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子どもが片付けない・約束を守らない
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 何度言っても片付かないと、言う側のほうが消耗します。
よくある場面:「片付けて」と10回言っても、おもちゃは床のまま。最後は親が片付けている。
約束は、短く・1つだけ・目に見える形にします
今夜できること1つ 約束を1つだけに絞って紙に書き、目に入る場所に貼る
📌 明日のための1行カード もし「ちゃんと片付けて!」と言いそうになったら、「おもちゃを青い箱に入れてね」と言う
なぜ、そうなるの?
言うことを聞かない理由の1つは、何をすればいいかが伝わっていないことです。「ちゃんと片付けて」は大人には分かっても、子どもには何をどこまでやればいいかが分かりません。約束は1つだけ、短く、目に見える形にすると、言う回数が減ります。
今夜の手順
- 約束を1つだけに絞って紙に書き、目に入る場所に貼る
理由:1つずつのほうが覚えて守りやすいからです。 - しまう場所に、絵や文字のラベルを貼る
理由:どこに入れるかが分からないと、片付けられないからです。 - できた日は、その場で「入れてくれたね」と言う
理由:ほめられた行動は、くり返されやすくなります。
そのまま言える言いかえ
- 「ちゃんと片付けて!」→ 「おもちゃを青い箱に入れてね」
してほしいことを、そのまま言います。 - 「何回言ったら片付けるの」→ 「青い箱に入ったら、おやつにしよう」
終わったあとの楽しみが見えると、動きやすくなります。 - 「約束やぶったでしょ」→ 「約束、どうしたら守りやすいかな」
責めるより、守りやすくする方法を一緒に考えます。
今夜はしなくていいこと
守れなかった約束を、まとめて注意すること
理由:いくつも言われると、どれから直せばいいか分からなくなるからです。
お子さんに聞いてみる
「片付けがいやなのは?」
- 「どこにしまうか分からない」と答えたら:しまう場所が分からないなら、箱や棚に絵や文字のラベルを貼ってください。
- 「めんどう」と答えたら:めんどうなら、片付けるものを「おもちゃ3つだけ」のように小さくします。
- 「あとでやろうと思う」と答えたら:「あとで」なら、いつやるかを本人に決めさせて、その時刻に一度だけ声をかけます。
- 「わからない」と答えたら:分からないときは、親が一緒に1回やって見せるところからです。
2週間後に見ること
2週間後、言われる前に片付けた日が1日でもあれば、効いています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、しまう場所に絵を貼るなど、目で見て分かる仕組みが効く時期です。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、自分で決めた約束のほうが守りやすい時期です。約束を一緒に決め直します。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「約束を守らない」チェック)
「約束を守らない・決めたことが続かない」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- 何年生ですか?(1・2年生/3・4年生/5・6年生)
- いちばん近いのは?(約束を忘れてしまう/分かっているのに守らない/約束が多すぎる・ややこしい)
- 約束はだれが決めた?(親が決めた/子どもと一緒に決めた)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
約束を忘れるタイプ
忘れるのは、約束が頭の中にしかないからです。目に見える場所に、短く書いて貼ると、思い出しやすくなります。
今夜の1つ 約束を1つだけ短く紙に書き、約束を守る場所(テレビの横など)に貼る
「何回言ったら覚えるの」→ 「紙、見てみよう」
2週間後 2週間後、紙を見て自分で動ける日がふえていれば、形が合っています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム(目に見える約束)
分かっていて守らないタイプ
分かっていても守らないのは、約束に納得していないからのことがあります。子どもの言い分を聞いて、一緒に決めなおすと守りやすくなります。
今夜の1つ 「この約束、どこがむずかしい?」と聞き、子どもの案も入れて決めなおす
「約束したでしょ」→ 「この約束、どこがむずかしい?」
2週間後 2週間後、決めなおした約束を守れる日がふえていれば、納得が効いています。
根拠:Greene の協働的問題解決(反抗期のページの3ステップの話し合い)
約束が多すぎるタイプ
約束が多いと、どれも守れなくなります。いちばん大事な1つにしぼると、それだけは守れるようになります。
今夜の1つ 今の約束を全部書き出し、いちばん大事な1つだけを残す
「全部守りなさい」→ 「まずはこれだけ守ろう」
2週間後 2週間後、その1つを守れていれば、次の約束を足せます。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:厚生労働省「体罰等によらない子育てのために」、米国疾病対策センター「指示の出し方」
研究でわかっていること 128の実験をまとめたところ、「やったら物をあげる」と先に約束するごほうびは、その活動そのものへの意欲を下げていました。物のごほうびは大学生より子どもで悪い影響が出やすく、一方で「できたところ」を言葉で伝えることは意欲を高めていました。
たくさんの研究のまとめ(Deci, E. L., Koestner, R., & Ryan, R. M., 1999)
研究でわかっていること 3〜12歳の子どもと親を対象にした24の研究をまとめたところ、親子相互交流療法(子どもが決めた遊びに親がついていく時間、具体的にほめる、短く1つずつ指示する)などの親向けプログラムで、子どもの行動の困りごとと親の困りごとがどちらも減っていました。
たくさんの研究のまとめ(Thomas, R., & Zimmer-Gembeck, M. J., 2007)
考えてみてほしい問い 約束が守れた日は、何がちがいましたか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
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片付けができない。言っても変わらない部屋が変わる、置き場所の決め方届いた相談:片付けができない
💬 何度言っても片付かないと、言う側のほうが疲れますよね。
「ちゃんと片付けて」は大人には分かっても、子どもには何をどこまでやればいいかが分かりません。約束は1つだけ、短く、目に見える形にすると、言う回数が減ります。たとえば、おもちゃの箱に中身の写真を貼る、「寝る前に床の上のものを箱へ」だけにする、などです。できたら、その場で「箱に入れたね」と、したことをそのまま言葉にします。
✅ 今日の一歩:片付ける場所を1つ決め、箱に中身の写真か絵を貼る。
📌 前もって決めておく1行:もし出しっぱなしが目についたら、「片付けなさい」ではなく「これのおうちはどこ?」と聞く。
⛔ 今日はしなくていいこと:守れなかったことを、まとめて注意すること。いくつも言われると、どれから直せばいいか分からなくなるからです。
根拠:米国疾病対策センター「指示の出し方」、厚生労働省「体罰等によらない子育てのために」