください。読書は量より、途切れないことのほうが効きます。1日10分でも、1年で60時間になります。
読むことと、問いに答えることは別の技術です。読書は土台で、解き方は別に練習が要ります。読んでいるのに上がらない、と本人に言わないでください。
幅は無理に広げなくてかまいません。1人の作者を全部読んだ子は、その作者の書き方を体で覚えています。次の作者に移ったとき、ちがいが分かるようになります。
小学5年生におすすめの本 6冊
読む順ではなく、いまの子の状態に合うものから1冊選んでください。全部読ませようとしないことが、いちばん続きます。表紙が気に入らなければ、それだけの理由で外してかまいません。
モモ
ミヒャエル・エンデ 作/大島かおり 訳 / 岩波書店
長い考える中学受験にも時間どろぼうに時間を奪われた町と、それを取り返す少女の話です。時間とは何か、忙しいとは何かという問いが、物語のまま出てきます。中学入試の国語で扱われる主題と重なることも多く、高学年で1冊だけ薦めるならこれになります。ただし長いので、途中でやめても責めないでください。
読んだあとに聞いてみる モモは何もしないで、ただ聞いていただけだよね。それがどうして力になったんだろう。
夏の庭 The Friends
湯本香樹実 / 新潮社
友だち死について短め小学6年の男の子3人が、近所のおじいさんを観察し始めます。人が死ぬとはどういうことかを、こわがらせずに、ごまかしもせずに書いた数少ない本です。読んだあとに話したくなるので、家で読み終わりを待つ価値があります。
読んだあとに聞いてみる 3人にとって、あのひと夏は何だったんだろう。
精霊の守り人
上橋菜穂子 / 偕成社
シリーズファンタジー世界が作りこまれている用心棒のバルサが、皇子を守って旅をします。作られた世界の中に、政治も宗教も食べ物もある本格的なファンタジーです。厚みがあるので手が出にくいのですが、入れた子はシリーズ全部を読み切ります。ファンタジーが好きな高学年に、次の1冊として渡すのに向いています。
読んだあとに聞いてみる バルサはお金のためでも命令でもないのに引き受けたよね。なぜだと思う。
ぼくらの七日間戦争
宗田理 / KADOKAWA
シリーズ痛快読みやすい中学1年生たちが廃工場に立てこもり、大人に対抗します。話が速く進み、痛快なので、本を読み慣れていない高学年でも最後まで行けます。シリーズが長く続いているので、1冊が合えばしばらく困りません。
読んだあとに聞いてみる 立てこもるほかに、やり方はあったと思う。
二分間の冒険
岡田淳 / 偕成社
しかけがある考える読み返せる黒猫に「いちばんたしかなものをつかまえろ」と言われた少年が、竜のいる世界に入ります。読み終わってから題名の意味が分かる作りになっていて、最後まで読んだ子だけが分かる仕掛けがあります。読み返したくなる本は、読書がすきになるきっかけになります。
読んだあとに聞いてみる いちばんたしかなものって、けっきょく何だった。自分ならどう答える。
君たちはどう生きるか
吉野源三郎 / 岩波書店
考えるおじさんのノートとびとびで読める物語と、おじさんが書いたノートが交互に出てきます。友だちを裏切ってしまった場面など、正解のない問題がそのまま置かれます。全部を一度に読む必要はなく、1章ずつでかまいません。親のほうが引き込まれることが多い本でもあります。
読んだあとに聞いてみる コペル君がいちばん苦しかったのはどこだと思う。自分ならどうした。
この本を手に入れる前に
買う前に、図書館で1冊だけ借りてみてください。同じ作者やシリーズなら、1冊が合えばあとも合います。逆に、1冊目で止まった本を買いそろえても、たいてい読まれません。図書館で当たりが出てから買う、という順にすると、家の本棚に読まれない本がたまらなくなります。
書店で探すときは、書名と作者名をメモして持っていってください。同じ題名で別の版が出ていることがあります。読み聞かせに使うなら、字の大きさと1ページの文字量を必ず見てから決めるのが確実です。
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読んだあと、書くところまで
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