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子どもがYouTubeばかり見る・やめられない(小学生)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 「あと1本」が何回も続くと、どこで止めればいいか分からなくなりますよね。
よくある場面:夕ごはんの前から、タブレットでYouTube。気づいたら1時間。「あと1本」が何回も続く。
やめさせるより、見たものを学びにつなげます
今夜できること1つ 今夜は自動再生をオフにして、見る動画を1本だけ子どもに選んでもらう
📌 明日のための1行カード もし「いつまで見てるの!」と言いそうになったら、「あと1本、どれにする?」と言う
なぜ、そうなるの?
YouTubeは、次の動画が自動で始まり、区切りがないように作られています。時間が長くなるのは意志が弱いからではなく、ただ流れてくる動画を見続ける形になっているからです。動画を1本選んで見て、見たあとに「どこが面白かった?」と話すと、同じ動画が学びにつながることが、子どもの実験で分かっています。小学生(10歳以上)の平日のインターネットの利用は、学校の端末も合わせて平均約3時間54分です(こども家庭庁、2026年2月の速報)。長くなっているのは、わが家だけではありません。
今夜の手順
- 自動再生をオフにする
理由:次の動画が勝手に始まらないと、区切りができます。 - 見る動画を1本、子どもに選んでもらう
理由:自分で選ぶと、ただ流れてくる動画を見続けなくなります。 - 見たあとに「どこが面白かった?」と1つだけ聞く
理由:話すと、見たものが自分の言葉になり、学びにつながります。
そのまま言える言いかえ
- 「いつまで見てるの!」→ 「あと1本、どれにする?」
選ぶ形にすると、終わりが自分のものになります。 - 「YouTubeばっかり」→ 「その動画、どこが面白いの? 教えて」
関心を向けると、子どもは見たものを話すようになります。 - 「見るのやめなさい」→ 「次は、自分で作ってみる?」
見る側から作る側に回ると、学びに変わります。
今夜はしなくていいこと
いきなり取り上げる・全部禁止にすること
理由:友だちとの話題や、好きなことまで取り上げられたと感じ、こっそり見るようになります。見方を変えるほうが続きます。
お子さんに聞いてみる
「YouTubeで、いちばん好きなのは?」
- 「ゲーム実況」と答えたら:ゲーム実況が好きなら、「この人、どうやってクリアしたの?」と説明してもらうところから。説明する力になります。
- 「好きなYouTuberのおもしろ動画」と答えたら:好きなYouTuberがいるなら、「どこが面白い?」「自分ならどう作る?」と聞いてみてください。作文や話す力につながります。
- 「ショート動画」と答えたら:ショート動画は、時間を決めて、それ以外は1本ずつ選ぶ番組にすると、時間が溶けにくくなります。
- 「工作・実験・生き物などの動画」と答えたら:工作や実験の動画なら、週末に1つ一緒にやってみると、見たことが自分の経験になります。
2週間後に見ること
2週間後、自分で選んだ動画を見て終われる日がふえ、見た動画の話をしてくれる日があれば、見方が変わってきています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、親が一緒に見る時間をつくり、見たあとに話すところから始めます。自動再生のオフや見る場所(リビング)は親が決めます。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、見る時間と寝る前のルールを本人と一緒に決めます。好きな動画から「作る側」(台本・編集・プログラミング)に誘うと、学びに変わりやすい時期です。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「YouTube・動画ばかり見ている」チェック)
「YouTube・動画ばかり見ている」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- 何年生ですか?(1・2年生/3・4年生/5・6年生)
- いちばん見ているのは?(ゲーム実況/好きなYouTuberのおもしろ動画/ショート動画(次々流れる短い動画)/工作・実験・生き物などの動画)
- 1日に見ている時間は?(1時間まで/1〜2時間/2時間より長い・寝る前も)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
見るより「遊ぶ・作る」が好きなタイプ
ゲーム実況が好きな子は、ゲームの中で何が起きるかに強い関心があります。見るだけを、自分で考えて遊ぶ・作るに変えると、同じ関心が学びになります。ゲームの研究のまとめでも、自分で考えて進める遊び方ほど、問題を解く力が伸びやすいとされています。
今夜の1つ 実況で見たゲームの「どこが面白いか」を説明してもらい、次は無料のプログラミングツール(Scratch)で、似たしくみを1つ作ってみる
「実況ばっかり見て」→ 「この人、どうやってクリアしたの? 説明して」
2週間後 2週間後、見るだけでなく自分で作ったり説明したりする日があれば、関心が学びに変わり始めています。
根拠:Granic・Lobel・Engels 2014(ゲームの種類と遊び方で、問題を解く力が伸びる)
好きな人の話が楽しいタイプ
好きなYouTuberの動画は、話し方や構成がよく考えられています。見たあとに「どこが面白かった?」「自分ならどう作る?」と話すと、作文や話す力につながります。見ながら・見たあとに大人が問いかけると、子どもの学びが大きくなることが実験で分かっています。
今夜の1つ 今日見た動画を1本選んでもらい、「どこが面白かった?」「自分ならどんな動画を作る?」の2つを聞く
「そんなの見て何になるの」→ 「この人の話、どこが面白いの?」
2週間後 2週間後、自分から「この動画のここが面白い」と話してくれる日があれば、見たものを言葉にする力が育っています。
根拠:Strouse・O’Doherty・Troseth 2013(見たあとに問いかけると学びが大きくなる)
ショート動画で時間が溶けるタイプ
ショート動画は、指で送るだけで次々に流れ、終わりがありません。意志の問題ではなく、しくみの問題です。米国小児科学会は、自動再生をオフにする・見る場所と時間を家で決めることをすすめています。
今夜の1つ ショート動画は「おやつのあとの10分だけ」など時間を決め、それ以外は1本ずつ選ぶ動画(NHK for Schoolなど10分ほどの番組)にする
「いつまでスクロールしてるの」→ 「あと10分ね。そのあと、どの番組を1本見る?」
2週間後 2週間後、ショート動画の時間が決めた範囲におさまっていれば、しくみの力で時間を守れています。
根拠:米国小児科学会「Family Media Plan」(自動再生をオフにする・家で決まりをつくる)
学びにつながる動画を見ているタイプ
工作・実験・生き物の動画は、それ自体が学びのきっかけです。見たあとに実際にやってみる・調べてみると、動画で見た知識が自分の経験になります。
今夜の1つ 見た動画の中から1つ、家でできる実験や工作を週末に一緒にやってみる
「見てるだけじゃ意味ないよ」→ 「それ、週末に一緒にやってみる?」
2週間後 2週間後、見た動画から自分で何かを作ったり調べたりしていれば、学びが広がっています。自主学習のネタにもなります。
根拠:Strouse ほか 2013、Patall・Cooper・Robinson 2008(自分で選んだことは続く)
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:米国小児科学会「Family Media Plan」、Strouse ほか 2013(見ながら・見たあとに問いかけると学びが大きくなる)、Granic ほか 2014、こども家庭庁「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(速報)
研究でわかっていること 動画を見せるとき、大人がとちゅうや見たあとに問いかけ、子どもに話してもらうと、ただ見せたときより、子どもが動画から学ぶことが大きくなりました。
くらべる実験(Strouse, G. A., O'Doherty, K., & Troseth, G. L., 2013)
研究でわかっていること ゲームの研究をまとめると、ゲームの種類によって、空間をとらえる力・問題を解く力・気持ちの切りかえや人と協力する力が伸びることがあると分かりました。
たくさんの研究のまとめ(Granic, I., Lobel, A., & Engels, R. C. M. E., 2014)
考えてみてほしい問い 子どもに、動画とどう付き合える人になってほしいですか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
「子どもがYouTubeばかり見る・やめられない(小学生)」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→
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