読書感想文の書き方|うめるだけテンプレートで今日終わらせる完全ガイド
読む本が決まらないなら。「読書」ではなく「いま笑いたい」「こわい話が読みたい」から入ると、子どもが自分で選びます。本棚コンパス(学年とテーマで選ぶ) 3つの質問で選ぶ みじかい話から
読書週間は10月27日から11月9日です。読書カードが白いまま何日も過ぎて、こちらが焦って「本読んだ?」と聞き、ますます開かなくなる。その2週間にできることを書きました。読書週間に、本を読まない子とどうするか →
ステップ0:本選びで半分決まる
いちばん書きやすいのは「自分と重なるところがある本」です。主人公が同じ学年、自分も飼っている生き物の話、自分も苦手なことに挑戦する話……。重なりがあると「自分だったら」が自然に書けるので、感想文の中身が勝手に増えます。逆に、あこがれだけで選んだむずかしい本は、あらすじの説明で原稿用紙が終わってしまいがちです。
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見出しの付け方・リード文・図解の使い方は、実物を読むのがいちばんの近道です。週刊「小学生しんぶん」は毎週金曜発刊・登録不要・無料。学年に合わせた3つの版から、そのまま見本として使えます。
ステップ1:ふせん3枚だけ持って読む
読みながら、心が動いたページにふせんを3枚だけはります。「3枚だけ」がコツです。たくさんはると後でえらべなくなるので、「これはこえた!」と思ったら前のふせんをはがして引っこします。読み終わったとき手元に残った3枚が、そのまま感想文の材料になります。
ステップ2:うめるだけテンプレート(5ブロック)
ノートに次の5つの見出しを書いて、それぞれ1〜3文のメモをうめてください。うまったら構成は完成です。
例:表紙の犬が、うちのコロにそっくりだったから。
【2】あらすじは3文まで
だれが/何をして/どうなった、の3文だけ。細かい説明はがまん!
【3】心が動いた場面 その1(ふせんのページ)
場面+そのときの自分の気持ち+なぜそう感じたか
【4】心が動いた場面 その2 + 自分とのつながり
「わたしにも にたことがあって……」と自分の経験につなげる
【5】読む前と後で変わったこと・これからどうしたいか(2〜3文)
例:あきらめそうになったら、この本の主人公を思い出したい。
この【4】の「自分とのつながり」こそが、読書感想文でいちばん評価されるところです。本の話が半分、自分の話が半分──それくらいのつもりでちょうどよいバランスになります。
ステップ3:書き出し例文5パターン(まねしてOK)
「あきらめるな」。この一言が、読み終わった今もずっと頭からはなれません。
もし自分の親友が、あしたとつぜん引っこすと言ったら、あなたならどうしますか。
まっ暗なトンネルの中で、主人公はたった一人で立ち止まっていました。
じつは、わたしも かけっこがずっと苦手でした。だからこの本の主人公の気持ちが、痛いほどわかったのです。
最後のページを閉じたあと、しばらく動けませんでした。
「わたしは『◯◯』という本を読みました。」から始めるのは、まちがいではありませんが、クラスの半分がその書き出しになります。上の5パターンのどれかに置きかえるだけで、先生の目が止まる1枚になります。
やってしまいがちなNG集
学年別のコツ
| 学年 | 目安 | いちばん大事なこと |
|---|---|---|
| 1・2年生 | 原稿用紙1〜2枚 | 心が動いた場面は1つでOK。「そのとき、どんな気もちになった?」をおうちの人に聞いてもらいながらメモする |
| 3・4年生 | 原稿用紙2枚前後 | 場面を2つにふやし、「自分にもにたことがある」の段落を必ず入れる |
| 5・6年生 | 原稿用紙2〜3枚 | 「読む前の自分」と「読んだ後の自分」のちがいを書く。社会や将来の話につなげられると最高 |
※枚数や課題図書の有無は学校・コンクールごとにちがいます。かならず配られたプリントの指定を確認してください。
原稿用紙のきほんルール(ここだけおさえる)
- 題名は1行目に上を2〜3マスあけて、名前は2行目に下をそろえて書く(学校の指定があればそちらを優先)
- 段落のはじめは1マスあける
- 「。」「、」やとじかっこは行のはじめに来ないように、前の行の最後のマスに文字といっしょに入れる
- 会話文のかぎかっこは行をかえて書くと読みやすい
🏆 コンクールに出したいとき(個人では出せません)
いちばん大きいのは青少年読書感想文全国コンクールです。1955年から続いていて、全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催しています。第72回になります。
ここで多くの保護者がつまずきます。個人では応募できません。応募は学校単位です。校内審査 → 地区審査 → 都道府県審査 → 中央審査会、という順に上がっていきます。つまり出したいなら、担任の先生に言うのが唯一の道です。応募要項は5月から6月ごろ、各学校に配られています。
入賞すると、内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞などがあり、表彰式は2月。入賞作品は「考える読書」(毎日新聞出版)という本になります。先輩の入賞作は公式サイトで読めます。書き方の見本としては、これがいちばん確かです。
課題図書と自由図書
コンクールには課題図書の部と自由図書の部があります。課題図書は小学校低学年・中学年・高学年で分かれていて、毎年発表されます。夏前に書店の棚に平積みになるあれです。課題図書でなければいけない、ということはありません。自分が本当に好きだった本のほうが、書けることが多くなります。
都道府県や新聞社が独自にやっているコンクールもあります。学校からのお便りに載っていることが多いので、そちらも見てみてください。
出典 青少年読書感想文全国コンクール公式サイト(https://www.dokusyokansoubun.jp/)および全国学校図書館協議会(https://www.j-sla.or.jp/contest/youngr/)。2026年9月9日に確認しました。日程と要項は年度で変わるため、最新は公式と学校からのお便りでご確認ください。
❄️ 冬休みにも、また出ます
読書感想文は夏休みの宿題だと思われていますが、冬休みの宿題に出す学校もあります。夏に苦労した記憶があると、12月の終業式で読書感想文と聞いた瞬間に、家の空気が重くなります。
冬は夏とちがって、期間が2週間しかありません。本を選ぶところから始めると間に合いません。12月に入ったら、読む本だけ先に決めておいてください。本棚コンパスで学年とテーマから選べます。
それと、冬は短い本にしてください。厚い本を選ぶと、読み終わらないまま冬休みが終わります。みじかい話と感想文が書きやすい本にまとめてあります。
🧩 ことばの力は、1つのページでは育ちません
語彙・作文・読解・音読・文章題は、別々の悩みに見えて、じつは同じところでつまずいています。言いたいことがあるのに、言える言葉を持っていない。だから作文が「楽しかったです」で終わり、文章題の場面が読み取れず、音読が声だけになります。
いま困っているところから入ってください。どれも、家で親ができることだけを書いています。
- 「やばい」しか言わない子どもの言葉から引く言いかえ辞典。親が1日1語だけ使う
- 作文が1行も進まない材料集め・構成・記述・推敲の4段階。「楽しかった」しか書かないとき
- 読解が苦手本を読ませるだけでは伸びない理由と、設問の型3つ
- 音読を毎日聞くのがつらい学年別に見るところと、「聞いてるよ」で終わらせない返し方
- 宿題の丸つけをどこまでやるか学年別のやめどきと、赤ペンで全部直してはいけない理由
- 文章題で式が立たない式が立たない本当の理由と、場面を見分ける5つの型
- 観察記録が「大きくなりました」数・色・形の3点セットで書く
- その慣用句、その場面で合っている?誤用しやすい15・目上に使わない6・作文の場面別
- 読書感想文が書けないうめるだけテンプレートと書き出し例文5ついま見ています
- 新聞にまとめられない7つの手順とうめるだけテンプレート
よくある質問
Q. あらすじはどれくらい書いていいですか?
全体の2割まで、が目安です。原稿用紙2枚(800字)なら3〜4文。読書感想文で先生が読みたいのは本の内容ではなく、本を読んだ「あなたの心の動き」だからです。
Q. 書き出しがどうしても思いつきません。
本の中のセリフをかぎかっこで置く書き出しがいちばん失敗しません。「『あきらめるな』。この一言が、ずっと頭からはなれません。」のように、心に残った一文から始めると、続きが自然に書けます。
Q. 本を最後まで読めていなくても書けますか?
まず途中までで心が動いた場面が1つでもあれば書き始められますが、結末を知らないと「読む前と後で変わったこと」が書けません。短い本にかえるか、おうちの人に読み聞かせてもらってでも最後までたどり着くのがおすすめです。
Q. 何枚書けばいいですか?
学校の指定を最優先で確認してください。指定がない場合は、低学年は原稿用紙1〜2枚、中学年から高学年は2〜3枚を目安にするのが一般的です。
仕上げのチェックリスト
- ☑ あらすじは2割以下になっている
- ☑ 「自分にもにたことがある」の話が入っている
- ☑ 「おもしろかったです」を自分だけの言葉に置きかえた
- ☑ 声に出して読んで、つっかえるところを直した
- ☑ 題名・名前・段落・かぎかっこのルールを見直した
あわせて読みたい
メニューや説明は印刷されません。書きこむところだけが出ます。
🗞️ 書き終えたら、次はお手本を1つ。週刊「小学生しんぶん」は毎週金曜・無料(最新号は9月11日号)です。1・2年生版/3・4年生版/5・6年生版
🍁 感想文は夏だけじゃない ── 秋の読書週間・コンクールにも
毎年秋(10月下旬〜11月上旬)は読書週間。学校で読書感想文やポップづくりの宿題が出る時期です。このページの書き方はそのまま使えます。書いた作品はコンクール応募にも挑戦してみましょう。
ことばで1ページ埋める(場面べつ・40テーマ)
ネタが決まらない日は、ことばを3語調べるだけで1ページになります。テーマをえらぶと、そこにあてはまることわざ・四字熟語・慣用句がならびます。意味と使いどきが付いているので、そのまま写せます。写す順番の見本も置いてあります。