ホーム › 習い事 › 子どもの体を育てる › 部活の地域移行とは
先に答えです。中学校の部活は、学校の先生だけで支える形から、地域の人や団体が支える「地域クラブ活動」へ広げる流れの中にあります。国は2026年度から2031年度までの6年間を「改革実行期間」とし、休日の部活は2031年度までに、原則すべてを地域のクラブにすることを目指しています。平日は、地域ごとに課題を解きながら進める段階です。
いまの小学生は、ちょうどこの6年間に中学校に通います。何年生がいつ中学に入り、そのとき部活がどうなっていそうかを、下の早見表で確かめてください。進み方は市区町村ごとにちがうので、最後にお住まいの地域の計画の探し方もまとめました。
| 時期 | 決まったこと |
|---|---|
| 2022年12月 | スポーツ庁・文化庁が「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を出す。部活は週2日以上休み、1日の活動は平日2時間程度・休日3時間程度という目安もここで示された |
| 2023〜2025年度 | 「改革推進期間」。できる地域から休日の部活を地域のクラブへ移しはじめた |
| 2025年5月 | 国の有識者会議(実行会議)が最終とりまとめを出す。休日は2031年度までに、原則すべての部活で地域展開の実現を目指す。平日もさらに改革を進める |
| 2025年12月 | 文部科学省が新しいガイドライン「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」を出す。地域クラブを市区町村が認める「認定」のしくみや、会費の支援の考え方を示した |
| 2026〜2028年度 | 「改革実行期間」の前期。前期の終わりに、進み具合を見る中間評価をする |
| 2029〜2031年度 | 「改革実行期間」の後期。中間評価をふまえて、さらに進める |
地域移行と地域展開は、同じ流れを指す言葉です。国の資料は2025年ごろから「地域展開」と言うようになりました。部活をなくすのではなく、学校の外の人や団体も加わって、子どもが活動できる場を地域全体で支える、という意味です。
2026年度(2026年4月〜2027年3月)の学年で見た表です。中学の3年間が、国の改革のどの時期に重なるかを示しています。
| いまの学年 | 中学に通う年度 | 国の改革の時期との重なり |
|---|---|---|
| 小学6年生 | 2027〜2029年度 | 前期の2・3年目と、後期の1年目 |
| 小学5年生 | 2028〜2030年度 | 前期の3年目と、後期の1・2年目 |
| 小学4年生 | 2029〜2031年度 | 3年間すべてが後期。中学3年生の年が、休日の地域展開の目標の年度 |
| 小学3年生 | 2030〜2032年度 | 後期の2・3年目と、期間が終わったあとの1年 |
| 小学2年生 | 2031〜2033年度 | 中学1年生の年が目標の年度。そのあとは改革のあとの形 |
| 小学1年生 | 2032〜2034年度 | 改革実行期間が終わったあとに入学 |
これは国の目標の時期との重なりです。実際にいつ、どの部が地域のクラブになるかは、お住まいの市区町村の計画で決まります。すでに休日の部活の多くを地域のクラブにした市もあれば、拠点の学校に集まる「合同の部活」から始める市もあります。
| 変わること | 中身 | 家庭で考えておくこと |
|---|---|---|
| 教える人 | 先生ではなく、地域の指導者や団体が教えることが増える(先生が兼業で指導に加わる場合もある) | 指導者の資格や、けがのときの連絡の流れ |
| 場所 | 種目ごとに、近くのほかの中学校や公共の施設に集まることがある | 休日の送り迎え、自転車や公共交通での移動時間 |
| お金 | 会費(参加費)と保険料がかかるのがふつう。金額はクラブ・地域でちがう | 1か月の会費と、用具・遠征の費用 |
| 時間の目安 | 市区町村が認めるクラブ(認定地域クラブ)は、平日2時間程度以内・休日3時間程度以内・週2日以上の休みを目安にしている地域が多い | 塾・習い事との曜日の重なり |
| 選べる種目 | 学校に部が無い種目でも、地域のクラブなら入れることがある | 子どもが本当にやりたい種目を、学校の外まで広げて探せる |
地域のクラブは、指導者への謝金や施設の費用を、参加する家庭の会費で一部まかなう形が多くなります。国の新しいガイドラインは、地域によって負担に大きな差が出ないよう国が金額の目安を示すことや、家庭の経済的な理由で活動できない子が出ないよう支援することを求めています。
支援があるかどうか、いくらかは市区町村ごとにちがいます。「(市区町村名) 地域クラブ 会費」「(市区町村名) 部活動 地域展開」で、教育委員会のページを探すのが早道です。
あります。国の資料では、部活動は法令で決められた義務ではなく、すべての生徒が一律に入らなければならないものではない、と整理されています。ただ、学校ごとの決まりや習わしはあるので、入学前に確かめてください。
入らない場合に大事なのは、体を動かす場所と、学校の外の居場所を残すことです。中学生になると、運動する子としない子の差が開きやすくなります。地域のクラブ、スポーツの習い事、家族で走る・泳ぐなど、形はなんでもかまいません。
子どもが「部活に入りたくない」と言ったら
先に理由を聞いてください。「勉強に集中したい」「やりたい種目が無い」「人間関係が心配」で、次の一手がちがいます。種目が無いなら地域のクラブを一緒に探す。人間関係が心配なら、体験入部で1日だけのぞいてから決める。入るか入らないかより、子どもが自分で決めたと思えることが、中学の3年間を続ける力になります。
両立を左右するのは、部活の長さそのものより帰ってくる時刻と、睡眠です。13〜18歳の睡眠は1日8〜10時間が目安です(米国睡眠医学会)。部活がある日の数字を入れて、何時に寝られるかを確かめてください。
| 朝起きる時刻 | |
|---|---|
| 部活がある日に家に着く時刻 | |
| 夕食・お風呂・身じたく(分) | |
| 宿題・勉強(分) | |
| スマホ・休む時間(分) |
部活の日が苦しくても、国のガイドラインの目安どおりなら週に2日以上は休みがあります。部活の無い日に、まとまった勉強を置くのが、多くの中学生の両立の形です。睡眠と体の回復のくわしい話は睡眠と身長・回復にあります。
小学生のうちにいろいろな運動を経験しておくと、中学で選べる部やクラブが広がります。ゴールデンエイジとは(研究でわかったこと)、習い事は1つに絞るか、いろいろやるかもあわせてどうぞ。
国の流れは公立中学校を中心にしたもので、私立中学の部活の形は学校ごとに決まります。説明会や学校見学で、次の3つを聞いておくと、入学後の生活が具体的に見えます。
| 聞くこと | なぜ聞くか |
|---|---|
| この競技の部は、週に何日・休日は練習があるか | 通学時間が長いと、部活のある日の帰宅が遅くなりやすいから |
| 学校の外のクラブと両立している生徒はいるか | 小学生から続けているクラブを、中学でも続けられるかが分かるから |
| 中学生と高校生が一緒に練習するか | 中高一貫では、上の学年と練習できる一方、練習の時間が長くなることがあるから |
部活がさかんな学校は部活動が強い中学校一覧から、受験とスポーツの両立の考え方はスポーツを頑張る子は、中学受験と高校受験どっち?にあります。
今日できる10分
子ども向け:これからの中学の部活 これからの中学校では、土曜日や日曜日の部活を、学校の先生だけでなく、地域のコーチやクラブの人が教えてくれるようになっていきます。学校に無いスポーツや文化の活動も、地域のクラブなら始められるかもしれません。
中学でやってみたいことを、家の人と1つ話してみよう。いまやっている習い事でも、まだやったことのないスポーツでも大丈夫。
確かめた日:2026年10月13日。国と市区町村の決まりは変わることがあります。最新の内容は、文部科学省・スポーツ庁とお住まいの市区町村の教育委員会のページでご確認ください。
このページは医学的な助言をするものではありません。診断や治療については医療機関にご相談ください。事実は文中に示した公的機関・学会・競技団体の資料と、複数の主要報道で確かめられた範囲だけを書いています。制作 スクールコンパス編集部
国は2026年度から2031年度までの6年間を「改革実行期間」とし、休日の部活動は2031年度までに、原則すべてを地域のクラブ(地域クラブ活動)にすることを目指しています。進み方は市区町村ごとにちがい、早いところはすでに始まっています。平日は、それぞれの地域で課題を解きながら進める段階です。
同じ流れを指しています。国の資料では2025年ごろから「地域展開」という言い方が使われています。学校の部活をなくすことではなく、地域の人や団体が支える活動に広げていく、という意味をこめた言い方です。
会費(参加費)や保険料がかかるのがふつうです。金額はクラブや市区町村でちがいます。経済的に負担が大きい家庭への支援も国のガイドラインで求められていて、会費の一部を補助する市区町村が出てきています。お住まいの市区町村の案内で確かめてください。
国の資料では、部活動は法令で決められた義務ではなく、全員が一律に入らなければならないものではないと整理されています。学校ごとの決まりはあるので、入学前の説明会や入学後の案内で確かめてください。入らない場合も、地域のクラブや習い事で体を動かす場所を残すのがおすすめです。
国のガイドラインの目安(平日2時間程度・休日3時間程度・週2日以上の休み)の範囲なら、多くの家庭で両立できます。両立を左右するのは部活の長さより、帰宅時刻と睡眠です。13〜18歳の睡眠は1日8〜10時間が目安です(米国睡眠医学会)。このページの計算で、わが家の平日を確かめられます。
国の流れは公立中学校を中心にしたもので、私立中学の部活の形は学校ごとの判断です。私立中学を受ける家庭は、説明会で「休日の練習は学校でやるか」「外のクラブと両立している生徒はいるか」を聞いてください。