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子どもが一人で寝られない・夜中に起きてくる(小学生)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 夜、やっと寝かしつけたと思ったら起きてくると、親のほうが眠れなくなりますよね。
よくある場面:小学3年生。寝る時間になると「こわい」と言って、親が横にいないと眠れない。夜中にも親のふとんに入ってくる。
一人で寝られないのは、夜になると不安が大きくなるからです
今夜できること1つ 今夜は、寝るまでそばにいる時間を決めて(本を1冊読むまで、など)、そのあとは「となりの部屋にいるよ」と伝えて部屋を出る
📌 明日のための1行カード もし「もう〇年生なんだから一人で寝なさい」と言いそうになったら、「こわい気持ち、あるよね。となりの部屋にいるから大丈夫」と言う
なぜ、そうなるの?
暗い部屋や夜の静けさの中では、昼間は平気なことが急に不安になる子は少なくありません。米国イェール大学のレボウィッツらが、不安の強い7〜14歳の子ども124人で行った試験では、親が子どもの不安に「合わせすぎる」関わり(いつも一緒に寝る、など)を少しずつ減らし、そのかわりに「こわいよね。でも大丈夫」と伝える方法(SPACE)が、子ども本人が受ける心理療法と同じくらい効果がありました。いきなり一人で寝かせるのではなく、親がそばにいる時間を段階を踏んで短くしていきます。6〜12歳の睡眠は、1日9〜12時間が目安です。
今夜の手順
- 寝る前の流れ(おふろ→歯みがき→本1冊→電気を消す)を毎日そろえる
理由:同じ流れだと、体と気持ちが「寝る時間」に切りかわりやすいからです。 - 親がそばにいる時間を、1週間ごとに少しずつ短くする(ベッドの横→ドアのそば→となりの部屋)
理由:段階を踏むと、子どもが「一人でも大丈夫だった」と経験できるからです。 - 夜中に来たら、短く落ち着いた声で、子どもの部屋に一緒に戻る
理由:長く話したり一緒に寝たりすると、夜中に起きることが続きやすいからです。
そのまま言える言いかえ
- 「もう〇年生なんだから一人で寝なさい」→ 「こわい気持ち、あるよね。となりの部屋にいるから大丈夫」
気持ちを否定せずに、それでも大丈夫と伝えます(SPACEの考え方)。 - 「おばけなんていないよ」→ 「こわい夢を見たんだね。もう一度ここで目をつぶってみよう」
説得より、気持ちを受け止めるほうが落ち着きます。
今夜はしなくていいこと
こわがる気持ちを笑ったり、「赤ちゃんみたい」と言ったりすること
理由:こわさを言えなくなると、不安が隠れて長引きやすいからです。
お子さんに聞いてみる
「夜、どんなことが気になる?」
- 「暗いのがこわい」と答えたら:暗いのがこわいなら、小さな明かりをつけてよいことにします。
- 「こわい夢を見る」と答えたら:こわい夢を見るなら、寝る前のこわい動画やゲームを1時間前に止めます。
- 「一人がさみしい」と答えたら:一人がさみしいなら、寝る前の10分を「話を聞く時間」にして、毎日同じにします。
- 「わからない」と答えたら:わからないと答えたら、今日はそれ以上聞かず、寝る前の流れだけをそろえます。
2週間後に見ること
2週間後、親がそばにいる時間が短くても眠れた日があれば、少しずつ慣れてきています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、暗さやおばけへのこわさが出やすい時期です。小さな明かりやお気に入りのぬいぐるみなど、安心できるものを使ってよいことにします。
- 高学年(4〜6年生) 高学年で続くときは、学校や友だちのことなど、昼間の心配ごとが夜に出ていることがあります。寝る前に話を聞く時間をつくります。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「一人で寝られない」チェック)
「子どもが一人で寝られない・夜中に起きてくる」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- いちばん近いのは?(暗い・一人がこわくて寝られない/夜中に起きて親のところに来る/寝る時間になっても眠くならない)
- 昼間は?(昼間も心配ごとが多い/昼間は平気)
- お子さんは何年生ですか?(小学校に入る前/小学1〜3年生/小学4〜6年生)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
こわくて寝られないタイプ
こわさは、急になくそうとするより、少しずつ慣れていくほうが続きます。親がそばにいる時間を、決めた段で短くしていきます。
今夜の1つ 今週は「本1冊読むまで」そばにいて、そのあと部屋を出る
「いつまでもこわがってちゃだめ」→ 「こわいよね。でも〇〇なら大丈夫」
2週間後 2週間後、そばにいる時間が短くても眠れた日があれば、合っています。
根拠:Lebowitz ほか 2020(SPACE)
夜中に起きてくるタイプ
夜中に起きて親のふとんで眠れると、それが習慣になりやすくなります。短く落ち着いて、子どもの部屋に戻ることをくり返します。
今夜の1つ 夜中に来たら、明かりをつけずに、子どもの部屋まで一緒に戻る
「いいよ、ここで寝な」→ 「〇〇のおふとんに一緒に戻ろうね」
2週間後 2週間後、夜中に起きる回数が減っていれば、合っています。
根拠:Lebowitz ほか 2020
眠くならないタイプ
眠くならないのは、起きる時刻がばらばらだったり、寝る前に画面を見ていたりすることが多いものです。起きる時刻をそろえるところから始めます。
今夜の1つ 明日の朝から、休みの日も同じ時刻に起こす
「早く寝なさい」→ 「明日も同じ時間に起きようね」
2週間後 2週間後、寝つくまでの時間が短くなっていれば、合っています。
根拠:Paruthi ほか 2016(米国睡眠医学会)
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:米国イェール大学のレボウィッツらの試験(2020年、親が関わり方を変えるプログラムSPACE)、米国睡眠医学会の睡眠時間の目安(2016年)
研究でわかっていること 不安の強い7〜14歳の子ども124人で、親だけがプログラムを受け、子どもの不安を受け止めながら「合わせすぎる」関わりを減らしたところ、子ども本人が受ける心理療法(認知行動療法)と同じくらい改善しました。
2つのやり方をくらべた試験(Lebowitz, E. R., Marin, C., Martino, A., Shimshoni, Y., & Silverman, W. K., 2020)
研究でわかっていること 米国睡眠医学会の専門家13人の合意で、6〜12歳は1日9〜12時間の睡眠をふだんから取ることをすすめています。足りていることは、注意・行動・学習・気持ちの調整がよいことと関連していました。米国小児科学会も支持しています。
専門家の目安(Paruthi, S., et al., 2016)
考えてみてほしい問い 夜に不安が強くなる前の日に、昼間なにか気になることがありましたか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
「子どもが一人で寝られない・夜中に起きてくる(小学生)」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→
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💬 夜に何度も呼ばれると、親のほうも眠れなくて、つらいですよね。
小学生でも、夜がこわい、一人で寝られない、こわい夢で起きる、はよくあることです。想像する力が育つ時期ほど増えます。寝る前は毎日同じ順番(お風呂→歯みがき→本→電気を消す)にして、明るすぎない豆電球をつけ、「何かあったら呼んでいいよ、でもまずは自分のベッドでね」と短く伝えます。夜中に来たときは、長く話さず、落ち着いたらベッドに戻します。こわさを言葉にできたときや、自分のベッドで朝まで寝られた日は、翌朝に具体的にほめます。いびきが大きい、息が止まる、日中も強い不安が続くときは、小児科に相談します。
✅ 今日の一歩:今夜から、寝る前の順番を3つだけ決めて、毎日同じにする。
⛔ 今日はしなくていいこと:「こわくない、いいから寝なさい」とこわさを打ち消すこと。打ち消されると、こわさを言えなくなり、かえって長引くからです。
根拠:米国小児科学会(HealthyChildren.org)の子どもの睡眠と夜のこわさの解説