ホーム本ナビ › 小学6年生におすすめの本

小学6年生におすすめの本 6冊<br>大人の本に手が届き始める、最後の1年

小学6年生は、大人が読む本にも手が届き始める学年です。子ども向けに書かれていない本を1冊読み切ると、中学以降の読書が変わります。ここで渡す本は、答えが1つに決まらないものがよいです。制作 スクールコンパス編集部 / 更新 2026年9月2日

6年生の読書は、いまこういう状態です

抽象的な話が読めるようになります。時間とは何か、生きるとは何か、といった問いが物語の形で出てきても、投げ出さずに読めます。同時に、答えが1つに決まらないことに耐えられるようにもなります。この2つがそろうのは6年生からです。だからこの学年では、きれいに終わらない本を渡してかまいません。読み終わって、で結局どうなったの、と言われるくらいがちょうどよいです。そこから会話が始まります。中学に入ると読書の時間は一気に減ります。まとまった時間で長い本を読める最後の1年だと思って、1冊だけでも厚いものを渡しておくと、あとで効きます。

読まないとき、どうするか

勉強で手一杯

6年生の秋以降は、無理に読ませなくてかまいません。かわりに、家の見えるところに本を置いておいてください。受験が終わった2月に、そこから手が伸びます。

読み終わっても何も言わない

言わせなくてかまいません。感想を求められると読書は義務になります。親のほうが先に、自分がどう思ったかを1つ言ってみてください。

大人の本を読みたがる

止める理由はありません。内容が難しければ自分でやめます。むしろ、親が読んでいる本を1冊貸すのが、この学年でいちばん効く渡し方です。

小学6年生におすすめの本 6冊

読む順ではなく、いまの子の状態に合うものから1冊選んでください。全部読ませようとしないことが、いちばん続きます。表紙が気に入らなければ、それだけの理由で外してかまいません。

モモ

ミヒャエル・エンデ 作/大島かおり 訳 / 岩波書店

長い考える中学受験にも

時間どろぼうに時間を奪われた町と、それを取り返す少女の話です。時間とは何か、忙しいとは何かという問いが、物語のまま出てきます。中学入試の国語で扱われる主題と重なることも多く、高学年で1冊だけ薦めるならこれになります。ただし長いので、途中でやめても責めないでください。

読んだあとに聞いてみる モモは何もしないで、ただ聞いていただけだよね。それがどうして力になったんだろう。

君たちはどう生きるか

吉野源三郎 / 岩波書店

考えるおじさんのノートとびとびで読める

物語と、おじさんが書いたノートが交互に出てきます。友だちを裏切ってしまった場面など、正解のない問題がそのまま置かれます。全部を一度に読む必要はなく、1章ずつでかまいません。親のほうが引き込まれることが多い本でもあります。

読んだあとに聞いてみる コペル君がいちばん苦しかったのはどこだと思う。自分ならどうした。

西の魔女が死んだ

梨木香歩 / 新潮社

学校に行けない日おばあちゃん短め

学校に行けなくなった中学1年の少女が、おばあちゃんの家でひと夏を過ごします。高学年から中学にかけて、うまくいかない時期に読むと効く本です。読ませるためというより、そういう時期があることを親子で知っておくために置いておく1冊です。

読んだあとに聞いてみる おばあちゃんが言った「自分で決める」って、どういうことだと思う。

夏の庭 The Friends

湯本香樹実 / 新潮社

友だち死について短め

小学6年の男の子3人が、近所のおじいさんを観察し始めます。人が死ぬとはどういうことかを、こわがらせずに、ごまかしもせずに書いた数少ない本です。読んだあとに話したくなるので、家で読み終わりを待つ価値があります。

読んだあとに聞いてみる 3人にとって、あのひと夏は何だったんだろう。

精霊の守り人

上橋菜穂子 / 偕成社

シリーズファンタジー世界が作りこまれている

用心棒のバルサが、皇子を守って旅をします。作られた世界の中に、政治も宗教も食べ物もある本格的なファンタジーです。厚みがあるので手が出にくいのですが、入れた子はシリーズ全部を読み切ります。ファンタジーが好きな高学年に、次の1冊として渡すのに向いています。

読んだあとに聞いてみる バルサはお金のためでも命令でもないのに引き受けたよね。なぜだと思う。

ぼくらの七日間戦争

宗田理 / KADOKAWA

シリーズ痛快読みやすい

中学1年生たちが廃工場に立てこもり、大人に対抗します。話が速く進み、痛快なので、本を読み慣れていない高学年でも最後まで行けます。シリーズが長く続いているので、1冊が合えばしばらく困りません。

読んだあとに聞いてみる 立てこもるほかに、やり方はあったと思う。

この本を手に入れる前に

買う前に、図書館で1冊だけ借りてみてください。同じ作者やシリーズなら、1冊が合えばあとも合います。逆に、1冊目で止まった本を買いそろえても、たいてい読まれません。図書館で当たりが出てから買う、という順にすると、家の本棚に読まれない本がたまらなくなります。

書店で探すときは、書名と作者名をメモして持っていってください。同じ題名で別の版が出ていることがあります。読み聞かせに使うなら、字の大きさと1ページの文字量を必ず見てから決めるのが確実です。

ほかの学年・テーマ

← 小学5年生におすすめの本ハロウィンに読むこわい本 →

読んだあと、書くところまで

✏️ 読書感想文の書き方うめるだけの5ブロックと、書き出しの例文5パターン。1冊読んだあとに、そのまま使えます。 📚 ことば大辞典本に出てきたことわざや四字熟語を1語1ページで。意味と使う場面、例文2つ。 ✍️ 漢字ずかん 1026字読めるけれど書けない字を、書き順から。本で出会った字をここで確かめられます。

書名・作者名・出版社は、刊行時点のものです。版が変わったり、別の出版社から出ていることがあります。手に入れる前に、書店・図書館・オンライン書店でご確認ください。値段は変わるため載せていません。当サイトは特定の書店・出版社と提携していません。